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2024年2月の読書メーターまとめ

新田新一
読んだ本
30
読んだページ
4832ページ
感想・レビュー
30
ナイス
658ナイス

2024年2月に読んだ本
30

2024年2月のお気に入り登録
1

  • シンプルねこ

2024年2月のお気に入られ登録
1

  • シンプルねこ

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

新田新一
これ、これ、これ、こんな小説を読みたかったと幸せな気持ちでページをめくりました。新小岩駅の南口の路地裏にある居酒屋、米屋が舞台の連作。おかみさんの一人でやっている店で、お酒と気の利いたおいしそうな料理を出してくれるところです。出てくる料理がみんなおいしそうで、読んでいてお腹がすきました。例えば、油揚の味噌チーズ挟みです。その店には優しい雰囲気があって、お客さんは自分の抱えている問題を、自然に解決できます。ここには大きな秘密があるのですが、私は気づかず、一番目の話ではまんまと騙されてしまいました。
いこ
2024/02/14 20:56

新田新一さん、新田さんの「これ、これ、これ、こんな小説を読みたかった」に心を奪われました♡ わたしも読んでみたいです(^O^)/

新田新一
2024/02/14 20:58

いこさん、こんばんは。いつも有難うございます。心が温かくなる本当に良い小説でした。是非読んでみてください。

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

新田新一

おはようございます。先月もナイスやコメントをありがとうございました。 今月もよろしくお願いします。2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:36冊 読んだページ数:5499ページ ナイス数:729ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1010824/summary/monthly/2024/1

新田新一
2024/02/07 15:14

えかさん、コメントありがとうございます。返事が大変遅れて、申し訳ありません。私はパソコンから読書メーターをやっています。そのパソコンが壊れて、ログインできませんでした。特に問題はなかったのに、急に壊れました。中古を買ったので、また読書メーターができるようになりました。今月もよろしくお願いいたします。

新田新一
2024/02/07 15:18

いこさん、コメントありがとうございます。パソコンが壊れて、読書メーターができませんでした。返事が大変遅くなり申し訳ありません。『わたしのマントはぼうしつき』は本当に良い絵本でした。おっしゃる通り、すごくかわいいですね。今月もよろしくお願いいたします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
30

新田新一
武田信玄の配下だった農民たちの生きざまを描いた小説。何も救いがなくて、地を這うように生きて、惨たらしく死んでいく庶民の生活が、感傷を交えずに描かれています。時代小説では英雄の一人として、美化して描かれがちな武田信玄も、この小説の中では残酷な領主と登場します。このような庶民の生き方は今も昔もそんなに変わらないのではないか、と思えてきました。ただ、どんなことがあっても生き抜こうとする農民たちのしたたかさに、勇気づけられます。
新田新一
2024/02/29 10:06

大量虐殺は良くないですね。因果応報で、自分が報いを受けることになったでしょう。確かに男性は戦国武将を尊敬している人が多いですね。私は特にそういうところはないです。武将よりは、道元のような僧侶が好きです。

yomineko@猫毛まみれ
2024/02/29 10:12

弘法大師様もですね😊穏やかな人達だらけなら、戦国時代もなかったですよね😢😢😢

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新田新一
詩人、金子光晴の晩年のエッセイ集。くだけた文章で書かれ、ユーモアがあります。しかし、戦争中に軍部の弾圧に抵抗して、詩を書き続けた人だけあって、文章の端々に気骨を感じました。年を取るのは大変ですが、こんな本を読むと年齢を重ねるのも悪くないと感じました。あまりくよくよせずに、淡々と生きていけば良い、とこの本は教えてくれます。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
イギリスのSF作家ジョン・ウィンダムの2作目です。火星へ向かう宇宙船の中で、女性の密航者が見つかることで物語が大きく動いていきます。火星に運河があると信じられていた頃に書かれた物語で、実際に運河の描写が出てきます。火星人やソ連の宇宙飛行士なども登場して、後半は目まぐるしい内容です。エンターテインメントに徹しがちなアメリカのSFとは異なり、落ち着いた緻密な文章で書かれ、哲学的な考察も含んで小説としての完成度は高いです。火星人と密航者の女性の悲恋が一番印象に残りました。
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新田新一
面白い本を読みました。宇宙のごみをテーマにした100字の小説が収められています。それだけではなく、長編の紹介や出版社からのお願いも含まれています。この本を出したHIRAETH BOOKSはマイナーな出版社らしく、広告宣伝費を十分に使えないので、読者がどんどん名前を広めて欲しいと書かれています。物語の中では、”Fetch”が面白かったです。宇宙空間に浮かんでいるごみを見た宇宙船内の犬が、人間に飼われていた頃を思い出して……。弱小出版社には大変な時代かもしれませんが、良い本を出し続けて欲しいです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
イギリス人の中に、クマが紛れ込んで暮らしていたことがあったという設定の物語です。ホラーであり、ファンタジーであり、歴史小説の一面もある魅力的な物語でした。クマは、人々が超自然的なものを信じていた頃を、象徴する生き物として描かれていると思います。4話の「サーカスの熊」が一番の好み。檻から解放された熊が老いた調教師を強く抱きしめすぎて殺してしまい、サーカスから追われながら姿を消します。ユーモアと恐怖と切なさが、絶妙に入り混じった味わい深い一編でした。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
都市が宇宙船になって、宇宙で冒険を繰り広げるというシリーズの最終巻です。都市が宇宙空間を飛翔するというアイディアが素晴らしく、絵になるSFの代表格ではないかと思います。人物描写も巧みで、主人公の一人長命人のアマルフィの悲哀や倦怠感が、詳細に描かれています。この作品では、物質世界と反物質世界の衝突が予測され、その場へ向かう人々の想いが後半に織り込まれています。一つの宇宙の終わりに立ち会うというSFでしか描けない描写に、痺れました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
食をテーマにした漫画のアンソロジーです。ほのぼのとした表紙の雰囲気が好きで、コンビニで買いました。お茶漬けが出てくる作品が多いです。鮭のお茶漬けが出てくる魚乃目三太の漫画が一番の気に入りました。役者として成功するまで苦労した男優は、母の作ってくれた鮭のお茶漬けが心の支えでした。ほろりとする内容で、温かみのある絵も良かったです。
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新田新一
英語の語彙力をつけるために、時々こんな本を読んでいます。desultory(漠然とした)、flagrant(あからさまな)のようなかなり難しい単語が紹介されています。でも、pundit(学者)、alleviate(軽減する)のようなよく使われる単語も含まれています。こんな単語は確実に覚えたいです。私の知り合いで『ドン・キホーテ』や『戦争と平和』の英訳本を読んだ方がいます。その方は英単語を約2万語覚えたそうです。私は1万五千語ぐらいは覚えた思うのですが、その辺りで足踏み状態。諦めずコツコツ覚えたいです。
宵待草
2024/02/23 09:10

新田新一さん おはようございます。 母国語以外の、他の国の言語を学び、駆使出来るって素晴らしい事ですね!🍀 一万五千語って、新田さん凄いなぁ~💫 我が家で外国語が、話せないのは私だけ!💦 息子がお付き合いして居るお嬢さんも、帰国子女で語学が堪能です。 外国の方々と自由にお話し、意志疎通が出来たなら、さぞかし楽しいのでしょうね! 何時も、有り難うございます!🙋 素敵な3連休をお過ごし下さいね!✨ 宵待草

新田新一
2024/02/23 09:23

宵待草さん、おはようございます。過分なコメントを有難うございます。私は学生時代は英語はダメだったのですが、いろいろな文学作品を読みたくて、社会人になってから必死に勉強しました。英語の世界は奥が深く、いつも勉強不足を感じています。必死になって単語を覚えても、ころっと忘れてしまうので情けないです。宵待草さんにも英語の勉強をお勧めします。端正な文章を書かれるので、言葉の良いセンスをお持ちで、語学の勉強に適性のある方だと思います。また寒くなりましたね。どうかご自愛ください。

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新田新一
江戸時代の宿場町の様子がよく分かる絵本です。色々なものの値段が現代のお金に換算されているのが、面白いです。例えば、旅籠屋に一泊したら、およそ8500円でした。お茶は一杯およそ200円から800円、団子は1本およそ200円です。この頃から五右衛門風呂が使われていて、入るときはやけどに注意する必要がありました。私は江戸時代に関心があり、行ってみたいと思うこともあります。この絵本は、江戸の雰囲気だけでも味わえるので、有難かったです。
yomineko@猫毛まみれ
2024/02/21 13:01

脱亜入欧ですよね、、、日本独自の文化を否定した事はとても勿体ないですよね・・・

新田新一
2024/02/21 15:04

本当にもったいないですね。欧米の文化や社会にも良いところはありますが、日本の良いところも、否定しないでほしかったです。

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新田新一
クリスマスイブにケンぼうが家に帰ると、お母さんが唐揚げを作っていました。クリスマスなので、チキンと言って欲しいのですが、お母さんは唐揚げだと言い張ります。たかし君の家に遊びに行くと、そこにはケーキがあって、七面鳥も用意されているので、羨ましくなるのですが……。最後のオチに笑いました。母親が子供のために作ってくれる料理は、ありがたいものだと思います。ケンぼうもそれに気づいたでしょう。親と子の情愛を感じる良い絵本でした。
yomineko@猫毛まみれ
2024/02/21 09:36

有難うございます(#^.^#)図書館にありました!!!今日は回線の調子が悪くて速度が遅くて困っています😢😢😢

新田新一
2024/02/21 11:45

図書館にあって、良かったですね。絵本は図書館で借りるのが一番です。回線のことは、気にしないでください。

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新田新一
いわゆるオカルト的な本で、人類は宇宙人によって作られたとか、人類はいつかアセンションすると言ったことが書かれています。一般の常識からすると、とても受け入れられないことですが、私は面白く読みました。UFOを見たことは何度もあるし(錯覚の可能性あり)、宇宙人の存在も信じています。ここに書かれていることが100%真実だとは思えないのですが、こんな物の見方もあってよいと思います。結局世の中は不思議なことが多く、何が真実であるかは自分の感性で見極める必要があるのかも、と思いながら読了しました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
体の痛みに対する見方を変えてくれる素晴らしい一冊。椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して痛くなるというのが、一般的な考え方です。著書は体がそんな風に変形していても、痛みを感じないことがあると書きます。構造の問題と痛みは、別のものです。まず心の状態を変えれば、痛みは改善するというのが著者の主張です。心を変えれば、痛みは良くなっていくとは楽観的過ぎる気がします。でも、著者は長年ヘルニアで、椎間板がない部分があるそうです。それでも、腰の痛みはありません。この本を読み、人間の体の素晴らしさに改めて気づかされました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
この間読んだ『ゆうれい居酒屋』が良かったので、この本も読んでみました。嫁と姑が仲良く切り盛りする庶民的な食堂が描かれています。山口さんは、何といっても料理の描写が素晴らしく、読んでいるとお腹が空いてきます。例えば、二話に出てくる白和えは、食べたくなりました。だし汁に浸してあるので、ほうれん草と人参の味が生きている一品。この白和えが、主人公の二三(ふみ)の母の思い出につながっていくという書き方にほろりとします。食べることは人間の生の基本であり、その部分を大切に描いていくこの小説は味わい深いです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
祖先から受け継いできた優しさを、守り続けようと呼びかける詩です。ここで言う優しさは、感傷的なものではありません。強くて、温かく、人を支えるものです。普通の庶民の一番の武器と言えるかもしれません。この優しさにゆえに傷つくこともあるでしょう。そんな時は、光のほうを向くようにと書かれます。詩にぴったりの写真がつけられており、眺めていると心の中に温かさを感じます。これからも繰り返し読んでいきたい本です。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
昔から小説だけではなく、詩も書く作家の作品が好きです。海外でいえば、ヘルマン・ヘッセやトーマス・ハーディ、日本では島崎藤村や井上靖です。彼らの作品は、きめ細かでリズムのある文体で書かれ、小説の中に入り込みやすいです。この本の作者富岡多恵子も詩人兼作家で、軽妙な文体に詩の影響を感じました。表題作が傑作で、邪馬台国があった頃から物語が始まり、いつの間にか現代に舞台が移ります。この軽やかさに痺れました。地を這うように生きている男女のパッとしない人生が飄々と慈しみをこめて、書かれています。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
日本の現代詩は難しいものが多いですが、この詩集は読みやすいです。平易な言葉で、さまざまな感情が表現されています。詩集のタイトルにもなっている「ぼくは手紙を書く」が一番心に残る作品です。この手紙は、自分の中にあるいろいろな思いのことで、それを表現せずにはいられないことが書かれています。どんな人も、多かれ少なかれ心の中に多くの感情を抱えていて、それを表に出したくなるのは自然なことだと思います。その意味で、この詩は普遍性があります。生きていくことは心の手紙を書いて、他の人の手紙を受け取ることかもと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
これ、これ、これ、こんな小説を読みたかったと幸せな気持ちでページをめくりました。新小岩駅の南口の路地裏にある居酒屋、米屋が舞台の連作。おかみさんの一人でやっている店で、お酒と気の利いたおいしそうな料理を出してくれるところです。出てくる料理がみんなおいしそうで、読んでいてお腹がすきました。例えば、油揚の味噌チーズ挟みです。その店には優しい雰囲気があって、お客さんは自分の抱えている問題を、自然に解決できます。ここには大きな秘密があるのですが、私は気づかず、一番目の話ではまんまと騙されてしまいました。
いこ
2024/02/14 20:56

新田新一さん、新田さんの「これ、これ、これ、こんな小説を読みたかった」に心を奪われました♡ わたしも読んでみたいです(^O^)/

新田新一
2024/02/14 20:58

いこさん、こんばんは。いつも有難うございます。心が温かくなる本当に良い小説でした。是非読んでみてください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
以前読んだ小説の『ボクたちはみんな大人になれなかった』が良かったので、このエッセイ集も読んでみました。燃え殻さんの作品には、どこへ行っても自分は場違いだという切なさが流れている気がします。私もそんな風に感じることが多いので、共感しながら読みました。その場の雰囲気に合わせることは必要ですが、それをしすぎると疲れてしまいます。作者の違和感を噛みしめながら、何とか生きていこうとする姿勢が好きです。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ボリビアの国民的な詩人オスカル・アルファロの詩集。著者が愛情をこめて書いた本であることが伝わってきて、読みながら心を揺さぶられました。文学者として生活するのは難しく、ジャーナリストなどの仕事をしながら、詩を書く情熱を失わなかったオスカルの生涯には、清冽なものを感じます。色々な詩が載っているのですが、短詩が特に心に響きました。一つ紹介します。「とがったお鼻を地中にかくし/ふさふさの/みどりの髪の美少女は/はじらいに/頬をほんのり染めている」「にんじん」という題の詩です。瑞々しくて愛らしい詩だと思いました。
はなこ
2024/02/13 09:00

ちょっとまどみちおさんを思わせる詩ですね、にんじん。かわいらしい✨

新田新一
2024/02/13 09:02

はなこさん、コメントありがとうございます。ああ、そうですね。本当にまどさんの詩に似ています。気づかなかったので、指摘してくださって有り難かったです。まどさんは、大好きな詩人です。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
私は最果さんの詩が好きで、ほとんどの詩集を読んだと思っていたのですが、これは見落としていました。漫画も好きなので、漫画家の方々がイラストを付けているこの詩集はわくわくしながら、読みました。どのイラストも繊細かつ華麗で、最果さんの詩にぴったりです。最果さんの詩は分かりにくいです。でも、読んでいると心の深いところが掻き回されて、新しい視界が開けてくるような面白さがあります。切なさ、孤独感、悲しみや喜びといったさまざまな感情が、彼女の詩から丸ごと伝わってきて、最果さん自身と向かい合っている心地になります。
いこ
2024/02/12 22:03

↑うまく言えなくて申し訳ありません<(_ _)>

新田新一
2024/02/13 07:54

いこさん、ありがとうございます。いこさんも最果さんの詩集を読まれたのですね。それは嬉しいです。いえ、いえ、分かります。詩は散文ではないので、分からなくても何か伝わるものがあれば、良いのだと思います。その意味で、最果さんの詩は伝わってくるものが多いです。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ロシアの絵本です。表紙に載っているとぼけた感じのクマの絵が気に入ったので、読んでみました。マーシャは森に行って、クマに捕まってしまいます。クマの家から逃げられなくなってしまうのですが、ある時良い方法を思いついて……。温かくて、ユーモラスな絵がよい味を出している絵本です。恐ろしげなところもあるクマさんですが、意外に間抜けなところが笑えました。
新田新一
2024/02/12 16:30

宵待草さん、こんにちは。コメントありがとうございます。この絵本をお好きなのですね。今回初めて読んで、私も大好きになりました。これから繰り返し読みたいと思っています。宵待草さんと共読になってうれしいです。最近は本当に寒いですね。どうかお体に気をつけてください。

新田新一
2024/02/12 16:33

yominekoさん、こんにちは。今日はお家でのんびりされているのですね。それは良かったです。本もたくさん読めるでしょう。私も今日は家にいて、いろいろ本を読んでいます。そういえば、ロシアの物語にはクマがよく出てきますね。優しいクマさんは、童話にぴったりだと思います。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
病気の友達のために、子供たちが動物園を作るお話。最初はそんなことができるのだろうか、とはらはらしながら読んでいたのですが、無邪気で友達思いの子たちが、少しずつ動物を集めて、園の形が少しずつ整っていきます。子供たちの努力に大人たちも感心して、協力し始めます。このあたりは読んでいて、胸が熱くなりました。帯によると、スペインの国民的ベストセラーとのこと。暗いニュースが多いですが、こんな本を読むと、この世の中も捨てたものではないと思えてきます。
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新田新一
人間の生き方の影の部分を描いた3つの短編が収録されています。影といっても暗いことばかりではなく、心に秘めた感情も描かれています。ロレンスの「菊の香り」は、炭鉱夫の夫の帰りを待つ妻の心情を描いた物語。彼の父が炭鉱夫だったので、この作品は彼の経験に基づいていると思います。日が暮れて心細さを感じる普遍的な感情が、鮮やかに描かれています。内田百閒の「とおぼえ」はこの作家らしい恐怖小説。最後の一文を読むと恐怖がこみ上げてきます。永井龍男の「冬の日」は救いを感じる一編。短編の名手と言われたのは伊達ではないことを実感。
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新田新一
詩人の3人の娘たちが辿った数奇な運命を描いた一冊。最近読んだ本の中では飛び抜けて面白く、読み終えるのが惜しかったです。恋と芸術に人生を捧げた人物たちが多く登場して、ロマンチックで芸術的な雰囲気に浸れます。次女のマリーと三女の夫ルイスは、不倫関係にあり、次女の夫レニエはそれを察しながら、取り乱すことなく著作に打ち込みます。私はレニエの作品が好きで、これまで何冊か読みました。寂しげで繊細で物悲しい彼の作品の背景には、こんな深い哀しみがあったのかと思いました。
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新田新一
自分の父親が脱皮を繰り返して、若返っていくというシュールな趣向が面白い劇です。私は高校の時に演劇部で、大人になってからも教会学校などで脚本を書いていたので、演劇が非常に好きです。この『ぬけがら』は自分でぜひ演じてみたいと思える良い作品でした。脱皮していく父親に息子は、振り回され続けます。非現実的なことが書いてあるのですが、この父と息子の関係は、現実の世界につながっている気がしました。親子であっても、完全に理解し合うのは容易ではありません。親子同士のコミュニケーションの難しさが、この劇の根底にあります。
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新田新一
できるだけ病院に行かずに、自分の力で病気を治すことを勧める本です。知っていることも書いてありましたが、全く知らないで、あっと驚くようなことも載っていました。一番驚いたのは、薬の副作用で亡くなった人の数です。1994年のアメリカでは、10万人の人が亡くなったそうです。薬は基本的に対処療法であり、病気を完治させるものではないことが、書かれています。薬や病院よりも自己治癒力を高める重要性が強調されます。自己治癒力を高める極意の一つに読書があったのは嬉しかったです。リンパ球の数の増加などで効果が証明されています。
はなこ
2024/02/11 12:16

以前住んでいたドイツでは病院に行っても薬をくれず、くれるのは、職場に提出すると欠勤扱いにならない「病気でお休み証明書」。つまり、よく休んで自分で治りなさい、ということでしたが、お医者さんは残りの「自分で治せない1割」の為にいるのでしょうね。帰国したら、あまりに大量の薬を簡単にくれるのがショックでした。ご紹介ありがとうございます。読んでみます。

新田新一
2024/02/11 16:20

はなこさん、コメントありがとうございます。やはり他の国では、日本のように多くの薬を処方することはないのですね。この本にも、そう書いてありました。以前私は薬を飲みすぎていた面があるので、反省しています。爪もみなど健康に役立つことが多く書いてあります。是非お読みください。

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
昔からホラーのコミックが好きで、よく読んでいます。この本もそんなタイプの内容で、かなり怖いです。着物姿の美しい女性、小都音が出てきて、京都にある恐ろしい異界に読者を連れていきます。清水寺を舞台にした4話が圧巻。清水寺が、そんな恐ろしい場所だとは知りませんでした。修学旅行でそこに来た女子高生の裏の顔が、小都音によって暴かれて、とんでもない事件が起こります。得体の知れない人の深層心理と、京都の闇を結び付けた構成が巧いと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
ノーベル文学賞を受賞したメキシコの詩人、オクタビオ・パスの散文詩集。鮮烈なイメージを散りばめた内容で、読み手の心に強烈な印象を残します。難解なもの多くて、深く考えだしたら、意味が分からなくなってくることが多いのですが、意味よりも言葉のイメージやリズムに焦点を当てて読めば、夢の世界にしばらくの間浸りきることができます。「波との生活」が一番の好みです。本当に波と暮らす青年が出てきます。変化し続ける波は、彼を翻弄します。あっと驚く結末が心に残りました。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
子供たちがあったら良いなあ、と思うものが次々の描かれていく絵本です。パンでできた帽子とか本当に楽しいアイディアです。動物が先生の保育園も出てきます。私が一番良いと思ったのは、頭を撫でてくれるお地蔵さんです。落ち込んでいる時は、こんなお地蔵さんに慰めてもらいたいと思いました。子供の時は、こんな風に空想を広げることは必要です。大人だって必要かもしれません。
新田新一
2024/02/02 14:35

ミサさん、上のコメントはちょっと間違っていました。「そうでしたね」ではなく、「そうでしたか」です。お詫びして、訂正します。

毒兎真暗ミサ【副長】
2024/02/02 15:06

だいたいニュアンスでわかるので、謝らないでください〜😨

が「ナイス!」と言っています。
新田新一
お月さまのきれいな晩に、大きなたこが海から上がって、畑のなすびを食べ始めます。鯛や他の魚も上がってきて、にぎやかな演芸会が始まりました。それぞれの魚がかくし芸を披露して、大いに盛り上がります。奇想天外なお話と民話風の絵が素晴らしくて、読んで良かったと感じる絵本でした。
新田新一
2024/02/02 08:27

讃岐うどんは美味しいですね。時々食べています。民話風のお話が、良い味を出していると思います。ぜひいつか読んでみてください。

yomineko@猫毛まみれ
2024/02/02 08:27

おいしいですよね~🍜ありがとうございます(#^.^#)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/25(1851日経過)
記録初日
2023/06/01(383日経過)
読んだ本
617冊(1日平均1.61冊)
読んだページ
95565ページ(1日平均249ページ)
感想・レビュー
617件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

日本と海外の古典文学、SFとミステリー、漫画、児童書が好きです。どんな本でも丁寧に読んで、自分の言葉で感じたことを書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

好きな本10冊

夏目漱石 『道草』
三島由紀夫 『午後の曳航』
山本周五郎 『さぶ』

ジョナサン・スウィフト 『ガリバー旅行記』
グレアム・グリーン 『情事の終わり』
J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』

チェーホフ 『桜の園』
シェークスピア 『ソネット集』

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