形式:文庫
出版社:光文社
何度も読み返したお気に入りの箇所、教会でのサズラ夫人の菓子の包みを横に置いた姿、川に沈めた瓶とその周囲の川の流れ等々、あれやこれやが、事実上死んでいる、と思ってしまって。
馬車から見た鐘塔の箇所も「躍動感」は感じられず。この「正しい」訳文にはリズムとサスペンスとユーモアが欠けているのでは、と。
今日はどんな夢をみさせてくれるのか、どんなに柔らかくて奥深いところへ連れてって揺蕩せてくれるのか楽しみで仕方なくてプルーストのことしか念頭にない最近。数年前から読みたかった、『香り』と『色』と『記憶』の文章も多くてその意味でもちょうど求めてたものにぴったりだった。
keiさん、翻訳は違いますが共読ですね。別の翻訳でも読んでみたいなと思っているのですが、読み比べも大変そうです💦
のっちさんと共読✨巻数が多いので読み比べは大変ですよね💦こちらは訳者さんが読みやすさを重視されたのでかなり読みやすいですが6巻までしか出ていません。のんびり気長に読みたいと思います~。
5巻まで読みました。翻訳の解説記事に高遠先生の熱意が伝わってきますよね。現在6巻まで翻訳されているので完訳が待ち遠しいです。
失礼しました。岩波文庫も読み終えたんですね
マドレーヌのシーンは、後から思い出したんだけど、子供の頃、お菓子のエッセイで出てきていた。古典を読むと、時代を超えていろんな人と共感できる体験を持つことができるとわかった気がする。
幼い「わたし」は母親を待っている眠れない夜。母親はフィクション(当時の流行作家ジョルジュ・サンドとかでも恋愛の場面は飛ばすとかそこは想像力で補ったのだろうな)を朗読してくれることから作家への憧れ。部屋の外から聴こえてくるオババたちの会話。スワン伯父さんへの噂。コンブレーのレオニ叔母の家を中心(最強の料理人フランソワーズの手引き)にスワン家(芸術家)とゲルマント家(貴族)の二つの道を辿っていく「わたし」の成長物語なのだが、「わたし」の深層にあるもう一つの世界を探っていくロールプレイングゲームのような。
ヴァージニア・ウルフはプルーストの影響をうけていたのかもしれない。「灯台へ」の女主人中心の家庭。同性愛。細部に宿る事物(自然)の精霊(ゴースト)たち。「オーランドー」の両性具有の媒体。
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