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2024年4月の読書メーターまとめ

itokake
読んだ本
8
読んだページ
1908ページ
感想・レビュー
8
ナイス
259ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

itokake
羊皮紙のおまけ付き!ずっとさわってみたかったので、夢が一つ叶った。図書館本でも付録がちゃんとついている。皮とは思えない手触り。特殊加工した紙のよう。本の内容も最高。見たい部分には写真があり、工程の説明も具体的。「やってみよう」まである。作者の語りが深い。それもそのはず、この人は羊皮紙を制作販売してる。世界各国に調査に出向き、羊皮紙の古文書まで持っている。書かれている内容にもちゃんと説明があってびっくり。作者、いったい何者?羊皮紙に興味を持つに至った過程が知りたいが、別の本に書かれているんだろうか。
コットン
2024/04/08 18:43

この本を読む前は羊皮紙といっても羊の皮なのでイメージ的に手触りが柔らかいのかな?と思ってましたがほぼ紙ですよね。そこが一番感激した点でした〜♪

itokake
2024/04/08 20:32

コットンさん、本当に紙ですよね。私も驚きでした。「さわってみる」が叶ったので、次は「羊皮紙に書く」を体験してみたいです。できれば羽ペンと虫こぶインクで。

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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

itokake

読書のお供の石。読友さんが「本に寄りそう文鎮」についてつぶやいていたのですが、私はこの2つを愛用。右が河原の石で、左は手持ちの化石。

読書のお供の石。読友さんが「本に寄りそう文鎮」についてつぶやいていたのですが、私はこの2つを愛用。右が河原の石で、左は手持ちの化石。
月に春目だ
2024/02/26 20:57

とてもきれいですね!!山椒魚のよう!!!

itokake
2024/02/27 05:46

月に春目ださん、ありがとうございます!山椒魚、たしかに似ているかも。もう何十年も愛用している石です♡

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2024年4月の感想・レビュー一覧
8

itokake
本そのものについて、知らない世界を見せてもらった。ロゼッタストーンから始まる歴史が興味深い。先日、『羊皮紙の世界』を読んでいたので、さらに理解が深まった。モロッコ革で装丁された本が美しいというが、どこで見る機会があるんだろう。17世紀に突如現れた謎の製本家、ル・ガスコン。彼の装丁は抜群に美しい。おじさんの横顔が模様に紛れ込んでいる。芸術家としての署名なんだろう。その遊び心がいい。フランスでは少し前まで文学書を中心として多くの本が仮綴じで売られていた。購入した人が自分の好む書物に仕上げる。なんか素敵。
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itokake
イラン、トルコ、モロッコをロバと旅した本。1日30キロは平気で歩くし、豪雨にうたれても風邪ひとつ引かない。もちろんコロナにかかることもなく無事に帰国できた。トルコで多少危険な目にあったのは、酒のせいかと思う。イスラム圏在住で平気で酒を飲むような人たちというのは都市生活に染まっているか、やさぐれているか。やさぐれている人が酒を飲んでタガを外したら、そりゃ、危ないだろうに。著者もイスラム圏で平気で酒を飲む。日本人と結婚していたトルコ人はたぶん嘘だと思う。単にビザ切れで強制帰国。離婚した奥さんに同情とか、純朴。
itokake
2024/04/16 14:19

イラン人のホスピタリティの裏に潜む、アフガン人への迫害。ロバとのほのぼの旅よりも、このイラン人の二面性の方が印象に残った。

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itokake
結論は、認知症がなければ大丈夫。ただし要介護3まで。家族の在り方はむずかしい。例えば一人暮らしの80代女性は悪性リンパ腫の可能性が高かったが、高齢者を大病院に紹介すると関係悪化になるので紹介しなかった。女性には家族がいなかったので、このような医療差別が起きてしまった。一方、よかれと思って甥と姪をケアマネが探して会わせたが、その2日後に自殺のような形で死んだ男性は、「こんな姿は見せたくなかった」。身寄りがないと軽視されたり、血縁という枠にはめて解決しようしたり。単純な悪意も、薄っぺらな善意もどちらもいやだ。
ちい
2024/04/15 19:40

認知症も色々なタイプがありますね。ボケないのが一番ですが、もしも自分がボケるなら、「可愛くボケる」のが理想です(笑)物取られ妄想や怒りっぽくなると、家族も近寄らなくなりますし…症状が進むと、お金に拘る、お皿を舐め回すなどの奇行が出ることがありますが、あれは、もともとの気質や習慣が、理性の箍が外れることで露呈するのか…考えさせられます。習慣は大事です。アミロイドβなど原因物質が言われていますが、健康保険を使って認知症治療薬を投与するなら、若い世代や少子化問題に予算を割いて欲しいなと思ってしまいます(>_>)

itokake
2024/04/15 21:46

認知症の方々の内面を知りたくて、『痴呆を生きるということ』を以前読みました。失われてしまった機能を、失われていない機能を使いながら、精一杯に自分なりの理由を見つけようとしている。はたから見ると迷惑な行為も多いですが、好んで認知症になる人はいないし…。認知症のお薬は、なかなか使い勝手が悪そうですね。規定量では副作用が強く出たり、「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」にも挙げられていて残念です。

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itokake
社会学からみる中国農村。もっと生々しいリアルが読みたかった。研究のために村の中で生活するが、本音まで到達できてない。1つおもしろいと思ったのは、中国では夫婦別姓だが、それは女性は結婚しても相手の家族とは血縁関係にないから。個人主義で血縁主義だという中国では、子ども(男児)を産んでようやく既婚女性は立場を確立する。一昔前の日本でも似たようなものだが、男側の名字を名乗ることで形だけは相手側家族に内包されるのと対比させてある。表面上の差はあっても中身は同じ。
itokake
2024/04/14 16:04

中国では酒宴を開くことで儀礼上の歓迎を表明する。酒を通しての交流は浅くて一時的なものだと思っているが、それは中国も同じで、さんざん酒で歓迎された翌日に手のひらを返したように冷たくされたことも。

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itokake
タイトルのセンスが光っている。食洗機はモラ夫の共通点を象徴するモノ。一昔前なら、もしかしたら洗濯機だったかもしれない。本書は弁護士の著者が経験したモラハラ事例を15のエピソードに再構成したもの。お見合い、結婚相談、マッチングアプリなどで出会い、互いをよく知らずに条件重視で結婚した例が多いという。ちょっと驚いたのが、「モラハラでは離婚できない」という弁護士もいること。本書はもちろん離婚できるという立場から書かれている。モラハラが軽視されることは、何ハラになるんだろう。
itokake
2024/04/08 14:19

モラハラを克服できたという話はあまり聞かない。だけど、ほったらかしでいいとも思えない。離婚で放流されたモラハラ男たちが、次の餌食を求めてさまよう姿を想像するとぞっとした。

itokake
2024/04/08 14:29

モラルハラスメントのwikipediaは日本語版しかなかった。モラハラはフランス人精神科医が提唱。なのに、本家のフランス語すらない。ハラスメントのwikiは36か国語あった。英語でモラハラに該当するのはpsychological harassmentだろうか。moral harassmentはイギリスでは職場いじめの文脈で使われるらしい。日本語サイトでも職場いじめとしてのモラハラを扱う記事がいくつかあった。夫婦間のモラハラは人類共通のものだと思うのに、海外の事情はなかなかつかめなかった。

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itokake
以前からネットで存在は知っていたが、著書を読むのは初めて。野宿を愛する著者は、高校生で野宿デビューし、たぶん今も現役で野宿を楽しんでいる(はず)。図書館にあったので、わくわくして棚の前にたつと、そこはキャンプコーナーだった。ソロキャンプ、オートキャンプなどの文字が乱立するなか、ぽつんと「野宿入門」。アウェー感がはんぱない。図書館分類で786戸外レクリエーションなので、間違ってはいない…。人類は野宿から始まったのに、何という事態だ。あっちで野宿、こっちで野宿と楽しいエピソード満載。なんども笑った。
itokake
2024/04/06 10:01

女性が野外で眠っていて無傷で生き延びてこられる日本という社会は、やっぱり珍しいのかもしれない。著者は安心安全を心掛けているが、そこに絶対はない。語らないだけで危険な目にはあっているのかもしれない。だが、少なくとも命をとられることはなかった。どうかこれからも安全第一で野宿を楽しんでもらいたい。

itokake
2024/04/06 10:08

著者のツイッター(X、という言い方にまだ慣れない)を見ると、意地悪ベンチの写真があった。逆U字にカーブしていたり、不自然なひじ掛け?の木を打ち付けているもの。横にならせねーよ、ここで寝るんじゃねーよ、と誰かの声が聞こえてきそうだった。急角度な斜めベンチに座ったことがあるけど、短い時間の休憩だけしか許されない存在感に心がざわついたのを思い出した。

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itokake
羊皮紙のおまけ付き!ずっとさわってみたかったので、夢が一つ叶った。図書館本でも付録がちゃんとついている。皮とは思えない手触り。特殊加工した紙のよう。本の内容も最高。見たい部分には写真があり、工程の説明も具体的。「やってみよう」まである。作者の語りが深い。それもそのはず、この人は羊皮紙を制作販売してる。世界各国に調査に出向き、羊皮紙の古文書まで持っている。書かれている内容にもちゃんと説明があってびっくり。作者、いったい何者?羊皮紙に興味を持つに至った過程が知りたいが、別の本に書かれているんだろうか。
コットン
2024/04/08 18:43

この本を読む前は羊皮紙といっても羊の皮なのでイメージ的に手触りが柔らかいのかな?と思ってましたがほぼ紙ですよね。そこが一番感激した点でした〜♪

itokake
2024/04/08 20:32

コットンさん、本当に紙ですよね。私も驚きでした。「さわってみる」が叶ったので、次は「羊皮紙に書く」を体験してみたいです。できれば羽ペンと虫こぶインクで。

が「ナイス!」と言っています。
itokake
人類史を歯痛から外観する。瀉血というエセ医療が2200年も続いたように、人類は長い間迷信の中にいたことが歯の歴史からもわかる。プリニウスが書いたような民間療法(殺された男性の歯で患部をひっかく)が効かないなら、抜歯するしかなかった。歯痛から解放されるために、さらなる痛みに耐える。中世は巡回歯抜き屋が抜歯ショーを展開。抜歯の悲鳴は観衆の歓声がかきけした…。18世紀、笑気ガスで麻酔が始まり、ようやく痛みから解放される糸口が見えた。だが安全に誰もが歯科医療を受けられるようになったのはつい最近。
itokake
2024/04/02 14:48

古代にも科学的思考が光る瞬間はあった。ヴェーダ(紀元前1000年頃から紀元前500年頃)は61章を費やし、歯の清潔に関する方法を記載。エトルリア人(紀元前1000年頃)は見事なブリッジがあった。ムハンマドは歯の大切さを知っていて、「つまようじを使ってから礼拝するものは、普通の礼拝者75人に値する」とコーランに書いた。日本にはお歯黒に虫歯予防効果があったが、本書で言及がないのが残念。

itokake
2024/04/02 14:57

20世紀初頭まで、阿片入りシロップが子供の歯ぐずりに使われていた。幼い子供が多数死亡。同時期、エナメル質を削り取るほどの研磨剤が入った歯磨き粉も平気で新聞広告され、売られていた。今でもアマゾンでレメディは売られているし、アメリカのオピオイド禍は現在進行形。好きな俳優の息子さんがODで死んでしまってショックだったが、彼も処方薬オピオイドがきっけけで薬物依存になっていた。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/12/16(1601日経過)
記録初日
2018/10/01(2042日経過)
読んだ本
699冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
136152ページ(1日平均66ページ)
感想・レビュー
699件(投稿率100.0%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

貝、虫、植物など生き物全般、
心理学、精神医学、自然現象、言語などが好き。
アイコンは大好きな貝のイトカケガイです。
小さなカタツムリ(コハクガイ)とオンブバッタを飼っています。
最近は民話、民俗学に興味が出てきました。
心のオアシスは「大草原の小さな家」と「キャンディ・キャンディ」。

ずっと事件系のノンフィクション・ルポタージュが好き、と思っていました。気になる事件は判決が確定するまで追いかけます。でも、悲惨な事件に向き合うとメンタルを削られるので、美しい写真集や画集を見てバランスを取るようにしています。

英語も勉強中で、英語絵本を月に数冊読むように努力中。
ほぼ毎回、知らない単語に出会います。

2023年の目標:
歴史のお勉強
→『史記』はじめました


好きな作家:
・こだま
・宮本輝
・森類
・内澤旬子

お気に入りノンフィクション/ルポ:
・砂漠の囚われ人マリカ  マリカ・ウフキル
・生かされて。イマキュレー・イリバギザ
・女盗賊プーラン プーラン・デヴィ
・老親を棄てられますか  門野晴子
・鴎外の子供たち 森類
・ブッシュマンとして生きる 菅原和孝
・庭とエスキース 奥山淳志
・子どもたちの階級闘争 ブレイディみかこ
・無人島に生きる十六人  須川 邦彦
・転がる香港に苔は生えない 星野博美

お気に入り小説:
・小説アーサー王物語 バーナード・コーンウェル
・大地 パール・バック
・夫のちんぽが入らない こだま
・流転の海 宮本 輝
・ふたりの老女 ヴェルマ・ウォーリス

お気に入りその他:
・すねこ・たんぱこ(岩手の昔話) 平野直
・カメムシの母が子に伝える共生細菌 細川貴弘
・現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき 吉岡乾
・ニッポン貝人列伝 時代をつくった貝コレクション 奥谷喬司
・心理学の7つの大罪 クリス・チェインバーズ
・カイメン すてきなスカスカ 椿玲未
・カタツムリの謎 野島智司

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