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失われた時を求めて (1(第1篇)) (光文社古典新訳文庫 Aフ 4-2)

感想・レビュー
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@Crocus/iro
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再読。流れるような美しい文体はフランス19世紀末にいざなう不思議な魅力に満ちている。「紅茶とマドレーヌ」のシーンは、語り手「私」がコンブレーで紡ぎ出した幸福な時を、ほんのりと色を変え脳裡に蘇り、そして光のように消える様を見事に描く。全体を通して女中フランソワーズの人物描写が強烈に印象に残った。文末の訳者による「読書ガイド」では、既訳本五冊と本書の訳を数行分読み比べができる。そこには、訳者・高遠氏のプルーストに対する真率なる愛情が伺える。
0255文字
うし
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読書のリハビリとして。
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kumoi
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プルーストの書く自然、それはあきらかに彼の主観が構成した自然であるにもかかわらず、美しく瑞々しい。譬喩が譬喩を呼び、淀みながらも鋭く流れる軌跡は、まるで一流のフィギュアスケーターによる美しいステップを思い起こさせる。長い航海は始まったばかりだ。プルーストはどんな海を見せてくれるのか、船上にはどんな匂いが漂うのか、どんな音が聞こえるのか。感覚を研ぎ澄ませ、彼の小説を楽しみたいと思う。
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uchiyama
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繰り返し読んできた井上訳以外ってどんなだろう、と読み始めましたが、冒頭の(余計なお世話では?な)読み方指南から反発を感じてしまい、結局1巻通してこの訳文には馴染めませんでした。図版が挿入されていること以上に、「説明」でしかない訳が多々あって。正しさは必要だけど、国や時代の距離を超えるためには、ニュアンスを伝えることも重要に思います。例えば祖父の、スワン父の挿話語り等も、この訳では面白くない。個人全訳は偉業ですが、「さりながら」(頻出するこの語の異物感よ)もしこの訳で読んでたら、私は読了できなかったかも。
uchiyama

何度も読み返したお気に入りの箇所、教会でのサズラ夫人の菓子の包みを横に置いた姿、川に沈めた瓶とその周囲の川の流れ等々、あれやこれやが、事実上死んでいる、と思ってしまって。

08/31 19:23
uchiyama

馬車から見た鐘塔の箇所も「躍動感」は感じられず。この「正しい」訳文にはリズムとサスペンスとユーモアが欠けているのでは、と。

08/31 19:24
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みやの はるか
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長い旅路の始まり。全巻読み終えるまで、何年かかるのやら…… 全部を光文社新訳で読もうと思ってたら、訳が進行中とのことだったので、途中から光文社でないところに切り替えなければならないようだ。私が読み終えるまでに訳が完結しそうにないし…… 1巻の感想としては、何言ってるか分からん箇所は多々あるが、プルーストの文章は好きだと感じた。表現が美しくて上品だし、情景もイメージしやすい。 ただまぁ、シームレスにモノローグが始まるから、いま読んでるところが回想なのか現在進行形の話なのか分からなくなることがたびたびある。
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KoHi
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長く冗長で、論点が不明瞭になる。しかし、文章は訳のおかげもあるのか、読むことはできる。草花や文学、演劇、好きなものについての言及がたっぷり。 濃い霧のかかった森の中を、気になったモノを拾っては矯めつ眇めつしながら散歩しているような体験。
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たつや
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世界的名著として有名だが、最後まで読んだことがない作品です。きっかけがないと、前進しないので、意を決して、今回、光文社の新訳にチャレンジです。訳者前口上で、行きつ戻りつゆっくり読んで欲しい。とおっしゃるが、まだ旨味を感じられないでいる。兎に角、最後まで読めるか?続けてみよう。
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花乃雪音
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古川一義訳岩波文庫版を通読したので今度は光文社の新訳版を読み始めました。『失われた時を求めて』といえば過去を回想するきっかけの場面が有名だ。マドレーヌを浸した紅茶を口にした瞬間に陥った快感に対してなぜそこに至ったのか思索が始まる。私の記憶と違った、匂いがきっかけでそのまま過去の回想が始まると記憶していたので思索の後回想が始まったことや紅茶を口にしたことがきっかけであることに唖然としてしまった。
0255文字
漣夕泳
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手に取るまでは、しようもない心の沈殿物を無駄に飾った文章で長ったらしく書かれたものだと思っていた。けどこんなに息がつまるような深い洞察のもとに、全体の繋がりと緊張感とが張られた作品だったとは思いもしなかった。それなのに好きなときに好きな分だけのらりくらり文字を追えば心が満たされる。こんな本に出会えて私は幸福だ。一文字触れるだけで心に灯りが灯されるような作品です。
漣夕泳

今日はどんな夢をみさせてくれるのか、どんなに柔らかくて奥深いところへ連れてって揺蕩せてくれるのか楽しみで仕方なくてプルーストのことしか念頭にない最近。数年前から読みたかった、『香り』と『色』と『記憶』の文章も多くてその意味でもちょうど求めてたものにぴったりだった。

10/28 16:31
0255文字
mstr_kk
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「スワン家のほうへ」は過去2回、井上究一郎訳で読んでいますが、このたび高遠訳で三読目。すばらしい訳文で、スーッと染み込んできて、しばしば胸が詰まります。三読目にしてわかったことが多いです。世界最高のあるある文学! ……ところで僕は、『失われた時を求めて』を通読するための方法を、とうとう発見しました! それは、Kindle読み上げ機能。漢字の読み間違いが気にならない人なら、通勤・帰宅時にiPhoneに読み上げてもらうだけで、毎日2時間分とか、『失われた時を求めて』が進みます。これで今度こそ通読をめざします!
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五十嵐
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挫折者多数の大長編の一巻目。
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夜游の月
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1を読むのは、3回目です。 新訳が出たと知って、読み直し始めました。 とても文章が違っていて、こんなとこあったっけ?と思う部分がありました。訳し方の違いのようです。 時の流れの面を漂う思い出の幻影を掬うような物語。寝る前にナイトキャップをすするようにちびちび読んでいます。
0255文字
いっちゃん
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あまりにも修飾語が多すぎて、読むのに疲れてしまった。たぶんこれが最高の持ち味なんだろうけど、合わなかった。話もコロコロかわるし、一巻で断念しようかな。
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shosho
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ネタバレ最初は物語に入り込めずとにかく時間がかかったが、叔父の話あたりから少し面白くなってきた。スワン家のほうとは2つの散歩コースのうちの1つか。夢想癖の強い「私」がメゼグリーズのほうのスワン嬢と、ゲルマントのほうのゲルマント夫人に思いを寄せる話なのだろうか。
0255文字
ときのき
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”マドレーヌのひと切れを柔らかくするために浸しておいた紅茶を一杯スプーンにすくって口に運んだ”他のくだりから、有名なプルーストのマドレーヌは、菩提樹の紅茶に溶かしたものであったことを知る。イメージと異なり、口にした途端過去が劇的に蘇る訳ではないことも。人生の、ふとした瞬間に訪れる幸福感。プルーストはそれを手放さず、その淵源を執拗に探索するが、”それだけでは足りない。創りだすことが必要だ”想像力によって再創造された思い出の世界は、当然現実そのものではない。事実よりも真実を、と作品が主張し、納得させられる。
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Kazuki EDOYA
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ネタバレ幼年時代に回帰することは、物語(現実性)を生む(殺す)。それは「(セザンヌのリンゴは)食べられるか食べられぬかという問題すら打ち消して」に似る。回帰に「純粋な重み」が加わり、新しい実存(物語)が生まれてゆく。 晩年リルケは。ヴァレリーだけでなく、プルーストにも傾倒していた。(直接の親交はなかったようだが)。その病床に『失われた時を求めて』があった。 戯曲の失敗、断片的な『マルテの手記』からも。リルケは物語を不得手と感じていたのではないか。 プルーストはこの無辺の物語から【リルケを体現した】と思えるのだ。
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無能なガラス屋
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大したことは書かれていないはずなのになぜページをめくる手が止まらないんだろう。仮にこの本が何万ページあっても好きな人は最後まで楽しんで読めるだろうし、そうでない人は数十ページでも苦痛だろうなと思う。『失われた時を求めて』は決して悪戦苦闘しながらなんとか読み終える本ではない。ただ楽しくて仕方がないから読む本だ。まあ、それはあらゆる本に当てはまるべきことかもしれないけど。何も考えずプルーストの言葉に身を委ねてぷかぷかと流されているような時間だった。純粋な読書の喜びを味わった気がする。
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羊山羊
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写実的で耽美的で、幻想的で。近代文学の全てがこの本にギュッと詰められていることに気がつくと、本著が文学史上の最高峰と称される理由がわかる。そこに気がつくと、大変ながらも楽しい読書だった。夏目漱石「夢十夜」の世界でエミール・ゾラが小説を書いてるような一冊。一度ではとても理解しきれないけども、徐々に読み進めたいシリーズ。
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m sawa
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ネタバレ物語としての劇的な展開は無いが, 主人公の価値観が徐々に変化していく過程が分かる. 子供の時に憧れていたゲルマント家の人間やベルゴットのような詩人に興味を無くしていくこと. 好きだった女性を徐々に忘れていったこと. 大切な人の臨終で終わる話は, “風と共に去りぬ”や “武器よさらば”と似ている.
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aoooeri
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図書館で借りました。 最初はなかなか入り込めなかったけど、徐々にまた続きが読みたい、となってきました。ストーリーというよりは文章の表現力が素晴らしいと感じました。 たんにお母さんにそばにいてほしいな〜とか、女の子に会いたいな〜ってだけのことを言っているんだけど、表現力がすごいし、自然の中に溶け込んで、心の動きを表現しているというか、それでいて、なんかわかるって思える表現で読んでいて心地よかったです。まだ先は長いですが、2巻に進みたいと思います。
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kei
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私(語り手)の幼少期から物語が始まり、美しい風景描写、当時の貴族社会の人間模様、それらが語り手の世界のあちこちに漂っていてそれが順序関係なく語られていきます。形式に慣れるのに時間がかかりました(´∀`)文章一つ一つは長いものの訳文は読みやすいです。訳者さんが粉骨砕身されたことがうかがえます。1つの出来事が起こると語り手はそこからどんどん自分の中の想い出を語っていきますが、私たちが読書中に「ああ、こんなこと私にもあったな。」と想起することに似ている気がします。
のっち♬

keiさん、翻訳は違いますが共読ですね。別の翻訳でも読んでみたいなと思っているのですが、読み比べも大変そうです💦

10/24 12:20
kei

のっちさんと共読✨巻数が多いので読み比べは大変ですよね💦こちらは訳者さんが読みやすさを重視されたのでかなり読みやすいですが6巻までしか出ていません。のんびり気長に読みたいと思います~。

10/24 17:20
3件のコメントを全て見る
0255文字
nks
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難解という評判は聞いていたが、やはり自分の理解できる範囲をこえている作品だと思った
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記憶喪失した男
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二十年前に一ページで挫折したこの本を、ようやく第一巻を読んだ。マドレーヌの場面がすごいよかった。興味のわくことばを小刻みに出してくるので、文章が楽しく読みやすい。まだ序盤で、第一巻では評価ができないかもしれないが、この作品が構築している雰囲気は心地よい。
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kaze
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これまで小説における風景描写というものの存在意義に疑問を持っていたけれど、初めて風景描写は心理描写であるということが実感できて、必要だったわ〜すんませんでした〜とひれ伏したい思いに駆られた。きっとみんな言っているだろうけれど、「この感情や感覚は自分もどこかで経験した」「こういう目で誰かを見たことがある」という描写が散在して、それを味わうようにゆっくりと読んだ。何度でもゆっくり読み返したい。
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OHNO Hiroshi
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夢見ながら、何度も起きたり、目覚めたり。レズシーンはあった。あらすじ、ってあるようなないような。誰も話かわからない、時系列がよくわからない。が、楽しい。
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至
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似たような種類の『響きと怒り』は岩波版で逐一、筋を解説してくれたので楽しく読めたが、本作はなかなか付いていくのに苦労した。 紅茶に浸したマドレーヌで記憶が蘇る
0255文字
引用
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『プルーストとシーニュ』読みたくて読み始めた
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エリー
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こちらが岩波文庫より読みやすいですが、挿絵等は岩波文庫の方が多く興味深いので両方並べて読むのがおすすめします。
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Fiezerald
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ネタバレ小説を読みながらコンブレーとその周辺の地図を描きたくなった(恐らく既にそういった資料はあるのだろうが)。アール・ヌーヴォーを彷彿とさせる緻密な自然描写をなるべく正確に読み取ろうと何度も作中に登場する草花の名前を検索した。序盤は遅読の私にはかなり忍耐を要求されたが、並列や多重の譬喩を取る独特の文章構造に慣れる頃には、既に幾人かの登場人物が亡くなっていた。訳者である高遠弘美氏の連続講座を受講する予定なので、私の拙い解釈を大いに補完してくれるものと期待している。
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燃えつきた棒
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たいした読書家でもない僕が、なぜ、先日やっと吉川一義訳の岩波文庫版を読み終えたばかりの、この作品を読もうと思ったのか? ひとつには、高遠先生が「文学こそ最高の教養である」の中で引用していた 『プルーストによって開かれた感受性と知性とを使って、自分たちが生きている世界、自分たちの人生を見直しなさい』 (アラン・ド・ボトン『プルーストによる人生改善法』) という言葉に、蒙を開かれたような気がしたからだ。 この言葉を胸において、もう一度全巻を読んでみたい。とりわけ、「見出された時」を、と思ったのだ。
Osamu Ueno(ラジオネーム風のふじまる)

5巻まで読みました。翻訳の解説記事に高遠先生の熱意が伝わってきますよね。現在6巻まで翻訳されているので完訳が待ち遠しいです。

11/04 08:11
Osamu Ueno(ラジオネーム風のふじまる)

失礼しました。岩波文庫も読み終えたんですね

09/01 19:33
9件のコメントを全て見る
0255文字
belle
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緊急事態宣言発令中の今、この物語の語り手のように、時折り~のほうへ~と足を延ばす。住宅街も川沿いもちょうど薔薇が美しい。語り手の「私」が向かう「ほう」にも花が咲き、さまざまな夢想のつるがうねうねと伸びて来る。からまれたりしながら先に進む。日々気ままに散歩しながら、読み終えた。すぐに2巻目に入ったが、どこということなくこちらも開いてはしばし目を留め、甘い思い出に浸る。
0255文字
ありさと
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厄介と言われてるけど訳文の良さと註の充実ぶりもあってするすると読めた。すぐ次を読もうか、ちょっと置いてみるか。
0255文字
たんかともま
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正直、美しい自然描写や文体にそこまで面白さを感じられないため、雪国同様、自分には響かなかった。しかし、執拗なまでにごちゃごちゃ考えたうえで母親のキスを求める場面や、大量にある読書の場面、そして何より導入には惹かれるものがあった。描写の際の時間の流れが独特に思え、スーパースローとまではいかないが、ただ見ているだけではない描写の仕方、ある種の連想ゲーム的な部分もあるように思えた。ドラマを求めるとやや、拍子抜けで、一度退屈さに負けて斜め読みすると、良さがわからなく、また、内容も追えなくなる。どこか上品な小説だ。
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かしゃ
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「スワンの恋」を読みたくて、間違えて図書館から借りてきてしまった一冊。文章が綺麗でした。 スワンの恋は、この次に発売された方だったのですね(^o^;
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C12H18N2O2
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ついにKindleを買いました。何を入れていいかわからず、無料だったのでこれをダウンロードしてみた。再読を期した際、岩波と集英社は一読したものの、装丁(表紙の絵)が変なので光文社は考慮に入れなかったのだが、この訳、いいですね。流れるような美しさと、丁寧な脚注によるわかりやすさ、そして訳出の正確さも感じられる。どうしよう、折しも岩波版が完成したとも聞くし心は揺れるが、まあ要するにあっちもこっちも読めばいいですかそうですか。今回はとりわけ「私」の想像力の美しさとたゆたう思考の糸がたどれるようで、心地よかった。
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hayaco
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睡眠不足の通勤電車の中で読み始めるも、これは眠くなる…と挫折しかけるが、慣れてくると読めるようになるから不思議。実はただ長い…という以外あまり予備知識がないので気楽に気長に、意味不明な所はそのままに、なんかいい匂いのする本だな〜位のノリで読んでみようと思う。
0255文字
猫洞 文月
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20世紀初頭の小説のせいか文体が冗長で、前回読んだ時は冒頭のお母さんを恋い慕うシーンで挫折してしまった。でも、図書館本の再チャレンジで時々読み飛ばしながら読んでみたら、確かに20世紀最高の文学と評されたのもちょっとわかる。プルーストの文章には、読んでいるだけなのに心に響いてくる味や香りのようなものがある。プチットマドレーヌを紅茶に浸して食べるシーンは有名だそうだけど、その味を想像し心の奥が震えるような主人公と同じ感動を味わえる文章というのは他の作家には出せない技巧のかもしれない。
猫洞 文月

マドレーヌのシーンは、後から思い出したんだけど、子供の頃、お菓子のエッセイで出てきていた。古典を読むと、時代を超えていろんな人と共感できる体験を持つことができるとわかった気がする。

10/13 19:30
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かふ
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語り手の問題。最初の「わたし」睡眠障害で眠れない作家(多分老人だろうか?若い時ほど眠れない)でその「わたし」が失われた世界(コンブレー)に思いをはせる。そこに登場する案内役としての幼い「わたし」の秘密。男の子を女の子として育てる風習の巻毛時代の「わたし」はトランスジェンダーというかジェンダーフリーとしての媒体(妖精)として「失われた時」に放たれた「わたし」だ。この小説も「意識の流れ」の手法だとするのも「わたし」の意識が媒体の「わたし」を通じて小説(深層)世界に出入り自由だった。
かふ

幼い「わたし」は母親を待っている眠れない夜。母親はフィクション(当時の流行作家ジョルジュ・サンドとかでも恋愛の場面は飛ばすとかそこは想像力で補ったのだろうな)を朗読してくれることから作家への憧れ。部屋の外から聴こえてくるオババたちの会話。スワン伯父さんへの噂。コンブレーのレオニ叔母の家を中心(最強の料理人フランソワーズの手引き)にスワン家(芸術家)とゲルマント家(貴族)の二つの道を辿っていく「わたし」の成長物語なのだが、「わたし」の深層にあるもう一つの世界を探っていくロールプレイングゲームのような。

08/18 19:16
かふ

ヴァージニア・ウルフはプルーストの影響をうけていたのかもしれない。「灯台へ」の女主人中心の家庭。同性愛。細部に宿る事物(自然)の精霊(ゴースト)たち。「オーランドー」の両性具有の媒体。

08/18 19:17
0255文字
ゆうちゃん
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細部にわたる感傷的で造形的な文体は、異国の読者にも甘美なイメージを提供する。当にプルーストの作品はまるでスウィーツである。
0255文字
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失われた時を求めて (1(第1篇)) (光文社古典新訳文庫 Aフ 4-2)評価100感想・レビュー152