しかしやることなすこと頓珍漢、ただの風車を「巨大な怪物だ!」と古臭い刀で挑みかかっては投げ飛ばされるというトンチキっぷり。周りはこの狂った爺さん、という扱い。発表当時、なかなかの人気を得たのは良いのですが、贋作続編が出回ってしまったので、作者が続編で主人公を死なせて終わりにしました。現在でこそ文学の基本のような扱いですが、発表当時は受け入れられ楽しまれつつ、真面目な本扱いではなかったようです。
子供向け簡易版でも作者のシビアさ皮肉さは感じられましたが、作者セルバンテスの人生や境遇もなかなかドラマチック(この時代なら当たり前なのかもしれないけど)、さらに女性との関係はグロテスクでもあり、そのような生活が「ドン・キホーテ」の皮肉さに出ているのかもしれません。
当時は珍しかったであろう文学手法も使われています。 老人が主人公ということ 続編では、正編の後に「ドン・キホーテの素晴らしき冒険談」が出版され、世界的にも読まれているとされている。つまりメタフィクション手法 聖書をパロディにする。イエス・キリストを彷彿とさせる描写により、狂人ドン・キホーテと神の子イエスとを同様に並べて見せる。 ドン・キホーテの絵や像といえば必ず一緒にいるのがサンチョ・パンサ。このサンチョ・パンサもとはある意味バディものの元祖といえるのでは?
こちらの本では、牛島信明はドン・キホーテをフーテンの寅さん、松尾芭蕉とも重ねています。特殊な人のようで身近な人ということです。 名前は有名だけどなかなか全部読もうという決意が難しい「ドン・キホーテ」、では読書の旅に行ってきます!
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しかしやることなすこと頓珍漢、ただの風車を「巨大な怪物だ!」と古臭い刀で挑みかかっては投げ飛ばされるというトンチキっぷり。周りはこの狂った爺さん、という扱い。発表当時、なかなかの人気を得たのは良いのですが、贋作続編が出回ってしまったので、作者が続編で主人公を死なせて終わりにしました。現在でこそ文学の基本のような扱いですが、発表当時は受け入れられ楽しまれつつ、真面目な本扱いではなかったようです。
子供向け簡易版でも作者のシビアさ皮肉さは感じられましたが、作者セルバンテスの人生や境遇もなかなかドラマチック(この時代なら当たり前なのかもしれないけど)、さらに女性との関係はグロテスクでもあり、そのような生活が「ドン・キホーテ」の皮肉さに出ているのかもしれません。
当時は珍しかったであろう文学手法も使われています。 老人が主人公ということ 続編では、正編の後に「ドン・キホーテの素晴らしき冒険談」が出版され、世界的にも読まれているとされている。つまりメタフィクション手法 聖書をパロディにする。イエス・キリストを彷彿とさせる描写により、狂人ドン・キホーテと神の子イエスとを同様に並べて見せる。 ドン・キホーテの絵や像といえば必ず一緒にいるのがサンチョ・パンサ。このサンチョ・パンサもとはある意味バディものの元祖といえるのでは?
こちらの本では、牛島信明はドン・キホーテをフーテンの寅さん、松尾芭蕉とも重ねています。特殊な人のようで身近な人ということです。 名前は有名だけどなかなか全部読もうという決意が難しい「ドン・キホーテ」、では読書の旅に行ってきます!