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2024年10月の読書メーターまとめ

新田新一
読んだ本
70
読んだページ
10239ページ
感想・レビュー
70
ナイス
2787ナイス

2024年10月に読んだ本
70

2024年10月のお気に入り登録
14

  • sabosashi
  • tacchiniyan
  • ヨタロー
  • よう@読メ野鳥部
  • あまなつ
  • ゆう
  • りすまる
  • 三乙 #低浮上
  • Lara
  • mitu
  • W-G
  • プリン🍮
  • ひまっつ@11/23・24無浮上 #君が笑う再会の夜空へ。
  • 零

2024年10月のお気に入られ登録
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  • あまなつ
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  • 零

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

新田新一
本屋に平積みにしてあり、目を引いた本でした。最初は何の本から分からなかったのですが、読友さんが読まれており、ホラーと分かって手に取りました。なかなか印象的な表紙だと思います。大学生たちが、肝試しで墓地に行きます。そこは心霊スポットとして有名な場所で、大きな木が生えていました。行ったうちの一人の姿が見えなくなって……。本文だけでもかなり怖くて、ホラー好きとしては満足しました。でもこの本はさらに仕掛けがあって、最後まで読むと震え上がります。夜中には読まない方が良い本です。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

新田新一

こんばんは。今日古本屋で買った6冊です。ちょうど1000円でした。遠藤周作の本は懐かしいです。中学生の頃によく読んでいました。ボーヴォワールは好きな作家の一人で、これまで何冊か著作を読みました。シェークスピアの『ジョン王』は、オーデン版と呼ばれるもので、詳しい注釈が載っており、それを読むのが楽しいです。あとは岩波文庫の戯曲と筒井さんの短編集。筒井さんの本はたくさん持っていたのですが、引っ越しの時に処分して後悔していました。

こんばんは。今日古本屋で買った6冊です。ちょうど1000円でした。遠藤周作の本は懐かしいです。中学生の頃によく読んでいました。ボーヴォワールは好きな作家の一人で、これまで何冊か著作を読みました。シェークスピアの『ジョン王』は、オーデン版と呼ばれるもので、詳しい注釈が載っており、それを読むのが楽しいです。あとは岩波文庫の戯曲と筒井さんの短編集。筒井さんの本はたくさん持っていたのですが、引っ越しの時に処分して後悔していました。
mitu
2024/10/25 18:17

新田さん、こんばんは。返信していて、再度続きをと、思いましたが、スマホなので戻れなくなりました☺️ 上野駅前は、昔は古書店が有って、けっこう古書ですが画集なども売っていました。 今は、すっかりAmazonなどですが。古書店の方が有る気はします。Amazonは親切ではないです。電話通じませんしね。ネットより人間がいいです。

新田新一
2024/10/25 18:30

mituさん、ご丁寧に有難うございます。上野駅前は古書店があったのですね。一度だけ行ったことがあって、下町風の感じが良かったです。本当にAmazonよりは実店舗の古書店が良いですね。応援する意味もあって、できるだけ地元の古書店で買っています。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
70

新田新一
中国を代表する詩人の詩集。中国の現代詩は初めて読みました。現代詩は読んだことがないのですが、李白や杜甫などの漢詩はよく読んでいて、この二人の作風を受け継いでいるところが興味深かったです。自然の美しさを壮大なスケールで描くところは李白の影響、政治のゆがみを描くところは杜甫の影響を感じました。47ページの「きみが言う」は甘美な恋愛の詩で、心に残っているものの一つです。恋人の瞳の中を小鹿が駆けるという美しいイメージが出てきます。描かれている世界が広がっていく最後の連に、作者の詩の美しさが凝縮されています。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ピエロのニノは自分の仕事に疑問を持ち始めました。サーカスのお客さんに笑われるのが嫌になったのです。仲間たちに技を教えてくれるように頼むですが、失敗ばかりで笑われてしまいます。団長のところに相談に行ったら道が開けて……。フランスの絵本です。赤を基調にした絵に温かみがあって、何回読んでもじーんとします。この赤は、血の通った人間同士の絆を表しているのだ、と今回読み直して気づきました。
新田新一
2024/11/01 12:41

yominekoさん、有難うございます。本当に良い絵本で、出会えてよかったと思います。今年2回読みました。ぜひお読みください。肺炎になったのは災難でしたね。回復されるように祈っています。どうかお大事に。

yomineko
2024/11/01 17:00

ありがとうございます(#^.^#)咳が出ると呼吸が止まる感じですので、ちょっと不安ですが、軽症という事ですので今月はまったりします(#^.^#)

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
とうとう8巻まで来ました。あと2巻です。上杉謙信の上洛が描かれています。謙信が女性という設定が生きていて、本当に面白いです。例えば、途中で出会う将軍足利吉藤の側近の男性たちと意気投合し、胸のときめきを覚えたりします。特に端正な顔立ちの源十郎に強く惹かれました。越後に帰還する途中で敵に襲われた景虎(謙信)と源十郎は、高野山の僧と出会って……。上杉謙信が女性だったという設定は荒唐無稽なのかもしれません。でも歴史のロマンの広がりを感じられて、私は好きです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
画家になることを目指しながら、戦争で命を落とした若者たちの絵を所蔵している無言館の紹介した本です。たくさんの絵が紹介されていて、それを眺めていると自然に涙が出てきます。どの絵も若者らしい伸びやかさと清々しさがあります。こんな感性を持った人たちが死ななければならなかったことを考えると、言葉を失わずにはいられません。無言館を訪れた人々の言葉も紹介されています。戦争で散った画学生の分まで一生懸命生きなければというものが多いです。これは救いであり、権力者は人の命を奪えても、人の生きた証は奪えないことが分かります。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
サルトルによるボードレール論です。詩人の一生なのに詩のことにはあまり触れられず、人の一生を実存主義の哲学に無理に当てはめているところがあります。でも、この本は本当に面白かったです。難解な実存主義が、実在の人物に即して論じられるので、理解しやすくなります。人間は自由な存在で、瞬間瞬間の自分の決断と行動に責任を持たなければならない、という生き方ができなかった人物としてボードレールが描かれています。逆から言えば、完全な自由と社会の規範の板挟みになったことが、ボードレールの詩に深みを与えていると言えます。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
表題作と「けがれなき酒のへど」を収録。「暗渠の宿」は他の作品にも出てくる小心者の男を書いた小説で、同棲している女性に暴力を振るう場面が出てきます。虚構かもしれないし、偽悪的に書いているのだと思うのですが、親しめなかったです。誰に対しても暴力を振るうのは良くないと思います。「けがれなき酒のへど」は文句なしの傑作。風俗嬢に騙され、崇拝している私小説家を支えに生きることを誓う男の物語。哀感漂っていて、身につまされるところがあります。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
2つの物語が収録されています。「時空星還」は題名からして美しいロマンティックな恋物語。明治時代に日本に呼ばれた海外の建築家が、現在のタイムスリップして傷ついた女性と恋に落ちます。結末のプロットのひねり方が巧いと思いました。「流転する星」は、夫も妻も不倫をしている家庭の話。ハッピーエンドを迎えるので後味が良いですが、ひねくれた私はこんなにうまくいくだろうか、と思ってしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
はなめんちゃんが、小川を飛び越えるお話です。以前彼女は、それに失敗したことがありました。快作というか怪作というか異様な迫力を感じます。川に落ちた時にかっと目を見開いたはなめんちゃんの顔は、ちょっと怖いです。一つ一つの絵が緻密に描きこまれ、躍動感があるので大きなエネルギーを感じます。小さな子供にとっては川を飛び越えるのも、大きな冒険なのだと思います。この本自体が子供達への応援歌で、大人が読んでも心弾む内容です。
yomineko
2024/10/31 09:20

私もです😊楽しい絵本を読むと気分が上がりますよね↑

新田新一
2024/10/31 09:46

本当に気分が上がりますね。絵本を読むのはやめられないです。これからも共に読み続けましょう。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ボーヴォワールの自伝。幼少期から大学でサルトルに出会うまでが描かれています。深く心を動かされ、良い本を読む喜びを噛みしめました。この本は多面的で、いろいろな角度から楽しめます。まず、歴史の記録として面白いと思いました。第一次世界大戦が始まった時のパリ市民の様子を活写。大学で初めてシモーヌ・ヴェイユに会ったときのことも描かれています。私はヴェイユに傾倒しているので、この場面は感動しました。都市小説としても面白いです。様々な人たちが暮らすパリの息吹が鮮やかに伝わってきます。(コメント欄へ続きます)
美登
2024/10/30 14:51

新田さん、もうお読みになったのですね!私はより道しつつ、のんびり読んでいるので今年いっぱいくらいかかりそうです。表現が本当に豊かで情景が目の前に広がるような文章ですね。翻訳もとてもいい気がします。歴史という面ではドレフュス事件や第一次世界大戦の様子が興味深かったです (まだ72ページ目なので時代的にはこのあたりです)。この後も楽しみです。こちらシリーズで続くみたいですね。時間がかかりそうですが読んでみたくなります。

新田新一
2024/10/30 15:07

美登さん、コメントを有難うございます。私も最初はじっくり読もうと思って、少しずつ読み進めていました。でも半分を過ぎたあたりから面白くなって、最後まで一気に読んでしまいました。雑な読み方になったと反省しています。おっしゃる通り表現が豊かで、描かれていることが自分に身近なこととして感じられます。歴史的な記述も面白くて、現代の社会の基礎を作ったヨーロッパの中産階級の人達の生き方がよく分かりました。続巻も読むつもりです。美登さんが背中を押してくださったおかげで読むことができました。本当に有難うございます。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
井上靖の散文詩集。私はこの詩集が好きで、繰り返し読んでいます。一つ一つの詩に鮮やかな詩情があります。心の奥まで届く深い余韻のある詩情です。人間の孤独が描かれることが多くて、読んでいると哀しみを感じることもあります。でも、その哀しみは胸を温めてくれるものです。ちょうど冬に空を見上げて、月を眺めるのに似ています。「猟銃」には狩りに行く孤独な男の後姿を描写。どんな人間でも持っている孤独の哀しみを鮮烈に美しく描き出し、読者の心に忘れらない印象を与える詩です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
図書館で見つけた本です。私の好きな絵本作家五味太郎さんが翻訳されているので、読んでみようと思いました。絵は生き生きとして可愛く、物語も面白いのです。いつも帽子をかぶっているペンギンのポートリーが主人公。ある日カモメのスチュアートが、ボートリーの帽子を盗んでしまいます。友達の良さを教えてくれる物語なので、子供たちも喜ぶでしょう。自分を助けてくれた鳥のバートにポートリーはお礼をします。気の利いた可愛いお礼でした。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
以前1回だけ他県で開かれた読書会に行ったことがあります。その時に教えてもらったのが、このコミックです。私よりも年上の女性が目を輝かせて「面白いですよ」と教えてくれました。その言葉通りでした。中央アジアのカスピ海周辺の厳しい自然の中で生きる人々を、緻密で温かい絵で描き出した作品です。この巻では妻に自分は頼れる男だと思わせたくて、狩りの修業をするカルルクの描写に感動。カルルクに素直に愛情を伝えるアミルも魅力的で、このカップルの幸せを祈りたくなりました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ブックオフで見つけた本です。110円と安かったので、中身も確かめずに買いました。他の東山魁夷の絵とは異なり、柔らかいタッチで描かれている特徴があります。読み始めて、パリを舞台にした物語になっていることに驚きました。こんな視点からパリを描けるのかと心を動かされます。いくつかの絵は、私の好きな画家シャガールに似ており、じっくりと眺めながら読みました。今度パリに行く機会があったら、この本に描かれていることに注目しながら、街を歩いてみたいと思います。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ラファエロ前派のモデルを務めることもあったクリスティナ・ロセッティの詩集を読みました。抑制された表現を使った詩が多くて、静謐な雰囲気を感じます。静かな書き方ながら、奥深い美を感じるところはラファエロ前派の絵と同じです。後半にはdevotional piecesと銘打たれた詩が収録。ロセッティの篤い信仰心を感じました。”Up-Hill”(上り坂)という詩が一番心に残っています。苦しい坂を上り終わったところが旅の終わりで、そこで先に行った人たちが待っている、と人生そのものを描いています。慰安に満ちた詩です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
再読。初めて読んだ時と同じように『源氏物語』の素晴らしさに圧倒されました。日本の小説の最高峰の一つです。物語として面白いし、陰影に富んだ美しい文章で語られ、忘れがたい登場人物が次々と出てきます。この文庫は詳細な注がついているので、読みやすいです。注を読まなくても分かるところも多いです。再読して自然描写の美しさにも気づきました。この小説は表面上は光源氏の華麗な女性遍歴を描くものです。でもそれは読者を惹きつける作者の趣向で、本当は人間が生きる上で自分ではどうすることもできない悲哀を描いた物語と考えます。→
兵士O
2024/10/27 11:37

新田さん、悲しみに耐えながら、生き抜くことができる、というレビューのくだりにグッときました。源氏物語、いつか挑戦したいです。夕顔が亡くなるシーン、この目で読んでみたいです('ω')ノ

新田新一
2024/10/27 17:29

兵士Oさん、コメントを有難うございます。返事が遅れて申し訳ありません。ぜひ読んでみてください。原文ですが、注が詳しいので読みやすいです。夕顔がなくなる場面は胸に迫るものがあります。光源氏の華麗な女性遍歴が書かれているのかと思ったら、結構ひどい目にあわされて同情することもありました(苦笑)。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
萩原朔太郎の詩は苦手で敬遠していました。今回この詩集を読んで、良さが分かったと思います。後半に収められている文語体の詩が特に好みでした。初期の『月に吠える』の詩は斬新なイメージが繰り出され、言葉に勢いがありますが、自分の内面を見つめて書くといった感じではありません。文語体で書かれた『氷島』は内面に目を向け、孤独感と望郷の思いが詩情豊かに語られています。『氷島』を読みながら、萩原朔太郎はボードレールと同じように自分が所属する場所がないままに、詩を書くことでこの世に根を下ろそうとしたのだと思いました。
Johnnycake
2024/10/27 09:38

オーストラリアに留学した当初お世話になった日本人の先生が萩原朔太郎の研究をされていました。後に会ったオーストラリア人の日本文学の教授はその先生の著者に感銘を受けて日本文学の道に入ったと教えてくれました。以来萩原朔太郎は私の中で少し特別な詩人となってます。

新田新一
2024/10/27 09:41

Johnnycakeさん、コメントを有難うございます。オーストリアでも萩原朔太郎の詩が読まれていると思うと、本当に嬉しくなります。これまで私の読み方が浅かったと思います。この詩集で良さが分かったので、いろいろ読んでみたいです。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
東山魁夷がヨーロッパを旅した時に描き上げた絵と紀行文が収録された一冊。ドイツやオーストリアの風景が、美しく澄み切った絵として実を結んでいます。西洋の世界を描きながら、東洋的な美の世界が現れていることが興味深いと思いました。どの作品も淡いタッチで描かれており、西洋の画家の重厚さとは異なっています。それでも、どの絵にも細部を疎かにしない明晰さがあり、この点は西洋の絵に近いと思いました。自分の中で東洋的な美と西洋的な美を混ぜ合わせることができたこの画家の境地は、日本人として稀有のものと言えるかもしれません。
こぞのしおり(去年枝折)
2024/10/26 19:01

かなり前になりますがわたしもこれを読んだ(観たというべきか)ことがあります。文庫サイズで絵が小さいのが残念ですよね。「週刊GREAT ARTIST」というシリーズがあった時代に薄い冊子ですが購入したのを今も持っています。東山魁夷の静謐な美しさは特に騒がしい昨今ほんとうに身にしみます。

新田新一
2024/10/26 19:18

こぞのしおりさんも、この本を読まれたとは嬉しいです。本当にサイズが小さいのが残念ですね。「週刊GREAT ARTIST」のことは知らなかったので、うらやましい気がします。「静謐な美しさ」とは言い得て妙です。東山魁夷の絵には確かにそんなところがあります。この本を読みながら、心が澄んでくる気がしました。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
パリのオルセー美術館のガイドと、印象派にゆかりのある土地の紹介が書かれています。オルセー美術館には行ったことがあります。ルーブル美術館とくらべて、明るい印象があり、親しみやすかったです。この本に書かれているように元は駅だったことが、建物の明るさと解放感につながっているのかも。印象派の画家たちが描いた絵と、あまり変わらない景色が残っているパリ郊外の様子が、後半に紹介されています。これには感動。例えば、シスレーの「ショーセ通り」の絵とほぼ同じ風景の写真が出ています。画家たちの表現の普遍性を感じました。
こぞのしおり(去年枝折)
2024/10/26 19:06

もう大昔としか言えませんが、わたしもオルセーに一度だけ行ったことがあります。ルーブルよりこちらの方が好みでした。館内でランチ、ショップも充実していて。いくつか気になる絵があり、実物を見てそのサイズがイメージよりもはるかに小さかったものがありました。サイズも色もやはり画集だけではわからないなと思いました。

新田新一
2024/10/26 19:14

こぞのしおりさんも、オルセー美術館に行かれたことがあるのですね。理由ははっきりしないのですが、私もルーブルよりはこちらが好みでした。私はカフェで食べたモンブランが美味しかったです。確かに画集では、本物の絵のことは分かりませんね。名画には不思議な力があって、眺めているとそれを描いた画家と対話している気分になりました。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
叙情的な内容の中に、諦観やほろ苦さ、ユーモアが織り込まれて、谷川さんらしい詩の世界が広がっています。この詩集の中では、特にユーモアのあるものが心に響きました。考えてみれば、日本の詩はまじめなものが多く、そんな傾向に風穴を開けたのがこの詩人だったと言えます。「二頁ニ行目から」が、突拍子もないユーモアを感じる詩で、詩の崩壊が書かれています。詩の崩壊は周りの人達にも影響を及ぼし、最後は広辞苑の中に引退。ユーモアにくるんで、詩が素材としている言葉の重要性を訴えているのではと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ターシャ・チューダーの絵本は、初めて読みました。古き良きアメリカの雰囲気を伝える絵が非常に好みです。可愛らしくて、生き生きとしています。アマンダの家で小熊を買うことになりました。小熊は家族になついて、家族も小熊を可愛がります。でも、お客さんが来たときなどは、騒ぎが起こることもあり、そんな時の様子がユーモアを持って描かれています。最近の熊は人間を襲うこともあります。でも、この絵本に書かれている頃は、人間の社会がぎすぎすしておらず、クマと人間の関係も、ある程度良好だったのかもと思いました。
兵士O
2024/10/25 17:13

ウチの母親が大好きな人です(!)この絵本ではありませんが、彼女の絵本、一冊、ウチにあります('ω')ノ

新田新一
2024/10/25 17:16

兵士Oさん、こんばんは。コメントを有難うございます。お母様がお好きなのですね。なんとなく分かる気がします。雰囲気の良い絵本でした。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
永井荷風の日記。彼が40代の頃に書かれたものです。単なる日々の生活の記録なのですが、べらぼうに面白いです。やはりよく本を読む人で江戸の書物や漢詩、フランスの書籍に親しんでいたことが分かります。大正の時点でプルーストを読んでいたことに驚きました。世俗の世界に対する嫌悪が語られ、菊池寛の売名行為などを厳しく批判。私が一番共感したのは、自然の描写です。花や月、気候の細やかな描写が胸に染みます。荷風は都市生活者でしたが、自然と触れ合うことで瑞々しい心を持ち続けた作家でした。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
尾崎豊のシンガーソングライターとしての活動を詳細にまとめた本。アルバムの紹介や『19歳の地図』のプロデューサーの話、ツアーの全日程など、これを読めば尾崎豊がどんな音楽活動をしたのか把握できます。彼の写真も多く掲載されています。純粋で傷つきやすそうな性格が伝わってくるポートレートが多いです。ファーストアルバム制作時のエピソードが一番良かったです。売れるとか売れないとか考えずに、ただ自分の表現したいことを、ストレートに歌にしたことが分かります。有名な"I love you"の制作秘話には感動しました。
新田新一
2024/10/22 18:25

いえいえ、mituさんにそういうところはないと思います。文は人なりの言葉の通り、mituさんの書かれる文章には、教養と知性、女性らしさを感じます。私は鹿児島の出身で文字通りで田舎者でがさつで、都会の大学に行った時は周りの環境に馴染めませんでした。あとからは気にならなくなり、いつも鹿児島弁丸出しで喋っていました(苦笑)。今度この本を読んで、尾崎豊の育ちが良かったことを知り、驚いています。でもよく考えてみれば、そんな環境だったからこそ自分の地を素直に表現できたのかもしれません。

mitu
2024/10/22 18:57

そうですね。育ちが良いと庶民の気持ちが想像できないのかと最初は思いましたが、そんな事は無いのです。仲良しの銀行の偉いさんの令嬢で結婚式も東大卒の人が使う学士会館だったのですが、未だに年賀状がきて、何かと便りが有るのはそのお嬢様です。たまたま彼女と同じ航空会社に就職したせいか親しいです。私は妹も進学して、個人商店が厳しい頃だったので、兎に角、自立出来るお給料が高い会社にと。当時は有名大学卒か、こねが有る人達が殆どで。いつも周りと違う所へ行ってしまうのでした。私みたいな庶民の出の同僚は少なかったです。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
辻さんの詩は分かりやすい言葉を使って、人と人の間にある微妙な感情や想いを描くものが多くて、読んでいると胸の中のわだかまりが溶けていくのを感じます。いろいろ難しいことがあって、四苦八苦している人間たちに対する応援歌のようなところもあるので、親しみやすいです。有名な「学校」は仕事をさぼってしまった教師の父と、ずる休みをした娘のことを描いています。どんな人でも仕事に行きたくなかったり、学校を休みたい日があるよね、と書かれた救いを感じる詩です。さりげなく書かれた最後の一行にしみじみとした余韻を感じました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩「私自身の歌」を再読しました。ホイットマンの代表作の一つで、彼の『草の葉』に収められています。題の通り自分自身のことを書きながら、それが徐々に広がっていて、宇宙全体まで言及されます。壮大なビジョンが展開されるわけですが、浮世離れしたところはなくて、地に足の着いた力強さがあります。それは、どんなものも否定せずに、自分の一部であると言い切る肯定的な態度と物の見方から来るものです。この詩は最後の一行が特に素晴らしいです。ここにホイットマンの深い優しさを感じます。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
女優の岸田今日子の短編集。残酷でブラックな味わいを持ちながら、どこか郷愁を感じる物語ばかりで非常に好みでした。冒頭の「ジャングルジム」は、こんな話です。一人ぼっちの子供が公園で少年と知り合います。急に自分の国に帰ることになった彼は、夜中に公園へ駆けていきます。ジャングルジムに登るとあの少年の声が聞こえてきました。「オニサンコチラ」と言いながら子供はジャングルジムを登り続けます。すると……。怖い話なのですが、夢の中に入っていくような独特の雰囲気があります。作者は童心を持ち続けた人だったに違いありません。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
三人の兄弟が母親に頼まれて、やまなしを取りに行きます。途中で不思議なおばあさんに会うのですが、上の二人はおばあさんの言い付けを守りません。三男は言い付けを守って、やまなしを取ることに成功しますが、沼の主に襲われてしまいます。よくあるパターンの日本の昔話ですが、生き生きとした絵とリズミカルな文章が使われて、楽しく読めました。自らも絵本作家である太田大八の絵は、何度見ても飽きることがありません。素直な心が何よりも大切だとさりげなく教えてくれる良い絵本です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
チェコの絵本です。素朴で温かみのある絵に惹きつけられます。暖色系が多く使われているので、だんだん寒くなる今頃の季節にぴったりの絵本と言えるかもしれません。物語自体はシンプルなもので、一人の男の子が、庭に植えてあるりんごの木の成長を見守ります。最後の一行が絶妙で、子供たちはこの部分に共感するのではと思いました。
新田新一
2024/10/21 12:27

怠けてばかりの私ですが、一真師匠を見習いたいです。yominekoさん、フランス語の先生とははすごいですね。教会で教えることに意味があると思います。近くに住んでいたら、参加させてもらうのですが。頑張ってください。さっそくYoutubeの初級ロシア語講座を聞いてみました。毎日少しずつでも、聞くことにします。

yomineko
2024/10/21 13:13

新田新一さん、ありがとうございます✨✨✨そのうち、youtubeで(笑)いえいえ、やりませんが、何とか頑張りたいです(#^.^#)

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
父親の死を契機にして書き始められた詩集。他の詩集にくらべて、作者の胸の内をさらけ出しており、率直な表現が多いです。この詩集の本質は、「夜のラジオ」に出てくる「生きることを物語に要約してしまうことに逆らって」に表現されています。物語とは散文のことで、散文の世界では多くのことが定型になりがちです。例えば、人の泣き方は色々なのに、激しく泣いたら号泣と表現されます。それは人間の持つ多様な可能性を潰すことにつながりかねません。そんな世間の流れに逆らって書き続けるこの詩人の生き方が、凝縮された詩集です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
クラシックの音楽家の中でショパンが好きなので、読んでみました。これまでよく知らなかったショパンの生涯が頭の中に入ったので、有難かったです。ポーランドに生まれながら、パリで暮らした時間が長かったことや、死ぬときに家族と会えなかったことなどを知って、同情しました。パリでの最後のコンサートが詳細に書かれており、この部分は読みごたえがあります。ショパンの生涯はヨーロッパの市民階級の勃興期にあたります。そのことが、自分の内面を吐露するような、あの叙情的な数々の曲の誕生につながったのだと思いました。
ピンガペンギン
2024/10/20 14:52

新田さんもショパンがお好きなんですね。私は学生の頃、家にあった親のショパンのLP(ルービンシュタイン演奏)がきっかけでクラシックを聴くようになりました。吉田秀和のラジオなどで演奏家を知りました。ロンドンにショパンが演奏旅行に行った時の様子を書いた本も読みました。体が弱かったショパンは、さぞ生きにくかったろうと想像します。

新田新一
2024/10/20 17:09

ピンガペンギンさん、コメントを有難うございます。私もルービンシュタインの演奏を聴いて、ショパンが好きになったので嬉しいです。吉田秀和も好きな評論家で、吉田さんの本を愛読しています。ロンドンの演奏旅行のことは、この本で初めて知りました。おっしゃる通り、病気がちで苦労したでしょうね。これからもショパンの作品を聞き続けたいです。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ブラッドベリのインタビューです。幼児期、SFや政治など幅広いことを語っています。最後まで一気に読みました。本当に面白いです。映画と文学の両方を愛した人でした。初期のハリウッドに入り浸っていたエピソードは胸が躍ります。映画監督のフェリーニと意気投合し、双子の兄弟と言い合ったことには胸が熱くなりました。両者の作品に流れるヒューマニズムは似ています。詩や古典文学が好きだったそうです。これは私も同じなので嬉しくなります。ひたむきに生きて、生きること自体を愛したブラッドベリの生き方を、お手本にしたいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
本屋に平積みにしてあり、目を引いた本でした。最初は何の本から分からなかったのですが、読友さんが読まれており、ホラーと分かって手に取りました。なかなか印象的な表紙だと思います。大学生たちが、肝試しで墓地に行きます。そこは心霊スポットとして有名な場所で、大きな木が生えていました。行ったうちの一人の姿が見えなくなって……。本文だけでもかなり怖くて、ホラー好きとしては満足しました。でもこの本はさらに仕掛けがあって、最後まで読むと震え上がります。夜中には読まない方が良い本です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
都会の公園の一日を描いた絵本。「おさるのジョージ」のH・A・レイの絵が良いです。柔らかく繊細でありながら、生き生きとしていて、たくさんの人が行きかう都会の雰囲気がよく伝わってきます。子供たちが遊ぶ楽しい場所としての公園だけではなく、ホームレスの男性が新聞をかぶって眠る様子も描かれています。このような影の部分にも焦点を当てる描き方に、この絵本の奥行きを感じました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
写真家と歌舞伎役者の妻の不倫を描いた小説。泥沼の愛欲劇といったところはなく、切なく胸の詰まる小説です。やや型にはまった表現が多いのは残念ですが、全体として良い作品だと思いました。博子の夫は家庭を顧みず愛人を作ったので、博子が桂一に惹かれるのは理解できます。子供の貴博も母の行動を理解するようになります。私は男性なので、桂一に感情移入して読みました。芸術家として成功し、生活力もある彼が、後半でふと漏らす言葉が切ないです。ここに、この小説の良さが凝縮されていると感じました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
フィリップ・K・ディックの短編集。子供を主題にした作品やファンタジーが収められています。エンターテインメントでありながら、人間とは何かという重い問いを含んだディックの作品は、いつ読んでも心を揺さぶられます。ここに収録された作品は全て傑作で、読む価値があると思いました。表題作は12歳未満の子供は人間と認められず、当局に捕まるという悪夢的なディストピアを描いた作品。寒気がする内容で、今の社会がそこに近づかないように祈りたいです。「欠陥ビーバー」が一番好きな作品。ビーバーが主人公のけったいな作品で、笑えます。
兵士O
2024/10/17 13:11

ディック、昔、ハマって読んでいました。新田さんの紹介しているこの短編集は読んだことがないので、ぜひ、今度読んでみたいです。新田さん、ハートフルな作品から、こういったブラックなものまで、読書の幅が広いですね('ω')ノ

新田新一
2024/10/17 17:17

兵士Oさん、コメントを有難うございます。兵士Oさんもディックを読まれていたのですね。それは嬉しいです。ディックの場合は長編も傑作ぞろいですが、短編だったらプロットの妙が感じられるものが多いので、面白く読めると思います。お勧めです。なんというか本だったら、たいてい面白く読めるので(好みはあります)、いろいろ読んでいます。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
季刊の『サザエさん』の雑誌です。本号は喫茶店と屋台の出てくる漫画が収録されています。サザエさんだけではなく、昭和の時代についてのコラムや『エプロンおばさん』、『意地悪お手伝いさん』といった長谷川町子の他の作品も収められた充実した内容。喫茶店の出てくる漫画を読むと、学生の頃に喫茶店に行って、コーヒー一杯で粘って本を読んでいたことを、懐かしく思い出しました。『サザエさん』はくすりと笑いながら、ノスタルジーに浸れる漫画なので、いつ読んでも飽きることがありません。冬号も楽しみです。
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新田新一
ひさしぶりにブラッドベリの小説を読みました。どの作品も物語として面白く、繊細で抒情的な文章で描かれているので、良い小説を読んだという気持ちになれます。ホラー色の強いものが多く、読んだ後は恐怖が込み上げることがありました。アメリカの作家トマス・ウルフを主人公にした「永遠と地球」が一番ブラッドベリらしい作品です。壮大なスケールの小説を書いたウルフを過去から連れてきて、宇宙旅行に連れ出す話です。アイディアが冴えており、詩情に満ちた文章が孤独な作家の胸の内を浮き彫りにします。
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新田新一
美しい色使いで、バッタの四季の生活を描いた傑作。二本足で歩くバッタの姿が優雅でユーモラスに描かれており、作者が紡ぎだすメルヘンの世界に引き込まれます。秋の満月の夜に、バッタたちがバイオリンを弾く姿が描かれた絵は、今頃の季節にぴったりだと思いました。
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新田新一
心について書いた谷川さんの詩集。心という形のないものを多彩な表現を使って、時に切なく特にユーモラスにそして瑞々しく描いています。自分では持て余すこともある心も、谷川さんの詩を読むと大切にしようと思えるところが、有難いです。80ページの「ありがとうの深度」を一番好きだと思いました。ありがとうの意味が書かれており、この世界の本当の成り立ちが見えてきます。悲惨なことが多く、生きづらい世の中でも、根本のところには救いがあるのかもと思わせてくれる詩でした。
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新田新一
若松さんの第三詩集。詩を書く意味を問いかける詩がいくつかあることに、心を打たれました。同時に亡き人たちと自分をつなぐものとしての詩の意味が、表現されているところに深く感動します。他の日本の現代詩と違って分かりやすい表現が使われているので、読みやすいです。「祈る人」という詩が特に好きです。一人ぼっちだと思う時も、あなたのために祈ってくれる人がいると書かれて、勇気づけられます。こんな風にして、人は見えないところで繋がっているのだと思います。
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新田新一
疲れたらぐっすり眠ろうよ、と呼びかけるジョン・バーニンガムの絵本。谷川俊太郎の翻訳が読みやすくてリズミカルです。繰り返される「ねんころりん」という言葉が、まるで子守唄のように響きます。前半ではみんな疲れた顔をしているのですが、後半ではみんな眠って安らかな顔になっています。この構成は巧いと感じました。
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新田新一
川中島の戦いが始まります。本格的なものではなく、戦力の探り合いといった感じです。上杉謙信(景虎)が女性だったという設定が効果的に使われていて、面白いと思いました。生理痛に苦しんでいる時、善光寺の女性に出会って治療薬をもらいます。その薬に助けられて回復した後に、善光寺を守ることを決意。その頃としては珍しく、女性を受け入れていた寺だったそうです。単なるフィクションなのかもしれませんが、男たちが権力闘争に身をやつしていた時代に、女性としての生き方を秘かに貫こうとした人物がいたかもしれないと思うと、痛快です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ひさしぶりに再読したのですが、どの作品も面白くてわくわくした気持ちで読みました。実験性とエンターテイメント性が噛み合っていて、後の作品と比べて読みやすいです。最初の「蝶」はリリカルな小説で、作者の作風の広さを実感させます。表題作は内容を覚えていたのですが、それでも面白かったです。マスコミで突然主人公の行動が逐次報道される、という飛躍した設定がとんでもなく面白いです。SNS全盛の現代社会を予見したところがあり、作者の想像力に舌を巻く思いでした。
えか
2024/10/14 15:49

熊の木本線、昔は、全部覚えて歌えたなぁ。あの辺から、作者の夢の記述が面白くなってきた覚えがあります。

新田新一
2024/10/14 15:52

えかさん、コメントを有難うございます。全部暗記されていたのはすごいですね。「熊の木本線」も、民話風のファンタジーといった感じで面白かったです。そうです、この頃から夢の記述が面白くなって、実験的な作品も増えてきます。

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新田新一
芥川賞作家三浦哲郎の随筆集。私は彼の作品が好きで、多くの著作を読みました。兄弟の失踪や自殺という悲嘆を抱えながら創作を続けた作家で、作品の端々に深い優しさを感じます。名文家としても有名です。この随筆集でも簡潔でふくよかな文を味わえます。表題作の「おふくろの夜回り」は、母について書かれています。母親は冬に家族の布団の中にたまる北国の寒気を、追い出そうとしていたそうです。極度に感傷を抑えた書き方ですが、辛い人生を生きた母への深い思いが伝わってきて、ほろりとしました。
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新田新一
川崎洋は本当に好きな詩人で、亡くなった時は寂しい想いをしました。生涯にわたって瑞々しい詩を書き続けた人で、それを読むと心が浄化されます。この詩集は代表作の「はくちょう」なども収録されていますが、若い人向けの詩が多いです。一番最初に載っている「いま始まる新しいいま」を読んで、擦り切れかかった自分の中の希望が蘇る気がしました。どんな時でも新しい今があり、その今の中で私は生きなおすことができる、という明るさに励まされます。これから時々読み返そうと思います。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
プレッツェルは生まれた時から胴体の長い犬でした。彼は自分の立派な体に誇りを持っています。でも、近所に住むグレタは、プレッツェルのことを相手にしません。プレッツェルはグレタのことを好きになり、一生懸命に尽くすのですが、彼の気持ちは伝わりませんでした。でも、ある出来事がきっかけでそれが変わります。古き良きアメリカの雰囲気を伝える絵が素晴らしいです。ユーモラスで生き生きとしており、温かみがあります。お話自体は他愛のないものかもしれませんが、ハッピーエンドなので読み終わると幸せな気持ちになること請け合いです。
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新田新一
この詩集は気に入っていて、以前から繰り返し読んでいます。柔らかくて優しい感じの絵が描かれた表紙の装丁も好きです。普通の生活では見逃してしまうような人の心の機微が、丁寧に表現されています。ユーモアのある詩が多くて、読んでいるとくすりと笑えます。冒頭の「バス停」は作者と小学生の男の子を描いています。二人ともお互いを意識するのですが、話すことはありません。でも、ちょっとしたきっかけで心のつながりができます。最後の二行が巧くて、読み手の胸の中に温かいものが、じんわりと広がります。
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新田新一
お話も絵も破天荒で、ぐっと引き込まれる絵本です。いきなり牡牛劇団が出てきて、スケールの大きな劇を始めます。途中で劇場を飛び出し、お月様に接近。俳優の一人の名前カルメンモウには笑いました。色彩豊かで牛が出てくるので、私の好きな画家シャガールの絵を思い出しました。シャガールの絵をさらに情熱的にした雰囲気があり、非常に好みでした。気が滅入っているときにでも、また読もうと思います。
新田新一
2024/10/13 18:37

yominekoさん、有難うございます。先ほど書き忘れていることがありました。この絵本の作者は、スズキコージ先生ですが、絵は伊藤秀男という方です。スズキ先生の絵に似ている気がします。ご本人も絵本作家です。この本の絵が気に入ったので、伊藤先生の本も図書館で探すつもりです。

yomineko
2024/10/14 07:33

新田新一さん、おはようございます🌞あ!絵は違う方なのですね!でも画風が似ている感じがしますね!私も伊藤先生が気になります✨✨✨

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新田新一
著者が収集していた米の一コマ漫画を分類して、紹介するエッセイです。黒いユーモアのセンスが遺憾なく発揮された傑作。ただ、この作品は元は3冊でそれを1冊にまとめたものです。元の本に載っていた漫画が大幅にカットされています。その点は非常に残念です。これを読むと、星新一の小説とアメリカの一コマ漫画は似ていることがよく分かります。どちらも意表を突くアイディアと乾いた笑いを組み合わせて、読者を楽しませてくれます。「サンタクロースの季節」が一番可笑しかったです。想像力を刺激するサンタは漫画の主題になりやすいようです。
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新田新一
キリスト教が禁止になり、仏教が江戸時代の人々の生活に組み込まれていったことが書かれています。漠然とした知識で江戸時代になった直後にキリスト教が禁止されたと思っていました。そうではなく、島原の乱などを経て徐々にキリスト教への弾圧が強まっていったことが分かります。人々の生活の一部になった仏教は、普通の人々を管理するために利用されましたが、一揆の時などは為政者と人民の仲介する働きがあったことが記されており、興味深かったです。
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新田新一
自分が黒色であることが気に入っている猫がいました。ある日その猫のしっぽが黄色くなり始めます。黄色い尻尾は自分の意思を持ち、黒猫に逆らうようになりました。可愛くて生き生きとした絵が良かったです。いろいろなことを考えさせられる物語です。自分の心身のどこかが嫌いになるのはよくあることです。だからと言って、それを捨てるわけにはいきません。親しみやすい内容の中に、普遍的な主題を織り込んだ絵本です。
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新田新一
図書館でこのシリーズをひさしぶりに借りて読みました。やっぱり面白いです。読みながら、何度も噴き出しました。しみじみとした気持ちになる句や感動する句もあります。気に入ったものを紹介します。「老人会 / しわ雪姫と / 呼ばれてる」巧い!。「しわ雪姫」が絶妙です。「厚化粧 / おしゃれ着きれば / 孫が泣き」笑えますが、ちょっとお気の毒です。「美しい / 夕やけ今日も / 生きました」夕焼けがきれいな今頃の季節にぴったりの句。一日一日を大切に生きたいという気持ちが伝わってきます。
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新田新一
サトウハチローの詩は好きで、ほとんど読んだと思ったのですが、未読の詩が多く収録されていました。母親のことを書いた詩が有名ですが、それ以外のものも含まれています。日本人の琴線に触れる細やかな感性の持ち主で、優しい表現で書かれているのでどんな人にも親しみやすいと思います。有名な「小さい秋みつけた」が、この詩人の作品だったことは本書で初めて知りました。童謡が好きで、子供の頃に歌っていたことを思い出します。「ちいさい秋」という表現自体が好きです。ささやかな秋の訪れを感じ取ることが、日本人の感受性の良さだと思います
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新田新一
この優しくて、温かい雰囲気の表紙に惹かれて、図書館で借りました。シンプルで読みやすい文体で書かれているので、子供たちにとっては読みやすいと思います。土の中から目を覚ましたおいもさんが、仲間たちを次々と引っ張り出していきます。勢い余って、水たまりに落ちるというプロットは絶妙です。絵本全体の絵も生き生きとして、可愛いので本当に魅力的な作品だと思いました。最後は残酷と言えば残酷ですが、大きなスケールで見れば、おいもさんたちは大地に帰っていくので、ハッピーエンドだと言えるかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
タクシー運転手として働く苦労が詳しく書かれています。朝から晩まで細心の注意を払って働かなければならず、大変な仕事であることがよく分かりました。収入は乗せたお客さんの数によって変わりますが、月に36万円程度。理不尽なことを要求するお客さんもいますが、感謝してくれるお客さんもいて、禍福は糾える縄の如しだと思いました。「警察なんて大嫌い」と書かれていますが、これは私も同じです(理不尽な取り締まりに何度も引っかかったので)。お客さんが協力してくれて、警察の取り締まりをすり抜けたエピソードが一番面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
「あっしには、かかわりのねえことでござんす」のセリフで有名な木枯し紋次郎を主人公に据えた連作。紋次郎の虚無的な内面を描写しながら、中山道の宿場町で起こる様々な事件が描かれます。木枯し紋次郎が老いを自覚しているところが心に残ります。若い時のように切り合いで素早く動き、優位に立つことができません。颯爽としたヒーローよりも、こちらの方が共感しやすいと思いました。詩情を感じる映像的な文体が素晴らしく、物語の中に入り込みやすかったです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ノラネコぐんだんが並んでいる表紙が可愛くて、図書館で手に取りました。子供たちが好きそうな絵本です。アンリコビームで小さくなったノラたちが、ケーキ屋に行ってケーキを食べまくるのが笑えます。ケーキが好きな私は、(う、うらやましい)と思ってしまいました。カラフルで躍動感のある絵が素晴らしいです。悪事がばれて反省した猫たちは、ケーキ屋を手伝って……。じーんとしつつ、また笑える結末も好みでした。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
介護の難しさを、優しいタッチで描いた一冊。包み込むような優しさを感じる矢部太郎さんの絵が、胸に染みました。私は母の介護の経験者です。本当に大変な経験でした。だからここに書いてあることがきれい事だと思う人がいるのも、理解できます。でも、介護をする人はこの本を読んで、救われることが多いと思います。その点が大切です。例えば、物盗られ妄想は、一番頼りにする人に対して起こると書かれています。それを知っていても大変なことは間違いありませんが、救われる気持ちも持てるでしょう。介護の事で悩んでいる方にお勧めです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
私は作者の弘兼憲史さんのファンです。特に『人間交差点』が好きで、今でも読んでいます。この『黄昏流星群』は連載が始まった時によく読んでいました。中年の男女の恋愛をほろ苦く描い作品です。本書では「悲しき星の下に」が良くて、泣きました。学生運動が盛んな時に知り合った二人。作家になった男は、昔の彼女が殺人で逮捕されたことを知ります。彼は刑務所に面会に行くのですが……。悲し過ぎる結末で胸が詰まります。これも一つの恋愛の形だと思いました。
かりんと(2020.5~🖼️色鉛筆画を描いています✏️)
2024/10/08 21:18

黄昏流星群、ハリネズミ、よく読みました。

新田新一
2024/10/08 21:40

かりんとさん、こんばんは。有難うございます。『『ハロー張りネズミ』』も良いですよね。傑作選を持っていて、ときどき読み返しています。弘兼さんは画業50周年だそうで、改めて偉大な漫画家だと思いました。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
巨匠アーサー・C・クラークの近未来SF。主人公のサドラーは、月面の基地へスパイとして潜入します。地球政府と各惑星の連合体との戦争を阻止するためでした。しかし、サドラーがスパイを見つけようとする間に戦争が始まってしまいます。リアリスティックに描かれた月面の描写が美しい小説。戦いの帰趨を決める兵器の描写がユニークで、作者の科学的なバックグラウンドを感じます。現実の戦争ではこれほどうまくいかないかもしれませんが、SF的なロマンがあるのは確かです。年月が経過して、結末でスパイの正体が分かる構成が心憎いです。
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新田新一
オルゴールの歴史を詳しく書いた一冊。オルゴールは音が美しいですが、オルゴール自体も見栄えのするものが多くて、貴重な工芸品だと思いました。40ページと41ページに載っているオルゴールは、外側にロココ調の彫刻が張られていて、優雅な雰囲気があります。初めはシリンダーを使ったオルゴールが作られ、次にディスクを使ったものになり、たくさんの曲を演奏できるようになりました。このタイプは装飾品をつけられたものが多く、レコードプレーヤーと市場のシェアを争っていたそうです。
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新田新一
きたのじゅんこさんの詩画集。繊細で透明感のある色鉛筆画が美しいです。ずっと眺めているとあまりの美しさに溜息が出てきます。私の好きなラファエロ前派の絵に雰囲気が似ていますが、もっと天上に近い感じで地上の穢れをほとんど感じません。後半に出てくる弦楽器を持つ少年の絵と詩が特にお気に入りです。「光の城の楽師が奏でる / 尽きることのない 星の歌」という詩が添えられています(一部)。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
全編蛇について書かれた詩が収録されています。読みながら、聖書に出てくる蛇のことを思い浮かべました。聖書の蛇は邪悪な存在ですが、ここでは蛇自体が苦しみつつ生きていることが書かれています。一番最後の詩「蛇苺」がまさにそんな詩で、「罪の始原を熟れている」と結ばれます。悪自体が苦悩するという見方はおかしいのかもしれませんが、人間がそれを肯定しないからだと言えるかもしれません。悪をただ退けるのではなく、善と悪の両極の中でバランスを取るのが人間の生き方なのかもしれない、と思わせてくれる詩集です。
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新田新一
私が繰り返し読んでいる詩集です。現代詩の中で屈指の傑作。難解で分かりにくいのですが、分かる分からないを超えて、心の中に深く伝わってくるものがあります。生きる悲しみや苦しみ、人間の命の儚さといった根源的なことが美しく表現されています。「銀河が震える冬だった / 星一つ拾って産業道路に立ち尽くす」で始まる「帰郷」は、苦しみばかりで救いのないこの世で生き抜く覚悟が、鮮やかに表現されています。読むたびに最後の2行の「私は堅い堅いアスファルトに膝を折る / 限られた時間 道自身となるために」が心に突き刺さります。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
新バビロニア王国を立て直した人物として歴史に名を残しているネブカドネザル2世に焦点を当てた本。伝説的な人物のことが新しい発見や研究によって、徐々にわかってきたことが書かれています。例えば、バビロンの支配下にあったユダヤ人の町に関する歴史的な文書が、新しく発見されました。これらの書類は聖書と関連付けることができて、バビロニアの捕囚政策の理解を深めます。こんな本を読むと歴史は固定化されたものではなく、絶えず更新されて揺れ動いているものであることが分かります。歴史のダイナミズムは現在の人間にも結び付いています。
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新田新一
日本のロック雑誌の歴史をまとめた労作。編集していた人たちのインタビューも載っています。各雑誌の写真も載っているのでビジュアル的にも楽しい一冊。最初の『ミュージックライフ』の章が一番面白かったです。日本人が海外に行くのが珍しい時代に、ミーハー的な精神で、イギリスに行ってビートルズに会い、すぐに打ち解けたとは痛快です。ビートルズのメンバーも気さくに接してくれたそうで、ビートルズファンとしては嬉しいです。お小遣いが少ないために『ミュージックライフ』は立ち読みしていましたが、一冊ぐらい買えばよかったと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
題名が面白かったので図書館で借りました。作者のイラストにはユーモアがあって噴き出すこともあったのですが、内容は重たいです。他人の目が気になり、小さなことで傷ついてしまうハイリー・センシティブ・パーソンとしての生き方が描かれています。今は開き直って他人の目も気にならなくなっていますが、昔は作者に似たところがあったので、ここに書かれていることは他人事とは思えませんでした。特に親の期待を裏切らないようにと四苦八苦することに共感。苦しいことを乗り越えて、作者がたどり着いた境地が素晴らしいです。
ワオン@最低一日1頁が目標
2024/11/03 19:51

良いですね。Xでこの作者の作品の画像がよくTLに載るんですがウンウンとうなづいています。いつか読んでみたいです。

新田新一
2024/11/03 20:04

なおにゃんさんは、Xをされているのですね。それは知らなかったので、有難い情報です。私もしているので、今からチェックしてみます。

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新田新一
表紙の絵が可愛くて気に入ったので、図書館で借りて読みました。見覚えがあると思ったら、『はじめてのおつかい』のコンビによる絵本でした。お母さんにお留守番を頼まれたあさえちゃん。妹のあやちゃんと遊んであげることにしましたが、妹はどこかへ行ってしまいます。一生懸命に探すあさえちゃんの不安な気持ちがよく伝わります。お姉さんと言ってもまだ子供で、町にあるものは、どれも大きく見えます。パステル調の淡い色彩の絵がきれいでした。妹が見つかって、あさえちゃんが駆け寄る場面は鳩が描かれて美しく、余韻のある幕切れです。
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新田新一
私の好きな歌人で小説家の東直子さんの詩集。東さんの『とりつくしま』は、大好きな小説で繰り返し読んでいます。この詩集では、歌人としての細やかな感性が生かされて、繊細で美しい作品に仕上がっており、心を揺さぶられました。日本語のありとあらゆる語彙を使って、朝空の美しさ、不思議さ、清らかさを描こうとする姿勢に圧倒されます。この詩集を読んで、改めて空の美しさと日本語の美しさに気づかされました。私が特に好きな1行を紹介します。「清らかなものを清らかなまま永遠に預かってくれる、青空です」(61ページ)
いこ
2024/10/02 20:14

新田新一さん、「清らかなものを清らかなまま永遠に預かってくれる、青空です」って美しい言葉ですね~。このごろやっと見られるようになってきた秋の高い空を思い浮かべました。清々しさを感じました。

新田新一
2024/10/02 20:19

いこさん、こんばんは。コメントを有難うございます。本当に美しい表現ですよね。散歩が好きでいつも空を眺めているのですが、この詩のように見えることもあると気づきました。おっしゃる通り、高い秋の空がこの表現にぴったりだと思います。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
著者の自伝的なエッセイ集。私は片岡さんの書く物が好きで全作品を読もうと思っています。小説も良いのですが、本書のようなエッセイに惹かれます。英語の達人なので、英語の世界から見た日本語の特徴が詳細に語られます。本書の内容もほぼそれに当たります。142ページに「西伊豆とペン」とあります。これは”This is a pen”の洒落です。「西伊豆とペン」が日本語の世界だと論じます。主語や動詞のない曖昧な表現です。自分はどうしてもこの世界に入れなかったと自嘲気味に述べられます。私にも似たところがあるので、深く共感。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
題名が面白くて、読んでみました。食いしん坊の小象は、毎日お腹いっぱいになるまで葉っぱを食べました。水も多く飲み夢を見て、朝はうんちをします。自分のうんちを数えて算数を学ぶようになりました。ところがある朝おかしなことに気づいて……。途中まではユーモラスなタッチで進むお話が、後半になるとしんみりとしたものになります。大人にとっては胸に染みることが描かれています。子供達には分からないかもしれません。でも心に強い印象を残すでしょう。大人になって思い出したら、あっと悟るはずです。深遠なことを親しみやすく描いた傑作。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/25(2011日経過)
記録初日
2023/06/01(543日経過)
読んだ本
839冊(1日平均1.55冊)
読んだページ
134723ページ(1日平均248ページ)
感想・レビュー
839件(投稿率100.0%)
本棚
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自己紹介

日本と海外の古典文学、SFとミステリー、漫画、児童書が好きです。どんな本でも丁寧に読んで、自分の言葉で感じたことを書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

好きな本10冊

夏目漱石 『道草』
三島由紀夫 『午後の曳航』
山本周五郎 『さぶ』

ジョナサン・スウィフト 『ガリバー旅行記』
グレアム・グリーン 『情事の終わり』
J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』

チェーホフ 『桜の園』
シェークスピア 『ソネット集』

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