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かんやん
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デビュー作から遺稿まで、私小説風だから作家の生涯が辿れる。『子におくる手紙』では、作家を目指して東京へ出奔した息子を叱る田舎の厳しい父の言葉の裏にある愛情。『春雨』では、そんな父も若かりし頃、東京へ出奔していた、と。残された漢詩に、有名な漢詩人の添削があり、「君詩才あり、他日文壇に名を馳す」と。この朱筆を読んだときの若き父の気持ちを息子が推し量ることになる。そして、あの荷風先生と父が同門であることを知るのである。語り手が漢詩の先生の葬式で荷風とすれ違うシーンが実に美しい。
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さんの最近の感想・レビュー

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プロフィール

登録日
2016/08/07(3156日経過)
記録初日
2016/08/13(3150日経過)
読んだ本
655冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
202154ページ(1日平均64ページ)
感想・レビュー
655件(投稿率100.0%)
本棚
40棚
性別
血液型
A型
職業
ガテン系
自己紹介

携帯換えました。改めてよろしくお願いします。以前の記録が途切れてしまいました。。。

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