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2024年1月の読書メーターまとめ

新田新一
読んだ本
36
読んだページ
5499ページ
感想・レビュー
36
ナイス
729ナイス

2024年1月に読んだ本
36

2024年1月のお気に入り登録
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2024年1月のお気に入られ登録
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2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

新田新一
主人公の一人作家のホロヴィッツが書き上げた劇が酷評されます。その直後にその劇評を書いた評論家が殺害され、容疑はホロヴィッツに。ホロヴィッツは探偵のホーソーンと共に真犯人を突き止めようとするのですが……。読み終えるのが惜しいと思うぐらい、面白かったです。いわくありげな登場人物が多く登場し、それが複雑なプロットに結び付いているところに脱帽。結末で明らかになる真相は意外なもので、人間的な哀しみに満ちています。謎の男ホーソーンの素顔が、垣間見えるところにも興味を感じました。
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2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

新田新一

明けましておめでとうございます。昨年はナイスやコメントを有難うございました。散歩の途中で初日の出を見ることができて、世界中の人たちの幸せを祈ったのですが、その後大きな地震が起きて打ちのめされました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1010824/summary/monthly/2023/12

明けましておめでとうございます。昨年はナイスやコメントを有難うございました。散歩の途中で初日の出を見ることができて、世界中の人たちの幸せを祈ったのですが、その後大きな地震が起きて打ちのめされました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1010824/summary/monthly/2023/12
宵待草
2024/01/02 21:53

新田新一さん 明けましておめでとうございます!🐉 今年もどうぞ、宜しくお願い致します!🎍 お寒いですので、ご自愛下さいね!✨ 宵待草 追伸 ご紹介頂きました『永瀬清子詩集』は、良いですね!🍀 有り難うございます!🙋

新田新一
2024/01/02 22:01

宵待草さん、明けましておめでとうございます。この一年が宵待草さんにとって、健康で心楽しく、充実したものであるようにお祈り致します。『永瀬清子詩集』を気に入ってくださり、本当に嬉しいです。ありがとうございます。私もいつか読み返します。詩は心の支えになります。今日も昨日も詩集を読んでいました。宵待草さんのレビューを参考にさせて頂きながら、未読の歌集や詩集を読みたいです。

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2024年1月の感想・レビュー一覧
36

新田新一
アメリカのSF作家、クリフォード・D・シマックが1958年に発表した中編。異星の農夫であるDuncanが、自分の作物に害を与えるCythaを退治しようとします。Cythaは不定形の生物で、その星の生態系に結び付いた存在でした。DuncanはCythaにかなわないと悟るのですが、思いもかけぬことが起こって……。作者にはその意図はなかったと思うのですが、エコロジーの問題を描いた傑作になっています。シマックは作家になる前は新聞記者だったそうです。その時の経験を生かした、簡潔できびきびした文章が心地よかったです。
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新田新一
著者はパイロットの資格を持ち、パイロットの養成を仕事にされている方です。飛行機の魅力、パイロットに必要な資質、パイロット不足をどう解消するか、といったことが書かれています。非常に面白くて、ためになる本でした。一番興味深く感じたのは、パイロットの仕事に読書が役立つと書かれていたことです。フライト中に命を失いそうな危機に直面し、本で読んだことが支えになったそうです。パイロットとして技術が一番必要とされると思うのですが、強靭な心を作るには、本を読むことが重要であることが分かって、嬉しくなりました。
新田新一
2024/02/01 15:30

なるほどそうでしたか。何かほのぼのとした感じで、良いですね。おじい様とおばあ様が笑われている様子が、目に浮かぶようです。私は国語辞典と英英辞典を愛読していました。英英辞典は本がばらばらになるぐらい読みました。今はスマホやパソコンで調べて便利ですが、辞書をまめに使っていた頃が懐かしいです。

yomineko@猫毛まみれ
2024/02/02 08:49

新田新一さん、おはようございます(#^.^#)ボロボロに!!!さすがです!英英辞典はとても面白いですよね!国語辞典も大好きです😊「yominekoはませておるのぅ」とか言っていましたよ(笑)

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新田新一
この本は、本当に面白かったです。爆笑しながら読みました。駄洒落で動物のことを描いています。例えば、ペンキングがペンキを塗っていて、ペンギンぬりたて。ライオンが、辛いカレーを食べて涙を流しているので、かライオーン。カバが可愛いスカートをはいて、わたしかばいい?図書館で借りた本ですが、気に入ったのでいつか買いたいです。
新田新一
2024/01/30 12:54

そんな高い本があるのですね。私にはとても買えないです。

yomineko@猫毛まみれ
2024/01/30 13:23

そうなんです!!!図書館がそれを買ったというのも凄いですね😲

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新田新一
可愛くて、ユーモアのある素晴らしい絵本でした。たぬきの子が出てきて、どんな時でも帽子をかぶるの、といいます。マントについた耳のある可愛い帽子なので、ずっとかぶりたくなる気持ちはよく分かります。でも、一つだけ例外があって、それは……。小さな子は、こんなこだわりを持つものです。ずっかり忘れていたのですが、私も祖母に買ってもらった帽子が気に入って、ずっとかぶっていました。家の中でかぶって、叱られたこともあります。この絵本は良かったので、また読みたいです。
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新田新一
作者のことは知りませんでした。1と2に分かれている詩集で、1には主に母としての立場を書いた詩、2には女性としての生き方を書いた詩が収められています。2の詩の中にはエロティックなものあり、読んでいてドキッとするものもありました。例えば、「蘭鋳」では、この金魚の動きをフラメンコに結び付けて、男性の視線を釘付けにする艶めかしさが欲しいと書かれています。ぐれて、自死さえ考えた息子に対する深い思いを書いた表題作が、特に素晴らしいです。「神の指紋」とは、息子の自殺を思いとどまらせてくれた恩寵のことです。
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新田新一
ブックオフで見つけて買ったのですが、1だと思ったら、2でした。表紙の弐が読めなかったわけで、自分でも呆れています。(苦笑)お酒を愉快に飲もうという漫画で、非常に楽しくて読んでいると良い気分になれます。こたつの中で、湯豆腐を食べながら、にごり酒を飲む16話が特に好きです。喘息がひどくて、アルコールは一切飲まなくなっていたのですが、ほぼ完治したので、これからは少しずつ飲もうと思っています。その時にこのマンガは参考になります。
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新田新一
天才たちが習慣にしていたことが、ふんだんにイラストを使って紹介されています。分かりやすくて、読みやすい良書です。自分の生活に取り入れるのは難しそうなものもありますが、ぜひやってみようと思うこともありました。特に良いと思ったのは、ヘミングウェイの立って仕事をするです。簡潔で力強いヘミングウェイの文章は、ここから来たのだと思います。私は家でパソコンに向かって仕事をしています。たまに眠くなり過ぎることがあって、困るのですが、ヘミングウェイのように、立ってパソコンに向かうのも良い、と思いました。
新田新一
2024/01/29 16:06

yominekoさんはしっかりした方だと思うので、だらけた感じというのは信じられないのですが、それだけ大変なのかもしれませんね。デスクはよく考えて、買うか買わないかを決めようと思います。ブラックコーヒーのことはバカな事をしました。今は飲まなくなって、カフェラテにしています。

yomineko@猫毛まみれ
2024/01/29 17:29

こんばんは~🍊🍊🍊何かずーっと立っていると段々と立ち姿が崩れて来るんですよ(笑)ダラケていますよ~(笑)

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新田新一
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」に基づいた詩集です。「ゴルトベルク変奏曲」と同じように32の詩が収められています。クラシックの中で「ゴルトベルク変奏曲」が一番好きです。有名なグレングールドの演奏を聞いて、魅せられました。バッハの曲と同じようにこの詩集もスケールが大きく、人間世界のあらゆることが流麗な言葉で表現されています。人間を百合に譬えた20番目の詩が、特に印象に残っています。生の中に死があり、死を乗り越えて人間は天上の世界に憧れを持つと表現されます。この書き方はバッハの音楽の本質と同じです。
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新田新一
あまり読む機会のないルーマニアのSF。36の架空の都市が、豊かなイメージを使って描かれています。天井と地下に永遠に続いている「垂直市」(61ページ)のように斬新なアイディアに基づいた物語も多いです。興味深いのは、どの都市も何かが起こって、あっけなく滅びてしまうことが多いことです。一番の好みは123ページの「夜遊市」です。湖のある森のように見える都市で、夏至の夜に住人たちが海の中へ散歩に出かけます。この世界にずっと浸っていたくなるような美しいイメージを感じる物語でした。
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新田新一
2024年度の『このマンガがすごい!』のオトコ編で1位になった作品という事で読んでみました。野球をテーマにした漫画なのですが、これまでにない切り口で面白かったです。才能があり過ぎて、どこへ行っても浮いてしまう少年の悲しみが描かれています。次郎のみんなと楽しくやりたいのだという願いは、悲痛でさえあります。スポーツでは勝つことが大切なのかもしれません。でも、その前にまず楽しんでプレーすることも必要では、と思わせてくれます。
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新田新一
作者と母親の長年の葛藤を描いたコミックエッセイです。かなり重い内容で、読んでいると胸が痛くなってきます。作者は母親からは愛情をもらえず、学校ではいじめられて、社会に出ても苦労を重ねています。それほど辛い目に遭っても、母親のことを見捨てない作者の優しさには、頭の下がる思いでした。独特の癖のある絵なので、好みが分かれるかもしれません。私の好みからは、少しずれていました。母親の死の直前に二人は和解します。この場面は感動的でした。それまで描かれることがなかった母親の顔が綺麗に描かれ、作者の思いの深さが伝わります。
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新田新一
有吉佐和子の隠れた名作。夫を病気で亡くした郷原紀代は、更紗染めに打ち込んでいました。彼女は新聞記者の丸尾に出会い、惹かれていくのですが……。控えめで古風な女性が失恋の痛手を乗り越えて、自分の仕事に打ち込んでいく姿が爽やかに描かれています。紀代の恋敵の宮田のり子の颯爽した生き方も魅力的。女性陣にくらべたら、男性陣は精彩がありません。ダメな男性を見限って、生きていこうとする女性たちの姿には、作家として自立していた有吉佐和子の矜持が反映されていると思います。
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新田新一
神使について書かれた本です。これまでよく知らなかったのですが、日本では多くの動物が神様の使いとして、各地の神社に祀られています。狐や牛、犬などは分かる気がしますが、ムカデやカイコなども祀られているそうなので、びっくりしました。例えばムカデは、群馬県の赤城神社で祀られているそうです。こんな崇拝の仕方は、日本人特有のアニミズムから来ているのかもしれません。人間を第一に考える西洋の世界観よりは、こちらの方が好きです。
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新田新一
アルゼンチンの文豪ボルヘスの最後の短篇集です。どの短編も幻想的で、迷路の中を歩くような不思議な雰囲気があって、わくわくしながら読みました。表題作が一番の好みです。学者である主人公が、ある男からシェイクスピアの記憶を譲られます。この記憶の譲渡という神秘的な主題が淡々と語られて、シェイクスピアの内面が浮かび上がってきます。天才というより、普通の人だったという書き方が面白いです。ボルヘスの書き方は、普通の人が歴史に残る作品を書けることが素晴らしいのだという文学の讃歌になっており、読み手の胸を打ちます。
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新田新一
1986年にノーベル平和賞を受賞したエリ・ヴィーぜルによる小説です。原文はフランス語で書かれており、これは英語訳です。簡潔で力強い翻訳で、名訳だと感じました。有名な『夜と霧』に似ていますが、こちらの方が救いがないです。ハンガリーのユダヤ人たちが、ナチスに捕まり、アウシュビッツなどの収容所に送られて、次々と命を落とします。最初の部分が特に印象に残りました。収容所送りのような酷いことは起こらないと思っていた人たちが、あっという間にナチスの手に落ちてしまいます。ナチズムの恐ろしさを実感しました。
新田新一
2024/01/21 18:45

ピンガペンギンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。この本は地元の古本屋で見つけました。300円で安かったです。そんなせこい理由で読みました(苦笑)。暗い話なのですが、これが代表作なので、お勧めかもしれません。ピンガペンギンさんがお好きなバルザックの人間喜劇の短編がKindleに入っていますよ。紙の本が良いのですが、無料なのでダウンロードしました。いずれ読むつもりです。

ピンガペンギン
2024/01/21 19:25

返信ありがとうございます😊読めるかわかりませんが頭に入れておきます。バルザックを英訳版で読むのは考えたことがありませんでした。いいアイディアです。

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新田新一
20世紀を代表するアメリカの作家ジョン・アップダイクの処女作を読みました。老人ホームで行われる夏のイベントの一日を書いた作品。老いと死、信仰、仕事といった生きる上で誰もが直面する問題が登場人物たちの会話を通して描かれています。トーマス・マンの『魔の山』に似た雰囲気ですが、あの小説ほど理屈っぽくありません。ユーモアとペーソスを感じる箇所が多いです。アップダイクは文章家で、一つ一つの表現が美しいです。この小説では、時間と共に夏空が変化していくことが詳しく描かれていて、自然の描写の美しさを堪能しました。
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新田新一
免疫学者の著者が、青春時代に出会った人々を描いたエッセイ集。著者はこの本を書いたときに癌に侵されており、転移のために左手しか使えない状態でした。自分の死期が近づいていることを知り、人生の総決算の一つとして書き上げたのでしょう。成功の有無にかかわらず、どんな人の人生も尊くて重みのあるものだ、という著者の静かな主張が胸を打ちます。結核のために特攻に参加できず、苦しみながら死んでいった青年を描く「宙に浮いた遺書」が特に心に残ります。自分の希望が潰えた後、彼は文学を支えに生きたそうです。
宵待草
2024/01/17 15:40

新田新一さん こんにちは 良書のご紹介&熟読し丁寧なレビューを感謝です!💫 📝させて頂きます!✨ 免疫学者:多田富雄さんと、私の敬愛する、生命科学者:柳澤桂子さんの、往復書簡『いのちへの対話 露の身ながら』を蔵書し、繰り返し読んで来ました。 理で判っても、成す事は難いのですが、良書からは多くの学びを得ます!🍀 何時も、有り難うございます!🙋 宵待草

新田新一
2024/01/17 16:04

宵待草さん、こちらこそ有難うございます。いつもお心のこもったコメントをありがとございます。この本は本当に良かったです。今年になってから読んだ本の中で一番感動しました。よろしかったら、お読みください。多田さんが書かれた能のことも出てきます。『いのちへの対話 露の身ながら』は知らなかったので、ぜひ読んでみようと思います。こんな風にして、読友さんたちのおかげで、未知の本に巡り会えるところが読書メーターの良さですね。

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新田新一
コンビニで働く高校生と可愛いOLのぎこちない触れ合いを描いた作品。ほのぼのとした雰囲気がたまりません。たくわんという変な名前の猫が出てくるのも好みです。このたくわんと高校生が似ているという設定が、ユニークだと思いました。今のところ、真剣な恋愛ではありません。コンビニの中で出会って、二人が顔を赤らめるのが、微笑ましかったです。続きも読もうと思っています。
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新田新一
四季の雲の写真集です。写真を撮った場所や日時、天候、雲の形など詳しい説明が添えられていて、一種の図鑑としても読むことができます。表紙に載っているUFOのような雲が一番印象に残りました。山梨県で撮影された雲で、富士山の地形上の影響によって作られたつるし雲です。著者は太陽が昇る前の雲が一番美しい、と書いています。私もこの意見に賛成です。散歩のときに日の出に出くわしたら、空の雲をじっくり眺めてみようと思いました。
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新田新一
大阪の西成を舞台にした小説が収められています。いわゆるドヤ街のある場所で、そこで地を這うように生きている男女のやるせない恋愛が描かれ、読んでいると胸が苦しくなりました。あっけなく人が死ぬ話が多く、命のはかなさが身に沁みます。昭和の頃の話なので、書かれている風俗は古びていますが、人物描写は確かで、文章も整っているので良い小説を読み楽しみを味わえます。体が不自由な女性が、サンドイッチを好きになる「湿った底に」が私のベスト。悲しすぎる結末が胸を抉ります。
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新田新一
若さの貧しい農家に生まれ、養蚕家に奉公に出た女性さくの薄幸の人生を描いた小説。さくは養蚕家で一人の男性と出会い、恋に落ちるのですが彼と一緒になることはできません。結末は胸が痛くなるような悲しいもので、さくの境遇に深く同情しました。この世では、さくは好きな男性に添い遂げることはできません。でも、あの世ではそれが可能になったのだと思いたいです。作者もそれを願った書き方になっています。ここに書かれているように、不幸な人生を送った無名の庶民たちの思いを掬い上げて、物語にするところに水上勉の素晴らしさがあります。
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新田新一
20世紀を代表するフランの作家アンドレ・マルローが、1935年に発表した小説。自らがゲシュタポに逮捕された時の経験に基づいた物語になっています。監獄の中で発狂しそうになった時、音楽を思い出し、想像上の音楽に身を浸しながら正気を保った描写が心に残りました。不撓不屈の意志を貫いて、獄から解放された時の解放感には共感しました。主人公の解放はナチスの手違いで起こります。このような歴史の皮肉の書き方も面白かったです。
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新田新一
より良く生きるためのコツが、分かりやすくまとめられた良書。説教臭いところがなくて、読みやすいところが素晴らしいです。著者は自尊心を持つことを強調しています。自分のことを卑下しないで、大切にできれば、いろいろなことがうまくいくとのこと。印象に残った助言がいくつもあるのですが、81の「相手の長所に目を向けて、それを伝える」は特に良いと思います。この本に書いてあるように相手はそれを意識して、さらに伸ばそうとするからです。相手がこちらに信頼感を持ってくれる良さもあります。良い人間関係の構築にもなります。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
耳かきがうまいひょうたんの先生と弟子が出てきます。なぜひょうたんが耳かき名人なのか分からないのですが、この絵本を読むと、なんとなく納得してしまいます。象の耳かきも引き受けて、気持ち良すぎて象さんが溶けてしまうことに。これには笑いました。目に見えない人も耳かきをしてもらいに来るのですが、果たしてその正体は?子供も大人も楽しめる傑作絵本です。
新田新一
2024/01/10 17:31

yominekoさん、コメントありがとうございます。返事が前後して申し訳ありません。ひょうたんがお好きなのですね。あまり考えたことがなかったのですが、可愛いですよね。この絵本は図書館で読み始めて、笑いをこらえるのに苦労しました。楽しい絵本なので、ぜひお読みください。

yomineko@猫毛まみれ
2024/01/10 17:53

はい!ひょうたんのあのユーモラスな形を見ると癒されます😊ありがとうございます😊

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新田新一
繰り返し読んで英詩のアンソロジーです。夕焼けの表紙が本当に美しいです。「慰めと追憶の詩」という題から分かるように、死と別れについて書かれた詩が収められています。涙なしには読めない詩も多いです。例えば、シェイクスピアと同時代の劇作家で詩人のベン・ジョンソンの「私の初めての息子」には、幼くして亡くなった自分の息子への慟哭の気持ちが書かれています。「お前は私の最良の詩だった」という深い思いが込められた一節は忘れがたいです。死や別れの悲しみ癒えることはありません。でも詩はその悲しみに直面する勇気を与えてくれます。
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新田新一
主人公の一人作家のホロヴィッツが書き上げた劇が酷評されます。その直後にその劇評を書いた評論家が殺害され、容疑はホロヴィッツに。ホロヴィッツは探偵のホーソーンと共に真犯人を突き止めようとするのですが……。読み終えるのが惜しいと思うぐらい、面白かったです。いわくありげな登場人物が多く登場し、それが複雑なプロットに結び付いているところに脱帽。結末で明らかになる真相は意外なもので、人間的な哀しみに満ちています。謎の男ホーソーンの素顔が、垣間見えるところにも興味を感じました。
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新田新一
2021年に「全米図書賞」を受賞した詩集です。題の"floaters"は死によって、川に浮かんでいる人達を指しています。このことから分かるように、現在の社会の歪みや悲惨さに真摯に向き合った詩が多く収められています。例えば内戦が続いていたベイルート出身の男性のことを書いた詩では、彼がいまだに床に足をついたままで眠ることが描かれています。そんな姿勢でいたので、自分の家が破壊された時に逃げ出すことができました。こんな詩集を読むと、詩の言葉は人間の悲しみに寄り添えるものであることが、よく分かります。
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新田新一
お菓子やカップ、文房具、本といったロシアの生活の一部になっているもののデザインを紹介する本です。繊細で愛らしく、美しいものばかりで眺めているとワクワクした気持ちになりました。どのデザインにも詳しい説明が載っており、読み物としても面白いです。私が気になっているマトリョーシカ工場の見学も出ていて、この人形が大切に作られていることが分かりました。ロシアの絵本も多く出てくるのですが、きれいな色彩でまとめられているので、その美しさにうっとりしました。いつかロシアに行って、絵本を買いたいです。
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新田新一
世界的な投資家ジム・ロジャーズが経済の動きを中心にして、世界の未来について語っています。発行は2019年なので、ロジャーズの予想が外れているものもあります。でも独創的なものの見方で、非常に面白かったです。例えば、朝鮮半島は大きな可能性を秘めた場所であると書かれています。北朝鮮と韓国が統合され、2つの国にある弱点が解消されて経済的な発展が見込めるそうです。ウクライナ戦争がなかったら、ロジャーズの予想した通りになったかもしれません。常に変化の渦中に身を置くことが、投資の面白さと彼は主張。この見方に賛成です。
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新田新一
美濃部達吉と吉野作造の業績を紹介しつつ、大正デモクラシーの本質と限界を記述した一冊。大正デモクラシーは、次の時代の軍国主義と鋭く対立するものだった、と書かれています。普通選挙の重要性も主張され、大正デモクラシーは先鋭的なものだったことが分かり、心強く感じました。エリートによる一般市民を統治を目指す点が、大正デモクラシーの限界です。でも、多くの人が政治に幻滅している現在に比べ、民主主義の本質についての議論が盛んだったこの時代は、はるかに健全という気がします。ここから学べることは多いと感じました。
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新田新一
主人公のむすびは、高校の演劇ワークショップに参加して、得難い経験をします。それは、大勢の人たちと一つのものを作り上げる喜びでした。絵が綺麗で、登場人物たちの描き分けも巧み、プロットも面白いのにこの巻で連載打ち切りになったのが非常に残念です。むすびたちが傑作の戯曲を作り上げて、全国大会に出場するところを見たかったと思います。高校の時に演劇部でした。部活動の花形とは言えず、馬鹿にされたりしたのですが、仲間たちと一生懸命に劇を作ったことを、この漫画を読んで思い出すことができました。
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新田新一
水色を基調にした幻想的な装丁が美しい詩集です。ⅠとⅡに分かれていて、Ⅰには普通の詩、Ⅱには物語性のある散文詩が収められています。ほとんどの詩が夢と現実の境を表現したもので、読んでいると幻想的な世界へ引き込まれていきます。サーカスの少女のことを描いた「曲馬」が一番印象に残りました。私は墓参りしながら、馬の上で逆立ちする少女を見たことを思い出します。その時に、サーカスに連れて行ってくれた母のことが浮かんできて、過去と現在が交錯します。シャガールの絵のような、郷愁と切なさを感じる良い詩でした。
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新田新一
恐ろしい面構えなのに、ベテラン主婦をしのぐスキルを持つ家事の達人龍が主人公のコメディー。龍は不死身の龍と言われた伝説のヤクザでした。ひさしぶりに読み返したのですが、本当に面白かったです。何度も大笑いしました。経験の職務質問で自転車を止められて、懐から拳銃を出すのかと思ったら、スーパーの安売りのクーポンを出すところなど、笑えるところ満載。このシリーズは途中で読むのをやめたので、できれば再読して最新刊に追いつきたいです。
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新田新一
新川和江さんは大好きな詩人で、これまで新川さんの詩集を何冊も読みました。この本は若い人向けの詩集で、前半に読んだことがない詩が含まれていたので、嬉しかったです。新川さんは愛を謳いあげる詩人です。男女の愛だけではなく、生きとし生けるすべてのものを包み込む、おおらかなで深い愛情が多くの詩で表現されます。私が一番好きな詩は、この本にも収録されている「ふゆのさくら」です。全編かな書きの情感溢れる詩です。たとえ片思いや結婚できなくても、一人の人を想い続ける喜びが、美しく表現されています。
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新田新一
12編の幻想的な物語が収録されています。以前見た夢を、眠れない夜にふと思い出す、といったような不思議な雰囲気があり、非常に好みでした。マグリットの絵のような挿画が収録されており、物語を引き立てています。エンデの童話が出てくる「モンデンキント」が一番の好み。これは作者の経験に基づいているのではと思いました。物語とは何か、なぜ物語を書くのかという一種のメタフィクションになっており、作者の切実な思いが描かれています。本好きの人だったら、この思いに共感できるかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
新田新一
今年になって初めて読んだ本です。家族で干し柿作りをするお話。ちゃんちゃんこを着て、髪にリボンをつけた表紙の女の子の絵がかわいいです。素朴で温かみのある絵で、少し前の日本の田舎の情景が生き生きと描かれています。すっかり忘れていたのですが、祖母の家で干し柿づくりをして楽しかったことをなつかしく思い出しました。軒につるされた干し柿が小さなお日さまのようだ、という女の子の言葉が美しいです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/25(1860日経過)
記録初日
2023/06/01(392日経過)
読んだ本
619冊(1日平均1.58冊)
読んだページ
95845ページ(1日平均244ページ)
感想・レビュー
619件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

日本と海外の古典文学、SFとミステリー、漫画、児童書が好きです。どんな本でも丁寧に読んで、自分の言葉で感じたことを書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

好きな本10冊

夏目漱石 『道草』
三島由紀夫 『午後の曳航』
山本周五郎 『さぶ』

ジョナサン・スウィフト 『ガリバー旅行記』
グレアム・グリーン 『情事の終わり』
J・D・サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』

チェーホフ 『桜の園』
シェークスピア 『ソネット集』

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