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レ・ミゼラブル (1) (新潮文庫)

感想・レビュー
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miso_nomi
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ネタバレ小説。登場人物が軒並みひどい目にあうので逆に平静な気持ちで読める。宗教色が強いように思えるが、それと上述の特徴はアンバランスに思える。つまり、理不尽にひどい目にあうんだったらやっぱり神なんかいないと考えるのが合理的なのでは?続きを読めば作者の意図がわかると思うので読んでいきたい。
0255文字
Y田
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ネタバレ「彼ら(※フランス人)ほどよく眠り、彼らほどあけすけで軽薄で、怠け者で、彼らほど忘れっぽい者はいない。ところがそれが曲者なのである。」●19世紀前半のフランスの景色を見せながらゆっくりと物語が進んでいく。ここまでの主役はディーヌの司教、ジャンヴァルジャン、そしてファンチーヌ。非常に貧しい境遇、容赦ない理不尽、読んでる方が心折れそうなのだが😑… 司教の、愛を体現する様な生き方はこの世界に対する一つの答えなのかも。生き切った人たちに敬意を表したい。◆これで1巻て…この後どんな困難が待ってんの…次巻へ。
Y田

◆過酷だな、、(登場人物たちの境遇が)って何となく凹んでたけど。この数日。…まあでもさ、その時代によって具体的な状況は当然変わるけど、ヒトが必死で生きて、そん中で影響与え合ってるのは19C仏も令和の世も同じことだよな、とも思えてきた。🤔 現代先進国に生まれて良かったけど、だけどだよ、例えばいわゆる実存の問題というのか、悩みは生死に関わるよね、まじで。みんな生きてるってことっすね。(良いこと言おうとしてるぽいけど全く大したこと言ってないアレですね)

07/12 20:23
0255文字
AKO
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ネタバレわずか一片のパンを盗んだために、19年間の監獄生活を送ることになった男、ジャン・ヴァルジャンの生涯を通して、善悪・宗教・幸福・貧困・歴史・政治など様々なジャンルを網羅した人生讃歌。映画・アニメ・ドラマで観たことあるだけで小説は読んだことはなかったが、小説だと一人一人の登場人物が深堀されていて、ミリエル司教の人柄や、ジャン・ヴァルジャンの生い立ち、ファンチーヌの人生がとても丁寧に紹介されている。ジャン・ヴァルジャンもさることながら、ファンチーヌの人生はアニメや映画で描かれるよりも悲惨で読むのが辛かった……↓
AKO

もし、ジャン・ヴァルジャンがシャンマチウに罪を押し付けていれば、ファンチーヌは死なず、ジャヴェールから逃亡生活を送ることなく、ファンチーヌとコゼットとジャン・ヴァルジャンは幸せに暮らせたはずだが、ジャン・ヴァルジャンの良心は冤罪を許さなかった。正に『狭き門より入れ。滅びに至る門は大きくその路は広く、これより入る者多し。いのちに至る門は狭く、その路は細く、これを見出す者なし(マタイによる福音書)』という言葉がぴったり。正しく生きることはいつだっていばらの道――。

03/15 23:04
0255文字
山城登
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ネタバレ「罪人とは罪を犯す人ではなく、闇をつくる人である」ミリエル司教の言葉が第一部のメインテーマ。ジャン・ヴァルジャンは、司教の教えで改心し、魂の聖化に努め、地位、財産、名誉を得た。ジャンを恨みながらどん底の生活を強いられるファンチーヌもまた社会の不条理な闇の犠牲者。ジャンはファンチーヌを救う。しかし、ジャンは過去の過ちから逃れることは出来なかった。追求するシャヴェールは、悪を粉砕する「善の持っている悪害」の象徴。己こそが正義と勝利を誇る無知な者。これこそが社会の闇であり、現代社会にも通じる普遍的な闇と感じる。
0255文字
はな
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ネタバレP28『聖者になることは、例外である。正しい人になるのが、普通である。迷ったり、怠けたり、罪を犯してもいいが、正しい人であれ。』 ミリエル氏の思いは、ジャン・ヴァルジャンの胸にも響いたんだなと感じた。 コゼットを守りたいがためにとったファンチーヌの行動や、まわりの人々の描写が目に浮かぶようで、「あ〜こんな意地悪なおばさん現代にもいるよなぁ」なんて思ったりしました。 マドレーヌ氏からジャン・ヴァルジャンへ戻った彼がどこへ向かうのかが気になります。
0255文字
ヴェチョ
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ネタバレ19世紀フランスの西尾維新。 子供の頃に読んでいた部分は一部分だけで映画でも絵描き切れていないほど異常なほどの地の文。 特に流れに関係のあるのかないのかわからない会話を読み応えがある、と言っていいのか悩む。 しかし、文章の流れが凄くよくて勢いを感じ読んでいて苦にならないのは訳がうまいからなのか。 食器上げる流れはもう、古典。 読んでいていい人やなぁ~としみじみ思うしそれを読んでいるこちらも心が暖かくなる。
0255文字
いーぷん
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ネタバレ6月14日、やっと全編読了。忘れたくない物語だけど、将来再読に向かう気力が興るか不安なので、印象深い場面をざっくりおさらい。①ジャンヴァルジャンと司教の出会い。例の燭台。②ファンチーヌはイケすかない男に遊ばれる(この男どもは赤面もの)。③ファンチーヌはコゼットをティナルディエ夫妻に預ける(辛かった)。④マドレーヌさん、モントルイユシュルメールで頭角を現す。⑤ジャヴェール警部登場。⑥ファンチーヌの辛い日々。ただ娘のため己を犠牲にする日々。⑦シャンマチウ裁判。マドレーヌさんの葛藤。そしてジャヴェールに捕まる。
0255文字
記憶喪失した男
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ネタバレ冒頭のフランス革命でギロチン刑にされた人の名前一覧は、歴史的価値は高いだろう。物語だが、ジャン・ヴァルジャンに関わるところしか面白くない。だが、一巻だけでは、市長は誰だったのかさっぱりわからない。どうも「パノラマ島奇譚」や「817」の元ネタのようだが、さらにデュマの「ヴランジュロンヌ子爵」や鉄仮面伝説の着想を使ってるようだ。
0255文字
アルニカ
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ネタバレジャンヴァルジャンの心を入れかえさせた司教の人柄から丁寧に描かれており、長い物語のはじまりとなる第1巻からすでに引き込まれてしまう。生きていくことに必死になるしかない貧困の生活の中で 子供と離れ仕事を奪われ髪や歯を売ってまでお金を作るしかないファンチーヌが不憫だった。この壮大な物語をまだ1/5しか読んでいないと思うと今後が楽しみで仕方ない…
0255文字
マウリツィウス
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ネタバレ【『ああ無情』】"Les Miserable"=フランス語表記化された「悲しみ」を篤実解釈した翻訳主題は革新的視点でもある。そして、『無情』の導き出したユゴーの答はギリシャ由来ではない「喜劇」を「悲劇」へと転換していった。そのフランス文学起源性を引用再現することでの導入論は視点的刷新性を使用していく。方法論において《ギリシャ異教》を除去する視点はロマン主義的ではなく古典主義的-古典と新約の調和性を参照復元化した「レ・ミゼラブル」は古典主義と新約キリスト教の引用と再現とを同時に追求していく方法論世界意味論。
0255文字
hera
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ネタバレわずか一片のパンを盗んだために、19年間の監獄生活を送ることになった男、ジャン・ヴァルジャンの生涯。19世紀前半、革命と政変で動揺するフランス社会と民衆の生活を背景に、キリスト教的な真実の愛を描いた叙事詩的な大長編小説。本書はその第一部「ファンチーヌ」。ある司教の教えのもとに改心したジャンは、マドレーヌと名のって巨富と名声を得、市長にまで登りつめたが…。――幼少の「ああ無情」中学での「レ・ミゼラブル」に続く再読。何度読んでも感慨深い。
0255文字
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