ネタバレ撃って良いのは～の元ネタと言われているので読んでみた。なお、そのセリフは出てこない模様(´・ω・`)／文体がカッコいいし、台詞回しも痺れるし、自分があまり接してこなかった類の文章なので、良かった。／わりとビターな終わり方で、カーメンが銃を持つと狂うというのがなかなかにエグい設定。今だとリアリティの低い話だけれど、これが書かれた時代にはかなりそういう人が多かったのではないかと感じさせられた。良い本でした。

ネタバレ初山崎豊子本は、最初に評価されたこれだろと思った。多可の人生を追走するような構成で、旦那に振り回されたり、社会に振り回されたりとまあ、色々大変な人生だったと感じさせられる。大阪弁特有の”柔らかさ”が心地よく、どれだけ絶望的な状況になっても、生きてやるという強い意志を感じられた。／旦那が妾宅で腹上死は悪いけれど笑ってしまったが、関東大震災、伊藤の自殺そして大阪大空襲による虚無感はいたたまれない気持ちになった。／多可が最後の最後まで商売人をしていたのが見事だった。時代を超える名作

ネタバレ撃って良いのは～の元ネタと言われているので読んでみた。なお、そのセリフは出てこない模様(´・ω・`)／文体がカッコいいし、台詞回しも痺れるし、自分があまり接してこなかった類の文章なので、良かった。／わりとビターな終わり方で、カーメンが銃を持つと狂うというのがなかなかにエグい設定。今だとリアリティの低い話だけれど、これが書かれた時代にはかなりそういう人が多かったのではないかと感じさせられた。良い本でした。