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アンナ・カレ-ニナ (1) (光文社古典新訳文庫 Aト 3-2)

感想・レビュー
263

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あずき
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キティの失恋と変化、アンナの破滅的な恋。恋愛と結婚、貴族の生活について。農場の自然で癒される部分に親近感が沸く。
0255文字
fantamys
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…愛って、何だろうね…?
0255文字
nimousaku
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四巻あるうちのまず一冊。 時代は1800年代後半。アンナ、リョービン(この2人がストーリーの核の人物だろうな。)、ヴェロンスキー、カレーニン、キティ、オブロンスキーを中心に、当時のロシアの貴族の社会を描く。モスクワ、サンクトペテルブルク、地方(リョービンの領地)、慰安地のドイツと背景が変わるごとに、それぞれの生活と貴族社会の違いおよびジェネレーションギャップなどが詳細に語られ、また、登場人物の心情変化も繊細に表現されていた。 これら登場達の行く末がどうなるのか楽しみ。
0255文字
波 環
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小説を読む習慣が乏しかったのだが人生あまり長くもないしロシア文学は全然なかったししばらく仕事のベンキョー系や旅の資料系ばかりだったのでこんなに言い訳しなくても読めばいいじゃん?のアンナ・カレーリナ。Kindleで音声再生で通勤時に読む(聴く)。だんだん目が辛くなるからこの習慣に慣れていくのだ。モノが増えても困るし。内容だがまだ一巻だからアレコレはないのだが、トルストイは貴族の女の人の衣装の説明は淡白だけど、馬や狩、森の中の描写は美しい。漱石の『こころ』を読んだ時の肌感と似てる。時期的にも同じ頃なのかな。
0255文字
ががが
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冒頭の一節「幸せな家族はどれもみな似ているが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」が導くように、この作品は複数の不幸な家族についてのお話のようだ。主人公はアンナで間違いないのだが、本格的な登場は中盤で、周囲の様々な人々の生活を写し取り、当時のロシア社会を描く。揺れ動く心理の描写は確かに文豪の名に相応しい読みごたえで、微妙な人間関係の描出も秀逸だ。よその家のゴタゴタに過ぎないのに、壮大で普遍的な、だれにでも関係する話にテーマを持っていく筆の運びは、なるほど世界文学の頂点に君臨するはずだと自然と思わせる。
ががが

127ページの「ノルドストン伯爵夫人とリョーヴィンの間には、社交界でしばしば見受けられるある種の関係が出来上がっていた。すなわち二人の人間が表面的には友好的な間柄を保ちながら、本音では軽蔑しあうあまり、お互いにまじめな話も出来ず、侮辱しあうことさえ不可能になっているような関係である」みたいな描写は鮮やかすぎて感動すらする。人間関係をバッサリ描写しつつよく考えてみるとどんな関係なのかめっちゃ気になりような書き方で、この後の実際のやり取りが実に生き生きしてくる。こんな描写が積み重なればそりゃ大作になるわな。

12/28 23:23
ががが

「われわれロシア人はいつもそうだ。ひょっとしたらそこがまたわれわれの長所なのかもしれないがね。つまり自分の欠点を見る能力がさ。でもわれわれはつい度を越して、 皮肉の投げあいに没頭してしまうのさ。また皮肉ときたらロシア語の語彙はいくらでも揃っているからね。ひとことだけコメントすれば、仮にわが国のゼムストヴォのよ うな自治権がほかのヨーロッパの国民に与えられたとしたら、ドイツ人やイギリス人 はきっとそこから自由を生み出すことだろうが、われわれはせっかくの権利をただの冗談に終わらせてしまうんだ」69ページ

12/28 23:31
0255文字
たらお
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「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」といった意味深な序文。19世紀後半の貴族社会における恋愛事情。官僚の妻であり子どもいるアンナが舞踏会で独身の近衛騎兵大尉のヴロンスキーと出会い、惹かれて堕ちてしまうまでの巻。波長が合ったとしか理由付けできないような恋愛。序盤に性格良く登場するアンナだが、破滅を感じつつ本能に舵を切る。結婚している女性を熱愛して、相手の不倫に誘おうしている男側にも美しいもの、崇高なものがあるといった何かしらの風潮があったことも共感できぬ一因。
0255文字
あゆみ
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読み始めてみました。長編なので少しずつ
0255文字
riow
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当時ラジオやテレビ、ましてやスマホなんてない時代、晩餐会などが意見交換や噂話・政治の話から結婚相手探しまで機能を備えていた上流階級の社交界の優雅な雰囲気を想像できる、親と同伴とかマジでつまらなそうだけど。そして人妻にちょっかいをだす大胆すぎるヴロンスキー、金持ちで完全無欠のところが鼻につくよね。アンナも初めは兄のピンチに駆けつけてくれて聡明で美しく謙虚さもあり好印象だったのに、ヴロンスキーとの出会い以降なんだか利己的だ。何百年も前から変わらず恋とはこういうものなのかしら?
0255文字
mstr_kk
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なんという面白い小説! 特に序盤、オブロンスキー→リョービン→ヴロンスキー→アンナ登場とつなぐ流れの見事さたるや。「小説」の、この時点での完成形だったのではないでしょうか。期待大。
0255文字
Small Light
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ネタバレ登場人物が生き生きと描かれていてとても面白かったです。善人悪人というのでなくこういう人いるよな〜的にリアルにキャラが立っていて私は誰に近いだろうか?と考えながら読みました。オブロンスキーとリョーヴィンが仲良しなのが不思議で、オブロンスキーは要領良くて得な性格だよなと僻んだ心で思いましたが、常にご機嫌&自分を大切&リョーヴィンにニコニコと寛容という姿を見て私の僻んだ心はなくなっていきました。物語を通して人とどう接したら幸せなのか探っていきたいです。当時のロシアの様子もよくわかって興味をそそられました。
Small Light

言葉にしなくても感情が伝わっているという描写がけっこうあって、ノンバーバルコミュニケーションの大切さ、言語よりも非言語的なものの方が多くの情報が伝わるかもしれないということを思い出しました。

08/13 13:50
0255文字
るな
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ネタバレ不倫問題で夫婦間の危機を招いた兄と兄嫁の仲をとりなすためにモスクワにやって来たアンナ。ところがこの地で自分自身が青年貴族との道ならね恋に落ちてしまう。物語はアンナ夫妻の葛藤のみならず、周辺の人物(兄の友人や兄嫁の妹など)の動向にも及び、華やかな貴族社会や地主階級と小作農家の関係など、1870年代のロシア社会も読み取れる。登場人物の刻々と変化する心理描写の掘り下げも鮮やかだ。ドストエフスキー作品に見られる展開の不可解さに悩まされることもなく、織りなされる人間模様と秀逸な心情の機微の表現に没入できる。
0255文字
迪
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2024-26
0255文字
しんすけ
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人生の節目々々に繰り返して読んできた本だ。 フロベールの『感情教育』、ドストエフスキーの『カラマーゾフ…』も同様だが、ストーリの展開としては本書には、多く惹かれるところがある。 この21世紀にトルストイが生きていたら、ドラマ作家になるのでないかと思うくらい物語の展開と起伏には引き込まれていく。 不倫を扱ったもので、初読時には考え込んだこともあったが、今は自然に思われる。最近の世情の動きが不倫に市民権を与えたと謂えるからだろう。
しんすけ

登場人物のなかでは、キティが一番好きだ。大好きって言ってもいい。 だが今回は、それをもう少し考えたくなっている。 その理由は先に行って考えることにしたい… まだ1/4を読んだに過ぎないのだから。

06/07 17:16
0255文字
モルテン
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光文社文庫の全4巻の内1巻を読み終えたところなのに展開が早い。1巻でここまで進んだらこの後は何が待ち構えているんだ!?とおそろしく、同時にワクワクしてくる。それぞれの人物描写、その人物の内面がそれはもう見事に描かれていて全く飽きない。また、ロシアの田舎の風景や競馬のシーンなど人物だけでなく、それらの描写も美しく迫力がある。以前、『クロイツェル・ソナタ/悪魔』を読んで感動したのだか、トルストイは良いなあ。
0255文字
Cherie
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ネタバレ狭い貴族コミュニティの中で、人が恋に落ちる落ちる。不倫に次ぐ不倫で、みんな一目惚れ。前半の主人公・オブロンスキーの「三十四歳、色男で惚れっぽいこの人物が、五人の子供の母であり、他に二人の子を亡くしている、年も自分より一歳しか若くない妻に関心を失ってしまったからといって、いまさら後悔するはずもなかった。後悔しているのは、もっとうまく妻に隠し事ができなかったことだけである」という清々しい開き直りは、おもしろかった。アンナが次第にヴロンスキーに絆されていく場面は冗長に感じ、なかなか読み進められなかった。
0255文字
ヂャニスちゃん
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ネタバレ1ヶ月半をかけて読了。途中で「(名作と謳われる作品、かなり期待して読み始めたが)このムナクソな感じがあと三巻も続くの、、、?」と思ってしまったが、3.5/5くらいから前向きな気持ちで読めるようになった。続きはどうなるのか。この1ヶ月中に四巻まで読みたいけれど、
0255文字
みゆはる
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2024/19
0255文字
33 kouch
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この1巻で既にアンナが崩れ気味。可憐な気立ての良い貴婦人が、現代でいうメンヘラ系女子に。 背徳的に貫く愛と破滅はパッケージなのかと思ってしまう。並行して進むリョービンの物語は対照的。華やかさはないが応援したくなる健気さがある。怒りを堪え自ら農作業を実践し使用人を教育する場面が感動。それにしても…人は都合が悪くなったときに「愛している」とやたら言う。これじゃ刺さらない。…といって多用するのも言葉のインフレに。となると節目節目を大切にし、そこでお互いの距離を図る(愛を伝える)現代人は丁度よく収まっているのかも
33 kouch

「アンナ・カレーニナの法則(成功の共通要因は似ているが失敗要因は人それぞれ)」「ラスコーリニコフ症候群(強者は弱者を支配して世の中を動かす権利がある)」といい、そんな言葉ができるくらい、ロシア小説のキャラパワーは凄い。

01/05 00:49
0255文字
ロックスターKJ
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評価:★★★★☆ 4点 トルストイの大作。セリフが多いので、分量の割にはサクサク読める。読書ガイドが当時の時代背景等を説明してくれていてタメになる。
0255文字
わたる
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19世紀ロシアの上流階級を舞台に幸福とは何かを問うた群像劇。 主人公アンナが途中から出てきて途中で亡くなるというところに驚いた。 そんな構成もあってアンナに感情移入しすぎることなく客観的に見られように思う。 農村の話や政治闘争の話は読んでて少しだれたが愛だけではなく、農村vs都会、世間体vs本心、恋愛vs仕事というような対立があって、誰もが悩み完全に幸せではないように見えた。 だからこそ読み終わってから「幸せな家族はどれもみな似ているが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」という最初の一文が響いた
0255文字
たつや
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新訳のラインナップにあるのをずっと、気にしていたが、やっと思い切って一巻だけ図書館で借りました。新訳は凄く読みやすく、一気読み出来ました。オブロンスキーの不倫がばれて、修羅場が続く一巻。トルストイの描写が、実に今日の映画やドラマの様な演出があり、例えば、鏡越しに意思表示するシーン等が、当時は斬新だったんだろうなと、感心した。登場人物も大分、キャラクター紹介的に性格など分かってきたので、2巻へ続く。
0255文字
くろねこ
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先日読んだ本に引用多数だったので、久しぶりに手に取りました。光文社文庫で読むのは初。訳が読みやすい。続きが楽しみ。
くろねこ

続き読む前にトレチャコフ美術館展の図録を見返し中。この時代のロシアをよりイメージしやすくなります。

10/08 20:58
0255文字
うららん
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初トルストイ。表題のアンナは150ページ読んだ所でやっと登場する。登場人物がそれぞれとても興味深くこの先の展開が楽しみ。キティとリョーヴィンが今の所好き。
0255文字
うののささら
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ウクライナ戦争でちょっと気になっていたトルストイ。日本はまさに明治維新。日露戦争は次の世代の話の革命前の貴族の時代。トルストイの生きた時代、ペテルブルクの上流社会はまるで平安時代のフジモン源氏物語の世界。高潔な先祖をもつ貴族の破滅的な恋愛。高級官僚夫人のアンナカレーニナと将来有望な若き武官ブロンスキーの不倫が話の中心。ロシアの不安な世相と社会心理。ひとつの家族のもめごとから貴族全体の問題へと展開していく。やっぱり文豪はすごいな。人間関係がやな予感しかしない展開。すごい小説です。
0255文字
sashawakakasu
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光文社古典新訳文庫よみやすくていい。村上春樹短編眠りで登場したので興味をもった。時々登場する比喩がいいね。
0255文字
こうきち
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KindleUnlimitedで読了。
0255文字
上樹那緒子
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アンナの夫に没入できない苦悩と、本当に愛したい男性との出会いが切ない。これは愛の物語だと聞いて読み始めたけれども、まだピンとこず。
0255文字
Shunsuke
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貴族の社交界と恋愛がメインでありつつも、トルストイらしく農村の労働や狩猟の描写にも紙面を割いている。全く退屈せず読める。シーンや視点が変わるため飽きがこないのだろうか。偶像劇で様々な人物が登場するがそれぞれが思想を持っていていきいきと描かれている。
0255文字
mayarutu
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読みやすいが、ボヴァリーかよと思い、違いはあれど展開は本当に驚くことなくレールを走る。しかし難なく読めてきたのは、解説で気付いたのだが、シーンの力であるようだった。シーンが巧みであることで、その時代(世界)の文化やタイミング、場所にそぐう様式、事、考え方等様々が見れる。そんな基本的なことを海外文学をあまり読まないからか、キチリと認識できていなかったようだ。変な解釈をもたらす解説を何となく忌避していたが、海外文学の解説には助けられることが多い。
0255文字
リム
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舞台を観たので、電書で。めちゃめちゃ読みやすくてびっくりしました。
0255文字
syuu0822
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ネタバレ初トルストイ。不倫ものではありますが、情景描写や人物の心理描写がいちいち共感できました。あと、アンナとヴロンスキーが一線を超えた際の描写は上手いなと感じましたね。 自分とは時代も国も違う作品ですが、人間関係の普遍的な悩みを描いている作品だと思います。
0255文字
kumoi
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努力する姿がいとおしい。まっすぐに君を見つめる目、語る声、その一つ一つがつながり、全体としてリズムになる。このリズムは僕らの中にあるもの、僕らの間から流れ、木にあたり、また僕らを包みこむ。花が、川が、鴨が、水たまりを覗きこむ僕の姿が、この世界を、生きる場所になる。
0255文字
mfmf
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訳のせいか、とても読みやすかった。高校時代に読んだときにはピンと来なかったが、子供を持った今読むとなるほどね、となった。アンナとヴロンスキーだけ追いかけると通俗小説っぽくも感じるが、経済格差やら宗教やら身分やら農村問題やら手を変え品を変え話が展開されるので飽きない。結婚は恋愛か見合いか親が関与すべきかという問題は現代日本にも通ずるところがあって興味深い。キティに振られるリョーヴィンが一番感情移入しやすかった。
0255文字
三毛猫
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『女の顔』、『独ソ戦』と来てロシア・ソ連に興味が出たので読み始めた。まだ1巻なので物語の途中だが、アンナの恋の行方が分からずドキドキ。続きを読むのが楽しみ。 印象的だったのは、人間描写・心情描写の巧みさ。自分の人生で一度は抱いたことのある感情(とりわけ恋愛に関して)がずばりと言語化されていたり、人々の行動がいかにも「ありそう」なことに驚き、感動した。例えば人々が集まって会話していると結局陰口が一番盛り上がり、話題がそこに収斂するとか。いわば「人間あるある」の宝庫のような小説だと思った。
0255文字
でとむ
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トルストイは人間のことならなんでも知っている。まさに「あなた人生何回目ですか?」と言いたくなるほど。150年前のロシアからここまで人間の機微を言い当てられるともうぐうの音も出ない。まるでお釈迦様のように、どこまで行ってもトルストイの手のひらの中。
0255文字
mom0tomo
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この新訳は大変に読みやすい。訳文調でないためか、ライトな三島由紀夫作品のような趣も感じる。初めて読んだときは、百姓に苛立ちをぶつけ自分で畑を耕しては「汗をかいてスッキリする」などと言っているリョーヴィンにかなりムカっとしたが、訳のおかげか多少印象が変わった。ロシアの農奴制や領地問題についての知識が欠かせない(農村の描写が多すぎるほどある)。巻末にある、当時のロシアの文化や世界情勢についての解説がわかりやすい。
0255文字
きゃれら
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世界文学史上もっとも偉大な作品でしかも面白い、とハードル上げまくっての読書。登場人物の心の動き、情景、景色、季節の動きが手にとるようにわかる文章の流れに感嘆した。戦争と平和もそうだが、後に続くありとあらゆるドラマ(小説、戯曲、映画、テレビ)のお手本になっているのを感じる。主人公が決定的な苦境に陥るまでについては比較的あっさりしていて、そこの心理描写がしつこいフランス文学との違いも感じた。しかし、ここまで話が進んでいては、次の巻で終わりそうな雰囲気だが、そのあと2巻もあるのか。何が起きるんだろう。
0255文字
aki
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ネタバレ幸せな家庭はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家庭にはそれぞれの不幸の形がある。‐9頁
aki

恋愛というものを知るには一度ちゃんと過ちを犯して、それからきちんと立ち直る必要があると思いますわ‐346頁

12/26 16:58
aki

しかしね、慈善をするのなら、むしろ誰にたずねても誰も知らないという形でしたほうがいいのだよ‐576頁

12/26 16:58
0255文字
Bartleby
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ひとことで言えば不倫小説ということになってしまうが、実際読んでみると、人間心理のすぐれたカタログであり、春の到来の美しい風景描写、息をのむ競馬の場面etcといろんな愉しみがある。まるで映画のようと言いたいところだけど本書がこちらの想像力を強く刺激する結果うかぶイメージには独特の強度がある。これこそ映画にはなくて小説を読むことで得られる醍醐味。
0255文字
おおにし
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読書会課題本で読み始めたがなかなか進まない。翻訳は読みやすいのにスピードが上がらない理由は、アンナの不倫話に興味がもてないこともあるが、主役以外の登場人物が気になってしまうことだ。オブロンスキーはリベラル派とあると、ロシア帝国下でのリベラル派とはどんな存在なのかと気になってしまう。また、ドイツの保養所で、キティがワーレニカと出会い大きな影響を受ける第1巻最後のエピソードも面白くてじっくり読んでしまった。トルストイはこういう脇役のエピソードにも決して手を抜かない。なのでこの小説は私にはスラスラ読めないのだ。
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アンナ・カレ-ニナ (1) (光文社古典新訳文庫 Aト 3-2)評価66感想・レビュー263