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もののみごと 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。

感想・レビュー
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大和桜289
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2019年7月に見つけて目を見張ったのだが、図書館の開架棚でまたおいでおいでと目くばせを感じて再読。江戸時代からの手業で磨き上げ伝承されてきた工芸品30品目を取り上げ、その物と手業のすばらしさとそれを担ってきた職人たちの凄さを簡潔に解説している。また、その器物や仕事道具、作業場における職人の佇まいを切り撮った写真がうまく挿入されていて、それをながめているだけでも何事かが伝わってくる。時代が変遷して、関連した手業の伝承者も減少し、資材の確保も困難になる等、環境きびしいなかでの職人の自負や矜持が漂っている。
大和桜289

本書は上述の点に加えて、その技術伝承者の簡単なプロフィールと取り上げられた商品を入手できる先の一覧表が巻末に添えられている。また挿入写真が写真家の手になる本格的なものであり、それもあってか使用された紙質も上質なものであり、全体的な装丁も美しく素敵な本に仕上がっていて愛蔵版のようだ。

05/30 07:01
0255文字
ハンバーグ
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ネタバレ江戸切子、今戸焼、風鈴などそれぞれの職人さん達インタビューをして、仕事ぶりが伺えた。ものというのは、ただそこにあるだけだと価値が分からない事が多いと思う。でもその作り手の考え方や想いが沢山あるんだなぁと感じた。職人が手作業で一つ一つを作る姿が写真が掲載されているのがまたカッコいい。 その道に進む中で師匠と弟子、父と息子。色んな形があるけど、それぞれの持つ心の生き様は、見倣う所が多いと感じた。
0255文字
大和桜289
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副題どおり昔ながらの職人仕事の手わざと職人としての自負までを簡潔に伝えて気持よい。収録された仕事は次の33種。黄楊櫛、江戸切子、犬張子、江戸筆、江戸指物、江戸扇子、本手打ち毛抜き、江戸小紋、足袋、東京桐箪笥、江戸からかみ、引手金具、江戸すだれ、江戸風鈴、釣りしのぶ、碁盤、江戸甲冑、江戸和竿、今戸焼、江戸鼈甲(ベッコウ)、唐木細工、曲物、銅おろしt金、江戸結桶、木彫看板、北版画摺、錺簪(カザリカンザシ)、江戸玩具、押絵羽子板、宝船熊手。各作品、職人方の風情とその仕事を支える様々の道具にも目を奪われる。
0255文字
おゆ
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写真は品物、手元、道具、職人で計3項。文章は経歴やインタビューを上下段組で計3項。33人の職人をそれぞれこの枠に収めて紹介するので、内容は広く浅い。けれどもそこに内包されるものの深さ重さを思わずに読める人はいないだろう。巻末には注釈の他に、品物を買い求める際に必要な情報が付せられているが、甲冑や鼈甲のような高価な品を除いては、どれも手が出ぬほどの額ではない。「手をかけすぎると値が上がる」と、買う人のために腕を磨く職人の意地がそこに見える。しかもある人は「技は借り物」と言い、独占することを良しとしない。
おゆ

さらりと読める本だけど、とても読み応えがありました。仕事道具の写真が嬉しかった。 第6回 江戸時代を知る「テーマ:建築・美術工芸」(2018年6月) https://i.bookmeter.com/events/5042 参加しています。

06/27 16:48
0255文字
doji
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江戸の手わざのムック本の拡張版、といった感じ。テキストも写真ももう少し読み応えのあるものだった。読みながら思ったのは、こういったものの作り方の中で、材料は加工の仕方ではなく、使った時の利便性や効能によって選ぶという、当たり前のことのだいじさだった。加工がしやすい、量産しやすい、ということのプライオリティは下がっていく。それがなにより素晴らしい。
0255文字
Hatsumi Sakoda
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こういう職人仕事、絶滅危惧種にしちゃあいけねえよな…。
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おさと
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皆様素晴らしすぎ。職人さんは本当に凄い。プロ中のプロだ。
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ZEPPELIN
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和風総本家の書籍版のような作品。どれも直に手にとってみたくなるものばかりで、でも仮に入手できたところで勿体なくて使えなそうな逸品ばかり。五年や十年で習得できるような技術ではないという自負が感じられるし、釣り好きとしては竿に惹かれる。ただ、大量生産で品質も悪くないものが溢れている時代において、こういった職人さんの数が減り、後継者育成も容易ではないという状況はどうしたらいいんだろうか。こういった和の世界がなくなっていくのはあまりにも悲しい
0255文字
felicia🌷
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江戸の粋を継ぐ職人さんの手わざが生み出すものへの敬愛を“もののみごと”と。技と美の見事なこと。道具と姿勢の見事なこと。材料の算段と後継者を育て、繋いでゆくことも技の一つかと思う。「職人が腕を磨くのは当たり前だけど、お前は羽子板に美しい人を描くんだから、いい人間になれよ。」と押絵羽子板の職人さんは父より言われ今日まで。職人さんは誰もがきっと同じような戒めを胸にもののみごとを繋いでいるのでしょう。
ナオキ

毎回「和風総本舗」を見ているのでこういう本は大好きです。今度一度手にとってみようかと。

12/19 19:38
0255文字
pen
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職人さんの技を丁寧に紹介した本。江戸という枠で紹介しておられるが、是非全国の素晴らしい職人さんもこういう風に紹介してもらいたい。大切にしたい日本の一部を垣間見る事ができる本。
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へへろ~本舗
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江戸職人さん達のすばらしい技。材料難・後継者問題などをはらみながら江戸の技を伝えていく心意気。そして1986年に出版された「江戸の職人」という本で紹介された方の名前を本書で数名発見して嬉しくなってしまった。
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もののみごと 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。評価100感想・レビュー11