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アンパッサン
さんの感想・レビュー

アンパッサン
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名がなきことは、呪を受けず聖も受けず。制約もなく、表も裏もない。荒廃するシレジア(ハプスブルク好きには忘れられぬ地)で、彼の泥坊は成すべきことを成そうとした。狭隘な読書思考ゆえか、山本周五郎の「人は何を成したかではなく…」的な心持ちになりながら、ペルッツの書く主人公像みたいなものが、この本と『第三の魔弾』のグルムバッハから感じとれたような気でいる。たしかに映像化してもよい作品ではあるまいか。周辺に散らされている仲間たちの有り様も心地よい。北方戦争を知っていると、背景のかおりがたまらないな。
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アンパッサン
さんの最近の感想・レビュー

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読書データ

プロフィール

登録日
2009/04/24(5793日経過)
記録初日
2009/02/12(5864日経過)
読んだ本
508冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
149494ページ(1日平均25ページ)
感想・レビュー
452件(投稿率89.0%)
本棚
11棚
性別
現住所
福岡県
外部サイト
自己紹介

別名は「セダン・チェア」。古き名は「差路」。
皆川博子、佐藤亜紀、川本直ファンを自称。
将棋ウォーズ、銭湯めぐり、純喫茶めぐりが趣味。
もう二度と自己過信しない、ありのまま衛門。

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