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剣客商売 九 待ち伏せ (新潮文庫)

感想・レビュー
219

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ひより
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ネタバレ何ともやるせなく悲しい話が多い巻だった。さすがの小兵衛も沈み気味。そんな中では三冬の懐妊やおはるの明るさが救い。おはるさん、ほんと好き♪ 大治郎も大活躍しているし、成長しているようす。『討たれ庄三郎』『或る日の小兵衛』が特に印象的だった。
0255文字
bookkeeper
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ネタバレ★★★★☆ 初読。小兵衛の恩人宅からの帰途、身に覚えのない敵討ちの標的にされた大治郎「待ち伏せ」。浪人黒田庄三郎から果し合いの見聞役を依頼された小兵衛。わざと討ち取られようとする彼の過去とは「討たれ庄三郎」。昔訪れた良い雰囲気の飯屋にいた娘。数年ぶりに店を訪れた小兵衛は荒んだ店の有様に驚く「冬木立」。この巻は見間違いや誤認から始まり、思いがけない真相が判明する構造のお話しが多かった。悲劇で終わるお話しもあって、剣では無敵の小兵衛さんもちょっと落ち込み気味。おはるさんがいて救われてる。可愛くて仕方ない。
0255文字
k
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面白かった。剣の命脈は思ったのと違う結末だった。
0255文字
しろっこ
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ネタバレシリーズ9冊目。生きてくってのは大変だなぁ。今も小兵衛の生きた時代も。小兵衛の時代、人の死が今よりはるかに身近なんだろうけれど、やっぱり毎日ご飯を食べて何かしら仕事をして悲しんだり楽しんだりしていろんな事を思いつつ時を過ごす。今作はやるせない話が多かったからか、読了後の感想も何やら沈んだものになった。う~ん。
0255文字
Atsushi
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シリーズ9作目も秋山父子の剣が冴えわたる。七話収録も「待ち伏せ」と「秘密」が印象に残った。いずれもバカ殿の所業が家臣に累を及ぼすくだりがやるせない。若き日のエピソード満載の「或る日の小兵衛」も微笑ましくてお気に入りだ。三冬の懐妊に新米パパと新米爺の笑顔が目に浮かんだ。
0255文字
H
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やや悲しい話が多かったかも。それでも読み応えは相変わらず。
0255文字
おさむ
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ネタバレ表題作が秀逸。ある浪人と間違って大治郎が襲われる。その背景には秋山父子も知る御隠居さまの裏の一面が隠されていた。「人間という生きものはみな、それさ。わしなぞ十も二十も違う顔をもっているぞ」小兵衛の台詞が響く。40年前は清らかな友だった住吉桂山が凋落する「小さな茄子二つ」は若き頃の墨絵に、2人の姿を投影するにくい演出。狼藉した殿様を討ち取り放浪を続け、最後は自刃した滝口友之助の切ない生き様を明かす「秘密」‥‥。9巻も読み応え十分です。ひと間違いで襲われる話と仇討ちの話がちと多い点には目を瞑りましょう(笑)。
0255文字
すす
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安心して読めるのは素晴らしい。 著者の力量を感じる。 しかしこんなに悪党共を懲らしめてもまだまだ悪党が現れるのはどんだけなのだろうw
0255文字
浜のU39
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✩✩✩ワンパターンで安心して読んでいる。
0255文字
量甘
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シリーズ九作目。秋山親子の腕はいつも通り冴え渡るが哀しい結末が多かったように思う。『或る日の小兵衛』は違った趣があり楽しめた。深川の「ぶっかけ」が美味しそうだ。
0255文字
KAZOO
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何度目かの再読です。いつもながらさらっと読んでしまうのですが、今回はかなりやるせないというか武士の社会の不条理さがかなり印象に残りました。主人公を若いころから援助してきた人物が飛んでもない2面性を持ちあわせたり、あるいは武家社会での当然の役割である親のかたき討ちをするための話で意外な事実が判明したりと若干もやもやしたものが残る話が多かった感じでした。
0255文字
金吾
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○いろいろなところでいろいろな事象が絡み合います。また善人と思われている人の意外な裏面も露になりますけど「待ち伏せ」「秘密」「討たれ庄三郎」「冬木立」が良かったです。
0255文字
Mariko
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8.5
0255文字
キートン
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ネタバレ親子二代に渡って世話になった人間の隠れた顔を知ってしまう表題作。 仇を討つ側と仇として討たれる側との奇妙な縁が印象的な『討たれ庄三郎』。 『人のため』と思っていたことが、もしかすれば『余計なお世話』だったかもしれないという後悔が悲しい『冬木立』と、他の方の感想にもあるが、ちょっと物悲しい結末が多いように感じる9巻。 『相手のことが何でもわかる』という人間がいるが、それはただの幻想か自分自身の思い込みである。 この巻を読むと、そう思わずにはいられない。
0255文字
nicky_12345679x63
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ネタバレ今回は、なんとも悲しい話が多くあった。 小兵衛の前に女の幽霊が現れる。
0255文字
fuku-fuku-fukui
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再読
0255文字
Kira
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ネタバレ購入しての三読め。秋山大治郎が人違いで斬りつけられるという、大治郎受難の巻。相変わらず朴念仁ではあるけれど、大治郎は小兵衛に似てきて、少しずつしたたかになっていくようである。
0255文字
私的読書メモ3328
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今回は、特にやるせない、切なさの残る話が多かったです。
0255文字
由良のと
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もうじき親になる大治郎と三冬。物語の時間の流れを感じる。哀しい話が多かった印象。シリーズ初長編・春の嵐へ続く
0255文字
ショーン
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小兵衛と大治郎親子が今回も入れ替わり立ち替わり大活躍。親子のやり取りに感心しおはるとのやり取りに思わず吹き出してしまった。小兵衛が多少年老いてきたのが気になるシーンが増えてきたが相変わらず刀を持つとめっぽう強い。あてみをくらわせて自由自裁に他人を失神させるところなどまさしく天狗さまである。
0255文字
へたれのけい
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小兵衛さんは大治郎の代役で田沼家の稽古をするのが数少ない自身の鍛錬のような。毎朝、素振りに励むとかをしないのかしら。作者にも見つからない所で鍛えていたりして(笑)。
0255文字
nabe2511
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ネタバレ思い通りにならぬが人生。今回はしみじみ。でもかわいい孫にもうすぐ会えるなんて幸せ者じゃよ。小兵衛どの。【備忘録】待ち伏せ「秋山様。お召し替えくださいませ:おりく」・小さな茄子二つ「昨日は古狸さん、たんと泣いたねえ、先生:おはる」・或る日の小兵衛「京橋の、先生の叔母さまが亡くなったですよ:おはる」・秘密「拙者は、金五十両に、わが真心を托したつもりでおります:宮部平八郎」・討たれ庄三郎「はい。死様でございます:黒田庄三郎」・冬木立「おきみには洩らすなよ:小兵衛」・剣の命脈「この刀、私の形見に…:志村又四郎」
0255文字
宇和島太郎
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特に書き残すような感想はないのだけれどこの幸福な感じの読了感はなんなのだろうといつも思わされる。
0255文字
おさと
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哀愁というか悲哀というか。
0255文字
よっ!
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落合孫六が夜道で襲われて金を奪い取られる。孫六はあまりいい役回りではないな。志村又四郎が秋山大治郎と真剣勝負したいと思いながら、途中で息絶えて愛刀を形見にというのも、できすぎた話だが読後感はいい。おそらく各話の読後感の良さがひきつけられるのかな。★★★★☆
0255文字
leelee
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9作目は男達の思いや哀愁を感じさせるような話が多く、小兵衞の過去も知ってしまった。おきねさんですかぁ〜 長生きするはずの小兵衞も気持ちを引き摺り「お弱りになられた」と心配されることも… 焼きもちを妬いたり献身的なおはるがとても可愛いです。 三冬のおめでたがみんなを笑顔にしてくれて、秋山家は幸せオーラ満載ですね。
0255文字
カチ
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仇討ちの話が目立った。いずれも討たれる側にそれなりの言い分があり、武家社会、上には絶対服従の身分社会の不条理を感じる。なかでも「待ち伏せ」は敵役の二面性を見せられて印象的だった。旬の浅蜊の剥身と葱の五分切を煮て炊きたてご飯にかけた「ぶっかけ」は美味しそうで、食べてみたい。
0255文字
matsu04
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第9巻。「『うわ…』、よろめいた大場の頸すじの急所が小兵衛の一刀にざっくりと切り裂かれた」…小兵衛あいかわらず強し。だが本巻は「待ち伏せ」や「ある日の小兵衛」「冬木立」など、あまりパッとしない珍しい小兵衛の姿も描かれていて興味深い。(再読)
0255文字
ますみ
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今作は、男の事件が多かったかな?という印象。前作が女性を扱ったものがおおかったせいかもしれませんが。それぞれの男の、様々な生き様を見せつけられたような気がしています。
0255文字
秋良
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若い頃に仲が良かった人の変わり果てた姿に感じる哀しさ、良かれとしたことが救いではなかったかもしれない哀しさ、結末のもやっとした物哀しい話が多かったように思う。どんな志があっても、周囲の環境によって人はどんどん変わってしまう。実直に生きられる秋山親子の方が幸運なのかもしれない。シリーズ初期はちょっと鬱陶しかったおはるが段々と良い和ませ役になって、哀しい中にもくすっと笑わせてくれる。
0255文字
yoshida
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剣客商売シリーズ第9弾。今回は哀切のある作品が多かったか。秋山父子が遭遇する様々な事件。誤解や人違いもある。事件を解決して語られる様々な事情。そして良かれと思い取った行動がもたらす、まさかの結末。それぞれに深い余韻がある。「冬木立」はなかなか遣り切れない。「討たれ庄三郎」での決闘のまさかの展開。庄三郎と彼を庇う万之助の哀しさ。万之助の純粋さが印象的。やや物哀しい物語が続くが、小兵衛の妻おはるの素朴さと明るさが際立つ。剣客である秋山父子の腕も冴え渡る。読みやすく、小気味良い面白さがある。珠玉の作品集である。
yoshida

シリーズ第8弾の「狂乱」を読む筈が、間違えて第9弾を先に読んでしまった。面白いので、これはこれで良しとする。

06/28 23:33
0255文字
水戸
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はー、やるせない。なんとも、やるせない話が多いと感じた巻でした。その中で、普段とは違う小兵衛の姿を描いた話が、ほっと気を落ち着かせてくれた気がします。
0255文字
ちゃいろ子
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これだけ長い連載で、ある意味似たような展開のはずなのに、毎回ドキドキワクワクさせられるのは本当に凄いことだと。 表題の「待ち伏せ」、とても切ない話だ。剣に長け、人としてもただ者ではない者同士はきっと目と目があっただけで共鳴し合うものがあるのだろうな。己の命よりも大切なのは、武士として潔く死ぬこと。「秘密」でもそうだが、例え汚名を背負ったままでも、剣の道に恥じぬ最期を迎えることを潔しとする武士たちに、数百年前とはいえ現代人との大きな隔たりに驚く。こうあるべきとは思わないが、美しいと思ってしまうのは本音。
0255文字
Makoto Yamamoto
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再読本。 今回も楽しませてもらった。 書名の「待ち伏せ」は大治郎が人違いで襲われ、人違いと分かりその背景を探ると丼でもないことが分かってくる。 小兵衛の加齢を感じさせる「ある日の小兵衛」は、珍しく小兵衛が落ち込む。 剣客の鋭い感覚で受け取った死が。。。 「討たれ庄三郎」は複雑な背景があり、討手の若者との関係がわかると何とも。。。 いよいよ小兵衛もおじいちゃんに。。
0255文字
三飯
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ネタバレ大河小説の感覚で読んでいるこのシリーズ。第九集は『待ち伏せ』。小兵衛の軽妙さと凄まじい剣術の腕は衰えを知らない。又、大治郎が頼もしくなり三冬が懐妊した。おはるや又六の愛嬌も変わらず楽しい。しかし一番達者だったのは、当時の池波先生ご自身ではないか。実に旺盛な創作意欲で連作している。そして改めて思うのは『人間の多面性』というモチーフが、先生の中でいかに強固なものだったのかという事。本書でも「待ち伏せ」「秘密」などに顕著だ。若き日の実体験に根ざしているのだろうか?哀話が並ぶが、いつもながらの一級エンタメ作品集!
0255文字
sensei
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ネタバレ「剣客商売」の九巻目、「待ち伏せ」を含めた七話が収められている。
0255文字
Kira
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図書館本。シリーズ読み二周目。小兵衛の老いの心境を意識しながら読んでみると、「或る日の小兵衛」と「冬木立」の読後には、なんとなく哀しみを覚えた。昔の知人二人を思い出して、その消息を確かめようとする小兵衛だが、一人は相変わらず健在だった一方で、もう一人の女は変わり果てていた。その女の難儀を救おうとした小兵 衛だが、女に自害されて落ち込む。小兵衛の今後の楽しみは、生まれてくる孫のことになる。
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
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平成15年 1月20日 新装版初版。。。ああおきねさんの話はここであったのね。ああ待ち伏せってあの話かぁ。などと思いだしながら楽しく読む。解説にもあったっように、図書館で済まそうを思っていたものが、梅安、鬼平、小兵衛と揃えてしまった。
0255文字
猫はアンモナイト
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やはり本シリーズは大好き。主に哀しい話がさらりとした筆致で描いてある。却って切なさが胸に染み込む。小兵衛、大治郎の圧倒的強さ・粋な立ち居振る舞い。おはる、三冬などのとのクスッと笑えるやり取りなどに触れていると病みつきになる。本巻収録7編中「討たれ庄三郎」「冬木立」「剣の命脈」が特に好き――「特に」と書きつつ全然選べてない。どれもいい。
0255文字
masaru
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安定の面白さ。後半の数話はちょっと切ない。
0255文字
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