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堕天使拷問刑 (ハヤカワ文庫JA)

感想・レビュー
16

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佐倉
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こんなに分厚いのにこんなに楽しい。ツキモノイリの因習、悪魔を召喚した祖父の不可解な変死事件、村外れに建てられた逆さのバベルの塔、魔女……と奇妙な要素が混じり合いながら進む一作。オカルトとホラーとミステリがドロドロと錯綜する展開ながら、切ない青春ラブストーリーでもあって総じて凄く爽やかな読後感。中盤で不二男が送り付けてきたエッセイ『オススメモダンホラー』が浮いているようでいて現代パートのA先生にとっては全体の縮図となっていて重要なポイント、とか凄く面白い構成。
0255文字
たまよ
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ネタバレずっと気になっていた本。タクマの受難の中で、友達と呼べる不二男がいてくれて良かったと心から思った。田舎の時代遅れの風習や、美少女達、アブノーマルな趣味の坊主…色々な要素が盛りだくさんで物語に花を添えてくれた。基本は胸糞悪い話が多いが、タクマと江留美麗のお陰でラストがある種爽やかさを感じるような不思議な話だった。この読後感を味わえるのはこの本だけだろう。飛鳥部勝則先生の他の本にも挑戦したい。
0255文字
イツキ
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面白かった。900ページという圧倒的な分厚さながら非常に読みやすい本書は、特殊な風習のある村を舞台としてホラーミステリでありながら天使と悪魔の要素が散りばめられ伝奇小説のような雰囲気もあり、そして通して読むと甘酸っぱさすら感じる青春の1ページを描いた小説のようにも感じるという非常に個性的な物語でした。ミステリ要素自体もとても良くできていて犯人の異常性もインパクトのある村に負けず劣らず強烈で期間が空きながらも文庫化されたことを納得させられるクオリティでした。
0255文字
瀕死の男
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ネタバレ最後の最後まで、これがミステリなのか、ホラーなのか、はたまたファンタジーなのか、どこに転ぶのかが全く読めない作品。 色々な意味で感動した。
0255文字
isbm
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★★★
0255文字
p-man
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ネタバレこの本は帯にあるとおり、ある意味魔書かもしれない。ミステリとしてこれが許せるか否かによって評価が分かれる所。個人的には、ミステリという範疇を超えて、ホラーテイストをかなり濃いめにミックスしていた作品だと思えたが、それでも、伏線回収はしっかりとしている点は流石だと思った。
p-man

作中で語られる、お勧めモダンホラー小説の解説の充実振りが素晴らしく、作者はこちらの方が言いたかったのではないかと思わずにはいられない。

02/11 01:05
0255文字
ハガキ
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ネタバレ飛鳥部さんの他著作を読んでおり、「堕天使拷問刑」もモンスターパニックバトルが始まるかと思いきや、意外にも(失礼)まっとうなミステリーでした。八百頁と大長編ですがサクサク読めます。主人公の同級生、不二男君がナイスキャラでした。少し浮世離れした物語が読まれたい方におすすめです。
0255文字
衣更着
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ネタバレこんなにページ数いる? 読み終えたあとはそう思ったw だがこの世界観というか空気感を醸し出すには必要なページ数だったのかもしれない。犯人の動機は好きだけど、別に悪魔みたいな顔にしなくてもいいじゃないかw ヒロインは某レイさんまんま過ぎて、こんな女いねーよと思ったが他のキャラの毒が強すぎて霞むw しかしねぇ大○が出てきたときはさすがに驚いたね。そしてそんな生き物が出てきた理由もサラっと流しているしw 因習村ミステリーのはずなのに、カラっと乾いたコメディ味を感じるのは、希有なのかもしれないなぁ。
0255文字
yosa
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ネタバレバカミスだった。ですがこの分量で徹底的にオカルトで盛り上げて、「んなアホな」と思わせておいて、最終的には此岸に着地するのだから枠組みとして確かにミステリだし、結果ミステリファンが大好きなものが詰まっていてなかなかに面白い。ベストには挙げずとも偏愛する人が多いのは良くわかる。問題は此岸に着地しようとするも全然着地できていないことなのだが、信じる者には天使が舞い降りてすくい上げ、心の中で極上の読後感として結実してしまうのだ。何の問題があろうか。奇跡っていうのは、この本のことなのかもしれない。ただしバカミスだ。
0255文字
odrb
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ネタバレラノベかってくらい読み易い。体感400ページ。内容は実質エロゲなので新鮮味はなかった。むしろ凡庸・王道であり安心感がある。諸要素の「ごった煮」だともぜんぜん思わない。本作が好きな人は逆に00年代エロゲをいろいろ漁ったほうがいい。/ 私は「純愛」アンチなのでもちろん京香さん派です! 7000字の感想メモ→ https://note.com/kksk/n/n3349f1272362
0255文字
狂フラフープ
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ミステリとして見てもホラーとして見ても陳腐かつ低レベル。オカルトとしてもボーイミーツガールとしてもあまりにも舐めた内容。構成や人間描写も凄まじい酷さで、奇想と呼べないお粗末な真相が推理をすっ飛ばして真相だけ最後にまとめて雑に台詞で語られる。全てが水準以下で及第点の要素がひとつもない。一切の見所なし
0255文字
SATAN'S TOY
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ネタバレラノベっぽい人物造形や筆致は好みではないのだが読みやすいってのはあって、かなり大部な小説だが一気読みに近かった。ミステリとしては犯人は予想通りだし動機とかもうちょっと考えろやとか、そのトリックはさすがに強引すぎとかはあるけど、主眼はそこではなくて画的なイメージの面白さ優先なんでしょうなぁ。ストーリーに関係ないホラー小説ブックガイドに結構なページがさかれていますし。終わり方のロマンチックな感じはかなりよかった。
0255文字
azi_tarou
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ネタバレ最高の読書体験。親戚のつてで因習村に引っ越してきた主人公は異常な出来事、殺人事件に何度も直面するが、その影には西洋の悪魔がちらつき……という猟奇的ホラーミステリ。因習村らしいドン引きな村の風習もそこそこに、オモチャ箱のごとく詰め込まれた陰惨でオカルトな展開の数々。流石に現代の日本でそんなことあるわけ無いやろ、と言いたくなるのだが、ノリノリに筆が乗っている数々の描写には思わず顔がほころんでしまう。そして何より、終盤の怒涛のカタストロフィと殺人トリック種明かしの果てに待ち受ける純愛があまりにも愛おしい。
0255文字
かぐつち
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ネタバレこのタイトルと表紙でボーイミーツガールは無理でしょ……と思ったら可能でした。900P近いボリュームなのにするする読めたのもよくわからなかったです。内容はタイトルと表紙とあらすじでおかしいのがわかりきっているんですが、それによって得られる感情と感覚がまさに魔書でした。それはそれとしてこんなラブレターは嫌だよ。
0255文字
らいあん
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初読み作家。文庫化で注目されていたので興味を持ち購入。読みにくさがあるかもと勝手に想像していたがまったくの杞憂で冒頭から引き込まれてしまった。世界観が独特で読み手を選ぶであろうが、自分には合っていたようだ。真ん中ぐらいにある「オススメモダンホラー」が興味深いが、とても中学生が書いたとは思えない。 トリックや設定で疑問が無きにしも非ずも、最後まで面白く読めた。ただ作者がなぜここまで多くのファンを引き付けているのかが分からず、他作品も読んでみようとしている。どうやらすでにハマっているのかもしれない。
0255文字
ゆかりごはん
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ジャンル不明の極太(物理)作品。 あらゆるジャンルが詰め込まれており、読むカロリーが激高。おかずが肉だらけの幕の内弁当みたいな小説。 本来なら箸休めの野菜等が欲しくなるが、肉が美味しすぎるが故に楽しんで完食できた。カルト的人気が出るのも納得の名作。
0255文字
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