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2023年10月の読書メーターまとめ

新田新一
読んだ本
50
読んだページ
8159ページ
感想・レビュー
50
ナイス
829ナイス

2023年10月に読んだ本
50

2023年10月のお気に入り登録
3

  • ichi
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  • あおい

2023年10月のお気に入られ登録
3

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  • あおい

2023年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

新田新一
苦境に追い込まれている人間が蒸発するのを助ける仕事くらまし屋を描いた時代小説。やくざ稼業から足を洗おうとする二人の男を、堤平九郎を中心としたくらまし屋が助けます。普段は飴屋をしており、子供に優しい平九郎は魅力的な主人公です。社会が固定化されている江戸時代だったら、くらまし屋のような職業は成立するのではないかと思います。香具師の裏をかいて、二人を逃がす場面には強烈なサスペンスがあり、面白く読めました。逃亡する一人が家族思いであることが分かる場面などは泣けます。読み続けたいと思える傑作シリーズです。
が「ナイス!」と言っています。

2023年10月にナイスが最も多かったつぶやき

新田新一

先月はナイスやコメントを有難うございました。今月もよろしくお願いします。窪美澄さんの『やめるときも、すこやかなるときも』が一番良かったです。2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:50冊 読んだページ数:8658ページ ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1010824/summary/monthly/2023/9

えか
2023/10/02 13:55

新田さん、いつも、ナイス、コメント、ありがとう、ございます。そちらの方も、秋の空気に入れ替わってきたかな。今月も、宜しく、お願いします、新田さん。

新田新一
2023/10/02 14:34

えかさん、こちらこそいつも有難うございます。頂いたコメントやナイスは読書メーターを続ける力になっています。こちらでもやっと涼しくなりました。今日の朝は寒いぐらいでした。季節の変わり目は体調を崩しやすいです。えかさん、どうかご自愛ください。

が「ナイス!」と言っています。

2023年10月の感想・レビュー一覧
50

新田新一
「ブルータス、お前もか」というセリフで有名なシェークスピアの史劇です。シーザーの独裁的な政治に危機感を覚えたブルータスは、仲間たちと協力してシーザーを暗殺します。しかし、ブルータスにも過酷な運命が待ち構えていました。詩的で力強い韻文で描かれており、何度読んでもその美しさに心を打たれます。シェークスピアの時代は言葉の力だけで観客を別の世界に連れて行かなければならず、それだけ密度の高い表現が求められたはず。血腥い内容で結末も暗いです。でもシーザーとの友情を忘れないブルータスの生き方には、清冽な輝きがあります。
えか
2023/10/31 20:25

新田さん、こんばんは。僕は時たま、誰某が何々の史実を知っていたら、と、考えて遊びますが、これを読んだ時に、シェークスピアが本能寺の変を知っていたら、それを題材にして、ジュリアス・シーザー並みの戯曲を書いたんじゃないかな、と、思いました。

新田新一
2023/10/31 20:32

えかさん、こんばんは。それは面白い着想ですね。シェークスピアが本能寺の変を知っていたら、戯曲の題材に選んだでしょう。おっしゃる通り、ジュリアスシーザー並みのものを書いたと思います。この戯曲が書かれた時代と本能寺の変があった時代は近いです。コメントを有難うございました。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
1924年に北アイルランドとアイルランド共和国の国境を決め直すことが決まります。Puckoonはその国境のちょうど真ん中に位置する町でした。町が二分されるので、そこに住む人々は騒ぎ始めるのですが……。作者は英国の有名なコメディアンです。文学的な才能もあり、多くの小説を残しています。この小説は一貫したプロットはなくて、最初から最後までドタバタ劇に終始します。かなり可笑しくて、読みながら何度も笑いました。特に可笑しかったのは主人公のミリガンが自分の足に不満を持つと、作者自らが登場し、善処するという箇所です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
坂本龍馬や土方歳三といった幕末の偉人の写真とその人物の来歴、当時の写真の撮影の仕方などが載った本です。森永太一郎(森永製菓の創始者)のような、あまり有名でない人の写真も多く収められています。活字の部分も多くて、読み応えのある本です。例えば、当時の写真の撮影は時間がかかり、大変だったと書いてあります。どの人物も良い顔をしています。凛々しくて、気迫を感じる人が多いです。読みながら、彼らが今の日本の現状を見たら、何を感じるだろうかと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
14歳の少女が、絵の先生に恋をするお話。可愛くて、生き生きとしたイラストが添えられていて、それを眺める楽しみもあります。絵の先生も少女の思いにこたえて、付き合ってくれます。とは言っても、普通の恋愛とは違い、心と心の繋がりが描かれています。作者が精神世界に傾倒していた頃の作品で、目に見えない世界の描写が多く出てきます。美し繊細な描写で、読んでいると心が洗われます。私は精神世界系の本が好きで山ほど読んだので、特に違和感は感じませんでした。
いこ
2023/10/30 16:34

新田新一さん、わたし、この本が大好きです♡ 落ち込んだ時はいつも読み返しています。母子がふたりでいつもアイスクリーム屋さんで、「季節のアイス」を食べたりしているところなんかが、とても好きです(*^-^*)

新田新一
2023/10/30 16:39

いこさん、コメントありがとうございます。この本がお好きなのですね。私も凄く好きになりました。うっかり感想に書き忘れたのですが、アイスクリームを食べるところは嬉しくなりますね。わたしもアイスが好きなので。ずっと手元に置いて、これからも読みたい本です。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
幻想的な小説を書き続けておられる長野まゆみさんの短篇集。長野さんの短篇集は初めて読んだのですが、多彩な作品が収められていて、読み応えがありました。一番最初の童話的な「銀の実」と長野さんらしさのよく出た最後の「銀色と黒蜂蜜」が特に好みです。前者は宮沢賢治風の作品で、切ない結末に胸が詰まります。後者は現実と夢の境目が揺らいでくる物語で、複雑なプロットに翻弄されます。どの作品も決して甘くはなく、硬質な文体で描かれ、夢の中の深淵を覗き込むような雰囲気がありました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
小さな男の子が、クマのぬいぐるみを抱いて、ジャングルに入っていきます。そこにはライオンなどの怖い動物がいるので、男の子は、僕が守ってあげるとぬいぐるみに声をかけるのですが……。心に残る素晴らしい絵本です。この本を読むまではすっかり忘れていたのですが、小さい頃大事にしていた熊のぬいぐるみがありました。寝るときも、それを横に置いていました。小さい子供には、そんなお守りのような存在が必要なのかもしれません。この絵本のように、自分が誰かを守っているつもりでも、自分を守ってくれる存在がいると思うと、心強いです。
新田新一
2023/10/31 09:30

切ないコメントですね。じーんとしました。お母様は、いつもyominekoさんの事を見守っておられると思います。

yomineko
2023/10/31 09:32

ありがとうございます。いつまでも親がいると思っていました。でもいつかきっと別れの日が来るんですね。もっと親孝行したかったです。。。空から見てくれていると思います😊

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
昭和の時代に一世を風靡した作家、石原洋次郎による童話。石原洋次郎の大人向けの小説を読んだことがあるのですが、明るい内容で読みやすく、面白かったです。この作品は小学生向けに書かれた楽しい童話。表に載っているランドセルを背負い猫を抱えたけんちゃんの姿が可愛いです。運動会の玉入れや秋の遠足などの絵が素朴で優しいタッチで描かれており、かなり気に入りました。物語の最後で弟ができることを知ったけんちゃんが、友達にぼくは兄貴になるんだ、と教えます。斬新なところはないですが、心を込めて作られたことが分かる良本。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
こたつのまわりで繰り広げられる大晦日から新年の情景を、温かく描いた絵本。面白いのは、上から見下ろす状態の絵になっていることです。自分が神様になり、ある一家の年越しに参加しているような不思議な気持ちで、読みました。年賀状書きや年越しそば、鍋といった日本人には、馴染みの深いものが次々と出てくるので、懐かしくホッとした気持ちになります。家族の温かさも絵本の中からじんわりと伝わってきます。この絵本の世界にいつまでも浸っていたいと思いました。
yomineko
2023/10/28 18:09

こんばんは~🌰🌰🌰こたつ大好きです😊読みたい本に登録させて頂きました📚

新田新一
2023/10/28 18:14

yominekoさん、こんばんは。いつも有難うございます。こたつは良いですよね。心も体も温まります。これは本当に良い絵本でした。ぜひ読んでみてください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ロックの作り手のミュージシャンと聞き手のリスナーは、共に年をとり、それは悪いことではないと述べた本です。初期のビートルズのような溌剌とした曲を作り続けることはできません。リスナーもロックに熱狂し続けるのは不可能です。それでも、音楽は人間と共にあり、人間をいつも支えてくれます。一度落ち目になって、また人気の出たポールアンカのエピソードが心に残りました。落ち目になった彼をシナトラが励まして、名曲「マイ・ウェイ」が作られたそうです。このことは、音楽が人の成熟によっても作られることを教えてくれます。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
子ウサギのふうとはなが、野原に遊びに行きます。ふうとはなは、牛のお母さんに出会いました。見上げるような大きさのお母さん牛ですが、優しい生き物で、いくつかの事を教えてくれました。パステル調の淡いタッチの絵が素晴らしくて、読んでいると優しい気持ちになります。この絵本に書かれているように、牛の目は穏やかです。伯父が牛を飼っていたので、近くで見たことがありました。この絵本はずっと手元に置いていて、時々読み返したいです。
yomineko
2023/10/30 08:36

図書館に行くと、魅力的な本がたくさんあってついつい本来の目的を忘れて読みふけってしまう事があります!!!

新田新一
2023/10/30 08:53

本当にそうですね。昨日も別の良さそうな絵本を見つけて、今読んでいました。3冊借りるつもりが、10冊借りました。(苦笑)

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
「般若心経」の内容が、現代の物理学に沿って書かれています。仏教と物理学はかけ離れたものに感じますが、案外底の方でつながっているのかもと思いました。仏教の諸行無常の解説が、興味深かったです。どんな物にも実体はなくて、絶えず変化し続けるという考え方は、頭では理解できても、自分の血肉にするのは難しすぎる気がします。でも、ここに書かれているようにすべての物は原子からできており、それを作る素粒子は発生したり、消滅したりすることが理解できれば、諸行無常の本質が理解できると思いました。
ピンガペンギン
2023/10/27 18:16

こんばんは。面白そうです。物理学者でなく植物学者の書かれた本なんですね。

新田新一
2023/10/27 18:25

ピンガペンギンさん、コメントありがとうございます。著者は植物学者の方だったのですね。仏教に関心があり、いろいろな本を読んだのですが、本書で初めて諸行無常の本質を掴めた気がします。よろしかったら、お読みください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
著者の桐谷さんは有名な方で、株の雑誌などによく登場されています。この本では、株主優待が魅力的な会社の株の購入によって、家計を節約する方法が書かれています。例えば、QUOカードがもらえる会社があります。QUOカードならお金と同じように使えるので、毎日の生活に生かせます。私は株の売り買いはやっておらず、インデックス投資の運用に集中しているのですが、桐谷さんのこの方は良いと思いました。本が好きなので、ブックオフやジュンク堂の株の購入を試そうと思います。この二つの会社の場合は商品券がもらえるようです。
新田新一
2023/10/27 18:30

yominekoさん、優しいコメントをありがとうございます。先のことになると思いますが、株主優待の特典を頂けたら、読書メーターで報告します。

yomineko
2023/10/27 18:35

ご報告待っていますね!!!😊

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
クリスマスには少し早いですが、読んでみました。このシリーズはたくさんの本が出ていますが、本書は出版されず長い間幻の存在だったそうです。自分には足が四つあるということで、四つの靴下を用意するスヌーピーが、本当に可笑しかったです。英語の原文も収録されており、英語の勉強にも役立ちます。クリスマスが近づいてくるときの、あのわくわくした気分を味わえる一冊です。
yomineko
2023/10/23 07:37

私も他の本も読みたいですね!!!シュールなピーナツ達が大好きです😊

新田新一
2023/10/23 07:52

読んでみたいですよね。ピーナツブックスは楽しくて笑えるし、心が和みます。今日図書館に行くつもりなので、探してみます。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
女子高を舞台にした連作小説。1話に出てくる奥沢朱里が中心となる登場人物で、彼女が最後の話にも出てきます。思春期の胸が苦しくなるような想いが繊細な筆致で書かれており、読み応えがありました。友達に嫉妬したり、孤立を恐れたり、恋に悩んだりと10代の女性の心は揺れに揺れます。最終話は悲しい話のようでありながら、最後で救いが描かれて温かい気持ちが胸に残りました。やはり友達はどんな時でも有難いものだと思います。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
金子みすゞの作品を読むと、心が子供時代へ帰る気がします。擦り切れて感動を感じなくなっていた心が、少しだけ瑞々しくなります。分かりやすくて、優しい言葉で書かれたものばかりですが、深い洞察を感じるものもあって、作者の知恵の深さを感じました。題になっている「明るいほうへ」の中で、作者はどんな生き物も明るい方を目指すと書いています。人間の社会の悲惨さや残酷さを考えると、それは楽観的なものの見方のような気もします。でも、私は金子みすゞがこの詩で表現したことを信じたいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
それまで苦労続きで自殺さえ考えた82歳の男性が、ご家族といっしょに手芸品を作り、心身ともに元気になられたことを書いた本です。これはお勧め。本当に感動しました。今ではG3sewing(じーさんソーイング)という形で、SNSで商品を販売されています。椿の柄をあしらったがま口バッグなどはきれいで、可愛いです。手芸を始める前はお金がなくて困ったことも書かれています。自分の好きな事で、コツコツお金を稼ぐ。お金ことよりも、まず人に喜んでもらうことをする。そんな理想的な生き方を本書はさりげなく教えてくれます。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
人気作家原田マハさんのお兄さんのエッセイ集です。宗典さんマハさん共に素晴らしい作家であり、私は両者とも好きです。この本は著者お得意のユーモアエッセイ集で読みながら、何度も笑いました。笑いだけではなく、ほろりとするところもあります。その点も好みです。「初恋は複雑なもの」は、はじめて好きになった女の子のことを描いています。好きなのに、わざと意地悪をしようとしたクラスの女の子のことが出てきて、自分の子供の頃を懐かしく思い出しました。ユーモアがあり、ペーソスを感じる好エッセイです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
春になったので、ばばばあちゃんは、動物たちに山登りに行こうと誘います。でも、動物たちは運びきれないたくさんの荷物を持ってきてしまいます。そこでばばばあちゃんは、奇想天外なことを思い付くのですが……。絵も楽しいし、物語自体も面白くて、本当に愉快な気持ちになりました。結末がまた可笑しくて、噴き出してします。さとうわきこさんの絵本は、最高です。
yomineko
2023/10/23 07:27

新田新一さん、おはようございます🌰🌰🌰面白そうですので読みたい本に登録させて頂きました📚

新田新一
2023/10/23 07:32

yominekoさん、おはようございます。愉快な本だったので、ぜひ読んでみてください。大笑いました。ご感想を楽しみにしています。

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新田新一
題名にはペン(学問)とミシン(実学)とヴァイオリン(芸術)で闘うという意味が込められているそうです。書かれているのは、アフガニスタンで初めて設立されたフェミニスト団体RAWAのことです。この団体は教育を通して、アフガニスタンの普通の人々のより良い生活を目指しています。残念なことに、創立者のミーナーは殺害されました。一番心に残るのは、子供たちの笑顔です。荒廃した国で暮らしていても、明るい笑顔を見せてくれる子供たちがたくさんいます。女性たちが、真剣に職業を学んでいる姿にも心を打たれました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
イスラエルのガザ侵攻が始まりそうになっている今読むのにふさわしい絵本だと思い、図書館で借りました。女性が子供たちを、両手でぎゅっと抱きしめている表紙の絵が、素晴らしいです。絵本の中の絵もこんな感じで、温かさと優しさを感じます。戦争をしない、誰も殺させないという作者の強い決意が伝わってきます。この絵本は現実の世界に対して無力なのかもしれません。でも、戦争を始めたらダメだという気持ちを持つきっかけにはなります。たくさんの子供たちに読んで欲しいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
銀杏の葉が降り積もっているきれいな表紙に惹かれて、読みました。この銀杏の横に立っている古いアパートに住んでいる住人たちが主人公の物語です。表紙の雰囲気からふんわりとした小説なのかと思ったら、結構重たい話が多くて読後感はほろ苦いものでした。例えば、二話の「タラちゃん」では、DVを受ける女性のことが出てきます。一話に出てくる苦労して育てられている女の子が最終話にも登場。彼女は成長して、一話で会った異母の姉に再会。この構成が巧いと感じました。辛いことがあっても、時の流れがそれを和らげてくれると実感できます。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
表紙の絵からして楽しい絵本です。鬼の角をつかまえている女の子がまゆです。悪い鬼が、まゆを食べようとするのですが、逆にこてんぱんにやられてしまいます、まゆは、太い木を根こそぎできるぐらいの怪力を持っているので、鬼はかないません。まゆにやっつけれた鬼がわんわん泣き出すところは、可笑しかったです。でも、まゆには優しいところもありました。最初から最後まで愉快な素晴らしい絵本です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
短期間に株の売買を繰り返し、利益を得る方法が厳しく批判されています。そんな方法をやめて、長期投資でお金をコツコツ増やすことが説かれています。前半には日本経済の病んだ部分が詳しく書かれており、勉強になりました。著者が書いている応援したい企業に投資するのは、最善の方法だと思います。目先の利益にとらわれず、投資をする時にその精神を忘れないようにしよう、と自分に言い聞かせました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
苦境に追い込まれている人間が蒸発するのを助ける仕事くらまし屋を描いた時代小説。やくざ稼業から足を洗おうとする二人の男を、堤平九郎を中心としたくらまし屋が助けます。普段は飴屋をしており、子供に優しい平九郎は魅力的な主人公です。社会が固定化されている江戸時代だったら、くらまし屋のような職業は成立するのではないかと思います。香具師の裏をかいて、二人を逃がす場面には強烈なサスペンスがあり、面白く読めました。逃亡する一人が家族思いであることが分かる場面などは泣けます。読み続けたいと思える傑作シリーズです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
活動家をやめて、京都でさまよう男の話と、彼の弟で福岡で暮らす男の話が収録されています。どちらの男にも悲壮感はあまりなくて、飄々と生きているところが、いかにも絲山さん的です。最初の話に出てくる偽の神父が印象的。聖職者の資格を持っていないのに、それらしい服を着て教会に来るおばあさんたちに福音を説いたりします。主人公も彼の世話になり、説教を聞くこともありました。政治と宗教、個人の生き方といった重いテーマを、軽妙にユーモラスに描いているところが非常に好みです。行間から感じる切なさが胸に染みました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
享保、寛政、天保という江戸時代の改革について書いた本です。この3つの改革を通して見ることで、江戸幕府が徐々に衰退していったことをよく分かります。享保と寛政の改革はある程度成功して、幕府の権力基盤を強化し、財政を立て直すことに成功します。しかし、天保の改革の頃になると、異国の外圧が強くなり、財政の健全化も成功しません。学生の頃は歴史はただ暗記するだけの勉強でした。でも、このような本を読むと、歴史は経済や政治、外交などが複雑に絡み合って、じっくり向き合えば、様々なことを学べるものであることが分かります。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
カメレオンのぼくは、どんな色にもなれることを誇りに思っています。でも、ある時オウムに、おまえの本当の色は何なのか、と聞かれて困ってしまいます……。深いことを伝えてくれるので大人が読んでもためになる本です。日本人は周りの人の顔を窺い、周りの人に合わせるところがあります。子供でも親や先生の期待通りに、振舞おうとしたりします。それでは窮屈になるでしょう。自分らしさを出しても良いと思います。この絵本の結末は強烈です。本当の自分を出せば、辛い時も乗り越えられることを教えてくれます。
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新田新一
冴えない中年男の薬剤師が、美しい女性と結婚したことから運命が狂い始めます。彼はEDのはずなのに、妻は結婚式の夜に妊娠したと主張。釈然としないままに謎のED薬のことを知り、それを自分で作ろうとするのですが……。ぱっとしない男が急にED薬の製造に夢中になるところが、切なくも面白いです。人間の欲望にはキリがないと思いました。登場人物の描き分けが巧みで、先の読めないプロットが面白いです。2巻もぜひ読みたいです。
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新田新一
ロイスとハドリアンの2人の盗賊は、王宮の礼拝堂にある剣を盗み出すことを依頼されます。その時に思わぬ事件に巻き込まれて、二人の命は危うくなります。王を殺害しようした貴族に王子誘拐の濡れ衣を着せられ、辺境の地をさまようことに。いわゆるエピックファンタジーで、剣と魔法が使われる世界が緻密に描かれます。初めの三分の一程度はやや退屈でしたが、それを過ぎたら物語の展開が早くなり、ぐっと引き込まれました。ピンチでも軽口をたたく盗賊の2人組が魅力的。他の重厚なエピックファンタジーより読みやすかったです。
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新田新一
地震や台風などの大きな災害についての古文書を読み込んで、日本の歴史がどんな影響を受けたか考察する本です。例えば1章では、天正地震と伏見地震によって、豊臣秀吉の権力が弱まったことが書かれています。非常に面白く、読み始めたら止まらなくなりました。災害から歴史を考察するという著者の試みは、斬新で新鮮です。日本は災害の多い国なので、著者が説くように災害によって歴史が変わるのは間違いないでしょう。自分の恐ろしい経験を書き残してくれた先人たちに感謝です。
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新田新一
現在のパレスチナの悲惨な状態を知って、参考になるのではと思い読んでみました。結論から言えば、中東の複雑な歴史がスムーズに理解できる良書です。アラブ諸国とイスラエルが何故うまくいかないかよく分かりました。イスラエルができる前に、この地域の多くのユダヤ人は、ユダヤ教の信者として認められ、各地で普通に暮らしていました。それなのに強引にイスラエルが作られて、そこで暮らしていた人たちは自分の故郷を追われることになります。これではアラブの人達と衝突が起こるのは無理もありません。この事実を知ることができて良かったです。
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新田新一
脳科学者中野信子さんの自伝。面白い構成で現在から過去に遡って、書かれています。常にポジティブでなければならない、女性は男性を立てなければならない、常に空気を読まなければならない、といった日本の常識に異議申し立てをしているところが、非常に痛快でした。世間が求めてくる高学歴の女性に対するステレオタイプと闘いながら生きるの大変だったと思うのですが、学問に打ち込むことで自分の個性を確立する生き方を尊敬します。脳科学と言うと数字で割り切れるものを想像しますが、そうではなくて曖昧さが許容されるのが興味深いです。
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新田新一
おばけのジョージーが活躍する楽しい絵本です。こんな風に怖くないおばけがいても良いと思いました。ジェイニーが運んでいた毛糸玉がころがって、木の空洞の中に入っています。それを見ていたてんとうむしが、ジェイニーが困っていることを、ジョージーに伝えに行きます。ジェイニーの鼻にとまったてんとうむしが可愛く描かれていて、嬉しくなりました。ジェイニーは居眠りをしていて、ジョージーたちの親切を知りません。ジョージーがそれを話すこともありません。この慎ましさが良いと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ギャンブルだけが主要な産業であるE国で、カジノを乗っ取ろうとする青年の物語。ルイな閉塞感のある日本に見切りをつけます。そのきっかけになったのがギャンブルでした。ギャンブルにのめり込むときの高揚感が彼の生きがいになります。描写の一つ一つにリアリティがあり、現代社会の歪んだ面が読み手の胸に迫ります。謎めいた結末が印象的です。ここでルイは恋人に再会しますが、彼女と別れてしまいます。その時彼が恋人にかけた言葉は何だったのか?はっきり分からないのですが、感謝の言葉だったのではと思います。
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新田新一
穴の中で冬眠している熊の親子のお話です。穴の外のいろいろな音が聞こえてきます。知りたがり屋の熊の子供は、あれは何の音なの?とおかあさん熊に聞いていきます。少しずつ近づいてくる春の様子を、巧みに表現しているところに心を惹かれました。優しいタッチで描かれたお母さん熊や子供熊の絵を眺めていると心が和みます。考えてみれば、音は不思議な現象で、身の回りにはいろいろな音が溢れていることに気づかされました。春が近づいている時にまた読みたい絵本です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
地味な中学生の宏伸が主人公の物語。彼は親友の洋輔が転校してからつまらない日々を送っていました。でも、祖父が経営する古道具屋で大きくて長い写真が撮れるカメラに出会って、それを使った写真撮影に夢中になります。爽やかで、じーんとする青春小説の傑作。宏伸がたくさんのひまわりが咲いている畑で写真を撮る場面は、本当に美しいです。稀にしかない青春の輝きが鮮やかに表現されています。ここに書かれているように青春時代は、勉強はほどほどにし、自分が夢中になれることを、見つけるのが良いのではと思います。
新田新一
2023/10/10 17:14

この本は、私がフォローしているいこさんのおかげで読むことができました。全く知らない作品だったので、有難かったです。本当に有難うございます。

いこ
2023/10/11 10:03

新田新一さん、ナイスレビュー!!コメントの中に名前を出していただいて、きゃ~♡ 嬉し恥ずかし(#^^#)  こちらの方こそ、早速お読みくださりありがとうございます<(_ _)> 本当に「写真に写る美しい世界」と「青春の美しさ」がだぶるような作品でした。ひまわり畑、本当に美しかったですね~。わたしも、「夢中になれるなにか」みつけておけばよかったと、今になってすごく思っています。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ある日世界はあっけなく滅びてしまいます。その後に残ったのは多くの悪霊たち。悪霊たちは、死ぬ前のトラウマに拘泥した姿になってしまいます。例えば、子供を交通事故で亡くした女性は腕の長い悪霊になります。腕が長ければ、子供を救えたかもしれないからです。このアイディアが素晴らしくて、物語の中に一気に引き込まれました。ドロドロになった顔のような恐ろしげなものが多く出てくるのですが、不思議な事に静かな雰囲気が漂っており、スムーズに読めました。2巻も読んでみたいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
マトリョーシカちゃんは寂しくなって、お客さんを呼ぶことにします。ドナーシャやクラーシャなども一緒に待っています、という張り紙を出しました。どんぐり人形たちが来たのですが、マトリョーシカちゃんしか見当たりませんでした……。ロシア人の原作を基に、加古里子さんが文と絵を担当された絵本です。加古さんがこんな絵本を描かれていたことを知らなかったので、古本屋で見つけた時は嬉しかったし、驚きました。マトリョーシカ人形の特長を生かした物語で、機知に富んだ展開が嬉しくなりました。
yomineko
2023/10/11 19:31

冠詞を忘れると怒られる😨😨😨んですね😨😨😨私なんて「この辺で付けたらいいかな?」的に(笑)それはないですが、、、英語以外の言語を知るのはとても勉強になります!!!ロシアは冬が長いのでどうしてもゆったりと室内で過ごして本を読んだり、お菓子を作ったりしてひたすらぼーっとして過ごしますよ!夏もあくせくせずにのんびりしています🌴クリスマスも慌てず騒がずひたすら家族とゆっくり過ごします🎅そんなロシアでの生活がとても懐かしいです😢😢😢

新田新一
2023/10/11 19:44

法的な文書だったので、厳しかったのだと思います。英語の以外の言語を知るのは大切ですね。しみじみとそう思います。どの国の言葉もそれぞれの良さがあり、尊いものだと思っています。yominekoさんを見習って、もっと熱心に勉強したいです。ぼおっとして過ごせるのは良いですね。心も体もリラックスできるでしょう。そういえば、ロシアの人たちは世界でも屈指の読書家だと何かで読んだ覚えがあります。冬が長いので、室内で本をじっくり読めるのだと思います。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
俵万智さんの第3歌集。恋愛を詠んだ短歌が多いのだろうと思っていたら、それ以外の物も結構あって、俵さんの作歌の広がりを感じました。恋愛の短歌では、不倫のことを表現したものが多く、切なさやほろ苦さが読み手の胸に迫ってきます。「焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き」恋歌で一番好きなのは、「きつくきつく我の鋳型をとるように君は最後の抱擁をする」これは本当に切ないです。社会的な歌にも良いものがあります。「ゴミを拾い家計を助ける子供らのなんなんだろうこの明るさは」(マニラ訪問時の歌)
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
主に平安時代から江戸時代までの妖怪図が紹介されています。図版が豊富な本で、それを眺めているだけで楽しい気持ちになりました。平安時代ごろの妖怪図は恐ろし気なところもあるのですが、よく見るとユーモラスです。江戸時代になると恐怖よりも、可愛らしさが前面に出た妖怪の絵が多くなります。私は猫好きなので、歌川国芳の化け猫が一番可愛く感じました。昔の人たちがこれほど妖怪に親しんでいたのは、驚きます。日本特有のアニミズムが影響しているのかも、と思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
小額の投資をやっているので、参考になるのではと思い、図書館で借りて読んでみました。結論から言えば、参考にはなりませんでした。コロナ後の日経平均株価の予想が書いてあるのですが(この本は2020年の出版)、著者の場合は2万円台となっています。しかし、今は3万円を超えているので、予想は外れています。株価の予想の難しさが分かりました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
中国と日本の関係を考えるときに、役立つ本です。著者は普通の中国人は反日ではないと断言します。何かのきっかけで、反日の感情が高まることはありますが、それは感情であり、中国に根付いた思想ではないと書いています。10年近く昔の本なので、今は変わっているのかもしれません。でも、普通の中国の人たちの考え方は、この本に書かれている通りではないかと思います。大規模な反日デモが行われた時に、それに反対する大きなデモも行われたそうで、日本人として嬉しくなりました。
yomineko
2023/10/07 18:54

新田新一さん、こんばんは~🌌私には中国人、そして元台湾人の親友がいますが、中国人の友人は日本が大好きですよ!!!旅行をしていて日本人だからといって嫌な思いはしたことがなく、むしろ彼らは親切でもう思い出しても懐かしくて泣けてくるほどです!!!

新田新一
2023/10/07 20:10

yominekoさん、こんばんは。そうですよね。中国の普通の人は、親切ですよね。私も外国で助けてもらったことがあります。ホテルの行き方が分からないときに、英語で教えてもらいました。親切で懐かしくて泣けてくるとは良い思い出ですね。良いコメントを有難うございました。

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新田新一
加賀藩前田利家の側室となり、前田家を支え続けた女性寿福院の一生を描いた歴史小説。目まぐるしく移り変わる時代の中で凛とした姿勢を貫いて生きた寿福院の一生は、見事というしかありません。利家の正室や側室同士の葛藤に巻き込まれても、嫉妬や恨みという感情は持たず、周りの人を支え続けます。寿福院は魅力的な女性だったらしく、多くの男性から思いを寄せられました。例えば、陶芸家の本阿弥光悦。利家という夫がいるので、彼らと恋仲になることはありません。でも、お互いに憧憬は持ち続けます。この純愛の描写が美しくて、切なかったです。
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新田新一
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の原作になった漫画です。この巻ではレギュラーである鈴木一平君一家は、出てきません。私がまだ生まれていない昭和30年代の話なのですが、読むと懐かしさを感じて、しみじみとした気持ちになります。この巻では叙情的な物語が多くて、私の好みでした。「星空」では、少女の切ない恋物語が描かれています。自分の家に下宿している青木さんは、天体観察が趣味。ヨー子はそんな彼に憧れています。自分の思いに気づいてくれない青木さんに業を煮やして……。ほろ苦い余韻の残る結末でした。
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新田新一
この詩集は読むのを楽しみにしていたのですが、難解な詩が多くて、途中で挫折しそうになりました。(窓の外で空気は大声で笑った / その多彩な舌のかげで / 葉が群になって吹いてゐる)「五月のリボン」より。こんな感じの詩が多いです。作者は病弱で、24歳の時に亡くなったそうです。おそらく自分が長く生きられないことを、自覚していたのでしょう。それを考えると、一つ一つの詩に命の燃焼を感じます。表現されているものは分からなくても、言葉の強さ、イメージの鮮やかさは伝わってきます。いつかまた読み返したいです。
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新田新一
評論家で『本の雑誌』の編集者でもあった北上次郎のエッセイ集。本が主題になっており、本を読んで心に浮かんだ想いが叙情的に描かれています。非常に読み応えがあって、夢中になって読みました。北上さんは本だけ読んで暮らせたらと思っていたそうです。本書は読書家の理想を体現しており、羨ましくなりました。子供さんたちへの思いが繰り返し書かれており、子煩悩な父親だったことが分かります。ウォーリー・ラムの小説について語りながら、お母様の愛情をさりげなく描いた「通帳」が絶品。昔の日本の母の不器用な優しさが、心に沁みました。
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新田新一
寄宿舎を舞台にした少年合唱団の物語です。対照的な二人の少年が出てきます。ガブリエルは家が貧しいのでお金を目当てに入学しました。ラザロは自分の才能を試すためです。萩尾望都の『トーマの心臓』に雰囲気が似ています。繊細で登場人物たちの内面が浮かび上がってくるような絵が、私の好みでした。繊細な絵の中から熱い想いが伝わってくる劇的な場面もあり、心が震えました。才能ある少年は天使になり、死を迎えるという不吉な言葉があり、物語の展開が気になります。
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新田新一
主人公の一也は写真展の会場で不思議な事に気づきます。撮影された時期が異なる複数の写真に、同じ少年が写っているのです。驚いたことに、会場にその少年がいて、一也に声をかけてきました。彼は太平洋戦争が起こるのを防ごうとしているタイムトラベラー。ジュブナイルSFの傑作です。この不思議な出だしによって、物語の中に一気に引き込まれます。作者は少年兵として戦争に参加したそうで、戦争を憎む気持ちが強く伝わってきます。でも説教臭いところはなくて、面白い物語を読む楽しみを味わえます。皮肉な結末に大きな意味があると思いました。
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新田新一
ピアニストのフジ子・ヘミングさんの絵本です。フジ子さんは絵を担当されています。生き生きとして、色鮮やかで繊細なタッチの絵が素晴らしいです。躍動感があるので眺めていると、ピアノの音が聞こえてきそうだと思いました。ピアノが好きでたまらない女の子。お母さんに作ってもらった紙のピアノを弾くときに、奇跡が起こりました。自分の好きなことを一生懸命やるときに、新しい世界が開けるのだと思います。
新田新一
2023/10/02 14:32

yominekoさん、コメントを有難うございました。そんな方がおられたのですね。フジ子さんは、ダンタイソンさんのことをご存じだったのかもしれません。防空壕でも練習される熱意に心を打たれます。音楽は人の心とつながっていて、実際の楽器がなくても、メロディーが聞こえることもあるのでしょう。

yomineko
2023/10/02 15:13

私も音楽好きの友人から聞いたのですが、本当かどうか初めは信じられませんでした!一流の方が本物のピアノを使っても中々優勝できない中、、、本当にすごいなと思ったのです🎹

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新田新一
能面をつけたまま高校に通っている花子さんを描く漫画です。2巻目も可笑しくて、サンマルクカフェで読みながら、笑いをこらえるのに苦労しました。こんな女子がクラスにいたら、怖い気もするのですが、花子さんは持ち前の性格の良さでみんなと仲良くなります。この漫画は同調圧力が強い日本の社会を生き抜くための指南書でもある、と大げさなことを考えました(的外れな意見です。苦笑)。小学生からスパイと思われて、花子さんが悪ノリする14話が一番面白かったです。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/25(1956日経過)
記録初日
2023/06/01(488日経過)
読んだ本
737冊(1日平均1.51冊)
読んだページ
119915ページ(1日平均245ページ)
感想・レビュー
737件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

日本と海外の古典文学、SFとミステリー、漫画、児童書が好きです。どんな本でも丁寧に読んで、自分の言葉で感じたことを書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

好きな本10冊

夏目漱石 『道草』
三島由紀夫 『午後の曳航』
山本周五郎 『さぶ』

ジョナサン・スウィフト 『ガリバー旅行記』
グレアム・グリーン 『情事の終わり』
J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』

チェーホフ 『桜の園』
シェークスピア 『ソネット集』

参加コミュニティ1

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