初芦沢作品。塾講師が殺害され犯人はすぐに明らかになるが動機は？。犯人の同級生、刑事、二人の小六少年達。それぞれに焦点を当ててストーリーは展開する。犯人が抱える障がい、虐待を受けながら必死に生きる少年と重たい事実を幾つも知っても救えない葛藤を抱えるもう一方の少年の心情が近くに感じられて一気読み。犯行動機に繋がる悲しいい事実が明らかになり、犯人が純粋なだけに遣る瀬無い気持ちになった。(図)

ガーデンデザイナーのお母様、92歳好奇心旺盛でピアノ練習を欠かさないお祖母さま。素敵なお庭、たっぷりと作る料理や様々な保存食、北海道の青い空、白い雪。こんな暮らしがしたいと思ってYouTubeを拝見しています。本書では専業主婦から起業し軌道に乗せ今はその軌道を修正してる事がご本人から語られています。いつも赤やピンクの服を身につけているお祖母さま、お見合い結婚のお祖父様に惹かれたエピソードは正に胸キュンでした。（図）

初芦沢作品。塾講師が殺害され犯人はすぐに明らかになるが動機は？。犯人の同級生、刑事、二人の小六少年達。それぞれに焦点を当ててストーリーは展開する。犯人が抱える障がい、虐待を受けながら必死に生きる少年と重たい事実を幾つも知っても救えない葛藤を抱えるもう一方の少年の心情が近くに感じられて一気読み。犯行動機に繋がる悲しいい事実が明らかになり、犯人が純粋なだけに遣る瀬無い気持ちになった。(図)

阿部定事件を関係者と彼女本人への聞き取りで明らかにして行くフィクション。事件が起こるまでの軌跡や彼女の考え方はあんな事件を起こして然るべきと思ってしまうが、彼女自身は言い訳をせず、淋しさととなり合わせで毅然と振舞う。誰にでも生と性があるのに特別な事件ではあっても彼女だけの問題のように語る人たちに人間はとても複雑でわかり難い生き物だと思った。吉蔵を最後の男に選んだタイトルが意味するところに辿り着くまで物語に読まされた。（図）

13の短篇とレシピ。疎遠の父が遺した子猫は食欲が無くキャットフードに出汁パックを振りかけたことろ途端に食い付きが良くなって。インスタトラーメンにもクレープにも鰹節や簡単だけど美味しそうに引いた一番だしが出て来ます。出汁の記憶や口に入れた時にホッとする気持ちがどの話からも伝わって来ました。涼しくなったら水筒に一番出汁を入れてランチで私もホッとしたいと思います。（図）

読み友さんのレビューから手に取りました。サルチッシャ、ロールキャベツのブルーチーズクリーム煮込みなど若山さんらしいおしゃれで未知の味のレシピもありますが、保存期間の記載があるので作り置きして慌ただしい平日を助けてくれそうだと思います。ラグーソース（ミートソース）は汎用性も高いので作ろうと思います。ハンバーグと餃子、焼売は塊肉を叩いて作るのでお店の食感になるんだなと思ったらお腹が減ってしまいました。（購）

お茶漬け海苔に入っていたので名前は知っている広重。今の大河ドラマの時代より後の人、も本作で知った。口が悪くて自惚れで（自分の才能に酔っていなければ芸術家ではないが）宵越しの銭は持たない江戸っ子気質、世に認められる東海道五十三次を出すのは40代に近くになってからだった。北斎をはじめとした著名な絵師、その当時でも既存の芸術だった浮世絵に超える新しさを探し求める大変さが伝わって来る。理解者でもある2人の女房の存在もあった。自分の書きたい絵に世間がついて来たのは彼に人を思い遣る優しさがあったから。（図）

部屋代不要、朝夕食事付き、中野新井薬師近くの銭湯に住み込みお手伝いをしながら夢を叶える為に頑張る若者達とオカミさん達大人の毎日。主人公は浪人生活を経て上京して夢はこれから見つけると言ったところ。20代の若者達なので共感が少ないかと思ったが、彼等を見守る大人達の包容力やきっと叶う！、見守る優しさがこれからこんな大人？老人になりたいと思う。中野駅から坂上方面に行くことはあっても薬師方面はないので道順も分かったことだし涼しくなったら散策したくなった（図）

山暮らしエッセイ第二弾。知り合いに還暦を過ぎて運転免許を取りに行ったものの果たせなかった方がいるので1ヶ月半で順調に免許を取得した平野さんって凄い。ご近所さん、東京在住の友人や兄弟などの交流を密にしているのはこの地での自然の恩恵を楽しむ暮らしを鮮やかに感じたいから、と思う。車庫を作ろうと最初から誰かに頼らずまずはひとり想いを巡らす、これもひとり暮らしでは大事な心掛け。私もこれからを考えるとに見習って身につけたい内容だった。（図）

大河ドラマで頻繁に登場する吉原。そもそも江戸時代の結婚にはほぼ愛や恋が無いので巷の男性はそれらを遊女に求めた、床入りまでの疑似恋愛にしきたりが多くてびっくり。一度遊女を選んでしまうと別の遊女に変えることが出来ない掟があり破ると（浮気）怖いお仕置きが待っている、お金を使う恋愛ごっこは楽しいようでも覚悟もいる。遊女は何人もの馴染み客を掛け持ちするので待ちぼうけを喰らったままになることも。読み友さんも仰っているが老眼鏡を掛けても読めない書き込みがいっぱい。（図）