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2025年1月の読書メーターまとめ

新田新一
読んだ本
35
読んだページ
6047ページ
感想・レビュー
35
ナイス
1606ナイス

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2025年1月に読んだ本
35

2025年1月のお気に入り登録
6

  • 逆丸カツハ
  • 朝乃湿原
  • 初美マリン
  • りょう
  • 戸部アンソン
  • あいべきん

2025年1月のお気に入られ登録
6

  • 初美マリン
  • 朝乃湿原
  • りょう
  • 戸部アンソン
  • あいべきん
  • ゆう

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

新田新一
傑作短編集。SF的な設定を巧みに使いこなして、孤独感や疎外感といった人間の普遍的な感情を描いていることに共感しました。テクノロジーが高度に発展し、遠い宇宙に行けるようになっても、人間の心の在り方は今の状態からそれほど変わらないのかもしれません。「スペクトラム」は最初の接触の物語です。主人公が出会ったエイリアンは、彼女に穏やかに優しく接してくれるのですが、意思の疎通は難しいままです。地球に帰って来た彼女の胸の内を理解しようとするのは孫の女性のみ。喜びと悲しみが綯い交ぜになった繊細な描写がこよなく美しい一編。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

新田新一

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。昨年は大変お世話になりました。ナイスやコメントをありがとうございます。画像は先月行ったケーキバイキングのものです。マスカットの載ったタルトが一番おいしかったです。2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:5932ページ ナイス数:1995ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1010824/summary/monthly/2024/12

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。昨年は大変お世話になりました。ナイスやコメントをありがとうございます。画像は先月行ったケーキバイキングのものです。マスカットの載ったタルトが一番おいしかったです。2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:5932ページ ナイス数:1995ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1010824/summary/monthly/2024/12
梅崎 幸吉
2025/01/13 10:59

新田新一さん、大変遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。私も甘党です。美味しそうですね。。

新田新一
2025/01/13 11:49

梅崎幸吉さん、コメントを有難うございます。今年もよろしくお願い致します。甘いものは美味しいですね。ケーキを時々食べるのが私の楽しみの一つです。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
35

新田新一
ドイツの作家シュトルツの2編の小説を収録。情景描写が美しく、切なさで胸が締め付けられるような美しい物語です。「海の彼方より」は、幼馴染に恋した男性の話。主人公が恋する少女の描写の美しさに魅せられます。不幸な生い立ちながら、お転婆で優しい心を持った人物です。こちらはハッピーエンドなので安心して読めました。「聖ユルゲンにて」はお互いに愛し合いながら、離れ離れになってしまう男女の話です。精彩のある自然描写が巧みで、特にプロットに結びついた燕の描き方が秀抜。悲し過ぎる結末が心に残りました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
今でも連載が続いている『釣りバカ日誌』の1巻を読みました。よく行くブックオフの100円コーナーに初期の巻が多く出ており、喜んで購入。現在に比べて、絵は素朴な感じですが、面白さは変わらず。課長に誘われたのがきっかけで、釣りにのめり込んでいくハマちゃんの姿が軽妙に描かれています。ユーモアたっぷりの物語で、読みながら何度か吹き出しました。ハマちゃんの釣りのせいで同窓会に行けなくなった奥さんにひっぱたかれて、頬に手形が残っているのに気づく場面などは、本当に可笑しいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
フランスの小説。風光明媚な山村で政治的なセミナーが開かれることになります。大勢の警官やマスコミ、運動家、青年たちが集まり、村は大混乱に。作家の主人公は青年たちを救おうとしますが、混乱に巻き込まれて自分の非力を悟りました。さらに南米のテロリストまで現れて、収拾のつかない事態へ発展。政治の不気味さ、マスコミの混乱、人間の愚かさを濃密に描いた傑作。ここに描かれている普通に暮らしている人間が政治的な混乱な巻き込まれて、あっという間に命を失うことは、現代社会でも起こりうることでしょう。その意味で普遍的な小説です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
このローダンのシリーズは、ドイツのSFです。複数の作家が書き継いでいるもので、本国では3000巻以上出ているそうです。以前3巻ぐらいまでは読んだのですが、その後はやめていました。最初から続けて読むのは大変なので、面白そうだと思った431巻目を読んでみました。分からないところも多いのですが、楽しかったです。「脳搬送」は始原脳を搬送する話で、「時の冷風」は登場人物たちが、古代のギリシアに飛ばされる話です。先の読めないプロットで、奇想天外なSF的アイディアが次々と投入され、人物描写は生き生きとしていました。
かりんと(2020.5~🖼️色鉛筆画を描いています✏️)
2025/01/29 19:01

釣りバカ日誌もしばらく読んでいました。どこまで読んだのか覚えていませんけど😅

新田新一
2025/01/29 19:27

かりんとさん、こんばんは。『釣りバカ日誌』も読まれていたのですね。ほのぼのとした絵が良いですし、笑えるところが好きです。偶然ですが、最近1巻を読んで、今日感想を書きました。よろしければ、ご覧ください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
タイタン化と呼ばれる不老不死のテクノロジーが発達した未来が描かれています。タイタン化した人間は巨大化し、一般の人間からは羨望の眼差しで見られます。主人公の探偵サウダーは、タイタン化した男の死因の調査を開始。男女と家族の愛憎の縺れが、事件の背景にあることが判明。これは傑作。ミステリーとSFの両方の面白さを兼ね備えた小説です。どちらの分野も好きな私にはたまりません。特にロス・マクドナルドのような一人二役のトリックが使われ、それが未来の科学技術に基づいているという設定は絶妙。続編も読んでみたいです。
新田新一
2025/01/26 17:01

Johnnycakeさん、コメントありがとうございます。返事が遅れて申し訳ありません。面白い小説だったので、ぜひ読んでみてください。感想には書けなかったのですが、主人公が叩く軽口にユーモアがあって、結構笑えました。

新田新一
2025/01/26 17:03

sabosashiさん、コメントありがとうございます。返事が遅れて申し訳ありません。『エンジェルメーカー』を読まれたのですね。私は買ったことさえ忘れていました。積読の山の中から見つけ出して、近いうちに読みたいです。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
イギリスの詩人ディラン・トーマスの詩劇です。BBCのラジオドラマとして放送されました。現実と幻想が入り混じったユニークな内容。最初から溺死した人が何人も出てきて、セリフを話すのは面白いと思いました。ウェールズの漁村に住むいろいろな人々の思いや語りが一つになって、まるで言葉による交響詩のような雰囲気を感じます。頭韻や似た発音の言葉を重ねて、英語の中にある音楽性を引き出す書き方が、詩人らしいです。不倫や過度の飲酒といった人間の負の面も織り込んで、人間の存在を丸ごと描き出そうとした野心的な作品です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
私は作者の時代小説が好きで、色々読みました。特に『御宿かわせみ』のシリーズが好きです。『風子』は現代を舞台にした小説なのですが、『御宿かわせみ』のシリーズと似た雰囲気があります。登場人物がきめ細かに描写され、人情の機微を描いているところがそっくりです。芸者屋に偶然飛び込んできた若い女性風子が、まわりの人たちに支えられて、幸せを掴む物語です。風子の恋は紆余曲折があり、なかなかドラマチックです。パトロンになってくれた男性の家族のことを思い、苦しむことも。ここで描かれる下町の人情はまだ残っていると信じたいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
三部構成になった小説です。一部では、チクワの穴から人を覗くことが描かれています。主人公はチクワの穴から人を覗くと、覗かれた人が無残な最期を遂げることを知り、戦慄します。スプラッターな描写が続き、(何だこの小説は?)と思いながら読んでいくと、二部では急にミステリーになり、主人公の狂った行動の意味が分かってきます。三部になると二部の合理的な説明が怪しくなり、再び悪夢のような世界に入り込んでいきます。よくもまあこんな小説を考えたものだと感心することしきりでした。私のように変な小説がお好きな方にお勧めです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
インドネシアとイタリア、アメリカの小学校の一日が紹介されている本です。1986年に初版が出た本なので、古くなっていることもあるかもしれません。でも、良い絵本です。まず何よりも子供たちのたくさんの笑顔を見ることができます。子供たちの笑顔は万国共通で、大人の心をぱっと明るくしてくれます。日本の学校にはないカリキュラムや習慣を知ることができます。例えば、イタリアの学校では、1時間目は大抵イタリアの授業とのこと。アメリカの学校では、騒いで先生に叱られると机に顔を伏せます。現代版のこんな絵本も読んでみたいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
このポケット詩集のシリーズは本当にお勧めです。日本の現代詩は難しくて、読んでいて味気ない思いをすることもありますが、ポケット詩集に入っている詩は分かりやすくて、心に響くものばかりです。落ち込んでいたら立ち直らせてくれたり、悲しくてやりきれない時は新しいものの見方を教えてくれる詩が、このアンソロージーには収録されています。天野忠の「静かな夫婦」が一番心に残りました。静かな夫婦を理想とする夫。いろいろな苦労があって、それはなかなか実現しません。二人が老いてそれが実現した時に……。微笑苦が浮かぶ結末が絶品の詩。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
人間だったら116歳になる猫みけちゃんを紹介した本です。感動して勇気をもらえる一冊です。みけちゃんの写真が多く収録されているのですが、それを眺めるだけで幸せな気持ちになりました。優しく可愛くて、貫禄があります。それから長く生きている生き物特有の知恵を感じました。猫に知恵を感じるのはおかしいのかもしれません。でも、みけちゃんは賢そうな顔をしています。古民家で暮らしていたそうで、温かみのある生活空間は、長生きの猫にぴったりという気がしました。この本はこれからも手元に置いて、何回も読み返したいです。
兵士O
2025/01/17 19:33

猫ちゃん、可愛いですよね。116歳のお婆ちゃんのみけちゃん、見たいです(#^^#)

新田新一
2025/01/17 19:37

兵士Oさん、こんばんは。いつもコメントを有難うございます。猫ちゃんは、本当に可愛いですね。癒されます。みけちゃんの写真を見るだけでも幸せな気持ちになるので、ぜひ手に取ってみてください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
茨木さんの詩には、強さがあります。その強さは言葉の力を信じていることから来るものではないか、と思うことがあります。言葉だけでは何も変わらないと言われることもありますが、行動は言葉から始まりす。詩の言葉は散文ではなく、胸の中から直接取り出されるものなので、読み手の心に響きやすいです。表題作の「倚りかからず」はどんな物にも頼らずに、自分自身の足で立つことが宣言されます。自分の中にある言葉を信じることができれば、頼るものは必要ありません。長い年月をかけて到達したこの詩人の境地は、全ての人の支えになります。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
主人公の修道僧デックスは、喫茶僧として働いています。この仕事は休息が必要な人にお茶を入れてあげるものです。ある時思い切って文明社会を離れた時に、古びたロボットと出会いました。旅をするうちに、デックスとロボットの間に友情が生まれてきて……。遠い未来のことを描いているのに、おとぎ話のようなの雰囲気があります。ロボット自身が自分が生態系の中に組み込まれていることを自覚しているのがユニーク。宇宙的なスケールで見れば、人間もロボットもそれほど変わらない存在なのかもしれません。これまでにない感性を感じる傑作SF。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
6つのSFの短編を収録。昭和60年の刊行なので、眉村卓の比較的後期の作品ではないかと思います。当時から見た未来の社会が描かれているのですが、歪んだところや病んだところのある社会で、読んでいると不安を掻き立てられます。例えば、「鳳凰傘下」では、一つの会社がある地域を丸々支配していることが描かれています。これほど極端ではないと思うのですが、似た状態になっている地域はある気がします。昭和の時点で社会の歪みを感じ取って、それを親しみやすいエンターテイメントとして描き出す眉村卓の力量に心を打たれました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
日本で歌い継がれてきたわらべうたに、まつしませつこさんのを絵を付けたもの。「はないちもんめ」のように知っているわらべうたもありましたが、知らない歌の方が多かったです。絵が本当に素晴らしくて、眺めて居ると幸せな気持ちになります。例えば、「うちのうらのくろねこ」の歌には、まんまるの黒猫の載っています。緑の目とピンクのほっぺたが良いアクセントになって、温かみとユーモアを感じました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
よく知らないマンガだったのですが、『このマンガがすごい!』にランクインしたので、読むようになりました。「紅華歌劇団」に入団してスターを目指す女の子たちの等身大の姿を描いた傑作。繊細で生き生きとした絵が非常に好みです。主人公以外の登場人物も丁寧に描かれています。この巻では双子の千夏と千秋の葛藤が主に描かれていて、読みごたえがありました。二人が和解する結末はほろりとして、私のようなおっさんでも泣きそうになりました。
Johnnycake
2025/01/13 10:24

これ、14巻まで読みました。良い漫画ですよね。これからのお話も楽しみです♪

新田新一
2025/01/13 11:50

Johnnycakeさんも読まれたのですね。それは大変うれしいです。本当に良い作品だと思います。私はまだ3巻ですが、これからもコツコツ読んでいきます。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
題名からして笑える傑作。内田麟太郎さんとスズキコージさんという私が贔屓にしている作家さんの組み合わせに惹かれました。一話の「きになるなあ」は食べ過ぎたぶたじろうさんが、庭のトランポリンでぴょんぴょん飛び跳ねるお話です。飛び跳ねすぎて空まで上がり、みんなに迷惑をかけ、大変なことになってしまいます。それでも、晩御飯の時にも食べ過ぎて、お腹をさすりながら空を見上げると……。愉快な結末に吹き出しました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
台湾の作家ジミーの絵本。絵本と言っても、哲学的な内容で、大人向けです。色鮮やかで夢にあふれた絵なのですが、どこか寂しさが漂っており、読んでいるとしみじみとした気持ちになります。この作品は何の不自由もない男に翼が生えてくるお話です。彼はやがてすべての束縛を振り切って、空へ旅立ちます。本当の幸せは何かということを考えさせる絵本です。作者は白血病にかかったことがあり、その時の苦しみや悲しみが作品の中に生かされている気がします。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
スペインのフェリペ2世の伝記。絶対的な権力を持っていた王の足跡が詳細に描かれています。100ページ程度の本なので読みやすいのですが、内容が込み入っており、頭が混乱してきます。ヨーロッパの歴史は各国の利害が絡み合った複雑なものだと改めて思いました。フェリペ2世はキリスト教を統治の要にしており、権力と結びついた宗教の恐ろしさを感じます。これは今の時代も同じです。権力が衰え、自分の子供たちのことを心配する晩年の姿が一番心に残りました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
狂暴な怪獣トリゴラスが大暴れるする絵本。この怪獣は主人公の男の子の心と結びついています。彼のどろどろした内面を形象化した存在と言えるかもしれません。絵本らしいところは少なくて、不気味でグロテスクで恐ろしいです。子供の時に読んだらトラウマになるかも。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
傑作短編集。SF的な設定を巧みに使いこなして、孤独感や疎外感といった人間の普遍的な感情を描いていることに共感しました。テクノロジーが高度に発展し、遠い宇宙に行けるようになっても、人間の心の在り方は今の状態からそれほど変わらないのかもしれません。「スペクトラム」は最初の接触の物語です。主人公が出会ったエイリアンは、彼女に穏やかに優しく接してくれるのですが、意思の疎通は難しいままです。地球に帰って来た彼女の胸の内を理解しようとするのは孫の女性のみ。喜びと悲しみが綯い交ぜになった繊細な描写がこよなく美しい一編。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
私の好きな詩人長田弘さんの翻訳で、挿絵がお気に入りの絵本作家モーリス・センダックなので読んでみました。小さなコウモリはモノマネドリの歌を聞いて、自分も歌を作りたいと考えるようになります。恐る恐る作った詩が、他の動物たちに受け入れられて喜ぶコウモリ。やがて冬が来て……。作者のジャレルは詩人だったそうで、自身の経験が詩を作るコウモリに投影されている気がします。精緻で生き生きとしたセンダックの絵が絶品。動物たちの息遣いや森の息吹が読み手に伝わってきます。現在絶版中なのが惜しい児童書です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
絵本の快作。怪作といった方がよいのかも。おなべふしんりょうじょでは、おなべふ先生がおなべふ検査をして薬を出します。「おなべふおな」と言いながら、腕を触っていく検査です。まったく意味不明で、(なんじゃこりゃ?)と思いながら、読みましたが、この滅茶苦茶なところが痛快でした。子供たちにも受けそう。絵も天衣無縫といった感じで、かなり笑えます。なぜか最後にうどんが出てきて、みんなで食べるところが、最高に面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
加古さんのだるまちゃんシリーズは、いつ読んでも楽しめます。ユーモアがあって郷愁を誘う絵を見飽きることはありません。この作品に出てくる天神人形のことは知りませんでした。菅原道真を祀った天神信仰から来ている人形だそうです。魚釣りでてんじんちゃんと仲良くなっただるまちゃんは、てんじんちゃんの家に行って一緒におにぎりを作ります。おにぎりを作る場面で、お釜が出てきたので懐かしい気持ちになりました。忘れていたのですが、祖母の家ではお釜でご飯を炊いていました。お釜で作ったご飯の美味しさを思い出せて嬉しかったです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
輪廻転生をしながら、出会いと別れを繰り返す環と周を描いた連作。美しく、切ない作品で心が震えました。ロマンティック過ぎる考えなのかもしれませんが、深い愛情があったら、死でそれが断ち切られることはないと思います。そんな私の思いを見事に表現してくれた作者に感謝。切なすぎて涙がこぼれるのは一番最後の作品です。江戸時代の話で、夫の敵として環を刺し殺そうとした周は土壇場で決心を変えて……。この物語は、周の最期の苦しい言葉を逆転させるものだったと気づいた時に、感動が押し寄せてきます。
レモングラス
2025/02/08 20:52

レビューの、深い愛情があったなら‥‥が、心に深く沁みました。

新田新一
2025/02/08 21:03

レモングラスさん、こんばんは。コメントとお気に入りのご登録有難うございました(私もお気に入りに登録させて頂きました)。深い愛情があれば、この人生では死によって別れても、次の人生でまた会えると私は信じています。よしなが先生のこの作品は、本当に傑作でこれからも繰り返し読むと思っています。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
富豪の棺から悪党の死体が発見されます。なぜそこに押し込めたのかという謎がまず提示されて、物語が進んでいきます。500ページ以上の長編で、登場人物が多く、プロットも複雑で、読んでいると頭がこんがらがってきます。でも、このミステリーは本当に面白いです。冒頭の謎から兄弟同士の確執、夫婦の情愛、金銭に対する人間の欲望といったものが浮かび上がり、物語が二転三転して結末で意外過ぎる犯人が明らかに。ついに犯人が分かったと思ったら、プロットがひっくり返され、新たな犯人が判明するアクロバットのような筋運びに圧倒されました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
子供の時に読みたかった絵本。働き者の除雪車けいてぃーが活躍します。大雪が町に降った時に、あちらこちらから助けを求める声が上がり、けいてぃーは除雪作業に向かいます。まず大通りの雪を取り除いて、車が通れるようにしました。ノスタルジックな雰囲気があり、生き生きとした絵が魅力的。乗り物が好きな男の子が喜んで読みそうな絵本です。大人の私が読んでも、魅力を感じました。困った人を見捨てないというけいてぃーの態度は見習いたいです。
yomineko@ヴィタリにゃん
2025/01/06 15:44

こんにちは~🌞雪国では欠かせないですよね🚙読みたい本に登録させて頂きました📚英語版もありますね😊

新田新一
2025/01/06 15:53

yominekoさん、こんにちは。ご登録ありがとうございます。良い絵本なので、英語版も作られたのでしょう。今頃の季節は除雪車が雪国で活躍していますね。ぜひお読みください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
他人のことはあまり気にせずに、マイペースで生きる男フジイを描いた作品。1巻が面白かったので、2巻もすぐ読んでみました。1巻以上の面白さで良かったです。フジイが大学生の時に付き合った女性の描き方に深みがあります。他の男にはない魅力を感じた彼女は、フジイに積極的にアプローチします。でも、フジイは淡々とした態度を変えないので、業を煮やすことに。彼女は、優しいけどあなたは冷たい、と言って、去っていきます。この切ない恋の描き方は胸に響きました。単なる恋愛の漫画には飽きているところがあるので、非常に新鮮に感じました。
兵士O
2025/01/06 18:54

新田さんのレビューで内容が気になり、1巻目の冒頭を試し読みしてみました。不老不死で自分のしたいことを全部やりたいというフジイの台詞に圧倒されました。自分のしたいことを大切にボクもしたいです。新田さん、素敵な漫画の紹介ありがとうございました('ω')ノ

新田新一
2025/01/06 19:19

兵士Oさん、コメントを有難うございます。1巻を試し読みしてくださり、感謝です。そのセリフは印象に残りますよね。最近の漫画の中で屈指の名セリフだと思いました。自分のしたいことを大切にすれば、人生が充実しますね。ぜひお読みください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
『大家さんと僕』が好きだったので、この本も読みました。矢部さんのお父さんのことを描いた漫画です。絵本作家で、浮世離れした人で、周囲の人とのギャップが可笑しいです。原稿を取りに来た編集者に、これが自分の作品と言って家庭菜園で作った野菜を渡すのには笑いました。全体としてほのぼのとした内容ですが、実際の生活は大変だったのかもしれません。でも、矢部さんがお父さんと過ごした時間はかけがえのないものだったことは確かで、それが現在の創作活動の土台になっている気がします。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
骨董のことはよく知らないし、あまり関心がないのですが、写真家の土門拳についての本だったので読んでみました。以前土門拳『風貌』という本を読んで、感銘を受けました。前半には土門が集めた骨董の写真が載っています。素朴な美しさを感じるものが多くて、骨董品の良さが少しは分かりました。後半は土門拳の仕事の仕方が載っていて、この部分は面白く読めました。リアリズムを基本とした写真の撮り方だったそうです。今を生きる人間の怒りや喜びや悲しみを結晶化しようとした姿勢に共感します。土門が集めた骨董もその精神を体現したものです。
すぱちゃん@当たり障りないだけなら、何もしないのと変わらない
2025/01/05 17:50

是非是非~ついでに、加茂水族館も、どうぞ( ゚д゚)ノ海月メインの、幻想的な、水族館です😌💓

新田新一
2025/01/05 18:30

すぱちゃんさん、有難うございます。加茂水族館のことをいま調べてみたら、良さそうなところです。旅行好きなのですが、東北はまだ行ったことがありません。いつか東北を回りたいです。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
現代の仏を代表する作家ジャン・エシュノーズの長編。主人公のグレゴールの人生は、交流電気方式の発明者として知られるニコラ・テスラの生涯を基にしています。題の「稲妻」が象徴的。グレゴールの人生は稲妻に似ています。華麗できらびやかで、でも人に受け入れられることはありません。グレゴールは次第に没落し、ホテル住まいで傷ついた鳩のみが心の支えになります。エシュノーズの文体が個性的です。軽快で読みやすいのですが、深みがあって哀感が滲み出てくるようなところがあります。読みながら天才として生きるのは楽ではないと感じました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
Kindleで無料だったので、読んでみました。活字の部分は少ないので、鑑賞としたというのが正確な言い方かもしれません。祈る女性と龍が組み合わされた絵が並んでいます。きらびやかで美しい絵ばかりですが、真摯な雰囲気があります。AIの助けを借りたと書かれており、AIの技術が日々向上していることに驚かされました。描かれているのは守護神としての龍で、日本の文化の伝統に基づいているとあります。このような形で日本の文化が広まっていくのは、日本人として嬉しいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
清新な叙情を感じる歌集。私はこんな現代的な歌集よりも、新古今和歌集に収録されているような和歌が好みなのですが、この本には心を動かされました。「八月へさよならを言え、鞄にはルーズリーフの束つめこんで」のように都会的で乾いた詩情を感じるものが多いのですが、所々に日本人が昔から持っている季節の移ろいを感じる心を詠んだものがあり、嬉しくなります。例えばこんな短歌です「雨上がり歩く僕らへ放たれた新緑からの雫の弾丸」。短歌は日本人の心に一番合っており、表現法や言葉遣いは異なっても、ずっと詠み継がれていくと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
「二つの心臓」と「スーズ」の2編が収録されています。「二つの心臓」は怪物のグリフィンと闘う少女の物語で、「スーズ」は幼い頃別れた姉を探しに行く物語です。夢の中にいて虹を眺めているような幻想的な雰囲気を持った物語で、繊細で叙情的な文章に深く魅せられます。ビーグルの物語は幻想を描きながら、現実の世界に帰ってくるが特長です。逃避ではなく、ほろ苦い成長が描かれます。「スーズ」では主人公の旅の友が命を落としますが、それは彼女がこちら側の世界に帰ってくるために必要な事でした。読み手の魂を良い方へ変える力を持った傑作。
いこ
2025/01/02 19:30

新田新一さんの一番お好きなファンタジー♡ ぜひチェックしなくては!! いただいていきますね(^O^)/

新田新一
2025/01/02 19:57

いこさん、こんばんは。コメントを有難うございます。『最後のユニコーン』はファンタジーの傑作です。ため息が出るような美しい文章で書かれ、深い余韻を残して終わります。ぜひお読みください。アマゾンで中古が買えます。レビューで絶賛している人が多くて、嬉しくなりました。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
今年の1冊目は、谷川さんの詩集にしました。長く生きて色々な詩を書いた詩人ですが、言葉とは何かという問いかけを詩の中で行うことがよくありました。本書の中にも、そんな詩がいくつかあります。例えば、「何も」では静けさにくらべて言葉は武骨なものとあります。言葉以上に大切なものがあることは確かだし、言葉では表現できない美しさもあります。でも、言葉なしでは人間は生きていけないジレンマがあります。谷川さんはそのジレンマを意識しながら、詩という言葉で何かを全力で伝えようとした詩人でした。その純粋な熱意に胸が熱くなります。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/25(2100日経過)
記録初日
2023/06/01(632日経過)
読んだ本
947冊(1日平均1.50冊)
読んだページ
153005ページ(1日平均242ページ)
感想・レビュー
947件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

日本と海外の古典文学、SFとミステリー、漫画、児童書が好きです。どんな本でも丁寧に読んで、自分の言葉で感じたことを書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

好きな本10冊

夏目漱石 『道草』
三島由紀夫 『午後の曳航』
山本周五郎 『さぶ』

ジョナサン・スウィフト 『ガリバー旅行記』
グレアム・グリーン 『情事の終わり』
J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』

チェーホフ 『桜の園』
シェークスピア 『ソネット集』

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