とても秀逸な翻訳の「東方綺騨」に続いて。本編はL古代ローマ皇帝の回顧録という特殊な事情もあり、アカデミックかつ何だか固苦しい翻訳のようで、訳者は解説で翻訳の苦労を記しています。ただ、お若い時の初めての翻訳という事で、スラスラ読むめるとは些か言い難い。私自身拙いながら資料として何冊か英翻訳をした経験があり、中でも古典は古語や諺、ましてや時代背景と地域の慣習や共通認識それに心情などを調べないと、著者を理解できなかったです。というわけで、「ローマ人の物語」(塩野七生)を併読して本編の理解に努めています。、
▽最終章はNHK大河の衰退を批評。同BS時代劇に至っては、カメラは寄り過ぎで画面はどアップばかり、マルチでパンはなく場面情景が判らない。しかも役者は目線と顔の向きがセリフ相手に直視で、舞台の遠近感が出ない。▽しかし、「たそがれ清兵衛」、「雨あがる」、「果し合い」など幾つかの大作は、かつての遺産を受け継ぎ、どの世代も感銘しますが、続く役者やスタッフに希望の灯は見え辛いです。▽早くから米国の西部劇や英・伊の王侯貴族・騎士などの映画もめっきり衰退ですが、時代劇は江戸からの芸能の伝統を受け継ぎ頑張ったと思います。
歴史が好き。でも、オイ、コラっと上から目線はかないません。作家も同じで、向田邦子、宮本輝はじめ庶民の目線で描く悲哀に浸り、また有川浩のユーモアやアイロニーに拍手。そして古本のルーツは、神様、仏様、植草甚一様なのです。
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▽最終章はNHK大河の衰退を批評。同BS時代劇に至っては、カメラは寄り過ぎで画面はどアップばかり、マルチでパンはなく場面情景が判らない。しかも役者は目線と顔の向きがセリフ相手に直視で、舞台の遠近感が出ない。▽しかし、「たそがれ清兵衛」、「雨あがる」、「果し合い」など幾つかの大作は、かつての遺産を受け継ぎ、どの世代も感銘しますが、続く役者やスタッフに希望の灯は見え辛いです。▽早くから米国の西部劇や英・伊の王侯貴族・騎士などの映画もめっきり衰退ですが、時代劇は江戸からの芸能の伝統を受け継ぎ頑張ったと思います。