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銀河鉄道の夜(Kindle版)

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ねこさん
新着
たぶん寝ぼけてやってしまったのか、最後ジョバンニが目を覚ましてからのできごとがどうしても既読である。こういう再読本は大抵の場合ディテールをすっかり忘れていて、その時の感興だけは何らか記憶しているものだが、そういう類のものでもない。結果、二つの出来事が音や匂いや温度をともなって同時に再生されながら、カンパネルラの機微を拾うように読んだことになる。賢治は人の心が多層構造になっていることをよく知っている人で、どうしてそのように思えて仕方ないのかを留保したまま、物語、というより言葉を現出させるのに長けている。
0255文字
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銀河鉄道の夜評価40感想・レビュー1