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2024年9月の読書メーターまとめ

たま
読んだ本
10
読んだページ
3738ページ
感想・レビュー
10
ナイス
1069ナイス

2024年9月に読んだ本
10

2024年9月のお気に入り登録
3

  • キムチ
  • kinkin
  • naoto

2024年9月のお気に入られ登録
4

  • K.S
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  • naoto

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たま
初読み作家さん。読メのご感想に誘われ読んだら面白かった。視点人物の薫子が死んだ弟の恋人せつなと出会う場面から始まる。せつなが無礼で薫子は不愉快になるが、そこで読者は薫子の方にも何か事情がありそうと気づく、そのあたりの気づかせ方が面白い。そしてせつなの作る料理のおいしそうなこと。後半、徐々に明らかにされる薫子の弟、弟の友人、せつな、薫子の元夫…らの、薫子が知らなかった生きづらさ事情は、生きづらさが苦手の私には盛り込みすぎと感じられたが、前向きで意志的な薫子(苦手ピーマンを克服する幼稚園児)がいい。
天の川
2024/12/03 12:59

私もちょっと盛り込み過ぎと思ってしまいました。特に、薫子の元夫さんまでもが…って( ゚Д゚)。ちょっとばかりけんか腰で正義をあえて振りかざす薫子さんはとても魅力的でした♪

たま
2024/12/03 13:06

天の川さん、コメントありがとうございます。落ち込んでもまた立ち直り、前向きの薫子さん、良いですよね❣️

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

たま

『ラストマイル』見ました。アマゾンとおぼしき巨大物流会社…便利だけれど何もかも依存するのもこわいので、私の場合、本はなるべく近くの書店で買い、取り寄せも利用しています。ただ本屋さんが近くにない、交通手段がない、そういう場合も多いわけで…映画は満島ひかりさん大熱演、同じ野木亜紀子脚本のテレビドラマ『アンナチュラル』と『MIU404』のメンバーも出演し、楽屋落ち的楽しさだけではない、社会活動の広がりみたいなものを感じさせる効果も感じました。もちろんドラマ見ていなくても全然問題ありません。

『ラストマイル』見ました。アマゾンとおぼしき巨大物流会社…便利だけれど何もかも依存するのもこわいので、私の場合、本はなるべく近くの書店で買い、取り寄せも利用しています。ただ本屋さんが近くにない、交通手段がない、そういう場合も多いわけで…映画は満島ひかりさん大熱演、同じ野木亜紀子脚本のテレビドラマ『アンナチュラル』と『MIU404』のメンバーも出演し、楽屋落ち的楽しさだけではない、社会活動の広がりみたいなものを感じさせる効果も感じました。もちろんドラマ見ていなくても全然問題ありません。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
10

たま
書評に誘われて読み面白かった。大正時代、妾腹に生まれたかな子は、父の正妻のスヱが牛耳る横浜の富商、檜垣澤家に引き取られる。婿の辰市の不審死でミステリ仕立てとなっているが、視点人物のかな子が幼いため謎解きはなかなか進まず、かな子が父の死後の檜垣澤家で賢く立ち回る様子や富商の豪奢な生活に多くのページが割かれ、風俗小説として楽しんだ。大正時代の経済の浮沈や関東大震災が良く調べて書き込まれてはいるが、そのわりに物語に生かし切れていない印象もあった。筆力ある作家さん、かな子のその後をぜひ読みたいとも思う。
がらくたどん
2025/01/03 16:56

たまさん、ようやく読みました!嬉しい共読♪「富商の豪奢な生活に多くのページが割かれ、風俗小説として楽しんだ。」うんうん。「あの頃」の横浜が丁寧に描かれていましたね。植民地政策や軍部の兵器開発・とどめの大震災はちょっとお行儀よく史料をきちんとなぞった感じで、もう少しフィクションで膨らませてくれてもとは私も思いました。その分かな子ちゃんの「ささやかな普通の時間」の書き込みに紙幅が裂かれていたので満足感は高いです。読んで良かった。ご紹介ありがとうございました。

たま
2025/01/03 20:03

がらくたどんさん、今年最初の共読、うれしいです!去年のミステリ本回顧であらためて話題になったのではないかしら。読み応えのある本で、続きが読みたいなと思っています。

が「ナイス!」と言っています。
たま
准教授・高槻彰良の推察シリーズを8冊目まで読み、読み友さんに教えられてこちら【憧れ】も読んでみた。両方ともイケメンの中心人物が刑事とタッグを組むが、視点人物が【憧れ】は一生懸命の女性編集者でマンガっぽく、高槻の方は特異能力に悩む学生で陰影がある。推察の7に顔を出した「異捜」の林原刑事がこちらに出ずっぱりでうれしい。高槻では普通の世界に怪異が顔を覗かせるが、こちらは中心人物が吸血鬼で普通と怪異の混在が前提である。同じ怪異と言っても少し性質が異なるようだ。作家さんの造詣の深さを感じ、使い分けが興味深い。
たま
2024/09/26 15:39

なんと、吸血鬼の変貌についての論文があるとは、ビックリ、そしてそれをご存じのがらくたどんさんの博識に脱帽です!佐藤春夫訳って、吸血鬼受容の歴史も長そうですね。ご紹介ありがとうございました。

がらくたどん
2024/09/26 16:01

↑そんなたいしたものではなくて、仕事柄、なにかのキッカケで調べたんだと思います(笑) https://matsuyama-u-r.repo.nii.ac.jp/records/2669

が「ナイス!」と言っています。
たま
ギリシア、ローマの文学作品はいかに流通していたか、ギリシア人、ローマ人の家に本はあったか、町に本屋はあったか?思いもつかなかったテーマが実に新鮮で面白く読んだ。著者は現代文学や映像作品にも詳しく、古典から現代へ自由に連想が往来するのも楽しい。例えばギリシア人のリスト好きから枕草子へ、奴隷制から『地下鉄道』へ。アレクサンドリアの図書館に本を集めるため馬で旅する人々に始まる本書は、やがて1930年代のアパラチアで本を配りに馬で旅する司書で閉じる。歴史の荒波をくぐりぬけて伝わる本への賛歌、読めることの喜びの歌。
がらくたどん
2024/10/17 15:06

読みました♪司書コースの概論で図書館の成立は習うけれど急ぎ足だし忘れているし、筆写の博識に理解しきれないところだらけですが、それだけにパピルスが繋いだ書物の世界の広さを否応なく実感した心楽しい読書でした。(バジェホさんも『薔薇の名前』が好きそうで嬉しかったです♪映画もショーンコネリーが素敵だった♡←ミーハー!)ご紹介、ありがとうございました。

たま
2024/10/17 15:54

がらくたどんさん、共読嬉しいです。それにしても読むの、速っ!「書物の世界の広さ」を感じ楽しめる本ですね。わたしもショーン・コネリー好きです。どんどん良い顔になっていく俳優さんでした。

が「ナイス!」と言っています。
たま
ネタバレ高槻先生シリーズ8冊目。「押し入れに棲むモノ」―外国の物語でも衣装戸棚の奥に別世界の入り口がある。「四人ミサキ」にはベストセラー作家が登場、その作品の題名は『いつか旅立つ君に、終わらない約束を』で「いつ君」と略されているのが可笑しい。「雪の女」は尚哉が高槻、佐々倉と温泉小旅行に出かけスキーを教わる。二人と尚哉の関係は『しゃばけ』シリーズの兄や的で、女子に受けそう。この短編は怪異が怪異のまま終わる世界。澤村さんの筆は達者で面白く読めるのだけれど、高槻の謎の発展がなくて残念。次に期待しよう。
が「ナイス!」と言っています。
たま
初読み作家さん。読メのご感想に誘われ読んだら面白かった。視点人物の薫子が死んだ弟の恋人せつなと出会う場面から始まる。せつなが無礼で薫子は不愉快になるが、そこで読者は薫子の方にも何か事情がありそうと気づく、そのあたりの気づかせ方が面白い。そしてせつなの作る料理のおいしそうなこと。後半、徐々に明らかにされる薫子の弟、弟の友人、せつな、薫子の元夫…らの、薫子が知らなかった生きづらさ事情は、生きづらさが苦手の私には盛り込みすぎと感じられたが、前向きで意志的な薫子(苦手ピーマンを克服する幼稚園児)がいい。
天の川
2024/12/03 12:59

私もちょっと盛り込み過ぎと思ってしまいました。特に、薫子の元夫さんまでもが…って( ゚Д゚)。ちょっとばかりけんか腰で正義をあえて振りかざす薫子さんはとても魅力的でした♪

たま
2024/12/03 13:06

天の川さん、コメントありがとうございます。落ち込んでもまた立ち直り、前向きの薫子さん、良いですよね❣️

が「ナイス!」と言っています。
たま
川﨑秋子さん初読み。力のある文章に感心しながら読んだ。明治18年、学生運動に加担した巽は13年の刑で樺戸集治監に送られ、同房の大二郎と鎖に繋がれ労役の相方となる。若い巽の目を通して見る剽軽な大二郎、その大二郎が必死で隠し持つ小さな石、規律に厳しい看守中田。やがて大二郎は火事に紛れて逃亡し、刑期を終えた巽は中田と共に彼の行方を追う。明治に最底辺を生きた大二郎の一生、大切な石が彼に招いた不幸という皮肉が苦い。が同時に、容赦なく描かれる最悪の環境にあっても、惹かれあう魂の美しさ(?)も感じた。
天の川
2024/10/13 10:15

たまさん こんにちは。たまさんのレビューの「こういう内容にもかかわらず、社会思想的な、あるいは宗教的なメッセージ性をともなわないのが令和の時代性なのだろうか。」の一文に、なるほどそうなのかも…と思いました。北海道にしっかりと根を下ろした河崎作品を読むたびに、この地の持つ歴史的背景を考えずにはいられません。

たま
2024/10/13 14:02

天の川さん、江戸時代も同じかもしれませんが、とくに明治以降の日本は底辺の労働者の過酷な労働があって発展してきたことを思わされますね。

が「ナイス!」と言っています。
たま
1951年発表の有名歴史ミステリ。読書会の必要で再読したら、英国史(薔薇戦争と王朝興亡)が難しかった。若い時は知らないことがあっても気にせず読み飛ばしていたが、最近は「これはいったい何?」と考えてしまう。入院中の刑事がリチャード3世の甥殺しの謎に迫る。英国史はややこしいが、動けない刑事が看護婦さんから歴史の教科書を借り、見舞客から歴史小説やトマス・モアの本を借り、英国史を研究する米国人研究者を相棒に調査を進める展開が本当に見事で面白い。再読のため購入したハヤカワ文庫は1977年発行で2019年31刷り。
中村です
2024/09/14 21:15

共読、嬉しいです!ナイスとコメントもありがとうございました。ほんとにリチャード三世さん、「悪党キャラクターとして確立されてしまっているのがお気の毒で」すね😭

天の川
2024/09/15 13:00

たまさん 日本でも田沼意次や徳川綱吉など、悪評ばかりが先行していた人物の再評価が進んでますよね。権力闘争が凄まじかった時期の敗者であるリチャード3世が汚名を着せられるのは至極当然かもしれないですね〜😊

が「ナイス!」と言っています。
たま
巻頭の短編『谷から来た女』は大学教員滝沢龍から見た赤城ミワ。番組審議会、ワインバー、支笏湖のホテル(露天風呂付和洋室)…これってどういう小説なのと最初は不安になった。ミワは谷―家族が守るアイヌの故地―で生まれ、谷から来て、谷へ戻る。父が彫った入れ墨を背に日本の歴史社会が作りだした他者性を引き受けてしなやかに。最後の「谷で生まれた女」でミワは、彼女を題材にドキュメンタリーを撮ろうとするテレビ局の常に少し先にいる。不思議なことにこの小説はテレビ局の手の届かぬその場所に読者を連れて行ってくれる、そんな気がする。
特盛
2024/09/12 12:23

感想レビュー投稿800冊!おめでとうございます♪(すいません、上記作品に関係なくて)

たま
2024/09/12 12:34

特盛さん、ありがとうございます。感想書いておくと、読んだ本が記憶に残るような気がします。

が「ナイス!」と言っています。
たま
高槻先生シリーズ7冊目。「違う世界へ行く方法」は学園もの。6冊目の「紫の鏡」は私には初耳の怪異だったが、このエレベーターも初耳。エレベーターってイライラする乗り物なのに、それで上に行ったり下に行ったり、学生さんは暇だなぁ。「沼のヌシ」は安定の地方もので遠山さんが話を持ち込む。「人魚の肉」は沙絵さん登場。お話は合理的解決だが沙絵さんが怪異。おなじみさんの登場で楽しくなり、新顔(異捜の林原)にワクワク。この人とは絶対にまた出会えそう。それにしても既刊が10冊なので未読が残り少なくなってきた。
がらくたどん
2024/09/07 15:50

たまさん、ハイペース~!とても嬉しい共読です♪「エレベーターってイライラする乗り物なのに、それで上に行ったり下に行ったり」しかも酔いそうですよね(´Д`)「異捜の林原」ですが、私はまんまと彼らの話まで手を延ばしました。我ながらチョロい読者です。デビュー作らしい勢いも含めて面白かったです(そして、林原氏もそんなに悪い人じゃなさそうですよ) https://bookmeter.com/reviews/116581591

たま
2024/09/07 18:04

がらくたどんさん、コメントありがとうございます。「異捜の林原」系シリーズ、気になります!わたしも作家さんの術策にはまりそう…

が「ナイス!」と言っています。
たま
高槻先生シリーズ6作目。第5作の『生者は語り死者は踊る』で尚哉の祖母の村を訪れ、物語が深化した印象だったが、この6作目も面白い。最初の短編(お化け屋敷)は学園もので楽しく、2編目の人面瘡は高槻の親戚が登場して彼の背景がまた少し明らかになり、3編目の「紫の鏡」は説明のできない怪異現象。【もう一人の高槻】がまた現れ興味を掻き立てる。今まで取り上げられた怪異は私も聞いたことのあるものが多かったが、この鏡は初耳です。だんだん大河小説になってきた。第1作を書き始めたとき、作家さんはどこまで構想していたのだろう。
がらくたどん
2024/09/03 21:06

「だんだん大河小説になってきた。第1作を書き始めたとき、作家さんはどこまで構想していたのだろう。」本当ですね~♪高槻先生の「神隠し」の真相も徐々に。どこまでの長いシリーズになるんでしょう。楽しみですよね。紫色に光る鏡のお話、私は小川未明の『うずめられた鏡』という小さな作品を思い出しました。 https://bookmeter.com/books/16925186

たま
2024/09/04 17:18

がらくたどんさん、コメントありがとうございます。鏡の怪異、あるんですね!考えてみれば、昔の鏡台の鏡、怪しげな紫とか紅色の覆いがかけてあったのも意味ありげでした。小川未明、教えていただいてありがとうございました。全然知らなかったので読みます。未明さん、人魚とか比丘尼とかのお話も書いていましたよね。この世界、奥が深いですね。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/08/09(2020日経過)
記録初日
2019/08/09(2020日経過)
読んだ本
879冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
291829ページ(1日平均144ページ)
感想・レビュー
871件(投稿率99.1%)
本棚
39棚
性別
自己紹介

2019年の8月から読書メーターを使いはじめました。最初は私的なメモとして使うつもりでしたが、他の方の感想を読むのが面白くなり、自分の読み方が変わったり、次に読む本の参考にしたり、、、と活用させていただいています。
乱読なので、もっぱら近所の図書館で本を借りて読み、気に入った本だけ購入しています。図書館は話題の本ほど貸し出し予約待ちでなかなか順番が回ってこないのが残念ですが。
目の具合が悪くて思うように本が読めない時期が続いたのですが、一昨年白内障の手術をしたら、集中して読めるようになり、感謝しています。

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