いマンションは、端的に儲けが得られないマンションとみなされる等の理由から契約解除になることもあるのだとか(1章22p)。こういう形で管理会社に見限られたりするマンションは、今後住民の高齢化に伴って廃墟のようになっていく可能性がある。意欲ある管理組合は自主管理や業務の一部だけ委託する部分委託でコストを抑えなんとかやっていくということをやっているらしい。◆国もこうした状況に手をこまねいているだけではない。改正マンション管理適正化法を制定し区分所有者や組合に適宜助言できるようにしたり、「管理計画認定制度」を通じ
好事例を自治体に認定してもらい、そうでない事例のマンションには指導や助言を行ったりということをやっている。しかしマンションは一義的には私的領域であるため、どこまで行政が介入していいのかという問題があるという。◆マンションが極めて私的な領域であることが浮き彫りになるのが、認知症の住民への対応を考える際である。オートロックは防犯のために有用なものだが、こと認知症住民と彼/彼女が住むマンションの管理人にとってはときに邪魔になる。というのも認知症住民が部屋の中からオートロック解除できなかったりするからである。
介護事業者がきても部屋に入れずサービスを提供できないということも起こる。◆マンションの機械式駐車場がかなりマンション財政を逼迫させるというのは初耳だった。車を停める人が少なくなり容易に赤字になるし、にも拘らずメンテナンスに莫大な費用がかかるし、、という訳だ。◆私的領域であるマンションはしかし社会に無視できない影響を与え得る。だからマンションを地域コミュニティの一部に位置づけるような取組が始まっているとか。◆家を買うことは資産形成でもある訳だが、今後は建物と人のダブルの「老朽化」を見据えてやってかないとなあ
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いマンションは、端的に儲けが得られないマンションとみなされる等の理由から契約解除になることもあるのだとか(1章22p)。こういう形で管理会社に見限られたりするマンションは、今後住民の高齢化に伴って廃墟のようになっていく可能性がある。意欲ある管理組合は自主管理や業務の一部だけ委託する部分委託でコストを抑えなんとかやっていくということをやっているらしい。◆国もこうした状況に手をこまねいているだけではない。改正マンション管理適正化法を制定し区分所有者や組合に適宜助言できるようにしたり、「管理計画認定制度」を通じ
好事例を自治体に認定してもらい、そうでない事例のマンションには指導や助言を行ったりということをやっている。しかしマンションは一義的には私的領域であるため、どこまで行政が介入していいのかという問題があるという。◆マンションが極めて私的な領域であることが浮き彫りになるのが、認知症の住民への対応を考える際である。オートロックは防犯のために有用なものだが、こと認知症住民と彼/彼女が住むマンションの管理人にとってはときに邪魔になる。というのも認知症住民が部屋の中からオートロック解除できなかったりするからである。
介護事業者がきても部屋に入れずサービスを提供できないということも起こる。◆マンションの機械式駐車場がかなりマンション財政を逼迫させるというのは初耳だった。車を停める人が少なくなり容易に赤字になるし、にも拘らずメンテナンスに莫大な費用がかかるし、、という訳だ。◆私的領域であるマンションはしかし社会に無視できない影響を与え得る。だからマンションを地域コミュニティの一部に位置づけるような取組が始まっているとか。◆家を買うことは資産形成でもある訳だが、今後は建物と人のダブルの「老朽化」を見据えてやってかないとなあ