読書メーター KADOKAWA Group

2023年5月の読書メーターまとめ

えっくん
読んだ本
8
読んだページ
2339ページ
感想・レビュー
8
ナイス
780ナイス

2023年5月に読んだ本
8

2023年5月のお気に入り登録
1

  • jimjin

2023年5月のお気に入られ登録
1

  • jimjin

2023年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えっくん
ネタバレ★★★★☆本屋大賞受賞作品。瀬戸内の島で自立できない母親に翻弄される暁海と櫂の物語。今回の本屋大賞候補は毒親作品も多く辟易していましたが、この作品は不器用な二人の心の機微の描き方に心酔しました。上京し作家として成功した櫂と島に残る暁海が本当の想いを伝えきれないまますれ違ってゆく様に悲哀を感じます。伝えたい思いをメールに書いては消すを繰り返す暁海…あとひと押しすればいいのにと素直になれない二人の恋の行方に切なくなります。櫂は星となってしまいますが、最期まで寄り添う二人に優しい気持ちにさせてくれる作品です。
が「ナイス!」と言っています。

2023年5月にナイスが最も多かったつぶやき

えっくん

4月初に所用で富山に行った時に「春の四重奏」で有名な朝日町に立ち寄ってみました。残念ながら曇天でしたので三重奏(チューリップ◎、菜の花◎、桜〇、立山△)くらいでしたが、条件がそろえば最高の絶景スポットですね。2023年4月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2472ページ ナイス数:633ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2023/4

4月初に所用で富山に行った時に「春の四重奏」で有名な朝日町に立ち寄ってみました。残念ながら曇天でしたので三重奏(チューリップ◎、菜の花◎、桜〇、立山△)くらいでしたが、条件がそろえば最高の絶景スポットですね。2023年4月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2472ページ ナイス数:633ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2023/4
が「ナイス!」と言っています。

2023年5月の感想・レビュー一覧
8

えっくん
★★★★☆西洋古典絵画の怖い絵シリーズ第2弾。今回も1枚の絵に秘められた恐ろしい事実が明らかになり震撼する想いでした。一方で当時の時代背景や歴史・文化について理解を深めることができ大変勉強になりました。絵画の片隅に描かれ見過ごしてしまいそうな小物や人物など、それが何を意図し象徴しているのか子細な解説が掲載されており、著者の卓越した分析力・文筆力が伺えます。また誰の目線で描かれた作品なのかという観点で鑑賞することも、当事者と絵画の中に描かれた人物や風景との関係が本質となる場合もあることも収穫でした。
えっくん
2023/05/30 21:58

【印象的だった絵画メモ】◆まさにこれから処刑されようと元女王を描いた「レディ・ジェーン・グレイの処刑(ドラローシュ)」◆夕暮れの農村で祈る夫婦の足元にある籠とは…「晩鐘(ミレー)」◆近親婚によりスペイン・ハプスブルク家の最後の君主となった「カルロス二世(カレーニョ・デ・ミランダ)」◆血塗られた虐殺シーンが改竄された「ベツレヘムの嬰児虐殺(ブリューゲル)」◆マルガリータ王女と侍女たちのいる宮廷風景の中に慰み者を描いた理由とは…「ラス・メニーナス(ベラスケス)」

が「ナイス!」と言っています。
えっくん
★★★★★西洋古典絵画22点に秘められた怖さを解説した本です。何気ない描画と思われる作品でも意外なところに画家の思惑が暗示されていたり、当時の象徴的な要素が描かれていたりと絵画の奥深さに感動しました。これらの絵画の鑑賞ポイントを著者の詳細な解説で堪能するともに、絵画の鑑賞には歴史的背景や文化も把握しておく必要があることも認識しました。ビデオや写真も存在しない時代だけにその一瞬の動きをとらえ描かれていますが、作品に込められた物語や背景を理解することでその後の動きも想像でき、そんな楽しみ方も味わえました。
えっくん
2023/05/28 06:23

【印象的だった絵画メモ】◆詐欺師たちとカモられた若者の表情が面白い「いかさま師(ラ・トゥール)」◆踊り子と舞台裏に立つ男の関係は…「エトワール、または舞台の踊り子(ドガ)」◆断頭台に運ばれる直前の姿を悪意で描いた「マリー・アントワネット最後の肖像(ダヴィッド)」◆仄暗い部屋の中で死にゆく小鳥を見て怯える少女たちと居合わせた人々の素性「空気ポンプの実験(ライト・オブ・ダービー)」◆遭難船から筏で脱出した船員たちの凄惨な出来事をリアルに描いた「メデューズ号の筏(ジェリコー)」

が「ナイス!」と言っています。
えっくん
ネタバレ★★★★☆本屋大賞受賞作品。瀬戸内の島で自立できない母親に翻弄される暁海と櫂の物語。今回の本屋大賞候補は毒親作品も多く辟易していましたが、この作品は不器用な二人の心の機微の描き方に心酔しました。上京し作家として成功した櫂と島に残る暁海が本当の想いを伝えきれないまますれ違ってゆく様に悲哀を感じます。伝えたい思いをメールに書いては消すを繰り返す暁海…あとひと押しすればいいのにと素直になれない二人の恋の行方に切なくなります。櫂は星となってしまいますが、最期まで寄り添う二人に優しい気持ちにさせてくれる作品です。
が「ナイス!」と言っています。
えっくん
ネタバレ★★★★★シリーズ第6弾。旗本部屋住みの無頼な四人組が暗殺者の襲撃を受け、くらまし屋に助けを依頼する…。今回は暗殺者の始末の依頼を受けた裏稼業や四人組への復讐者が交錯し、それぞれの使命を果たすために対立するストーリーが楽しめます。剣術の達人たちが死闘する場面も盛りだくさんで読み応えがありました。依頼者の善悪を問わず請け負った仕事を全うするくらまし屋に残念な思いもするも、裏切られたら容赦しない非情さは相変わらずです。逆に今回はこれまで不気味な存在だった炙り屋迅十郎が依頼者にみせた優しさが際立っていました。
が「ナイス!」と言っています。
えっくん
ネタバレ★★★☆☆育ての親である叔母と離れ、実母と暮らすことになった主人公・宙の物語。実母に好意を寄せる佐伯以外まともな人間が登場しない展開にうんざりする面もありましたが、そんな大人たちに翻弄されながらも佐伯が作る料理とともに素直に成長してゆく宙の存在に救われました。最終章にはまさかの衝撃の展開が待っていましたが、各章の美味しそうなタイトル名にあわせて愛情のこもった料理が人々の心を育むストーリーにほっこりです。加えて人を愛することを宙に教えられた実母も親として成長したことが何よりの収穫でした。
が「ナイス!」と言っています。
えっくん
★★★★☆直感と結果が乖離してしまう日常的な24例が掲載されています。計算式を交え論理的に解説されているのでわかりやすいです。「35人のクラスで同じ誕生日の生徒が1組以上いる確率→81%」「1周約4万㎞の地球で地上1m高いところを1周するとどれくらい長くなるか→6m」など意外と多い、意外と少ないと感じる事例も多々ありました。ちなみにChatGPTで問題を入力して解かせてみたら正解が多かったものの誤回答もありました。入力した質問が悪かったかもしれませんが人間でさえ誤るのでAIも勘違いってこともありますね。
が「ナイス!」と言っています。
えっくん
ネタバレ★★★★☆音楽著作権連盟に所属する主人公が音楽教室に潜入調査を依頼される…。実話を基にした作品ですが、スパイ×音楽小説とあるだけに緊迫する場面やチェロの音色が静かに響き渡る描写が印象的です。講師への裏切り、隠蔽工作…深海魚ラブカのように深淵に落ちてゆく弱き主人公の描き方も秀逸です。チェロは人の声に近い楽器と言われていますが、彼が奏でる音は悲壮感あふれた声色に近かったかもしれません。講師との壊れた信頼と絆を取り戻すためにすべてを捨てた主人公ですが、清々しいラストでした。チェロの音色も歓喜に変わったはずです。
が「ナイス!」と言っています。
えっくん
ネタバレ★★★★☆幼馴染みの結婚式に出席した主人公が感動的な祝辞に魅せられスピーチライターを目指すことに…。タイトルからして、寿関連の物語に終始するかと思いきや、政権交代を目指す政党の選挙活動に話が展開するとは思いもよりませんでした。洗練されたスピーチは人々の心を揺さぶり記憶にも残りますが、言葉には人を動かす力があることが伝わってきます。日本の政治家にも聴衆の心に響く演説力があれば国政も変わるのではないでしょうか。本書にはスピーチの極意10箇条が掲載されていますが、琴線に触れるようなスピーチをしてみたいものです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/10(4930日経過)
記録初日
2011/01/03(5027日経過)
読んだ本
1750冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
563880ページ(1日平均112ページ)
感想・レビュー
1748件(投稿率99.9%)
本棚
17棚
血液型
A型
職業
役員・管理職
自己紹介

会社の先輩から薦められミステリー系を中心に継続的に読書を始めるようになりました。
通勤時間や休日中心に読書をしていますが、年間100冊を読破することが目標です。
書評をつけるようになったのは読書メーターに出会ってからですが、過去に読んだ本の内容を思い出せないこともあって、備忘録としてできるだけ活用しようと思っています。
(読書メーターを始める前の読了分は★評価のみです)

読了した本を書棚にずらっ~と並べて眺めるのが好きです。

好きな作家さんは、東野圭吾、池井戸潤、伊坂幸太郎、道尾秀介、荻原 浩、奥田 英朗、垣根 涼介、貴志 祐介、高野 和明、辻村深月です。
そして今、注目の推し作家は、今村翔吾、柚月裕子、原田マハです。

中でも、奥田 英朗さんは、高校の先輩と知り、誇らしい限りですが、奥田先輩(と呼ばせていただきます)の作品は是非、読破したいです。

オススメの本などありましたらご紹介お願いします。

よろしくお願いいたします。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう