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2022年5月の読書メーターまとめ

えっくん
読んだ本
9
読んだページ
2771ページ
感想・レビュー
9
ナイス
592ナイス

2022年5月に読んだ本
9

2022年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えっくん
★★★★★直木賞受賞作。信長に反旗を翻し有岡城に籠城した荒木村重は黒田官兵衛を城内に幽閉する…。城内で発生する事件を官兵衛が安楽椅子探偵のごとく解決の指南をするミステリー要素がありました。囚われの身でありながら泰然自若と村重に対峙する官兵衛が印象的ですが、終わってみればなぜ家臣や妻子を残して村重は城を出たのか…全ては官兵衛の筋書き通りという設定が楽しめました。単なるミステリーに終わらないところが秀逸です。同じく直木賞を受賞した「塞王の楯」も史実に準えながら籠城側の視点より描いている点で共通しています。
が「ナイス!」と言っています。

2022年5月にナイスが最も多かったつぶやき

えっくん

今年のGWは7連休なんですが、休み中はやはり…思いのほかなかなか読書が進まず…。後半でなんとかいつもの読書ペースを回復できればよいのですが…。4月のマイベストは直木賞受賞「塞王の楯(今村 祥吾)」、本屋大賞受賞「同志少女よ、敵を撃て(逢坂 冬馬)」です。2022年4月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2456ページ ナイス数:492ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2022/4

今年のGWは7連休なんですが、休み中はやはり…思いのほかなかなか読書が進まず…。後半でなんとかいつもの読書ペースを回復できればよいのですが…。4月のマイベストは直木賞受賞「塞王の楯(今村 祥吾)」、本屋大賞受賞「同志少女よ、敵を撃て(逢坂 冬馬)」です。2022年4月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2456ページ ナイス数:492ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2022/4
が「ナイス!」と言っています。

2022年5月の感想・レビュー一覧
9

えっくん
ネタバレ★★★☆☆下巻はフリーのライターとなった30代の歩の物語です。容姿も内面も廃れていく歩は、結婚して幸せを見つけた姉から「いつまでそうやっているつもりなの」と窘められるほど情けない状態に…。何不自由することなくただ流されていただけの若かりし頃の歩を顧みると、諸行無常を感じます。人は孤独で弱き存在ゆえに人生は「すくいぬし」を探し続ける旅なのでしょう。歩が誕生した時と同じように左足から一歩づつリボーンですね。ヤコブと歩にとって、サラバは別れの言葉だけでなく、明日も会おう、元気で…といった意もあり素敵な言葉です。
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えっくん
ネタバレ★★★☆☆中巻はエジプトからの帰国後の小学生から社会人までの歩の物語です。両親の離婚、宗教に傾倒し奇行を繰り返す姉、色恋沙汰に埋没する母…使用人とともに暮らしていた裕福な海外生活から一変し、どんどん没落してゆく家族に暗雲が立ち込めてきました。歩自身も阪神大震災に遭遇し親友と疎遠になったり、怠惰な学生生活を送り、放蕩し続けるというありさまに…。漂流し続ける歩たちはどこに向かおうとしているのでしょうか。物語に重要性のない一度きりの登場人物も多く、わざわざ名前を付与するのは混乱しそうで勘弁してほしいものです。
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えっくん
ネタバレ★★★☆☆第152回直木賞受賞作品。父の赴任に伴い中東で生活することになった主人公・圷歩の物語。猟奇的な姉の存在、マイペースな現地人たちと接する中で親友ヤコブと出会い、歩は今後どう成長してゆくのでしょうか…。日本との文化や環境の違いに戸惑いながらも、歩の眼を通して中東生活のドキュメンタリーを見ているかのようでした。そういえば著者も中東産まれだけに現地の状況には詳しい訳ですね。またナイル河に現れた白い巨大生物の正体も気になります。それにしてもあの類の本を見せられて、歩があらぬ方面に目覚めないか心配です。
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えっくん
★★★★★直木賞受賞作。信長に反旗を翻し有岡城に籠城した荒木村重は黒田官兵衛を城内に幽閉する…。城内で発生する事件を官兵衛が安楽椅子探偵のごとく解決の指南をするミステリー要素がありました。囚われの身でありながら泰然自若と村重に対峙する官兵衛が印象的ですが、終わってみればなぜ家臣や妻子を残して村重は城を出たのか…全ては官兵衛の筋書き通りという設定が楽しめました。単なるミステリーに終わらないところが秀逸です。同じく直木賞を受賞した「塞王の楯」も史実に準えながら籠城側の視点より描いている点で共通しています。
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えっくん
★★★★★もうお見事…としか言いようがありません。以前「情熱大陸」でMOZUさんの作品がフィーチャーされているのを見て心酔したことがきっかけですが、とにかくずっと見続けていても飽きないです。ミニチュアと思えないくらいそのクオリティの高さが素晴らしいですが、ガリバートンネルで小さくなれたら実際に住めちゃうんじゃないかと思えます。これらの作品の製作方法も掲載されていますが、あまりに緻密で根気を要する作業で私には到底無理ですね。作品中の看板や小物にも遊び心があって素晴らしいです。展示会には是非行ってみたいです。
えっくん
2022/05/20 21:43

https://mozu-exhibition.com/ YOUTUBEで製作中の動画も出ていますが、これが既製品を使っているのではなく、細部にもこだわって手作りされているだけに、本当にすごいですね。

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えっくん
★★★★☆4人の直木賞作家が紡ぐ、はじめての「好意」「家出」「容疑」「告白」の物語。島本理生「私だけの所有者」は、「クララとお日さま(カズオ・イシグロ)」を彷彿させるようなアンドロイドの切ない思いが印象的です。お気に入りは森絵都「ヒカリノタネ」で、タイムスリップして過去の失敗した告白をリセットしようとするユーモアとドタバタありの話ですが、ラストは思わぬ展開にほっこり感に包まれます。「初めてのことが無くなっていくってことは淋しいもんだぞ」と言っているCMもありますが、経験したくない「はじめて」もありますね。
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えっくん
ネタバレ★★★☆☆主人公の執事スティーブンスは主人より休暇を与えられ旅に出る…。イギリスの田園風景を旅する中で、スティーブンスが在りし日々を回想する場面にも大英帝国の古き良き時代を感じさせます。執事の品格を重んじるあまり 父の死よりも任務を優先したり、女中頭ケントンからのアプローチにも無頓着であったりと、融通が利かず生真面目すぎる行動も滑稽ではありました。それにしても彼の頑固な立ち振る舞いも何とかならないのかと呆然も…。著者に日本人のルーツがあるだけに、主人公の中に格式を重んじる古来の日本人も垣間見えました。
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えっくん
★★★★★介護資格を持つメイプル超合金の安藤さんと介護ジャーナリストが対談形式で介護サービスについて解説した本です。介護保険料は天引きされているけれど、介護サービスの仕組みはイマイチ理解していない状況でしたが、わかりにくい箇所や知りたい項目は安藤さんの痒いところに手が届くナイスツッコミとそれに対する明解な回答があります。子供の役割は外部機関との調整役に徹し、老後破綻しないよう親の資金で介護サービスを受けることが大切だそうです。困ったときは「地域包括支援センター」で無料相談ができるという情報も収穫でした。
えっくん
2022/05/11 22:26

介護保険制度は類似した用語が多いのも誤解させたり、わかりにくくさせている原因にも思えます。高齢化社会を迎える中で、これから空き家問題に加え、介護も大きな課題になってくるように感じます。誰もがいずれは到来する事案だけにさらに理解を深めたいと思います。図書館の新刊本コーナーで見かけ気になって借用した本ですが、介護サービスの基本から、介護費用の軽減制度、各種介護サービスの申請書の書き方など幅広く体系的に分かり易くまとまっており、いずれ購入したい本です。

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えっくん
ネタバレ★★★★☆主人公・藤太の元に幼馴染の同級生が少女を連れ来訪する…。その少女の母親も藤太の同級生であり、明るみとなる25年前の陰惨な出来事は、まさに遠田版百夜行といったところでしょうか。彼らに共通するのは仕事を放棄し飲んだくれの親に暴力を受けた不遇な子供時代で、親ガチャという回避できない境遇には同情するに余りあります。彼らを象徴するかのような羽化に失敗した跳べない蝶など終始鈍色のイメージがありますが、ラストの藤太にとって一条の光が差し込む帰るべき道筋は、夕暮れの下校時に流れていた「新世界」とも重なります。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/10(4931日経過)
記録初日
2011/01/03(5028日経過)
読んだ本
1750冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
563880ページ(1日平均112ページ)
感想・レビュー
1748件(投稿率99.9%)
本棚
17棚
血液型
A型
職業
役員・管理職
自己紹介

会社の先輩から薦められミステリー系を中心に継続的に読書を始めるようになりました。
通勤時間や休日中心に読書をしていますが、年間100冊を読破することが目標です。
書評をつけるようになったのは読書メーターに出会ってからですが、過去に読んだ本の内容を思い出せないこともあって、備忘録としてできるだけ活用しようと思っています。
(読書メーターを始める前の読了分は★評価のみです)

読了した本を書棚にずらっ~と並べて眺めるのが好きです。

好きな作家さんは、東野圭吾、池井戸潤、伊坂幸太郎、道尾秀介、荻原 浩、奥田 英朗、垣根 涼介、貴志 祐介、高野 和明、辻村深月です。
そして今、注目の推し作家は、今村翔吾、柚月裕子、原田マハです。

中でも、奥田 英朗さんは、高校の先輩と知り、誇らしい限りですが、奥田先輩(と呼ばせていただきます)の作品は是非、読破したいです。

オススメの本などありましたらご紹介お願いします。

よろしくお願いいたします。

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