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2024年3月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
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ナイス
301ナイス

2024年3月に読んだ本
24

2024年3月のお気に入り登録
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  • koko0koko
  • オカピー
  •  テノチティトラン
  • Francis

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • koko0koko
  • オカピー
  •  テノチティトラン

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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文庫本の巻末広告きっかけ。17世紀メキシコの女性作家の詩と散文。1コリ14:34の女は黙ってろ!という聖句について、バカな男もたくさんいるのに、なんで女だけが黙らされるのだ!という痛快な反論p132以下などとても今日的。どうしても縁遠いスペインの古典の中でもさらに縁遠い作家だけれど、面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

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ホモ・ネカーンス: 古代ギリシアの犠牲儀礼と神話 >> 「共同性は、動物行動学が示したように、共有された攻撃性から生じる」P40としたうえで、原注でコンラート・ロレンツの「『ソロモンの指環 動物行動学入門』を引証している。しかし、自然状態では万人の万人に対する闘争が起きるとする思想には根拠が無いし、動物の行動特性を乗り越えるところに人間の尊厳がある以上、非常に軽薄な思想だ。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
24

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ローマが大帝国になったのはテュケー、つまり運が良かっただけ、でも、アレクサンダー大王の東征はアレテー、つまり徳の力である、とギリシャ人びいきのプルタルコスなのでした。
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読友さんきっかけ。「哲」分補給の後は薬味を追加です。新世界から出発して東アジアまで、世界中のトウガラシ料理を巡る旅に連れて行ってくれる本で、思わず唾が沸いてきて辛いものが食べたくなりました。最後にカプサイシンの健康増進効果についての最新の医学研究のお話が出てくるところもなかなか心憎い構成だな、と思いました。
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「哲」分欠乏につき借りてきました。巻頭解説のお奨め通り「基礎づけ」から読みましたが、これで正解。有名な定言命法の説明や、それらがなぜ経験を捨象したア・プリオリな理性に基礎づけられねばならないか、と言うお話は説得的。そのうえで「純粋理性批判」をかいつまんだ「プロ」を読むと、悟性のカテゴリーとアポリアの理論でア・プリオリな認識を厳密に切り分けようとしたカントの意図が良く分ってきたのでした。カント入門には好適書かも。
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セルバンテス1編、ロペ・デ・ベーガ2編、アントニオ・ミラ・デ・アメスクエア、ティルソ・デ・モリーナ各1編、ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ2編、ソル・ファナ・イネス・デ・ラ・クルス1編、6名8編のアンソロジー。今だって週末はネットドラマでほぼ徹夜って人も多いのに、識字率の低い17世紀にあっては、作家達の主な活躍の場は演劇だったのは洋の東西を問わず、なんだなぁ、と思いました。私的には罪と恩寵、自由意志の問題を扱ったティルソ・デ・モリーナ「不信心ゆえ地獄堕ち」が一番面白かったです。
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「グルブ消息不明」きっかけ。アルゼンチンの人気作家の手になる斬新な手法の小説なのだけど読んでて愉しくないので、表題作のみで放棄しました。
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ラジオのフランス語講座きっかけ。オリンピックの準備に沸くバブリーなバルセロナを舞台にしたバブリーなユーモア小説。ただ、スペイン人と我々では笑いのツボが違うみたいだなぁ・・・と思いながら読んだのでした。
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2024/03/24 06:02

失礼、フランス語じゃなくてスペイン語でした。

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教皇フランシスコの素晴らしいところは「わたしたちは皆、幸福の運搬人です」P29というファンタジーを素敵に語る一方で、祈りが聞かれなかった、かなえられなかったという「そんな経験は山ほどあります」P218という信仰の危機についても、臆するところなく語ってくれるところだと思います。ファンタジーを語ることよりも危機を語ること方が難しいけれど、信仰生活においてより必要なのは後者なのです。この人の他の本もポチってしまいました。
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「スペイン 危機の二〇世紀」きっかけ。アルゼンチン出身の女性社会学者による国際的な労働力移動についての考察で、非合法な人身売買や女性へのジェンダー抑圧など興味深い視点に触れていて刺激的。だが、90年代のまでの議論なのでどうしても話しが古くて。読んでてだんだん眠くなるのです。というわけで全体の半分くらいで放棄しました。
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文庫本の巻末広告きっかけ。17世紀メキシコの女性作家の詩と散文。1コリ14:34の女は黙ってろ!という聖句について、バカな男もたくさんいるのに、なんで女だけが黙らされるのだ!という痛快な反論p132以下などとても今日的。どうしても縁遠いスペインの古典の中でもさらに縁遠い作家だけれど、面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
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民主的で軽薄なアテネと全体主義的で質実剛健なスパルタというのがどの程度、歴史と合致したイメージかは分らないけれど、プルタルコスの中にはイメージが確立していたようで、かつ、プルタルコス自身はスパルタに心惹かれているようにも思われる。でも、ボク自身は個人の自由の価値を主張する一方、国のために個人を犠牲にするスパルタ人の考え方には、ちょっとついて行けないのでした。
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ラジオのスペイン語講座のテキストきっかけ。6章のフランコ以降の民主化の話し、7章の2000年代の移民受け入れの話しが特に興味深かったです。ポスト高度成長の国として、日本も民主化以降のスペインに学ぶところ多いのではないか、と思いました。
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読友さんきっかけ。昔、別の文庫本で読んだけれど、興を新たにした感じ。訳者さんの抄録の選択眼が良かったのかもしれない。巻末の訳者解説にある「天地自然との交感」という言葉が本書の味わいの核心を表しているような気がします・・・東アジアに濃厚に継承されているこの感覚は教会が西欧文化の中に根絶した貴重な財産なんだと思います。
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読友さんきっかけ。断片的なお話が続いていて、タイトルにいうほど面白いわけではありませんでした。
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「悲しみの収穫 ウクライナ大飢饉」きっかけ。スターリン時代の政敵粛清のための不当裁判の話。名古屋入管におけるスリランカ女性の死亡事件、米国警察官による黒人青年圧死事件などの人権侵害事件を思い起こしつつ、国家権力の暴走と市民による監視の弱体化、という視点で読んでも欲しいですね。
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読友さんきっかけ。実は晩酌のお供に沖縄RBCIラジオの番組(「具志堅ストア」「ワンディ」など)を聴いているので、沖縄はとっても身近に感じられるのです。執筆時期1960年から2010年代までのエッセイ集。王朝時代や戦前の琉球の食物や風俗の話しから最近の飲食店やアルコール事情まで幅広いお話がコンパクトかつテンポ良く並んでいて、ストレスなく愉しく読み進められました。
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巻末の訳者あとがきでexplanationよりはunderstandeingを重視する翻訳を試みたP279というような説明があって、訳者は後者を「理解」と訳しておられるけれど、ボク的には「了解」と読み替えると分かりやすいかな、と思いました。理屈で読むんじゃなくて、心で読む、あるいは自分の実践を顧みて読んで欲しい、と言うことなんでしょうね。余談ながら、ソクラテスを死刑に追い込んだアニュトスが登場していて、読みながらトランプの顔を思い浮かべてしまいました。
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「童子問」に興味があって借りてきました。メインは「論語古義」で「論語」の逐条解釈本の先駆け。ただし、京都の町人学者らしい、学者としての社会貢献とは何かという視点を常に傍らに置きつつ、仏教や老荘などの出世間的な思想を厳しく批判する姿勢は共感できました。「童子問」は上巻のみ。議論の筋は同じ。続きを読みたいと思って岩波文庫版を借りてみたけど、書き下し文のみで理解が及ばないので断念。ただ、伊藤仁斎を通して江戸期初期の儒学の躍進ぶりを知って、勉強になりました。昔から、日本人って新しもの好きなんですね。
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「それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと」きっかけ。著者は沖縄の伊江島で平和運動に取り組んだ人で2002年に亡くなっている。冒頭近くの「すべての宝は土地から産まれる」P23という言葉が非常に今日的に響く。1992年刊行とかなり振るい本ですが、沖縄について知るために、それ以上に、日本について知るために、とっても勉強になる本でした。
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1961年の最終講義録。原題は Chiffren der Transzendez 。哲学的信仰にかかる思想を8回にわたって平明に説明しています。「質的な一者は浮動の状態を保ち、たえず進行の途上にあります。しかし数量的な一者は、固定し、強制し、道を断絶させます。」p107、「瞬間は永遠的なものが現われる唯一の現在であります―― つねに単に流れ去っていくはかない今と異なって。」P204など、印象深い言葉が至る所に述べられている隠れた名著。
が「ナイス!」と言っています。
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読友さんきっかけ。2019年5月から翌年9月まで、コロナ禍の時期を含む講話集。柔和で謙遜な語り口だけれど、そのメッセージはメッチャ、厳しい。信仰の骨身に達する警策、という感じ。彼が理想とする教会と社会を作るために聖職者や信徒達に一生懸命に呼びかけているせいかもしれない。それにしても彼が「旅」「旅路」という言葉を語るとき、なんとも言えない希望と励ましが感じられるのは不思議。信仰の、聖霊の力なのかなぁ。このシリーズをもっと読みたくなって、E-honをポチっちゃったのでした。
が「ナイス!」と言っています。
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kindle版もあるみたいだけど、紙の本で読みました。概要は他の方がレヴューしているので、そちらをご参照ください。ただ、アマディスには異教徒との戦いがないのに、こっちそれがメインになっていて、多分、レコンキスタを反映しているんだと思います。なお、アマディスも本作も擬古文調の訳文が、ちょっと読みにくいけど良い味を出していて、訳者さんの苦労と熱意が伝わってくる素晴らしい訳業だと思いました。
singoito2
2024/03/06 06:23

そうそう、カリフォルニアの語源は本書にあるようです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/カリフォルニア州#歴史 の「名称の由来」にも欠いてありました。ちょっとしたトリビアにどうぞ。

が「ナイス!」と言っています。
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「印刷という革命」きっかけ。前1世紀の詩人ルクレティウス(著者によるとエピクロス派だそうな)の手写本が発見されたという話しを狂言回しにルネッサンスの精神に迫ろうというお話。でも、後5世紀のヒュパティア虐殺の話しを持ち出したりして散漫な印象。また、モンテーニュがルクレティウスを頻回に引用しているから強い影響がを受けていると言うけれど、新プラトン主義の先駆となったプルタルコスやストア派のキケロを更に頻回に引用していることについては言及しない牽強付会ぶり。こんな本が2012年のピューリッツァー賞ですか(^^;)
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
冒険あり、ロマンスあり、スペクタクルありのハリウッドのB級冒険活劇の元祖という趣ですが、こっちの方が本家本元。とにかく次々とお話が展開していくので、マッタリとしてシツコクない、という味わい。もちろんコンスタンチノープルからイギリスまで海路であっという間に到着しちゃったり、無茶苦茶なお話なんだけれど、「三国志演義」や「水滸伝」にリアリズムを臨む人はいないのであって、その余の部分にこういう本の楽しみがあるのです。続編である「エスプランディアンの武勲」も図書館に予約しちゃいました。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
「印刷という革命」きっかけ。下巻の解説にも言うとおりドン・キホーテの心を狂わせた騎士道物語の代表作。荒唐無稽な強敵を相手にする天下無双の騎士達と、彼らの愛を捧げる秀麗眉目の貴婦人達の宮廷の物語。今日的には残酷でスプラッターな描写もたくさんあるけれど、それさえ気にしなければ、ある意味、テンポの良い展開。登場人物が多すぎるので上下巻に付属の関係図と上巻に付属の人物索引がとても親切。続きは下巻に・・・・
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/21(1742日経過)
記録初日
2019/01/04(1940日経過)
読んだ本
815冊(1日平均0.42冊)
読んだページ
261287ページ(1日平均134ページ)
感想・レビュー
785件(投稿率96.3%)
本棚
0棚
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://parceque.seesaa.net
自己紹介

何を読んだか忘れてしまうので、自分のためにコメントを記録しています。
なお、コメントに「読友さん」云々とあるのは、このサイトのレヴューで見かけた本、と言う意味です。

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