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獄中記 (岩波現代文庫 社会 184)

感想・レビュー
172

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芋煮うどん
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実際にはおおよそ20年ぶりに再読。一度目読んだときには感じなかったこと。それは考える、ということの強さ。
0255文字
けぴ
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2002年5月14日に鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕され7月3日に偽計業務妨害容疑で再逮捕。512日に及ぶ東京拘置所での勾留生活を綴った怪書!P142 「独房も、シベリア大陸鉄道の一等寝台車のコンパートメントにお手洗いがついていると考えれば決して悪くない」と考えて勾留生活を読書に日記にとフルに活用した日常が凄まじい。佐藤優さんの強い精神力を感じる。巻末の北方領土問題についても単純にロシアに返還を迫るだけでは能がなく優れた考察が為されている。更にあとがきに記された独房の詳細な規則の抜粋も読み応えがあった。
0255文字
ザラシ
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著者の収監時の日記的な。著者がポジティブだと思った。たぶん、政治犯って罪の自覚ないままに捕まるだろうし、そうなると「どうして監獄なんかに」って感情が強まると思う。でも、著者は収監されたことを読書と勉学のチャンスと捉えたり、拘置所の食事は旨いと言ったり、治安維持法があった頃より待遇はマシだと思ったり、監獄についての本を取り寄せて「監獄内で監獄の研究をする経験なんか誰にでもできることではないぞ」と綴ったり。現状の受け入れ力がすごい。
0255文字
ふかきふき
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かなり時間がかかったが、読破。知の巨人、知を追い求めるモンスター。獄中の食レポも面白かった。
0255文字
Tobias
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ムネオ事件てもう20年前なのか。佐藤氏、芯が強いといかブレないな。拘置されてしまったけど神学哲学ラテン語が落ち着いて勉強できる!とか中々思わねえよ。真偽のほどは分からないけど、国策のルールが小泉路線に変わったがために国策捜査の犠牲になった、というのは興味深い。近年国家公務員特にキャリア志望の学生が年々減っていると聞くが、佐藤氏のように滅私奉公というかノブレスオブリージュというか、そういう精神を持ち合わせるのを期待するのは現行システム上難しそうな気がする。
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ニッポニア
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はい、面白いですね、拘留されている佐藤氏の日記ですね。政治抗争に巻き込まれての逮捕拘留ということです。まあ、この文章を書く人がどうして捕まることになったのか、記録として残すために戦う、とのことでした。その眼光はあくまでも鋭く、アイスクリームを楽しみにする無邪気さ、ひたすら勉強をすることの楽しさを十二分に感じつつ、これが人間、佐藤優じゃい、という感じ。自由に読書ができる幸せを忘れてはいけない、と感じさせる手記です。
ニッポニア

これほどまでに真摯に学問、政治、国際情勢に向き合う人は稀有でしょうね。手記から垣間見得ます。知の巨人といった感じですね。

02/04 06:45
MI

ニッポニアさん、気になります。どんな話がとびだすのか佐藤さん初読みしてみたい

02/04 07:35
3件のコメントを全て見る
0255文字
ココマ
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とがなくて塀の中に入ったら普通は、その苦痛な体験だけを本にまとめたりしがちかもしれないが、佐藤氏は違う。思い切り自学時間に費やす。人からどうみられるかなんて考え無しに自分の世界を突き進む姿勢は見習いたいと思った。勿論、氏が全く嘆いた日がなかったわけではない。読者の大多数が氏の関心のある所とは別世界で生きているとしても、何らかの事情でステイホームや病気療養中等、外出が難しい状況にある時や複雑な人生から出難いと感じる時、きっと何らかの力をくれる一冊。転んでも只じゃ起きないようにと。
ココマ

「余計なことを考えずに、とにかく頑張ることだ。余計なことを考えないためにも熱中できることを作る」p60 「私がいちばん違和感をもったのは、一般世論のみならず、政治エリートを含む日本全体の「反知性主義」です」p154 「ある人が何かを考えることを外部から禁止することはできない」p56

11/01 21:28
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Daisuke Oyamada
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著者の520日に渡り4畳の独房に閉じ込めれていた獄中記。 獄中で綴られた本は何冊か読んでいますが、追い詰められた人間が綴る文章というものは非常に興味深いものが多い。著者は獄中生活を経てから作家に転身、いまでは「知の巨人」と呼ばれるほどの人気作家です。 250冊近くの本を読み、400字詰め原稿用紙5000枚、大学ノート62冊分のメモを作成したというだけあり、今まで読んだ本の中で一番留置所内の規則や情景、売っているものの値段まで、これでもかと・・・ https://bit.ly/3e8jYsD
ニッポニア

unlimitedで読めるんですね、獄中である故の迫力を感じます。これは読み応えありそうですね。紹介ありがとうございます。

10/06 21:13
0255文字
maniafellows53
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★★⭐︎
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ユッチー
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獄中でも知的好奇心を忘れなかった佐藤氏に乾杯。人は何処でも学ぶことが出来る。こういうのを本当の知識人って言うのだろうな。欲望がどんどん小さくなってコーヒーとボールペンで嬉しくなっちゃう佐藤氏に萌えてしまった。
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mrymy_k
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ネタバレ聖書の「汝隣人を愛せよ」とは、自分のように隣人を愛せ、つまり、自分を愛していることが前提である、というのは学びになった。他国・他民族の哲学、宗教についても多数記されていて、ああ自分も、この時代この場所に産まれたことによって固定の認識があり、自覚したところで変わるものでもないのだな、と気付いたし、この視点は外国の文学を読むときにかなり役立つだろうと思う。あとは監獄について、死刑囚は死を恐れなくなると同時に反省をしなくなると書かれてあり、死刑囚でなくてもそうだな、と思った。
0255文字
かわうそ
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国策調査によって理不尽にも捕まったのにも関わらず、怒りや恨みの情念が湧いてこないというのはどれほど強い人間なのだろうか???受動的知性と能動的知性があり、受動的知性は語学などを学ぶ時である。能動的知性というのは哲学のようなものだろうか???そういう意味では読書は常に能動的知性でなければいけない。
0255文字
yahiro
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★★★☆☆ 再読。思っていたよりも、現実に何が進行していたのかの記述は少なく、国際情勢や神学、哲学などに注力している。
0255文字
100
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佐藤優氏外交三部作、エピソード3。 塀の中日記的な内容を創造していたら、そこは2割くらいで事件の分析やら裁判対策、弁護団へのレクチャーやらでなかなか濃ゆく、拘留直後の混乱から月日と共に徐々に落ち着きを取り戻す様が文章ににじみ出ており生々しい。 学者と政治家の差は向かうべき理想を追求するか、中近距離の利益を優先するかに現れると思うが政治家による急激な方向転換の犠牲になるメカニズムが明らかにされている。
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瀬川
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ネタバレ★★★☆☆ 勉強しよう
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ZaZa
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★★★ 最近の佐藤優さんの著作はあまり読み応えがないような気がしているのですが、ここにはぎっしりと彼の全てが詰まっているようです。
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こうきち
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やっぱりしんどいよなぁ
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akira
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Kindleにて。 刺激のある一冊だった。人間どんな状況に置かれても、どう生きるかはその人次第なんだなと。この人は徹底的に闘う決心をし、学びに学んでいた。本は時間があっても決して読めるものではない。 流浪の民。それでいて世界中に影響力を持つ民族。その受難の歴史の中でどう生き抜いてきたのか。本格的に知りたいと思えるきっかけとなった。 「今回の獄中生活を通じて、理不尽な状況を理解するために、いかに旧約聖書に書かれているユダヤ人の知識が役に立つかということを実感しました」
0255文字
ぬぬよよ
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もう20年近く前の話なんですね。テレビの報道だと悪人そのものでしたが、氏の著作を読むと違った見方になりますね
0255文字
Amuro
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著者が筆豆なことが良く分かる一冊。どんだけ手紙書いてんだよ…。
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はび
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ネタバレ著者は胡散臭い人物だなあと何となく思っていて、氏の著作を遠ざけていた。今回、これなら氏の「書きたいこと」が書いてあるのではないかと思い、古本屋で安かったのもあり読んでみた。結論から言うと、私は彼を悪い意味で過大評価していたのかもしれない。氏は薄っぺらい知識で分りもしないことをぼやっと述べる最近の池上彰などとは一線を画す、強い主義主張と膨大な知識を持った一本線のある男だった。最近マスコミに迎合気味だが、一冊くらい買って読んでみようか。それを読んでどう考えるかを考えるようになったのがこの本を読んだ意味である。
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金吾
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○著者の側からみた事件への感想を通じ色々な側面をみて自分なりに正しい判断をしていくのは難しいと感じました。獄中間は食べ物及び読書と思索に関心が集中しているようのが面白かったです。大量の神学書や哲学書を楽しみながら読めるというのは凄いなあと思いました。
0255文字
ドラコ
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★★★
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chieeee-
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獄中記というタイトル以外思い浮かばない。獄中の食事や読書が主に、頭の中の感情や思想を綴ったノンフィクション。獄中の者にとっては、娯楽と言えるのは食事と読書なんでしょう。その2つに重きを置いていました。1度に持てる書籍数が決まっていたり、獄中での販売商品と販売価格が記されていたりして、とても興味深く読み終えました。
0255文字
anarchy_in_oita
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佐藤優は胡散臭い。世に蔓延る駄本の帯に、腕を組んだ彼の写真と薄っぺらい推薦文が印刷されているのを見ると死んでも買ってたまるかと思う。そんなこんなで図書館で借りてきた「獄中記」であるが存外面白い。キリスト教及び神学について知識のない自分には理解し難い部分も多々あったが、国家の崩壊を目の当たりにしたという彼の国家観にはある種の凄みを感じた。素朴なユートピア思想は彼の主張の前には児戯に等しいだろう。また、人を信用することには大きなリスクがあるという感覚には全面的に同意する。諜報活動は人に知られてはならないという
anarchy_in_oita

話に逃げすぎではないかとも思うし、ヘーゲルを数日で読み通してその術語で観念的な話をベラベラと展開してるあたりはやはり胡散臭いと思うが、1人の敏腕外交官の内面を垣間見ることができるという点では、他に類を見ない面白い読み物だと思う。

05/22 03:37
0255文字
NEOS
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過去に読んだ本からは気難しい人という印象が強かったけど 自分の軸がある一方で、本当に色々な顔を持っている人 獄中書記は著者の色々な内面が剥き出しで描かれているから 書いてあることに一番その人の本音の気持ちや情熱を感じる また、独房生活の様子や食べるものや1日の過ごし方を読んでいて 一番衝撃だったのは、今の自分の生活環境とほとんど差が無いこと 毎日食べるパンや果物やコーヒーを何より楽しみにしているし、 これほど本が読めて勉強が自由にやれる状況は経験したことが無い
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Hiro
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面白く読んだ。文字通り獄中の、それも五百余日の体験を面白いと言えば不謹慎かも知れないが。一民間の勤め人だった私には著者が逮捕拘留された当時のことは確かに田中真紀子外相と合わせ面白おかしく連日報道されていたとはいえ、実際の事はよく知らなかった。北方領土問題、そのロシアとの交渉経過、外交のあり方などに少し理解が深まったのがまず今回の読書のメリットだった。それとともに著者の敬すべき人生観、貪欲な向上心を教えられたのがメリットの二つ目。自分は著者より二つ上だが何と甘ったれた人生を生きてきたかと反省し悔やまれる。
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小早川
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眠8
0255文字
火曜日
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正月やお盆といった連休が近づくと必ず再読する本。著者が監獄で送った知的生活を参考に、「連休中に少数精鋭の本に取り組み、集中して基礎を叩き込み、その分野について一家言を持つくらいになれたら…」と毎度夢を見る。岩波現代文庫が発売されて間もなく購入して読んだはずなので、毎度こんな夢想を繰り返し、早10年以上が経過したかと思うと、もう仕事も辞めて本だけ持って人里離れたところへ2〜3年逃避行したくなる。
0255文字
b85m pro
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やっと読み終わって、ほっとしている。佐藤さんの保釈されたあとの文体が、獄中のときの文章とは全く異なり、明るさが感ぜられた。初めの方は、辞書をはじめから順番に読んでいるとか書かれていて、さすが知の怪物と言われる人だと思った。監獄では、語学とか哲学、宗教とか、じっくり系に取り組むのにいい環境だったそうで、読んでいるこちらとしても、ジックリ感が心の安定を与えてくれて結構癒やされました。外部環境に邪魔されず、じっくり好きな勉強できたので、佐藤さんの人生にとってはプラスの方が大きかったと思う。
0255文字
美味しい渋谷
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佐藤優さんの実際の体験を綴られた手記。事件報道に接しても、当時は分からなかった事柄を紐解く術として拝読。
0255文字
rinrinkimkim
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とにかく字が多く時間がかかった。拘置所内で読書と言えば村木厚子さん。と思っていた、が!佐藤さんもやや偏ったとはいえ読書家。太平記(南朝北朝)からは中華思想で古事記などの神話とは一線を画す。なんて感想は早々出るとは思えない。初めての夏から1年経ちエアコンありの2度目の夏には昨年は汗でペンが書けなったと告白。えー快適に過ごしてるって書いてたじゃん!やっぱり強がってたのね~。弁護団もこんな理屈っぽい手紙毎日届いて読んでたのはお仕事とはいえご苦労なこと。事件は宗男逮捕でメヒコのカニが減ったことしか覚えてないです。
0255文字
じめじめ
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拘置所に収容された人間と思えないストイックな知識欲と活動量。どこか胡散臭いが。"ヒトは忙しくなると「天動説」になり自分のことが一番大事に見える"、"人間は自ら組み立てた考えに愛着を持つ"、"過去のどの要素をつなぎ合わせて物語を作るかで歴史が変わる"…鋭いと感じる。経済大国となった日本において、もはや外交による国家的な地位向上に国民の関心は向かなくなったのだろう。彼がいかに"国益"の重要性を主張しようとも伝わらない。国民は国の中での自身の地位向上にしか興味を失い、官僚組織には不作為が蔓延した。
0255文字
Takeshi Morita
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ネタバレ凄まじい知識欲だなという印象。行動力や推進力も凄まじい。名声や富を求めず国益のための活動には驚かされる。自分はただの凡人である事を痛感させられる。
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