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第3次世界大戦の罠―新たな国際秩序と地政学を読み解く

感想・レビュー
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れいまん
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2015年8月の本。中東を中心とする、ロシア、ヨーロッパ諸国、特にドイツの動きに焦点が当てられている。 複雑要素はあるが丁寧に各国の歴史に向き合う事がすべての解決の糸口と言うことはわかった
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レイノー
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2015年刊行。対談者山内は東京大学名誉教授・明治大学特任教授、同佐藤は元外務省主任分析官。◇図。◆ISが衰退する前段階における、中東、イラン、ロシア(ロシア・イスラームも)、ギリシャ、そして新疆ウイグル問題(=トルキスタン)としてアルカイーダ的問題を内部に抱える中国(の中東・アフリカ政策)に関し、地政学と宗教で語り合う書。◇ここで山内とは、佐藤が認めるイスラム・中東・ロシアの研究者である。山内の著作の中で、おそらくは彼の若き日に叙述したWWⅠの前後における中東(ロシア・トルコ・ギリシャを含む)研究書。
レイノー

◇あるいは、中田考氏らに対する批判において、この対談者は極めてパターナリスティックな物言いで、無知な若者に対してイスラムの現実を教育・啓蒙すべきだと主張しているが、それが知識人としての責任とまで言われると、余計なお世話、より厳密に言うと他者の自己決定に対して土足で踏み込む侵害行為のような気もしないではない。◆補足。ロシアからのガスパイプラインに関して、既存の他、新規においても様々なルートが計画されている。南側としてトルコ経由が想定されているが、さらにここにいっちょ噛みしているのがギリシャである。

06/02 22:42
レイノー

ギリシャ経由となることで、EU(その中でもドイツなど北部欧州諸国)への交渉カードを握れるという思惑もあると。他方、北部ルート(近時も新規のバルト海ルート建設に関わる露企業に対する米国制裁の解除が報道。これはウクライナがどう見るかは興味深い)の維持確保は、ドイツがガスの「需要者」(つまり買い手、顧客)としての価値をロシアに言うことができるという指摘は、眼から鱗。そして近時再燃している独メルケル首相に対する米国諜報機関に依る盗聴疑惑の意味。米国にそうさせる食わせ者メルケル評も、真偽は兎も角面白い見方。

06/02 23:19
5件のコメントを全て見る
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Ryuki  Sena
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山内氏の本を読みたい。難しい本です。ですが、生の声が聞こえる。安全な日本に住んでいれば、この肌感みたいなものを持ち得ることはできない。現地での調査をしている人だけが持ち得る危機感。日本の大学のなんとか教授たちは、机上の空論ばかりで、まったく説得力ないのよね。本人たちは、隠していることがたくさんあるだろうと思います。しかしこむずかしかったので、もう少しわかりやすくお願いします。
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numainu
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評価D
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コウヘイ
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地政学についての本を読みたくなった。内容は、かなり興味的だった。
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トッド
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地理≒観光案内。地政学≒政治外交。IS対RG(イラン革命防衛隊⇐メディア報じない)。世界原油埋蔵量の55%がイラン。IS>核拡散の米国。穏健親日オマーン(ホラムズ&集団的~)。ありがと言えないクエート。戦国時代イエメン。ISみかじめ料カタール。破綻国家開き直りギリシア。血の復讐の掟⇒チェチェン♡ヨルダン⇐アラビアのロレンス。コミンテルンはドイツ語⇒メルケル♡プーチン⇐南下政策。中国の中東アフリカ植民地政策。帝国海軍を継承した乱暴な海上保安庁。日本IS志願者を擁護する危険思想の学者TVコメンテーターの問題性
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ky
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中東のパワーシフトは,アラブとイスラエルの紛争からクルド民族の自決権と独立国家宣言の行使へ.イラン核開発によって中東の核拡散の危惧が高まる.若者をISへ送り込もうとする中田は危険,中田を擁護する池内はダメ,など中東識者をばっさり斬り捨て.イランはロシア,中国,パキスタンとインド,イスラエル,第5艦隊という核保有国に囲まれている.オバマはロシアを敵,イランを味方にしているが,敵味方を間違えている.ドイツとフランスは信用ならざる国.プーチンとメルケルは非常に親密.ドイツのためのヨーロッパというEU統合の現実.
ky

テルアビブの学会派遣の事務方だった佐藤が逮捕された時,山内以外の学者らは全て佐藤を非難し背任罪構成の助けとなる供述をし,誹謗中傷する学者も複数いた.事件の時点では,佐藤が職業作家となってメディアを通じて発信力を持つようになると考えた人は自身を含め1人もいなかった.「終わった人」にもかかわらず,山内だけは誠実に対応した.

09/09 06:04
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スズツキ
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異常なまでに専門的でさすがに読み飛ばしたところもあった。というのも一般的に入手できるものにはほとんど記述がみられないようなもの多数で、さすがにそれを体験するか生業とするかでないと得られない情報がある。山内昌之のあとがきが面白い。意見の相違というのは、おそらくあの点だなという感じでしょうか。
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テイネハイランド
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図書館本。佐藤優/池上彰対談本「大世界史」と内容がかぶっている箇所がある。「大世界史」の場合、池上さんの影響もあってか、要所要所で情報が整理され説明されていたのが書籍としての魅力であったが、この本の場合、山内さんが佐藤さんより内容が濃くてより専門的なことをしゃべっているため、本として若干わかりにくいのが難点。二人が、客観性なんてくそくらえといわんばかりの態度で、ギリシャやクエートやドイツ(メルケル)や中国や米国(オバマ政権)や日本の評論家などを切りまくるので、時事漫談として読む分には大変楽しめた。
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こうきち
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正直、難しいのでよくわからない。
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九曜紋
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佐藤優の対談本というと、佐藤氏の博覧強記ぶりにスポットが当たりすぎ、対談者が後景に退いたものになりやすい。あの池上彰にしてそうなのだから。しかしこの本は学者としての山内昌之が佐藤氏と対等以上に該博な知識を披露し、自身の見解を述べる充実の内容。IS、ロシア、ドイツ、アメリカ、イラン中東、中国等、現在進行中の世界史のプレイヤーの思惑を読み解き、300ページをいっきに読ませるスリリングな1冊。
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ゆうきなかもと
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山内先生の知識量が半端ない… 現在の国際関係について、イギリス、ロシア、ドイツ、トルコ、イランが主要な役割を果たしているように感じた。なんだか第1次世界大戦のころに世界が戻ってしまったかのような顔ぶれだな… 個人的には新疆ウイグル自治区のウイグル人がイスラーム教徒としてはハナフィー派というスンナ派に属しているということに恐怖を感じた。ISもスンナ派だからね( >_<)。
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yahiro
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イスラム世界の話題は前提知識がないのでほとんど理解できなかった。教養のある方はわかるのだろうか。ロシア関係の話題は佐藤氏の著作を追いかけているからある程度は理解できた。それにしても、話題が多岐にわたるのでついていくのに大変。
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光太郎
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中身の濃い対談。ノートを取って勉強したいくらい。中東に関してまた新たに勉強しないと、とても理解できない
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Yuichi  Saito
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★★★
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Yoshihiro Yamamoto
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A+ 佐藤優氏と氏が信頼を寄せている、地政学に造詣の深い山内昌之氏との対談。タイトルがちょっとキワモノっぽい感じだった(失礼)ので、図書館で借りて読んだのだが、購入してきっちりと書き込みをしながら読むべき本であったと反省。「現在起こっている国際秩序の構造転換が読みにくいのは、異なるパラダイム(位相)の出来事が同時に進行しているためだ」という前書きの一文でいきなり目から鱗。そして、『「後になって、あれが第3次世界大戦の発端だった」と、この時代を語るようになるのかもしれません」との結びで、思わずため息が出た。
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K
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ふたりとも博覧強記でついていくのが大変だけど濃い内容。シーア派とスンニ派の対立、ロシアの冷酷さにドイツのしたたかさ、ギリシャの想像を絶するずぶとさ(笑)まで、現在の国際問題を縦横無尽に語り合う。中国海軍の現在進行形の失策を、彼らのインテリジェンスに引っかかりそうな論客が指摘してあげる必要あんのかなとは思ったが、それも計算ずくなのでしょう。外交や国策においてはナイーブさが最大の命取りになるし、大局的な視点や状況判断が必要なのだなと感じるが、どうも日本政府はそういう面が覚束ないと感じてしまう…
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tomohiko
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Very Good
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makio37
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呆れるほどの知識を持つ御二人による、中東を中心とした最新の世界情勢についての対談。サウジアラビアとイランとの宗派や民族、歴史にも由来する地域的競合が、代理戦争として近隣国の内戦と複雑に絡んでいると説く。イエメンやオマーンなど中東各国について、あるいはロシアやトルコの思惑など受けとめきれないほどの情報量だ。ただ、二人が語らない部分に本質があるような気がしてならない。ISの背後にイスラエルがいるという説も、陰謀論として煙に巻いている。意図的なミスリードではと邪推してしまう。
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非日常口
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トルコが露戦闘機を撃墜し、局面が一変。ウクライナ問題の意義は軽くなった。だが、変化とはあくまで動きであり、その前後の定点を持って変化があったと認識できる。モダンの思想とシステムに対し、プレモダンとポストモダンが融合した形態のISによる動向は世界をその一手で揺さぶりかける。それが仮にバブル経済のように実体と情報による恐怖の水増し分の乖離によるものだとしても。本書は佐藤氏が露で活躍していた時にアカデミックの知を構築していた山内氏との対談であり、我々が渦中にある問題をいかに対象化していくかの試みの生きた知だ。
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ソノダケン
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5章で山内昌之が、機動部隊(タスクフォース)をオーケストラにたとえて熱く語っている。そこだけ論調が浮いてて変だ。2002年に佐藤優が逮捕されて社会的に抹殺されかけたとき、検察の事情聴取で彼を庇った唯一の学者が山内だった。筋の通った人物なのだろう。その分、本はつまらないが。もっとミリオタ趣味を前面に出せばいいのに。
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じゅんじゅん
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振り返ってみて「あのときが第3次世界大戦の入り口だった」ではなくつい先日、パリの同時多発テロ事件を受けて、オランド大統領は臨時の上下両院合同会議で演説し、フランスは戦争状態にあると宣言した。ということは既に入っているのではないでしょうか?だからといって個人的に備えはどうすればいいのか?悩むところです。
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hoven
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佐藤優さんの対談本は既に何十冊と出版されてるが大体に於いて対談相手が佐藤さんの知識や比喩の巧みさに圧倒されて、話を聞くことになりがちだが流石に泰斗の山内昌之さん。佐藤さん相手に互角以上に対応してる。イスラムの専門家かと思っていたが歴史、戦争、現代政治、哲学等々相当博識で現代ギリシャをなで斬りにしてるところは笑ってしまった。その他、ドイツのメルケルに対する見解、3.11の時にどこの大使館が一番最初に逃げ出したかをきちんと見てるところとか、洞察力も半端ではない。殆どの対談本は安易なものだがこの本は全く違う。
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Happy Like a Honeybee
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山内氏の知識に圧倒。この対談が継続する事を願います。 ギリシアを足掛かりに、西欧進出を目論む中国。ドイツ、フランスなど文化的親近性と政治は別問題。先進国を性善説で読み解くことに警鐘を鳴らす。
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とく
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難しい本をたくさん読んでるおじさん二人の世間話。当然、我々一般人読者は彼らの引用する思想や知識を完全に把握することは出来ず、その一端に触れるだけで精一杯だが、それでも、彼らの世界情勢に関する考察は興味深く読むことが出来た。持てる知識を縦横に駆使して、現実世界を解釈していく山内さんや佐藤さんのような人を本物の『インテリ』と呼ぶのだろう。
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shun( 早瀬俊)
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集団的自衛権は憲法違反だと思う。今回の法案成立をめぐる反対デモには賛同する。しかし、国際情勢は大きく変化している。「集団的自衛権」に限らずこの国を守るために何が必要かを大いに学ばなくてはいけない。「反対」「安倍辞めろ」のシュプレヒコールだけでは、かつての安保闘争のように敗北感、虚無感を生むだけだ。広く世界情勢を観て、歴史を学ぶことがいかに大切か。今考えなくてはならないのは、アルカイダやISを生み、都合が悪くなると空爆するアメリカという国との関係だ。それがないと生き残れないと信じる私達の国の奴隷根性だ。
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あまたあるほし
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レベルたけー。とにかく、池内某氏と中田某氏、内藤某氏の話はおもろかった。
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