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さんの感想・レビュー

アプネア
新着
表題作は当時掲載されていたものを既読済みで、ずっと再読したいな~と思っていた。やっぱ良かった…。「罪人の選択」:一升瓶の焼酎か、ラベルのない缶詰。どちらか一方には猛毒が入っており、そのどちらかを選べと銃で脅されている。さあどっちだ…。46年から64年時を越えて同じ2択を迫られ、その背景にはNTRという情念が絡んでいる。この罪人側の思考の過程が秀逸で、少ないヒントを駆使し、読み手 もうんうん唸りながら考えさせられる。それは毒引け!という意味において(笑)うん、罪人は間違った選択をするもんなんだよ…。
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あとの3編もミステリ風なのかなと思っていたが、ゴリゴリのSFだった(笑) 「夜の記憶」:この読みにくさどこかで読んだ事があるな~と調べてみるとSFマガジン700【国内篇】に掲載されてた。「呪文」:確かに「新世界より」の世界観と似た感じはする。あと、星間企業に任天堂が名を連ねていたのは笑った。「赤い雨」:コロナ禍での不寛容が蔓延る現状。SFというのは、近未来と謳いながらも、こうした極端な設定や価値観を「今」と繋ぎ合わせてくるんだな~。

08/10 20:15
  • テディ
  • ノベツ
  • さっちゃん
  • 迷人
  • maja
  • reo
  • ざるこ
  • 蜻蛉切
  • ニミッツクラス
0255文字
全1件中 1-1 件を表示

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/09/09(3385日経過)
記録初日
2016/02/21(3220日経過)
読んだ本
798冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
327105ページ(1日平均101ページ)
感想・レビュー
768件(投稿率96.2%)
本棚
7棚
性別
血液型
AB型
現住所
大阪府
自己紹介

海外翻訳(ミステリー・SF・ファンタジー・ホラー)を中心に読んでます。

寝食を忘れる程、没頭する小説を探し求めて日々読書。凄い本は年に数回位しかないんだけど…。  以下夢中になった作品です。

海外
「このやさしき大地」     クルーガー
「ひとりの双子」       ブリット ベネット
「古書の来歴」        J・ブルックス
「春にして君を離れ」     クリスティ
「夢幻諸島から」       プリースト
「香水」           ジュースキント
「あなたの人生の物語」    テッド・チャン
「息吹」           テッド・チャン
「嘘の木」          F・ハーディング
「大聖堂」          ケン・フォレット
「観光」           ラッタウット
「鯨」            ミョングァン

・氷と炎の歌         J・RRマーティン
・ヴォルコシガンサーガ    ビジョルド

国内
「図書館の魔女」        高田大介
「ブラックライダー」      東山彰良
「アイの物語」         山本弘
「旅のラゴス」         筒井康隆

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