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2024年11月の読書メーターまとめ

おとぼけ男爵
読んだ本
15
読んだページ
4530ページ
感想・レビュー
15
ナイス
264ナイス

2024年11月に読んだ本
15

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おとぼけ男爵
ネタバレ「成瀬は天下を取りに行く」の続編。滋賀在住の私にとっては、なじみのある場所や店がでてくるので、読みながらクスクス笑ってしまう。前作よりパワーアップしているようにも思える。京大生になった成瀬は、地元のフレンドマートでバイトして万引き犯を特定したり、観光大使に選ばれたりして、相変わらず大活躍だ。娘が心配で仕方ない父親の義彦のおろおろぶりがなんとも可愛い。最終話「探さないでください」とメモを残し姿を消した成瀬の行動が意外な地点に着地して、全ての物語をまとめて爽快な読後感。読んで楽しい作品です。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
15

おとぼけ男爵
ネタバレ天才ダンサーで振付師の春。彼の人生を、ライバルでミューズのJUNの視点、叔父稔の視点、作曲家七瀬の視点、そして春本人の視点で描く。春のバレエ仲間たちは誰もが魅力的で、登場する作品の数々を見てみたい。仲間が嫉妬すら感じない春の並外れた才能の高さで、ライバル同士の足の引っ張り合い的なドロドロは存在しない。でも、学校という場所におさまりきれなかった春が自分の踊りを通して「この世のカタチ」見た「春の祭典」音が聞こえて踊りが見えた気がした。ページの隅のパラパラ漫画が素晴らしいアイデア。
が「ナイス!」と言っています。
おとぼけ男爵
ネタバレ引きこもりが自宅で餓死した。親は解剖を拒否するが、事件性を疑って解剖してみると、意外な真実が明らかになった。その後も、老々介護の夫婦、親の死を隠す息子など自然死と思われていたケースが、次々と殺人であることが判明する。引きこもり男による無差別殺人が発生し、ロスジェネ世代の革命だと言って後に続くものが現れる。その犯人は親によって殺害されたのだが、真実は……光崎がメスを握ると空振りには終わらない。引きこもり家族を崩壊させて、自分と同じような遺族を増やした自立支援団体の代表の復讐心が今一つ理解できなかった。
が「ナイス!」と言っています。
おとぼけ男爵
ネタバレレイプされた痕跡のある男性の遺体が見つかる。体の中から「目は目を」という紙片が。被害者は佐東正隆。三年前に息子がレイプ事件を起こしており、被害者の兄が行方不明になっていた。刑事の鞍岡と志波は兄を追うが……子供や女性に対するハラスメント、性被害、男女格差といった社会問題を一つの殺人事件を通して見事に描いた秀作。犯した罪に対する加害者の意識は様々で、その理不尽さに怒りを覚えながらも、登場人物の優しさに救われる心地がした。硬派な男の価値観を塗り替えるのではなく、寛容さを持った社会であって欲しいと思うけど……
が「ナイス!」と言っています。
おとぼけ男爵
ネタバレ交通事故で両親を亡くし祖父母に育てられている高校生の茜。おはなしボランティアとして交通事故で重度の障害を持つ咲子と知り合う。意気投合した茜と咲子。だが、茜は不思議なことに気づく。自分の体を夜だけ咲子が使っているようなのだ……超常現象? あるいは? 夜の茜は何者だったのか。障がいを持ったことで罪のない被害者になってしまった咲子の心の叫びが痛ましい。でも、茜の心の中に残る咲子は、茜を幸せにしてくれるかけがえのない存在。茜と咲子の出会いは二人にとって必要なものだったのだろう。
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おとぼけ男爵
ネタバレ子供の頃UFOを目撃したマルセイとマルユウ。どちらも丸田姓で二人と仲の良かった佐渡がそう区別した。大人になったマルセイは高校時代マルユウと仲の良かった真秀と結婚する。マルセイは転落死し真秀のお腹には子供が。マルセイの転落死より前に、マルユウは「今年の冬、彼女はお前の子供を産む」というメールを受け取る。人は外見と中身のどちらで判断されるのか?人の記憶は信用できるか?つがいの相手を失う喪失感とどう対峙するのか?超常現象を信じるか?など作者からの様々な問いかけを感じる。けれど、私は苦手な作品だった。
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おとぼけ男爵
ネタバレセレブの別荘地で5人もの大量殺人事件が起こり、犯人は自首したが、事件のことを話さない。被害者遺族は自分たちで犯行の解明をする為に検証会をする。遺族の一人春那に頼まれて検証会に参加した加賀は、検証会の参加者の中に共犯者がいると言うのだが。どんどん読み進められて、最後にはえ?と思わされる、さすがのミステリー。
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おとぼけ男爵
ネタバレ超常現象調査士の忍鳥摩季は、空間ループの人間切断事件、時間が止まる屋敷の殺人事件、少女の読む童話のとおりに行われる殺人事件を解決する。だが、解決の影には、摩季が先生と呼ぶ他人には見えない人物の存在があった。だが、先生の気配は突然消えてしまう。そして疎遠になっていた父が危篤だと知らせを受けた摩季は、父が入院する病院でタイムリープに巻き込まれてしまう。摩季はタイムリープから抜け出すことが出来るのか? 特殊設定のミステリーで好みは分かれるかも。面白い設定で良く考えられているけれど、私は、ちょっと苦手かも。
が「ナイス!」と言っています。
おとぼけ男爵
ネタバレ「成瀬は天下を取りに行く」の続編。滋賀在住の私にとっては、なじみのある場所や店がでてくるので、読みながらクスクス笑ってしまう。前作よりパワーアップしているようにも思える。京大生になった成瀬は、地元のフレンドマートでバイトして万引き犯を特定したり、観光大使に選ばれたりして、相変わらず大活躍だ。娘が心配で仕方ない父親の義彦のおろおろぶりがなんとも可愛い。最終話「探さないでください」とメモを残し姿を消した成瀬の行動が意外な地点に着地して、全ての物語をまとめて爽快な読後感。読んで楽しい作品です。
が「ナイス!」と言っています。
おとぼけ男爵
ネタバレゴッホに憧れ、ゴッホに挑み、ゴッホに追いつき、ゴッホを越えるかのように世界の「ムナカタ」となった棟方志功の人生を、妻のチヤ視線で描いた物語。真っすぐで、朴訥で、呆れるほど一生懸命な棟方は芸術家というよりは職人のようだ。日本民藝館の柳に見いだされなければ彼の人生はどんなものだったのか?人との出会いや縁とはまさに奇跡だと感じる。なんといっても夫婦愛が感動的。
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おとぼけ男爵
ネタバレ壇ノ浦に沈んだ草なぎの剣がなかったために三種の神器なしに即位せざる得なかった後鳥羽上皇は失われた剣に執着を持っていた。愛妾の伊賀局は、有綱に剣の捜索を命じる。有綱と刀匠伊織、巫女の力を持つ子供奈岐の三人は四国の山中に帝がいたという話を元に剣を探しに向かうが……帝という地位の人間が何を背負わなければいけないのか? 背負う者の為に戦いを続けることは正義なのか? ファンタジーのような歴史小説だが、今も戦争をやめることのできない人間に作者は怒りを感じているのではないかと感じた。
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おとぼけ男爵
ネタバレ一般人相手のお金にならない仕事などしたくない剣持麗子だが、亡くなった村山弁護士のあとを引き継いでいる。ホストの黒丑から依頼が入り、渋々対応する麗子だが…… 不動産屋、ホスト、弁護士などの殺人事件に巻き込まれる麗子だが、バラバラの事件は繋がっていた。一夜で事件を解決する麗子のパワーは凄いし、軽く読めるけれど、面白かった~というほどではないかな。
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おとぼけ男爵
ネタバレキャラクターを集めることに喜びを感じる三川。クレーンゲームを攻略することに喜びを感じる森本。客をさらさらの長い黒髪にすることに喜びを感じる美容師品田。仕事の為に女子高生を盗撮し会話を盗み聞くことに罪悪感を持たない驫木。森本は長い黒髪の頭を撫でることに喜びを感じるフェチでもあった。彼らの中には「何か」に執着する狂気が見える。欲しいものが手に入るまで客にカプセルを回し続けさせることで利益を得ようとする部長は嫌な奴だが、一番冷静でまともに感じるのがどこかうすら寒く感じた。誰もがどこか狂っている。なんか怖い。
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おとぼけ男爵
ネタバレグリコ、神経衰弱、ジャンケン、だるまさんがころんだ、ポーカー。誰でも知っているゲームに特殊なルールを加えたゲームで勝負をする女子高生真兎。勝負は、文化祭の場所取りからエリート校と高額なチップをやり取りするものにと大きくなっていく。そして、真兎にはエリート校に勝負したい相手がいた。観察力や生きる戦略を駆使する彼女たちの異能に感心しつつ、その本質がかわいい友情であることにほっこりする。痛快で楽しい作品で面白かった。 今年読んだエンタメ小説の中では一番面白かったな。
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おとぼけ男爵
ネタバレ死ぬのが怖いから生きている槐。厳しかった有名染色家の祖母の残した家で、染色を生業にする叔母伊予子と同居している。そこに、飛び降り自殺に巻き込まれけがをした従弟の綸が加わり三人の生活となる。綸は青の糸で織りをすることで徐々に回復する。飛び降り自殺した画家未都のストーカーらしき男は、綸から未都の最後の言葉を求めて綸を付け回しているのだが…… 人の感情は様々だ。強さ、弱さ、中途半端さ。欲望と執着や誤解、思い込み。愚かな人間とは別の次元に生きる藍という単なる染料ではない生き物の存在が神々しく思えた。
が「ナイス!」と言っています。
おとぼけ男爵
ネタバレ令和世代の若者の苦悩を描いている。登場人物は、皆優秀で真面目でバイタリティがあるのに、危なっかしい。頑張り屋さんなのに、楽な方法を選んでしまいそうなアンバランスさを持っている。すごく面白かったし、若者を知る良い機会になったけれど、人生をゲームのように考えず、ほどほどに生きていけばいいのにねえって感じました。 詳しい感想はこちら https://note.com/otobokedansyaku/n/nbb7e8f02a776
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/28(1864日経過)
記録初日
2019/10/28(1864日経過)
読んだ本
469冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
141766ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
467件(投稿率99.6%)
本棚
0棚
性別
血液型
B型
職業
主婦
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