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azi_tarou
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azi_tarou
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社会派ミステリだが職業小説と呼ぶには青臭く、しかし説教臭さや露悪、捻くれのない文体や顛末はもはや一種の持ち味のように完成されてるように思う。事件の真相を暴いたところでただの一記者に世相を変えるほどの力はなく、それでも記者としての生き方を貫き通す太刀洗万智の信念は、やはりさよなら妖精あっての人格があり、複数人の視線から見る彼女からは社会に対する善性の祈りのようなものを感じる。苦味の残る結末が多い中、万智が年長者として毅然とした態度でもって少年に訴えかける「名を刻む死」が一番良かった。
0255文字
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azi_tarou
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読書データ

プロフィール

登録日
2019/09/04(1994日経過)
記録初日
2020/02/21(1824日経過)
読んだ本
240冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
77566ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
235件(投稿率97.9%)
本棚
2棚
外部サイト
URL/ブログ
https://note.mu/azitarou0
自己紹介

雑食です。小説、漫画、その他いろいろ。エンターテイメントを血肉に変えてクオリティオブライフを高める活動をしています。

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