もうひとつ、保育所の怪談。
いつも朝一番に来る女の子、雛祭りの時期も変わらず一番に来て、段飾りのお雛様を整えたりして他の子が来るのを待っていました。ある朝保育士さんに「ピンクの長靴の子は今日はいないの?」と聞いてきたそうです。「え、まだ〇〇ちゃんだけだよ?」と答えると、「朝、いつも一緒に遊んでたピンクの長靴の女の子」がいたんだそうで。
実は、飾ってあるお雛様は、亡くなった女の子の親御さんから保育所に寄贈されたものでした。ピンクの長靴の女の子は、そのお雛様の持ち主だったのではないか?と噂になったそうです。
「なんだ、誰もいないじゃない」と言うと、「え、ちゃんといたもん」と譲りません。
「入学式に着るみたいな、カッコいい服着てた男の子」だそうです。
その学童には以前、入学したものの、ほんの数日登校しただけで亡くなった男の子がいたそうです。「学童が楽しくて出てきたのかね〜…」と指導員たちは不憫に思ったそうです。。。
最近聞いた身近な怪談を。
私は学童保育室(放課後児童クラブ)の指導員をしています。他の学童保育室の指導員から聞いた話。
学童保育室には、具合の悪くなった子どもの為に、保健室もあります。ベッドと、指導員のロッカー、カラーボックス程度の収納…
四畳くらいの狭さでしょうか。
ある子どもが指導員に「先生、保健室に見たことのない男の子がいるよ。あれ、だれ?」「新しく入った子?」と聞いてきたそうです。
え?新しく入る子?そんな予定は無く、不思議に思って保健室を開けてみましたが誰もいません。
(続く)
2016年の夏に友人と二人で青森に旅行に行った時の話です。
泊まったホテルの部屋で夜に二人でささやかな宴会をし、次の日向かう恐山に向けて早めに床についた深夜。
『きゃーあははははは!!』
という声で起こされました。どうやら隣の部屋で複数名の女性が笑っているよう。内容までは聞き取れませんが、途切れなく笑い続け、やかましい事この上ない。
横では友人が熟睡していますが私はとても寝れそうになかったのでフロントに電話をし、注意をしてもらうようにお願いしました。
電話をした直後でしょうか、ぴたりと笑い声が収まり、ようやく寝られると布団を被った矢先、フロントから電話がありました。
内容は『お客様の部屋の鍵が、ドアにささりっぱなしになっていましたので、回収させて頂きました』との事。外から帰ってきてドアを開けた後に鍵を回収する事を忘れたようで、慌てて礼を行ってフロントに鍵を回収しに行ってきました。
その日はそのまま休み、翌日、部屋を出るときに横の部屋から上品そうな老夫婦が出てくるのを見て、一人だけ妙に冷や汗をかきました。
あれは一体なんだったのでしょうか。
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