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刻まれない明日 (祥伝社文庫)

感想・レビュー
144

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感想・レビューがありません
azaz
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12-5-111 再読
0255文字
巨峰
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ノスタルジーを感じさせるここではない平行世界。10年前3905人の人間が一瞬で消え去ったという出来ごと・その記憶に解き放たれない人々。人は歩き、話し、歌い、奏でる。二重三重に張り巡らされた話の罠に絡み取られながらも、清冽な印象はかなわない。深く静かでひんやりとしながらもどこか温かいそんな矛盾に満ちた傑作だと思います。
0255文字
ばう
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ネタバレ★★★★10年前、ある街で3,095名が一瞬で消滅した。そして事件後に起きた様々な不思議な現象。消えたはずの人々の図書館の利用やラジオ局への投書、無いはずの路線バスの走る光、鐘の音。彼等は何処に消えたのか?その時何が起きたのか?そして次第に減っていくこの現象。最後に明らかにされた事実に恐怖を覚えた。唯一消え残った女性、大切な人を失った人達、それぞれが「あの事件」を乗り越えて新しい一歩を踏み出していく。久しぶりに読んだ三崎作品、やっぱり好きです。明るい希望に満ちたエンディングも良かった。
0255文字
ベッシー
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約3千人もの人が消失してしまった10年前の事件。その被害者や関係者たちの物語。5編の連作短編形式。三崎ワールド全開で、シリーズ作ではないはずなのに他の作品を呼んでいないと理解が難しい。そしていつものごとく読書カロリーが高い。しかしこの感じが良さである。面白かった。
0255文字
雪乃
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【図書館本】面白かった。
0255文字
あいあいあい
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ひさしぶりに。おもしろいし人のあたたかさがすごい心地いいねんけど読むたび理解力が落ちてる気がする。
0255文字
みやしん
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痕を残してでも傷はいつか癒える。そうならないのは瘡蓋を剥がし傷口をいじくるならば。前巻ほどキテレツ職業がクローズアップされず、再生への各々。例え元凶に大事件の隠蔽が見え隠れしているとしても。
0255文字
狩野川浩介
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失われた町とうっすらとリンクしているが、こちらはインパクトが薄い。失われた町はSFだったが、こちらはファンタジー。期待していた分、肩透かしを食った感が残る。とはいえ作品としては面白いです。思い出は思い出でしかない。未練は残された者に宿るのみ。なので自分が捨てていくと先に進める。そういう希望の話しでした。
0255文字
しょこらび
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ネタバレ「失われた町」の世界観を踏襲しつつ描かれる、別の町?の話。歩行技師や担当者と呼ばれる、この町ならではの職業が登場。事件から10年が経とうとする町で、人々はどのような気持ちなのか。人々の心の揺れや傷について、「失われた町」同様、繊細な文章で描かれる。  どの章も切なくなるも、10年という歳月が経ち、成長しようとする姿がみられる。人によって受け入れ方は様々だが、それでも前を向こうとする姿に勇気づけられる。
0255文字
夢現
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ネタバレ専門用語が多いので元気と時間がある時にしか読めない三崎さんの作品、久しぶりでやはり疲れるけれどちゃんと面白い。七階がなかったりと過去読んだ作品と共通の世界観もあって尚楽しい。十年前に消えてしまった3095人、突然いなくなった人たちを想い続けてきた人たちが前に進むんだけどこんなにも恋愛色が強いとは少しびっくり。〝一瞬で忘れられることもあれば、何十年経っても忘れられないこともある。人の気持ちってのは、そんな単純なものじゃないさ。そうだろう?〝この台詞が好き。あと、若菜の心の叫びが痛いほどわかってつらかった…。
0255文字
ロマンチッカーnao
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『作りかけの明日』の読友さんにレビューを読んで読もうと思ったら、こっちに先とおすすめされ読んだ作品。10年前に突然の事故で、3095人が消えた。街が止まった。でも、なぜか、その街にあった図書館の貸し出し記録が増え、ラジオには、その街からのリクエストが届き、バスは走る。何故か、その疑問をもちつづ、人々は生きる。そして、最後に壮大な計画が明かされていくけど、この世界観に浸めると楽しめるけど、そうでないと、読みにくい作品ですね。僕は、200ページあたりで、ようやくはまりこめました。
0255文字
読書国の仮住まい
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ネタバレ10年前、3095人が一瞬で消えた街。 その故郷を久しぶりに訪れた沙弓は、そこを歩いて道路を保持する歩行技師と出会う。 この街では10年前と忘れまいとするかのような、不可思議な現象が起きている。 存在しない図書館からは本が借りられ続ける。 存在しない鐘の音が聞こえ続ける。 存在しないバスターミナルに向かうバス。 ラジオ局に寄せられるリクエストは10年前の歌、そしてその中で唯一わからない謎の曲。 消滅をただ1人逃れた人に、その日学校を休んで結果回避した人。 綺麗に終わったように見せて、最後に明かされる陰謀。
0255文字
rif
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ネタバレ失われた町のその後の話。壮大でドラマチックな一冊でした。各話の登場人物がそれぞれ繋がっている感じが良かった。「死」ともまた違う「喪失」というものを、有り得ない現象によって体感させられた人の葛藤や前向きになっていく過程に感動した。また、『動物園』とか『七階』という言葉を見つけて、これって…と思わせる面白さがあった(バスジャックとか廃墟建築士にあったっけ?)。最後の章になって段々と謎が明かされていき、少し闇を感じる。この陰謀論的な部分もまたこの著者ならではの感じで面白い。懸命に生きる人たちの終わりと始まりの話
0255文字
さっと
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三崎ワールドの喪失系物語でだいぶ前に読んだ『失われた町』の続編かと思ったけど違った。10年前、まちのいち地域で3095人が一瞬で消え去った「あの事件」にそれぞれ立場は違うけれども関わりのある人たちを主人公にした連作短編。各章のかれらのニアミスも事件の謎解きも喪失からの再生も見事なストーリーテーラーぶりではないかしらん。事件の真相が三崎ワールドお約束のあらがえないものではあるけれど、それでも前に踏み出そうとするかれらの姿に感動しちゃうのね。ネタを散りばめている序章をしっかり読むことをおすすめします。
0255文字
相田うえお
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★★★☆☆20011 『失われた町』を読んで随分経つので細かなところは、それこそ記憶から失われていましたが、本作品で ふたたび不思議な感覚を堪能させてもらいました。3095人の街の人々が忽然と姿を消してしまった事件から10年。消えた人々からのラジオ局への葉書投稿、ある筈がない図書館の利用など不思議な現象が。後半に入って少しずつ状況が見えてくるわけですが、そんな事よりも、本作品は人の心,繋がりを大切にして描かれてる事が好印象でした。この作家さんは世にも奇妙系作品が多いので、そういうタイプがお好きならオススメ
さゆき

相田さん、コメントありがとうございます♪ 続編なんですね、知らなかった。チェックしてみます。

02/07 12:50
相田うえお

(o^^o)はーい!

02/07 20:45
5件のコメントを全て見る
0255文字
kazuwo
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既に消滅?している町で本が借りられている? バスも入っている?ラジオも? 10年前の出来事が、「失われた町」だっ、と思って読んでいたのですが、 他の人の感想をみたところ、「作りかけの明日」という作品の 10年後ということのようですね。 「作りかけの明日」探してみます。
0255文字
エドワード
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10年前に3095名の人間が忽然と消えた土地―開発保留地区をめぐる人々の記憶と人生の物語、明らかに「失われた町」と地続きの物語だ。国土保全省歩行技師、青い蝶の絵、ラジオで10年前の音楽を流すパーソナリティ。人々は失われても様々な形で痕跡は残される。図書館、路線バス、鐘の音。毎回三崎さんの作品はディテイルの科学考証が大真面目で面白い。抽出した余剰思念が突然異質化して漏出する?わかったようなでわからない。登場人物がひとつにつながり、町が再生していく爽快な終幕、一転して<記憶の改竄>が語られるエピローグが怖い。
0255文字
840ossan
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結構面白く読んだ。青少年科学読物って感じで、夏休みに夢中でよんでたころを思い出した。最後の章(other side--ではなく)が少々まどろっこしくて、余計なエピソードが多いが、なかなか良い小説。
0255文字
ふかふか
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すべてがリンクしているけど、1話ごとに主人公が異なる短編。
0255文字
つち
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「作りかけの明日」を読んでからの再読。町の消失とひかり町の事件は別物だったというのをすっかり忘れて混同していて、再読してビックリ。ちゃんと書いてあった。前日譚で背景を知って再読すると一層思い入れが深まるし、気が付いていいなかったことも多々あった。が、初読の時の訳わからんけどじわじわと雰囲気を楽しむ読み方もそれはそれで良かった。むしろその時の方が印象深かったかも。これは凄いこと。「刻まれない」と「作りかけ」は2冊で一つだった。それにしてもよく10年も間を空けたな。
0255文字
pn675
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ネタバレ再読。私の初三崎亜記作品。当時はとりあえず読んだけど意味が分からなくて謎の震えが走った。それは今にして思えばまさに「センス・オブ・ワンダー」だが、当時既にSFは何作か読んでいたものの(小松左京とか星新一とか)、かといって沢山読んでいるわけでもなくそんなことは当然知らない。ということで、この後に読んだ「となり町戦争」はそれなりに楽しめたものの、ちょっと苦手意識が残ってしまったことは一生の不覚(の一つ)。再評価は「鼓笛隊の襲来」を読んでからになる。あの時もっと他の作品も読んでおけばよかったと後悔している。
0255文字
ぜんこう
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再読。初読時はこの本は「失われた町」の続編と思ってたんですが、実は「作りかけの明日」の10年後の話。この本を既読の人も「作りかけの明日」を読んだら再読することをお勧めします。 登場人物のほとんどの10年前の行動や別れを知ってしまったから、序章から涙ためながらの読書になりました。本当に再読して良かったです。
0255文字
わんこのしっぽ
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作りかけの明日を読んでからの再読。その後の話だったのか。始まりを知った上での再読なので街並みや人物像がハッキリ思い浮かべられる。
あじ

やっぱり繋がっていたんだ!私はこれから“作りかけ”いきまーす♪

01/07 02:49
わんこのしっぽ

あじさん、やっぱりだったよ!作りかけ読んだら再読必須よ~!

01/07 04:28
0255文字
橘
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面白かったです。「失われた町」の続編、という認識でよいのでしょうか?同じ世界軸のお話でした。40年に一度くらい、ひとつの町から住人が失われる世界。でも、不思議な現象がたくさん起こります。大切な人を失った悲しみや、失われず生き残った罪悪感を抱えて生きていくのは辛いです。それでも、前を向いていこうという登場人物たちが眩しいです。寂しくも前向きな気持ちで読んでいると、最終話の不穏さにドキドキします。国家プロジェクト…?この世界軸の物語はまだ書かれるのかな…。終わりの一文が好きでした。
0255文字
きよみオレンジ
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出てくる男女が何となくいい雰囲気だった。遠く離れていても、そばにいる感じが良かった。事件の真相が気になった。消え残りの女性のその後、町のその後、予兆(蝶)さんが何者か知りたかった。
0255文字
mazda
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10年前に、3000人以上の住民とともに突如なくなった町。生き残った人たちには、今も彼らの息吹を感じる瞬間が多々あります。とてももの悲しい1冊です。
0255文字
あいあいあい
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久々再読。愛情が詰まりすぎてあったかいけど苦しい。失われた町を読まずにこっちだけなのでそのうち読みたい。
0255文字
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
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十年前、突如消えた街。しかし今でも、いなくなったはずの人々が図書館で本を借り、ラジオに投稿する。街を歩く人、なくなった図書館の貸し出し記録を配る担当者、一定の人にのみ聞こえる鐘の音、街中に羽ばたく青い蝶の絵。首都と、居留地という不思議な世界観。十年前の記憶が風化して行くのに合わせるように、過去の人々の活動も減って行く。その中で出会い、縁を繋ぎ、未来へと歩いて行く登場人物たちが描かれる。雰囲気が好きな小説の一つ。
0255文字
fermata
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『失われた町』の姉妹作、そして三崎亜記さんの作品を読むのは5作目でした!『失われた町』はとてもお気に入りの作品でしたが、こちらの作品もお気に入りとなりました♫三崎さんは目には見えない「想い」とか「記憶」を確かにそこにあるように描いていて好きです!今回の作品では歩行技師とか共鳴士とか現実にはない職業が出てきて面白かったです。『失われた町』と同様に登場人物同士が後でいろいろ繋がっていくのが圧巻でした!目には見えない想いが何かを変えていく、悲しみから立ち直っていくストーリーが良かったです。また再読したいです!
fermata

心に残った言葉p.143 「海は人を隔て……、隔たりし故に人は強く想いを響かせあう」

02/22 00:34
0255文字
宮村陸
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ネタバレ再読。仮想世界の側から現実をシニカルに突き刺しながら、それに翻弄されながらも、しなやかに立ち向かっていく人々が爽やかな希望をもたらす。登場人物がみな愛おしく感じられた。
0255文字
リチャード
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ネタバレあらすじを読んで『失われた町』の続編か?と思ったけど姉妹編と言った方が正確なのかな。どの話も基本的に恋愛に着地するのはあんまり好きじゃ無いけど、それでも面白かった。『失われた町』と違ってこっちの事件は人為的なものが原因な分、真相に近い人たちの苦しみがより重い。
0255文字
こたつみかん
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独特の文化を持った居留地や失われた7階、思念の話など、過去に読んだ作品と同じ世界での話のようで、思い出しながら読了。いつもながら、本を読んでいるのにシュールレアリズムの絵を見ているよう
0255文字
kotono
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10年前「あの事件」と呼ばれる、3095人が一瞬にして消え去ってしまう事件が起きた。 事件が起きた街では、既にないはずの図書館で本が借りられていたり、廃線の路線バスの光が見えたりと、10年経った今でも 消えた人々の存在が感じられる。しかし、その存在も徐々に薄れ始め…。残された人、消えてしまった人を想う気持ち、消えてしまった人の存在をどこかで感じていたいと願っている人々の気持ちがひしひしと伝わってきて、辛くもあり、でも過去にとらわれてばかりではいけないと 葛藤しながらも前を向いていく姿に心打たれた。
0255文字
牧瀬ちゃみ
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[★★★☆☆][2017年50冊目]:「失われた町」の続編というか、世界観を引き継いでいるお話。設定を凝り過ぎて説明文が長くてだれるという「三崎亜記あるある」が、連作短編の形態になってより顕著になっていて読み辛さがあったところが残念ではあったが、世界観自体はすごくいい味出しているし物語としてもうまくできていると感じた。
0255文字
アッキー
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静かな雰囲気の中に明るさと強さが見える1冊。町の消滅のその後という普通に受け取ったらかなりおかしな話だけど、優しい文章で違和感のない落ち着き。関わった人の想いが切なく人々の脆さを感じるけれど、各章の終わりには一歩前に踏み出す勇気というもある。最後にはそれまでの人々のその後が描かれていて、とても明るい気持ちになる。
0255文字
なおぱんだ
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記憶と再生をテーマにした長編小説です。著者の得意とする、シュールでありながら現実と交錯する不可思議な物語を、静謐な文章で紡いでいきます。町の一部の地域で発生した住民の消失という事件は、残された人間の記憶にどういう形でとどめられ、消えていくのかということが物語の根底にありますが、町全体の消失というテーマで描かれた著者の「失われた町」とも通じるものがあります。
なおぱんだ

追記です。大量消失の原因が人為的なものであったという展開は、国家権力という目に見えない作用の恐ろしさを伝えようとしているようにも感じられますが、地震や津波といった自然災害の前でも起こり得る恐怖でもあります。最後は、失われた人たちの記憶をとどめながらも、新しい時代に向けて生きていこうという希望を与えてくれる作品でした。

10/08 19:46
0255文字
ジンベエ親分
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10年前に3,095人もの人が消えた町、ということで「失われた町」と関連がある話?と思ったらやはりリンクしていた。また「コロヨシ!」と同じ世界の話のようだ。それにしても三崎さん、今度はそう来ますか。三崎亜紀に泣かされるとは思ってなかった(笑)。登場人物はみな、この3,095人が消えた「事件」に深い関わりを持っていて、胸が締め付けられる切なさに耐えながら前に進もうとする姿が泣ける。シュール感より感情を動かされるという点では、これまでにない三崎亜紀。でも最後にドカンとシュールなシーンがやっぱりあるのね(笑)
ジンベエ親分

この話に出てくる「歩行師」という職業、もしほんとにあったらやりたい

01/05 23:07
0255文字
おくわ
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久し振りに三崎作品。 相変わらず世界観ばわたしにはフィットしている。 柔らかな文体も合っている。
0255文字
もときち
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前に読んだ「失われた町」に似てる。どちらも面白い。
0255文字
Luisa
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失われた町が面白かったから期待して借りたけど、つまらない。事件が起きた理由は面白いからそこをもっと追求したらいいのに、全部恋愛とつなげたことでありきたりなものに感じられる。
0255文字
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