読書メーター KADOKAWA Group

舟を編む (光文社文庫 み 24-2)

感想・レビュー
6006

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
tukasa
新着
作中で15年もの月日が流れるとは思わなかった。辞書作りとはそれほど時間と資金が掛かり得るものなのだろう。会話や地の文にも「言祝ぐ」「佇立」「呻吟」等、馴染みのない言葉がたびたび顔を出すので、久しぶりに部屋の隅にある辞書を引いた。ネット検索を使わなかったのは、それが礼儀のような気がしたからだ。おかげで学生時代、読む本が無くなると気まぐれに辞書をめくっていたあの頃を懐かしく思い出せた。ぬめり感!…確かに!
0255文字
Suzy
新着
"言葉"の大切さが改めて感じられる一冊でした。 辞書一冊を完成させるのに、こんなにも多大な労力と時間がかけられていること。今ではスマホで簡単に調べられるけど、私も昔は分からない言葉が出てきたら辞書を引いていました。久しぶりに辞書読んでみようかな😌
0255文字
あい
新着
ネタバレ読み終えてなお、心地よい言葉の海を漂っている気分です。一気読みでした。決して完成することのない辞書編纂のお仕事と、それに関わる方々の人間模様の物語。昔、映画を見たはずなのですが、全く別の体験でした。「よかったら小説も読んでみて」と言ってくれた友人に感謝です!…残念ながら私の辞書には指に吸い付いてくるようなぬめり感がないです。
0255文字
小麦粉
新着
高校時代ぶりに再読。記憶の中の物語は淡々と辞書編纂に携わる職人的な人々の話だったけど、実際はもっとずっとポップだった。社会人になった後だと西岡のパートがより沁みる…
0255文字
ゆう
新着
ネタバレたまにサラッと時系列が進んで「お、おぉ…いつの間に10年くらい経ってん…」って思ったり笑 西岡さんの嫉妬心とか寂しさとか何の抵抗もなくおべっか言えるとことかその割にちゃんと教授と喧嘩するところとか部署外されて辞書が好きだったと悔しくて泣くところとかもうね ㊙ファイル作って去っていくところとか 面倒見のいい人間くさい西岡さんが好きな人はいっぱいいるんじゃないでしょうか
0255文字
蝉の一生
新着
古本屋で手に入ったので再読。かつて、我が子の課題図書として挙げられていた本書を横取りして読んで、印象深かった作品。これ以降、作者の本を読むようになりました。やはり再読でも物語自体を楽しめましたし、辞書作りの苦労が垣間見えました。日本では当たり前ですが、確かに辞書を民間で営業ベースで作る国は多くないのかもしれませんね。この頃は、便利なのでネット検索で済ませてしまいますが、営業として成り立つのでしょうか。少子化で国力が弱くなる中、これからもこのスタイルが維持できるのか、心配になりました。西岡さんいい人ですね。
0255文字
risachan
新着
ネタバレ辞書ってこんな想いで作られていたんだと、この本に出会わなければ知ることなかったと思う。出会えてよかった!好きなところはたくさんあるけど、西岡さんが異動になることを、馬締さんが残念だと伝えるところは、自分まで救われる気持ちになったし、岸辺さんが「言葉の持つ力。傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力に自覚的になってから、自分の心を探り、周囲のひとの気持ちや考えを注意深く汲み取ろうとするようになった。」というところでは心が熱くなった。登場人物みんなが愛おしい作品。
0255文字
結月
新着
ネタバレ全力でことばと向き合うまじめくんかっこいいな……というか、かぐやさんも西岡くんも、最後は岸辺さんも。本気で仕事してる人って本当にかっこいい。キラキラ。わたしもずっとそういられるように引き締まる思い。。
0255文字
かがみ
新着
舟を編む=辞書の編纂は長期にわたるプロジェクトになる。一方で言葉の意味は社会的コミュニケーションの文脈の中でつねに「じつは」の論理で訂正されていく。こうした意味であらゆる言葉の意味を完璧に捉えた辞書は存在しない。しかしその不可能性を前提としつつ言葉の意味をある時点で仮固定させてしまわないといけないのが辞書編纂における宿業である。それにゆえにそこではある種の断念を引き受けるという一つの倫理が生じるのである。
0255文字
ちょきお
新着
ネタバレ小説を最後まで完走するのは久しぶりな気がする。 言葉について深く語る物語と想像していたが、一つの辞書作りに関わる人たちの熱い思いに触れる物語だった。 章ごとに語り手が変わり、中でも西岡の話に共感した。 辞書に人生を捧げるほどの情熱を持つ人たちには敵わないと自覚しながらも、自分の仕事に向き合う姿は尊敬した。 一方、人生を辞書に捧げた松本さんの生き方にも憧れる。 年齢に関係なく、生涯の目標、自分の好きなことに没頭し続ける姿はかっこいい。
0255文字
panitane
新着
超個性的ですが、馬締さんのまじめで誠実な性格で、みんながまとまりますね。それにしても、あの恋文はないですよね。そりゃ香具矢さん戸惑うよ。もっとも、これが馬締さんなんですよね。不器用な憎めない男です。
0255文字
mrs.シンデレラ
新着
円周率を計算し続けた人達(コンピューターに抜かされたそうだけど)のことを思い出した。終わりなど考えもしないひたすらさを、只々感じた。ゴールを目指さないエネルギーは一体どこから来るのだろう。私は同僚、西岡のように、そんな熱量を持ち続けて生きられる主人公、馬諦に同じ人間とは思えない尊敬、敵わなさを感じた。そして、辞書を作るとは、何者にも支配されることなく、こんな風に言葉を愛し、その海に溺れることさえ厭わない者達によってのみ行われるべきなんだなと思った。
0255文字
薫風
新着
ヨハネ福音書第1章第1節の「はじめにことばありき」に通じるような、人間にとっての言葉の大切さを実感させてくれるお仕事小説です。想い、考え、その他人間の心の内に存在する不定形のものを、言語という手段で形作り、他人へと伝えていく。そんな営みを、登場人物たちの仕事、恋愛、友情模様で描いた傑作で、何度読んでも面白いです。
0255文字
てん
新着
辞書をちゃんと読みたくなった。言葉について考えさせられる。辞書を発行するのって、こんなに大変で尊いものなんだなと。本作と関係ない話ではあるが、難しい言葉を知っていれば賢そうには見えるけれど、結局は相手にとって伝わる言葉選びができているのかというところが大事なのではと昔に思っていたことを思い出した。そういう言葉を紡ぐのも、どれだけ言葉を知っていて、どれだけ様々な表現ができて、とかなんとか考えてしまった。
0255文字
あいじ
新着
なかなか読み進まず、何度も中断しましたが、最終、胸が熱くなりました。 環境の変化に思い悩みながらも、一生懸命向き合っていけば、結果は好転していくというか、あとから思えば「これで良かった。」と思えることに、自分自身も思い当たることがありました。 年度切り替わりの不安なこの時期、この本に出会えて良かったと思いました。
0255文字
小皿
新着
(再読)私たち人間は死ぬまでずっと、言葉を使って何かを伝え合おうとする生き物。人の気持ちがどれほどはかなくても、言葉がどれほど移ろいやすくても、人は不完全な心を不完全な言葉に託さずにはいられない。そのことがとても尊く思える。そういう小説だった。
0255文字
。
新着
展開が好みと違ったかも。
0255文字
柴田
新着
ネタバレ辞書編纂というお仕事ものとして面白かった。 女性誌連載ゆえか、メインキャラ3人に必ず恋愛が絡んでくるのが個人的にはあまり好みではなかった。テーマとしておそらく多様な愛があるのだと思うが、3人とも異性愛者なのであまり説得力がない。とはいえ、キャラクターは皆魅力的でつい一気読みしてしまった。
0255文字
CIPHER
新着
読書家の方のインスタで紹介されていたので読んでみたが最初のページから引き込まれた。登場人物の行動がわかる。あっちこっち気になるのは仕方ないんだと納得。何気なく使っている辞書にはこんなにたくさんの過程があったことはしらなかった。改めて大切に使おうと思ったし楽しく使おうと思った。紙の手触りも確かめながら使ってみたい。
0255文字
ymir917
新着
出てくる登場人物たちの辞書に対する熱い想いがとても素敵です。読んでいると辞書を作るまでにどれだけの根気と努力が必要なのか分かり、家にある紙の辞書を何度も読み返したくなる気持ちになれました。今やスマホを始めとするデジタルデバイスの登場で紙の辞書を購入する人は減っていると思いますが、こんな時代だからこそ原点に返って、読書時に分からない言葉を紙の辞書を使って調べてみたいと思えるお話でした。
0255文字
yukioninaite
新着
何回読んでもいいなぁ。西岡がいい、とってもいい。松本先生がいい、荒木さんがいい。それぞれを45分くらいのドラマにしたい位にいい。
0255文字
あひる
新着
★★★
0255文字
なかじ
新着
自分は辞書の編纂なんか一度もしたことないはずなのに、登場人物の辞書編集部のみんなにとても共感してしまった。性格や経歴、辞書や言葉に対する想いがそれぞれ違う人たちが集まって得意なことを活かしながら長い年月をかけて『大渡海』を編纂していくのがとても感動的に見えた。最後の展開では読みながらめちゃくちゃ泣いてしまった。この本を読むと辞書というものに対する認識がきっと変わると思う。自分はただ調べ物をする以外でも辞書を読みたくなるし、言葉を調べたい時にネットじゃなくて辞書を引こうと思うようになった。
0255文字
かた
新着
だいぶ前に映画を観て良い印象を持ち、本を購入したものの、しばらく読めずにいた。 登場人物が皆いきいきとしていて、とても良かった。 まさか恋文の内容まで読めるとは思わず、最後は思わず笑ってしまった。
0255文字
ひろ
新着
本を読むことの面白さを発見できる珠玉の作品と言えると思う。言葉を極め、少ない文字数で意味表すことの難しさ、尊さと言うと言い過ぎかもしれないが、そんなことも感じさせてくれた。三浦しをんさんは、風が強く吹いている、まほろ駅前〜を昔読んだだけだったが、登場人物への愛があふれていて、一人ひとりが互いに引き立て合っている。個性の尊さも見事に表現されている。ユーモアもあって、随所で声に出して笑ってしまった。読んでて、味わい深く、面白い作家だとあらためて思った。再読して、読み広げていきたい。
0255文字
JFK
新着
なんか、せつなかった。そんなことになりますか?さくさく、よんでたら、、、 まじめは、あだなではなかった。
0255文字
サーモン
新着
ネタバレとても面白い本だった。それぞれの登場人物の思いや弱さなどが読んでいて伝わってきてとても共感した。馬締の考えすぎてしまう性格や、西岡のプライドが高くなんでもそつなくこなせてしまうが故に全力で物事に取り組めない性格などとても共感出来た。最終的に部署異動することになっても大渡海に彼なりの方法で全力で取り組むことが出来た西岡に心が動いた。最後の松本先生の手紙ではとても感動した。最後に載っている馬締の恋文を西岡、岸辺のふたりが解説するところはとても面白かった。
0255文字
山本
新着
これほどタイトルに思いが込められた本もないと思う。とてもよい本だった。専門的な内容も熱量も人間関係もすべてよい。世界にすんなり入り込めた
0255文字
マック
新着
新しい辞書『大渡海』を情熱や人生をかけて作っていく話。 辞書については全然考えたことがなかったが、作るのにこんなに時間がかかって大変なものだとは思わなかった。何かにこれだけの情熱をかけてみたい。何気なく使ってる言葉って実はすごいものだったんだな。
0255文字
chihua
新着
ネタバレ高校生の子供の課題図書。学生時代常にそばにあった辞書なのにどのように作られるかなんて考えたことも無く、読み始めるととても興味深くて一気に読了。愛すべきキャラクターばかりで、とても良かった。 展開も早く、あっという間にまじめが結婚、更にかぐやが自分の店を持ち、時は経ち西岡が4人の子持ち、と驚きと喜びの連続。最後は涙無くしては読めず、とても良い読了感。ドラマも是非見てみたい。
0255文字
Yuco
新着
一気に読んじゃった。中だるみ一切なし、すごい面白かった。はじめにロゴスありき、されど言葉は百代の過客にしてどんどん変化していく。掴めそうで掴めないもの。言葉の魅力。日本語の魅力。馬締の不器用な対人関係、西岡の何にも没頭できない劣等感、岸辺のこの仕事務まるのかと焦る気持ち、すべて私だわ。みんなの悪い所集めたのが私。それでも仕事に向き合い続けると見えてくるものがある。そして、怒涛の辞書編纂に手汗を握って見守った。言葉の海を渡る舟、辞書。最高のお仕事小説をありがとうございました。
0255文字
ぴ
新着
登場人物の、各々が自覚しない優れた才能を誰かが確実に見抜いてくれている安心感がよかった。1人で何もかもできる人がいないところも。荒木さんも、松本先生も、まじめさんもかぐやさんも西岡さんも岸辺さんも宮本さんも、みんな誰かといるから強くなれていた。大渡海が形になった。
0255文字
yukioninaite
新着
いいなあ、文庫本の平木靖成さんの解説。平木さんって、主人公の馬締と先輩の西岡の両方を一人に見るような人なのでは? いや、三浦しをんさんは、だからあえて「馬締」と「西岡」という二人に分けたのでは? 文庫本に馬締の恋文の全文があるのもいい。その中の漱石の漢詩「人間固無事 白雲自悠悠」は「青山元不動 白雲自去来」から発想したのだろうかな?とか。何度も読んだ本文を読むのはこれからです。
0255文字
南雲秋人
新着
うん、面白かった。この作者の作品は、まだ2作品しか読んでいませんが、とても分かりやすい気がします。イメージですが、フォントがクリアに見えるような感じです。(余計にわかりにくい!?)また、主人公がスイッチしていく(変わっていく)のも、この人の作品の特徴だと思います。さて本作品は辞書を作るという、今までたぶん書かれてこなかったテーマを主題としている。そのまじめな題材を面白いまでに昇華できるのは、この作者の腕があるから。
0255文字
朋子
新着
ネタバレドラマで見て以来ずっと読みたいと思っていた小説。ドラマとはちょっと違っていたけど、エライザちゃん、野田さんのイメージで読み進め、松本先生がご病気になられた時も、TVドラマでは持ち直されたので、安心して読んでいたら、大渡海の完成を待たずして…。えっ…と絶句。気がついたらポロポロ涙が…。電車で泣いてしまった。
0255文字
Himiko
新着
読書の友からお借りした一冊。読み終わってどこか気分が落ち着く、辞書を改めて手にとってみたくなった。こつこつと、ただひたすらに静かなる熱情をもって、根気よくつくられる辞書、出版社で働くひとたちの情熱、言葉をめぐるいろいろな気づきが、温かい気持ちにさせてくれる一冊。 辞書は、多くの人たちの思いがつむがれてできあがるにあらためて気付かされた。
0255文字
百合子
新着
言葉の海を航海する辞書を作る!2012年本屋大賞、ドラマ化、映画化もされた有名作品。単行本で読んだが文庫版で再読。西岡からマジメへの焦燥や憧れに共感した。西岡には西岡の良さや幸せがあって良かった。 あと文庫版特典のマジメのラブレターは度肝を抜かれた。確かにあれではラブレターかどうか判断しかねる…。
0255文字
仲見満月
新着
言語センスの鋭さを買われた馬締光也は、玄武書房辞書編集部の熱血編集者の荒木により引き抜かれ、国語辞典『大渡海』の編纂に携わることになる。単語の収集カードを手放せないが朗らかな監修者で言語学者の松本、後に広告宣伝部で『大渡海』のPRをアシストする西岡正志らに、馬締は出会う。彼らは、お互いに変化しながら、日本語の海を渡る道しるべを作ってゆくーー。中盤から、元ファッション雑誌の編集者・岸辺みどりが異動してきますが、彼女の視点から見た物語では、笑える場面が少し増えて、楽しいです。
0255文字
大塚竜弥
新着
当書を読み「没頭すること」とはなにか考えるきっかけになりました。 私の彼女は、なにかに没頭できるスキルの持ち主ですが、一方で、些細な出来事に対し感情が反応しやすい繊細な一面があります。 そんななか当書に出会い、辞書作成に没頭できず、のめり込めない人物が得意とする方面で輝きを放ち、「没頭」する人物をサポートする描写に自分自身を重ねました。 そして最後には、お互いを尊敬している場面に羨ましさを感じました。 私も今、近くにいる「没頭」に寄り添ってみようと思います。
0255文字
さつき
新着
ネタバレ最初は、辞書作り?恋愛モノ?どういうこと??? って感じで読み始めたけど、辞書を作るってこんなに大変なんだ、言葉って生き物なんだって感じた。 主人公だけじゃなくて、色んな人の情熱があって、生み出された『大渡海』。 最後、完成を待たずして離脱された方の気持ちを思うと、胸が締め付けられました。 名より実をとる。本当に素敵な作品でした。
0255文字
全6006件中 1-40 件を表示
舟を編む (光文社文庫 み 24-2)評価67感想・レビュー690