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G❗️襄
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G❗️襄
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タイトルや表紙からして概ね筋は見えている。物語は日系アメリカ人諜報員と露系日本人駅逓女主人の生い立ちから始まる。この二人と連合艦隊が択捉単冠湾の村で出会う迄の大きく渦巻く流れが物語の肉ならば、出逢った二人が一瞬の輝きを放ちながらも掴み損ねたモノが骨の髄といえる。大陸での歴史事件、辺境の島の暮らしや民族問題も絡め、戦時下の悲劇は余りにも残酷だ。ギリギリの生のなか故、その悲しみは深く痛々しい。人心をざわめかせ、社会を掻き乱し、人を冷酷にさせる恐ろしき戦争が浮かんでいた。ハワイ作戦は単に舞台背景に過ぎなかった。
0255文字
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G❗️襄
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読書データ

プロフィール

登録日
2022/01/12(1172日経過)
記録初日
2020/12/16(1564日経過)
読んだ本
472冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
161127ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
301件(投稿率63.8%)
本棚
6棚
性別
現住所
神奈川県
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