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一塔
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一塔
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入院先の病院で出会った横暴な少女。でも笑うと可愛くて、ただ傍にいたくて――そんな純粋な恋心は、“死”という名のさらなる横暴な現実に常に脅かされていく。少女の 暴力的振る舞いが、世間から切り離されてきた闘病生活ゆえのものなのだと見抜く主人公は、基本的には馬鹿なのに、妙に聡くもみえる。もし普通の恋愛だったのなら、少年と少女は齢並みに愚かで楽観的な夢に、しばらくは浸り続けることが出来たのかもしれない。しかし彼らはしっかりと身体にひびく“痛み”とともに、その先の厳しさを思い知らされる。文学作品の引用が効果的。
0255文字
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一塔
さんの最近の感想・レビュー

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脳の精緻な部分と、合理化せんが為にちょっと強引な部分と、いろいろな要素がみえて…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2011/07/31(4986日経過)
記録初日
2011/08/06(4980日経過)
読んだ本
857冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
279832ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
333件(投稿率38.9%)
本棚
1棚
自己紹介

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《興味のあるジャンル》
SF 、 ファンタジー、 脳科学、  ミステリ、 アニメ、 戦記、 伝奇、 武侠

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