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2024年10月の読書メーターまとめ

singoito2
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感想・レビュー
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ナイス
197ナイス

2024年10月に読んだ本
15

2024年10月のお気に入り登録
2

  • K
  • 榊原 香織

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 榊原 香織

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

singoito2
読友さんきっかけ。今年の夏の猛暑の中、地球環境問題についての本を読んで巨大アグリビジネスの暗躍が透けて見えたのですが、本書はその周辺に救う悪党どもの話し。新疆ウィグル地区の人民解放軍とそのコングロマリット、イタリアのマフィア、南イタリアのトマト畑にアフリカ難民を斡旋する手配師や日雇い派遣業者などなど巨悪からサンピンまで実に多士済々。よくぞここまで取材した!という意味でも、また、多国籍アグリビジネスの巨悪!という意味でも読み応え十分でした。
singoito2
2024/10/27 06:02

「救う」はあまりにも酷い誤字、「巣くう」でした、訂正します、テヘペロ。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

singoito2

今日、郵便局で続きをして待っている間にお巡りさんがやってきて、同じように待合の椅子に坐っていた女性と数分立ち話をして、にこやかに立ち去った後、その女性が奥の受付カウンターに案内されたのです。察するに高額引き出しや解約のお客さんは、なんとか詐欺防止のためにお巡りさんを呼んでから手続きを進めるんだなぁ、と想像してしまったのでした。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
15

singoito2
プルタルコスきっかけ。危機に陥ったギリシャ人傭兵軍団は繰り返し会議を開き、その中でクセノポンは深刻な状況と限られた選択肢を示した上で、いずれが善か、君たち自由人のあるべき姿は何かを繰り返し問い尋ねるのです。それは説得を目指す弁論術ではなく、産婆術と吟味を旨とする師匠ソクラテスの姿勢であり、ヤスパースを通じてアレントまで受け継がれた精神、悪か死かの道しかない中でも善を思考し続ける「思考すること」「哲学すること」の精神である、と読むのは深読みでしょうか。選挙の朝に相応しい一冊。では、投票に行ってきます!
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
読友さんきっかけ。今年の夏の猛暑の中、地球環境問題についての本を読んで巨大アグリビジネスの暗躍が透けて見えたのですが、本書はその周辺に救う悪党どもの話し。新疆ウィグル地区の人民解放軍とそのコングロマリット、イタリアのマフィア、南イタリアのトマト畑にアフリカ難民を斡旋する手配師や日雇い派遣業者などなど巨悪からサンピンまで実に多士済々。よくぞここまで取材した!という意味でも、また、多国籍アグリビジネスの巨悪!という意味でも読み応え十分でした。
singoito2
2024/10/27 06:02

「救う」はあまりにも酷い誤字、「巣くう」でした、訂正します、テヘペロ。

が「ナイス!」と言っています。
singoito2
第5巻が借りられていたので先に第6巻。英雄伝だけれど魅力的な女性たちもたくさん登場するのです。そして本巻にはかのクレオパトラが登場。いや~女性って偉大だな、と思いました。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
オススメしない理由2;「わたしたちは、迫害前の彼らの不和や常軌を逸した行動を〔後世の〕 記憶に引き渡すことを適当とは考えないからである。」下巻P177(Ⅷ・2・二)。つまり迫害の前後に行われた教会内部の紛争については触れない、教会に都合の悪い話しはしない、と。また、第Ⅹ巻を見るとミラノ勅令後における教会の土地や財産の返還を巡って、教会内部に複数の返還要求が起って紛争があったことがうかがえるのですが、その経緯も自分の正統を主張できる範囲でしか書いていないのです。エウセビオスは中立公正な証人ではないのです。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
有名な本なので一度は読んで見ようと借りてきましたが、良い子の皆さんにはオススメできない本でした。理由1;訳者が繰り返し指摘するように非常に悪文。華麗で激越な単語がたくさん踊りまくる冗漫で意味不明な文章が延々と続き、だんだんと集中力が削がれていくのです。最終第Ⅹ巻を読むと分かるんだけど、彼は丁寧な沈思黙考の中である思考を追求する哲学者ではなく、情熱的な宣教者、レベルの低いソフィストだったんだろうなぁ、と思いました。続きは下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
歴史や伝記と言うよりもプルタルコスの人間観察や時代批判を愉しみました。ポンペイユス伝の中の「スキュティアやインドの征服も残された大事業であり、そのさいには強欲を覆い隠すために、蛮族の開化という聞こえの良い口実もある」p548という一文は、日本の大東亜共栄圏構想や米国の民主主義の輸出という思想を思い出して、思わずメモってしまったのでした。「聞こえの良い口実」、まさにその通り。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
アレントきっかけ。ナチスによる最終処分の情報を掴みながら、しかもローマ在住の、いわばお膝元のカソリックのユダヤ人が強制連行されたのに、何もしなかった教皇ピウス12世の不作為の罪を指弾する戯曲。マトモに上演したら3時間もかかるこんなお芝居、ボクは見たくないけれど、文学作品として十分に濃厚で読む価値あり。巻末に執筆に先立って調査して歴史資料の解説もあって、そっちも勉強になる。教派を問わず、この地上にあって父と子と聖霊にあるがゆえに救いに入れられていると信ずるすべてのキリスト者必読。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
ものすごく色んなことを思ったので、拙ブログに長々と綴りました。怖い物見たさの方は、ご覧ください・・・田中 勝則「中村とうよう 音楽評論家の時代」メモ https://parceque.seesaa.net/article/505199627.html
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
2024/10/16 08:05

もどかしさの下り、とても納得しました。

singoito2
2024/10/16 13:09

お読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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singoito2
ギリシャにあってはアンティゴノス朝末期の動乱期、ローマにあってはハンニバルやガリア人との戦争の時代の「英雄伝」なのだけれど、血なまぐさい戦争と権力争いのお話でスターリンやヒットラーを連想させる、むしろアンチヒーロー「伝」という感じでした。キリスト者としては新約聖書時代に先立つマカバイ朝成立に至るセレウコス朝、プトレマイオス朝の歴史としても興味を抱きながら読みました。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
「中国の信仰世界と道教」きっかけ。紀元4世紀に生きた著者は儒教、道教の両方に詳しいうえ、ちょっとパラケルススみたいなところもある人。巻末解説によると後続の外編2巻は儒教がテーマのようですが、本書は道教がテーマ。20編のうち不老不死の薬とか金銀の創出とかの錬金術的なお話が3編でその部分は流し読みOr読み飛ばし。それ以外の部分は古代中国の思想という意味では面白かったです。
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singoito2
晩年の10年間、カント講義などに取り組んでいた時代の講演や講義録。倫理道徳の絶対普遍な根拠が失われてしまった現代にあって、思考する営み(アレントの師匠ヤスパースなら「哲学すること」というでしょうね)だけは絶対に失ってはならない、というお話。「善をなすとも悪をなすとも決めることのできない人間が、最大の悪をなす」p328、なるほど「悪の凡庸さ」とはそういうことだったのか、と気づきました。とてもとても予言的で、少し時間をおいて再読したい。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
プルタルコスは「歴史を言わば鏡のように使って、書いた人々の徳を手本にして、自分の生き方をそれと同じように美しくしようと思う」P236というのです。「徳」「手本」「生き方」「美しく」という言葉が今日、いかに遠く感じられることか。プルタルコスはプラトンの後裔を自認して、相対主義、懐疑主義を生きた人だったと思いますが、決して人間の理想や神々を否定しなかったし、遁世出家を目指すのではなく、人々との交わりを愉しみながら生きた人でした。本書を読む楽しみとは、彼のそういう人柄に触れる歓びなのだと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
現代のインド、パキスタン、バングラデシュ、アフガニスタ ンを主な舞台としたムスリムの1,300年の歴史を100頁くらいにギュッとした本。「滴の至福は大海に交じること 痛みも限りを過ぎれば薬のごとし」P26なんて18世紀の美しい詩句が紹介されていたりして良い感じのところも在るのだけれど、近現代になると知らない、難しい名前の人やグループが四分五裂&離合集散でどんどん全体像が見えなくなっていくのでした。ムスリムの人って真面目すぎぢゃなかろうか、もっとナンクルナイサァ~で良いんぢゃなかろうか、と思いました。
が「ナイス!」と言っています。
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プルタルコスは人間に興味があるんだよね、歴史から抽出した社会とか政治とか、抽象的な何かじゃなくて・・・と思いました。そのことがあるから、安心して読めるのかもしれません。
が「ナイス!」と言っています。
singoito2
子安宣邦きっかけ。ドイツを中心とした西欧諸国を舞台とした19世紀初めから現代までの歴史で、WW1をピークとする戦争賛美の盛り上がりと、WW2以降の衰微のお話。戦死将兵の追悼施設について全体の2割弱ほどを割いています。西欧においてWW2以降、戦争賛美の英雄視が薄れて、純粋な追悼施設に移行している点、日本も見習いたいと思いました。著者はベルリン出身、アレントより7つ年下で、彼女同様、流れ流れてアメリカにたどり着いたみたいです。アレントの「全体主義の起原」をちょっと小粒にした感じでした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/07/21(1952日経過)
記録初日
2019/01/04(2150日経過)
読んだ本
959冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
307186ページ(1日平均142ページ)
感想・レビュー
928件(投稿率96.8%)
本棚
2棚
現住所
神奈川県
外部サイト
URL/ブログ
https://parceque.seesaa.net
自己紹介

何を読んだか忘れてしまうので、自分のためにコメントを記録しています。
なお、コメントに「読友さん」云々とあるのは、このサイトのレヴューで見かけた本、と言う意味です。

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