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2025年11月の読書メーターまとめ

いとう・しんご
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2025年11月に読んだ本
30

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

いとう・しんご
検索きっかけ。グルーポ・イラケレの頃から注目してきたけれど、なかなか情報が少ないキューバ。10年ほど前の本だけど、それほど隔日の印象はありませんでした。キューバの各地に根付いた様々な音楽スタイルや注目ミュージシャン、地方都市の風情など幅広く教えてくれます。PALMAS Y CAÑASという地方の音楽を紹介するTVの長寿番組のことが書かれていて、早速、YouTubeで楽しんだり、ヨコ乗り系の音楽が好きな人にはオススメです。
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2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

いとう・しんご

何かを「やる」と言うことは何かを「やらない」と言うことなんだね。そして、何をやらなかったかは、何かをやらなければ、絶対に分からないんだね。まぁ、哲学的には「あれか、これか」って言うんだろうけど。まぁ、二股の道を考えても、いいんだろうけど。

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2025年11月の感想・レビュー一覧
30

いとう・しんご
読友さんきっかけ。「「沖縄戦における犠牲の意味をあいまいにし、戦争の処理さえも終わっていないまま、沖縄をして、ふたたび国土防衛の拠点たらしめようとの発想が、現実化しつつある」という『醜い日本人』での大田の指摘が、今日ほどあてはまる時期はない。」p230。戦争体験者がする火遊びと、戦争体験のない者の火遊びでは危険性は段違い。台湾有事発言や日本人ファーストなどの思想は、まさにそうした危険が迫ってきていることを示してはいないだろうか。「戦争の処理さえも終わっていない」は至言。ヒロヒトの戦争責任を追求すべき。
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いとう・しんご
検索きっかけ。グルーポ・イラケレの頃から注目してきたけれど、なかなか情報が少ないキューバ。10年ほど前の本だけど、それほど隔日の印象はありませんでした。キューバの各地に根付いた様々な音楽スタイルや注目ミュージシャン、地方都市の風情など幅広く教えてくれます。PALMAS Y CAÑASという地方の音楽を紹介するTVの長寿番組のことが書かれていて、早速、YouTubeで楽しんだり、ヨコ乗り系の音楽が好きな人にはオススメです。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。嘘をつくことなんかヘ~ッチャラ、法律を守る気は最初から無くって、むしろ自分たちの思うように憲法だって変えちゃおう~、みたいな政治家と彼らの奉仕するように作り替えられた行政機関のお話。追求する側も、もっと法律を読んで欲しいなぁ、と思いつつ、結局は、そもそも選挙に行かず、行ったと思ったら自民党や維新、SS党みたいなアホ極右どもにしか投票しない、そういう日本国民全体の問題なんだよね、と思いました。
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いとう・しんご
検索で「百閒座談」が引っかかって、あれぇ、百閒は40年ほど前に旺文社文庫で全部読んだはずなのに、と思って借りてきました。本書の前半は随筆集「菊の雨」で確かに百閒らしさ横溢の名品で、記憶がある。一方、後半は座談の速記録で単なる放談。最期の句集は若干記憶がある。百閒は徹底的に彫琢された文章が奏でる高次倍音に魅力があるけれど、なるほど座談にはそれがないので記憶が無いんだろうなぁ、と気がつきました。百閒ビギナーにはお奨めできない本でした。
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いとう・しんご
3人の教皇の鼎立の中で行われたコンスタンツ公会議のための検索きっかけ。公会議にまつわる史劇に現代のカソリックの聖職者のドラマを交差させる、二つの時代を往復する本。フランスでベストセラーになったらしいけど、そのような評価に相応しい内容。反強権的のところもありつつ、昔日の信心深い欧州を懐かしむ、みたいなちょっとアンビバレントなところもあるお話でした。R枢機卿はたぶんラッツインガーなんだろうなぁ、なんて詮索しちゃったりして。
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いとう・しんご
福嶋揚先生きっかけ。モルトマンは大好きな神学者で、何冊も読んでいるんですが、本書は初めて。モルトマン自身による著作解説のような趣があって、各著書の意図や執筆の動機、背景などを教えてくれるので、既読の本でも本書を踏まえて再読すると理解が深まりそうだなぁ、と思いました。また、それ以上に、モルトマンという人の魅力がとても良く伝わってくる本だと思いました。キリスト者には絶対にお奨めできる本だと思います。
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いとう・しんご
検索きっかけ。好著。老境に達した著者自身が、冷静沈着、かつ愛情を込めて、「たんなる理性の限界内での宗教」を発端とした筆禍事件やフィヒテとの確執、「人倫の形而上学」にみえる衰え、「学部の争い」における政府への反撃などを教えてくれる。カント入門、あるいは哲学全般に向けた入門としてもユニークで有益であると同時に、一つのエッセイとしても読み応えがあると思いました。
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いとう・しんご
本シリーズ「宮古風土記」の巻末広告きっかけ。本編の方も面白かったけど、続編では中国との交流や島嶼との海運の話しなど、少し視点を変えた話題を扱っている。国交再開直後、’81年に琉球ゆかりの福州を訪問した旅行記を読み、彼の地に埋葬されている琉球人の墓のことを読むにつれ、平気で中国との間に悶着を起す人の愚かさ、偏狭さ、人間性の不足を痛感するのでありました。
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いとう・しんご
検索きっかけ。へぇ~、ピンポンピンポンって感じの本。
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いとう・しんご
図書館の中学生POP展きっかけ。帯にあるとおりラノベなんですが、音楽好きなら楽しめる一冊。ベースが聞き取れなくてケンカになる場面には思わずニンマリ、というのも亡妻はベースが聞き取れたけど、今の奥さんは聞き取れなくて、そういう人って実は案外、多いんですよね。冒頭にジャコパスの話題を振っているのは、その伏線だったのね、と小技に感心したり、最期の場面にちょっと感動したり。続編もあるみたいなので読んでみようかなぁ。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。抑制のきいた、また、幅広い視野に基づいて、中立と客観性を心がけて書いてあるけれど、その行間にある過酷な現実とそのことに起因する強い感情が滲み出ている。F.ブローデルやP.リクールがドイツ軍の捕虜収容所のの将校待遇の中で博士論文を書くことが出来たのは、職業軍人が軍の幹部として地位と利権を独占していた日本と仕組みが違うからだったのね、お百姓さんも職人さんも、大学教師もみんな十把一絡げに単なる消耗品として扱ったら、そりゃ戦争に負けるのも仕方ないよね、と思いました。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。こう言う本を良く見つけてくるなぁ、といつもながら感心。石坂啓さんの慰安婦のマンガ、特に女性にしか書けないような強烈な大ゴマに衝撃を受けました。
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いとう・しんご
下巻の上梓は上巻のそれから6年後の1960年。上巻と違って新かな新漢字になっているが、依然として格調高すぎる訳文でかなり手強い。ロドヴィコ・イル・モーロがミラノの僭主になった経緯をわずか数行で済ましてしまった上、その後、単に領主ロドヴィコと呼ぶなど、全体に説明が不親切なので、当時の歴史について一定の知識が無い人が読むと、多分、チンプンカンプンだと思います。僕も理解の難しいところが随所にありましたが、まぁ、グイッチャルディーニ「イタリア史」もこんな感じだったので、当時のこととて、仕方ないんでしょうね。
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いとう・しんご
図書館で目について借りてきました。マキャッベリ最晩年の絶筆となった著作。おそらく原著は歴史書と言うより、典雅美麗な物語調なんでしょう、訳文も張り扇を鳴らしながら語る講釈師の名調子を思わせる調子も格調も高い美文。ただし、新仮名遣いだけれど旧漢字で、思わずネットでまず漢字を探し、意味を探すような難しい日本語。本書の第1刷は1954年で当時なら擬古文だったんだろうけど、今日では完全な古文となってしまっている。ちくま学芸文庫版もあるみたいなので、そっちで読んだ方が正解だったかもしれない。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。指す方はからっきし、でも、昔は毎週日曜のお昼はテレビで将棋を見ていたのです。そして、今やネット上の将棋が盛り上がっているんですね。その様子を生き生きと伝えてくれて、楽しく読みました。僕もいくつかネット番組を覗いてみようなぁ・・・
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いとう・しんご
カルヴィーノ生前最後の刊本。連続掌編集。すでに的確なレヴューがたくさんあるので、あわせてご参照ください。取り上げるテーマのランダムさから、訳者解説にあるとおり「マルコヴァルドさんの四季」を思い出しながら読みましたが、観察の鋭さや視点の多様さなど、はるかに深化している印象で、その点にこそ本作の面白さや味わいがある、と思いました。メキシコの遺跡が「何を意味するのか分からないんだ」と子供達に教える青年に密かに共感する話しP130が一番、気に入りました。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。沖縄本島とは異なる歴史を歩み、文化を有する宮古島について学びました。日本を外側から、また、多様な視点から見るために、沖縄や宮古について学ぶことは有益だなぁ、と感じました。まぁ、普通には読めない漢字がたくさん出てきて、その点は辛かったんですが。
いとう・しんご
2025/11/12 13:38

あとで思い出したのですが、宮古島の與那城美和さんがアカペラで歌うCDを持ってたのでした。それでよく調べたら松原忠之さんのデビューCDもあったのでした。やれやれ。

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いとう・しんご
インタヴューから拾ったモノローグ集。民芸のような無名性を評価追求したミロの歩みが自らの口から語られています。手頃なサイズの画集を買ってこようかなぁ、と思いました。
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いとう・しんご
カルヴィーノの急死により中断となったハーバードでの講義集。彼の文学批評としても、また、創作の裏話としても読める。彼の作品を、初期の頃から順に読み返したくなりました。
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いとう・しんご
図書館でタイトルに惹かれて借りてみました。本書刊行は'25年8月、でも、オリジナルは'87年とちょっと古い。9世紀から11世紀あたりを中心としたお話なのだけれど、その頃の日本語を読み慣れている人を想定し書いているので、意味が採れなかったり、話しが突然飛躍したりで、とっても読みにくかったです。
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いとう・しんご
ボラーニョおっかけ。詩的で幻想的なボラーニョ独特の世界が展開するが、実はかなり政治的なメッセージを含んでいる。前者と後者のどちらに力点を置いても楽しめる本だと思いました。
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いとう・しんご
ネタバレ本サイトユーザーからの情報提供きっかけ。著者が前著で長崎新聞社の県庁に対する迎合的な姿勢を批判したことを受けて、同社は著者の勤務先である共同通信社に抗議。共同通信社は出資者である長崎新聞社に忖度して著者に対するハラスメントを開始、最終的には閑職に異動させ退職に追い込む。信頼していた勤務先が弱者に寄り添うことなく組織防衛に専心する姿勢に転じたことに驚き、怪しみ、ハラスメントに七転八倒する著者の姿から目を離すことが出来ないまま、4時間ちょっとで読了。すべての人に読んで欲しい、迫真のドキュメントとなっています。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。お魚の漁獲量・資源量の問題、輸入魚と流通の問題、漁船上の過酷な労働環境の問題など、興味深いトピックが次々に出てきて楽しめました。ただし、一番大事な最終章の大半を役人の談話が占めていて、竜頭蛇尾の印象もありました。
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いとう・しんご
1986年、ハイデルベルク大学創立600周年記念に行われた、ヤスパースの「大学の理念」を踏まえた碩学6名の講演録。冒頭はヤスパースの後任だったガダマーで、自然科学を含む先生方による、戦後のドイツの大学が理念を維持できなかった経緯や原因を探るようなお話が続いていますが、最期は、まぁ、ハーバーマスが上手いこと理念は自由を与える以上、常に追求されてつづけるのだ、的に上手いことまとめておしまい、って感じでした。それにしても600年は凄い、日本で言えば南北朝時代ですからねぇ。
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いとう・しんご
図書館の子供の本のコーナーで発見しました。訳者解説によるとカルヴィーノ自らが集めた民話集からのアンソロジーということで、あまりカルヴィーノの色合いは感じられないけれど、楽しめるお話がたくさん。残酷なお話も多いので、子供に薦めるかどうかは、ちょっと・・・って感じ。
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いとう・しんご
読友さんきっかけ。厚さ1センチほどの絵本。ヘタウマ風の絵も楽しいし、荒唐無稽だけどちゃんとストーリー性もある心温まるお話。子供にお奨めしてハズレなし、って感じの本でした。
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いとう・しんご
検索きっかけ。教えられるところの多い本でした。西はモロッコから東はイラン、コーラン朗誦まで含めるとインドネシアまでカバーする広範な地域の音楽的異同に関するお話。アラブ世界としての一体性を生かそうとすれば地域や民族としての伝統や個性を埋没させ、それらを打ち出そうとすればアラブ世界に分断をもたらすというジレンマP290の指摘には深く嘆息してしまいました。
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いとう・しんご
検索きっかけ。日本語とウチナーグチは共通の祖先「祖語」を持つと言研究する研究する10本の論文。言語学の本なので専門的な発音記号に苦しみながら6章まではなんとか付いていったけれど、7章以降は、個別的なテーマの深掘りになっていって素人には追随不能につき、7章を乗り越えたところで、下山を決意しました。でも、日琉祖語についての知識を得たり、現代の言語学研究の先端(ベイズ統計学の応用とか)に触れることが出来たことはとても刺激的な読書でした。
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いとう・しんご
検索きっかけ。ケストナーがドン・キホーテにどう向き合うか、という興味で借りてきました。60頁ほどの完全に子供向けの本。戦後、すでに大家となってからの本のせいか、ケストナーらしさがあまり感じられなかったです。当時はもう騎士なんていなくなってしまっていたのに、という点を繰り返して、ドン・キホーテの孤立無援を協調しているところが特徴かもしれない。
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いとう・しんご
有名な本だけど未読だったので借りてきました。1931年のベルリンの話。同年末にはヤスパースの「哲学」が、また、その4年前にはハイデガーの「存在と時間」が上梓され、翌年には日本で五・一五事件、翌々年にはヒトラーの政権樹立、と実にきな臭い時代へのケストナーの鋭敏な感性が光る時代批評的な作品でした。子供の本と軽んじるなかれ、名作には名作の所以があるのでした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/21(2331日経過)
記録初日
2019/01/04(2529日経過)
読んだ本
1277冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
405698ページ(1日平均160ページ)
感想・レビュー
1245件(投稿率97.5%)
本棚
3棚
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://parceque.seesaa.net
自己紹介

何を読んだか忘れてしまうので、自分のためにコメントを記録しています。
なお、コメントに「読友さん」云々とあるのは、このサイトのレヴューで見かけた本、と言う意味です。

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