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2022年8月の読書メーターまとめ

えっくん
読んだ本
10
読んだページ
2960ページ
感想・レビュー
10
ナイス
688ナイス

2022年8月に読んだ本
10

2022年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えっくん
ネタバレ★★★★★第167回直木賞受賞作。離婚、肉親との死別など大切な人を失った5人の主人公たちの短編集。主人公たちの想いや出会いが再出発のきっかけになればいいのに…と思いつつ、願いが叶わなかった結末も多く、切なさも残った作品でした。一方でハッピーエンドにはならなかったものの、どの短編にも星座の話が登場し、夜空を見上げれば星を願う者に分け隔てなく小さな輝きを与えてくれる星空に希望を感じさせます。こんな時代だからこそ、いつかきっとかけがえのない人が現れ、彼らの心の隙間を埋めてくれる日々が訪れることを期待したいです。
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2022年8月にナイスが最も多かったつぶやき

えっくん

「今村翔吾のまつり旅 47都道府県まわりきるまで帰りません」を展開中の今村先生のサイン会に参加しました。今絶好調の作家さんだけにサイン本は家宝として大切にします。サイン会では気さくに話しかけていただき、会話の中でも執筆活動への熱量を感じました。今村作品コンプリートを目指し、書棚に並べるのが楽しみです!! 7月のマイベストは「小説8050(林 真理子)」です。★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2022/7

「今村翔吾のまつり旅 47都道府県まわりきるまで帰りません」を展開中の今村先生のサイン会に参加しました。今絶好調の作家さんだけにサイン本は家宝として大切にします。サイン会では気さくに話しかけていただき、会話の中でも執筆活動への熱量を感じました。今村作品コンプリートを目指し、書棚に並べるのが楽しみです!! 7月のマイベストは「小説8050(林 真理子)」です。★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2022/7
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2022年8月の感想・レビュー一覧
10

えっくん
ネタバレ★★★★★地政学とは国の地理的な条件をもとに相手国よりも優位に立ち如何にコントロールするかのアプローチ手法ですが、名前から連想されるイメージと異なり、地政学って面白い!!と思えた内容です。ロシアのウクライナ侵攻や中国の南沙諸島支配など周辺国と惹起している紛争もまさに地政学に基づくものであり、世界は混沌としていると言えます。日本人が思う以上に国家の振る舞いは冷酷で残虐という著者の言葉も衝撃的であり、常に他国の動向や国際情勢を収集し、国際社会の中で国として存続するための正しい判断を行う必要があると感じます。
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えっくん
ネタバレ★★★★☆シリーズ第4弾。学校内で生徒たちが始めた狐狗狸さんが原因で降霊された怪異現象をSPRのナルたちが調査を始める…。ナルたちの除霊行為で霊たちが同化融合しパワーアップしてしまうのですが、かえって状態が悪化することが以前もあり焦りました…。霊の出現にはほとんど動じないナルたちもパワハラ教師の駆除は簡単ではないですね。今回は麻衣の捨て身の覚悟で除霊に奮闘する姿が緊迫感がありました。それにしても逃げ惑う麻衣を立ち塞ぐように執拗に現れる不気味な霊たちがあまりに怖ろしく夜中に読んでいたことを後悔したほどです。
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えっくん
★★★★☆図書館返却本コーナーで見かけ、気になり借本。買い物・面積・濃度・速度などの計算、図形問題等の75問の算数パズルです。どこかで見たような古典的なパズル問題もあり、頭の体操になりそうな良問が揃っています。小学校の算数とありますが、決して侮れません。方程式を使えば簡単に解ける問題もありますが、小学生の算数問題として論理的に解くのがこれまた難しい~。大半の問題は大人の都合で解くには解けたのですが、模範回答どおりに解けなかった問題も…。読書の合間に少しづつ全問チャレンジしましたが、気分転換にも最適でした。
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えっくん
★★★★☆第2次大戦後の「安保条約」「自衛隊」「55年体制」など日本の出来事を解説した本です。これほどまでに昭和が激動の時代で、まさに「そうだったのか…」と衝撃を多々受けました。▶高度成長の裏に汚染水タレ流しにより奇病が蔓延するも政府を初め責任の押し付け合いで原因解決までに十数年もかかった▶戦争末期から日本軍に見放され米国の支配により蹂躙され続けた沖縄は27年後に返還された…など。このシリーズは歴史を学ぶのに最適なバイブル的存在ですが、密度の濃い内容が分かり易くまとまっており続編も発行してほしいものです。
えっくん
2022/08/22 17:56

【メモ①】▶田中角栄が大蔵大臣の時「円は丸という意味もあり内角和360度だから1ドルは360円」と珍説を語った。▶世界各地でハイジャックや大使館占拠のテロを繰り返した日本赤軍はパレスチナ解放人民戦線と活動を共にした。▶日本国憲法草案当初にマッカーサーは完全な戦争放棄を要求していたが、その後アメリカ側から自衛権を認める提示があり、現在の第9条「前項の目的を達するため…」が追加となった。▶君が代・日の丸を反対していた日教組は、君が代に代わる国歌を選出していたが一般には広まらなかった。

えっくん
2022/08/22 17:56

【メモ②】▶1950年代の当時の日銀総裁は日本で自動車工業育成は無意味と語るほど、日本車はアメリカのハイウェーを安定して走行できない状況だったが、政府の国民車構想により飛躍的に発展。▶日韓基本条約はお互いの都合のよい解釈を許した曖昧な位置づけのため、現在双方で齟齬が発生している。<韓国政府の位置づけ>韓国:朝鮮半島唯一の合法政府⇔日本:38度線より南の合法政府、<日韓併合条約の解釈>韓国:当初より無効な条約⇔日本:併合当時から無効ではなく現在は無効、<日本からの資金供与>韓国:賠償金⇔日本:経済援助金

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えっくん
ネタバレ★★★★★第167回直木賞受賞作。離婚、肉親との死別など大切な人を失った5人の主人公たちの短編集。主人公たちの想いや出会いが再出発のきっかけになればいいのに…と思いつつ、願いが叶わなかった結末も多く、切なさも残った作品でした。一方でハッピーエンドにはならなかったものの、どの短編にも星座の話が登場し、夜空を見上げれば星を願う者に分け隔てなく小さな輝きを与えてくれる星空に希望を感じさせます。こんな時代だからこそ、いつかきっとかけがえのない人が現れ、彼らの心の隙間を埋めてくれる日々が訪れることを期待したいです。
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えっくん
★★★★☆古今東西の人体や動物への驚くべき実験・検証を収集した本です。切断したイヌの頭部に人工心肺を繋ぎ、頭だけでも生物は生きられるのかを検証した悍ましい実験を初め、自らの身体の各処を蜂の針で刺し、どこが一番痛いのかを検証した痛々しいのもありました。中には実験データが古すぎて信憑性に欠けるものや、本当に役に立つのか怪しいイグノーベル賞ものもありましたが、人類の飽くなき探求心はいつの時代も果てしないですね。腸内のバクテリアが神経を支配し何を食べたいかを管理している可能性があるという研究も驚きでした。
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えっくん
ネタバレ★★★★☆満月の夜にパラレルワールドに送り込まれた男の話など月をモチーフにした3つの短編集。感染症が蔓延した近未来の日本を描いた「残月記」では、過酷な状況の中、静かに燃え上がる愛の物語が物哀しいです。この作品が初出されたのはコロナ前の2019年春頃ですが、パンデミックや総理襲撃テロなども描かれており、世界を震撼させた出来事を予言するような内容に衝撃を受けます。どの作品も日常と乖離した閉塞感のある仄暗い世界観は恒川光太郎の作風に似た印象も受けました。読後に切なさや寂寥感といった余韻が残る作品でした。
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えっくん
★★☆☆☆映画製作に携わる特殊造形師・マチルダとCGクリエイター・ヴィヴィアンの女性技術スタッフの物語。二人が活躍した時代も、アナログとデジタルの根本技術の違いはあれど、細部に渡りリアルに再現することに情熱を注ぐ二人のプロ意識には差異はないでしょう。映画製作のスタッフとしてエンドロールに名前が刻まれることの名誉を得るための二人の葛藤や苦悩が伝わります。本書は第167回直木賞候補作品で、特殊効果を盛り込んだ数々の映画の話題も登場し懐かしさも覚えたのですが、ストーリーとして今一つ入り込めないものがありました。
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えっくん
★★★★★シリーズ第1弾。剣術の達人、変装名人、頭脳明晰な策士の3人がヤクザから足抜けしたい人物のくらまし屋稼業を請け負う。表向きは飴細工職人、居酒屋給仕などの仕事を持ちながら、裏稼業で役割分担されたチームプレイで任務を遂行する姿はまるで必殺仕事人のようです。どんなに難しい局面でも計算し尽された策略で窮地を脱し、大勢の暴漢に襲われても巧みな太刀捌きで敵を殲滅する…もう出来すぎといってもいいくらい完璧ですが、この完全無欠さがいいんです。一度読みだしたらとまらない…これは中毒になりそうです。次巻も楽しみです。
b☆h
2022/09/16 21:38

このシリーズ人気ありますね。気になりながらまだ未読です。読みかけのシリーズをもう少し読み終えてから追いかけたいと思います♪

えっくん
2022/09/16 22:02

b☆hさん、読書メータでもよくみかけるようになりましたね。先日、今村先生のまつり旅に参加してから、このシリーズだけでなく他の作品もコンプリートしたいなと勝手に宣言しています。(笑) 私もその前に積読本がたくさん残っていますので、片付けてからですかね…。b☆hさんのレビューも楽しみに待っています。

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えっくん
★★★★☆メルボルンの新鋭画家の日本人留学生を描いた絵画が額縁職人、漫画家たちの人生に変化をもたらす…。各章ごとにこの絵画が登場する連作短編集ですが、見方を変えるとこの絵画が向き合ってきた人々との関わりを通した絵画自身の物語でもあるように感じます。この作品には青と赤を連想させる言葉が随所に出てきますが、著者の「木曜日にはココアを」と同じく色彩を大切にされる作家さんだという印象です。エスキースとは下書きのことだそうですが、主人公の蒼と茜は再出発した人生というエスキースにどんな色を染めてゆくのでしょか。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/10(4930日経過)
記録初日
2011/01/03(5027日経過)
読んだ本
1750冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
563880ページ(1日平均112ページ)
感想・レビュー
1748件(投稿率99.9%)
本棚
17棚
血液型
A型
職業
役員・管理職
自己紹介

会社の先輩から薦められミステリー系を中心に継続的に読書を始めるようになりました。
通勤時間や休日中心に読書をしていますが、年間100冊を読破することが目標です。
書評をつけるようになったのは読書メーターに出会ってからですが、過去に読んだ本の内容を思い出せないこともあって、備忘録としてできるだけ活用しようと思っています。
(読書メーターを始める前の読了分は★評価のみです)

読了した本を書棚にずらっ~と並べて眺めるのが好きです。

好きな作家さんは、東野圭吾、池井戸潤、伊坂幸太郎、道尾秀介、荻原 浩、奥田 英朗、垣根 涼介、貴志 祐介、高野 和明、辻村深月です。
そして今、注目の推し作家は、今村翔吾、柚月裕子、原田マハです。

中でも、奥田 英朗さんは、高校の先輩と知り、誇らしい限りですが、奥田先輩(と呼ばせていただきます)の作品は是非、読破したいです。

オススメの本などありましたらご紹介お願いします。

よろしくお願いいたします。

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