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2024年2月の読書メーターまとめ

のっち♬
読んだ本
36
読んだページ
3532ページ
感想・レビュー
36
ナイス
7250ナイス

2024年2月に読んだ本
36

2024年2月のお気に入り登録
8

  • ギンテマリン
  • えんぴつ
  • dokusyotyu24
  • 舞のりえ
  • 乙郎さん
  • そぼろ
  • アンドレナ
  • 押さない

2024年2月のお気に入られ登録
8

  • ギンテマリン
  • えんぴつ
  • dokusyotyu24
  • 舞のりえ
  • 乙郎さん
  • そぼろ
  • アンドレナ
  • 押さない

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のっち♬
飼い主の都合によりガス室で殺処分される「ある犬のおはなし」。犬視点で遍歴を辿る構成で、素朴かつ控えめな文章と写実的で細やかな硬筆画で精彩と非情さを重点的に描くことで、テーマの重みと高い浸透性を両立させている。その数は2015年発刊当時で犬猫合わせて12万匹。これは統計次第で何割か開きがあり、昨今は何分の一かに減っているとはいえ未だこうした最期を迎える犬猫が存在することに変わりない。実情だけ描いて終わるのは些か味気ない気もするが。表紙裏には子供達のカラフルなイラストや感想文、モノクロの本編と好コントラスト。
キキ
2024/02/17 16:09

2011年の震災での被災動物をきっかけに、殺処分をなくすため、超微力ですが細々と活動をしています。この10年で、ずいぶん進んだほうだと思いますが、まだまだ殺処分数は少ないとは言えません。我が家の保護猫も、看取った子を含めると15匹となりました。個人でできることは限られているので、メディアで取り上げられるようになってありがたいです。のっちさんがこうしてレビューを書いてくださることも、大きな貢献に繋がると思います。早く殺処分ゼロの国にしたいと願っています。

のっち♬
2024/02/17 16:54

キキさん、昭和末期は100万頭は下らなかったでしょうから、往年にわたり自治体や飼い主たちが地道に取り組んできたことも伝わるときっかけとなりました。今後も0を目指していければいいなと感じます。「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方でわかる」—ガンジー

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

のっち♬

先月ベストは『百年の孤独』、次点で『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。『罪の轍』『愛人』も良かった📚今日は中華飯の残りで皿うどん仕様にしてみた🍜先月はあんなに沢山お祝いコメントをいただいて感謝感激です😭また旅行もグルメ漁りもしたい!今月もどうぞよろしくお願いします🙇布団から中々出られない寒い日が続きますが、皆様ご自愛くださいませ❄️ 2024年1月読んだ本:47冊、7087ページ https://bookmeter.com/users/1091037/summary/monthly/2024/1

先月ベストは『百年の孤独』、次点で『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。『罪の轍』『愛人』も良かった📚今日は中華飯の残りで皿うどん仕様にしてみた🍜先月はあんなに沢山お祝いコメントをいただいて感謝感激です😭また旅行もグルメ漁りもしたい!今月もどうぞよろしくお願いします🙇布団から中々出られない寒い日が続きますが、皆様ご自愛くださいませ❄️
2024年1月読んだ本:47冊、7087ページ
https://bookmeter.com/users/1091037/summary/monthly/2024/1
かすみん
2024/02/05 18:52

いつもありがとうございます(*'▽')餡と麵が絡んで美味しそう(∩´∀`)∩今月もよろしくお願いします🥜

のっち♬
2024/02/05 19:36

かすみんさん、私は皿うどんは中々食べるのが苦手みたいです。格闘してる間に腹が膨れる(えw)こちらこそよろしくです!

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
36

のっち♬
テイストの異なる6話が導く地獄絵図。『かわいそ笑』に引き続き読者を傍観者にとどめない持ち味が発揮され、説得性は飛躍的進化を遂げた。1話1話単品でも質が高く、それぞれが有機的に結びついて信仰史などを絡めて、死生観の根本を揺さぶってくる。その切り口も屋上遊園地という日常性にはじまりサークルや昔話など王道系まで多彩で飽きさせない。くどい表現が目立つ文章がB級臭いのは殊更惜しいが、資料の累積で広げていく段取りも上手い。もっとも、あまりに無力感が突き抜け過ぎて乾いた諦念ばかり残るのでホラーとも言い切れない面がある。
6
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
森の中でパン屋を営むカラスの夫婦は子育てに忙殺されて不況に。やがて一家は団結し、「とってもすてきなかわったかたちのたのしいおいしいパンをどっさりたくさんつくりました」—形容詞から出血大サービス。おかあさんがおっぱいをやりに帰るとか擬人化に妙な誤解を招く表現があるのだが、本作の見どころはアメリカンドリーム展開の要となるバラエティ豊かなパン。動物や果物をはじめ家電とか置き物とか日用品に至るまで何でもアリかつリアルで、パンだけで街ができそう。買いに群がるカラスの大群にしても作者の細やかな描写力が発揮されている。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
ネタバレ空襲の続く上野動物園で万が一の脱走リスクを考慮して殺処分される三頭の「かわいそうなぞう」。毒入りの餌や注射に失敗した職員たちは絶食による殺処分を決定。餌をせがむぞうたちはしなびきった身体の背中でもたれあい芸当をはじめ、最期はばんざいをしたまま絶命していく。胃袋にはひとしずくの水さえも残っていなかった。ぞうだけはなく板挟みにされる現場の係員の辛さも並行して描いた点が話の悲痛さを引き立てている。命令違反して餌をやり一日も早い戦争終結を祈る係員たちの表情や仕草、痩せ細り耳ばかりが大きく見える象のスケッチは迫真。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
『ふしぎな図書館』第1作。魔王に盗まれたキーパーツを探しにグリム童話の世界へと飛び込む。不仲過ぎて生贄と魔女になる『ヘンゼルとグレーテル』、魔女が優し過ぎて何も起こらない『ラプンツェル』はまだシンプルな逆転構図なのだが、『白雪姫』に至っては他の民話へ乱入して暴君化・肥満体化するという奇天烈さ。あとがきにも顕れた作者の天邪鬼ぶりが総動員された章とも言え、江口の作画も強烈なインパクト。物語の成立にはネガティブな要素がいかに必要か。話を刺激的にもつまらなくもする魔王たちには創作者視点の喜悦と諷刺が混在している。
Nyah
2024/03/04 20:35

面白そうですね。廣嶋さんは結構読んでるので、こちらも読みますね。

のっち♬
2024/03/04 21:43

Nyahさん、司書さんのオススメでした。廣嶋さんと江口さん、良いコンビですね。

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
『ガンピーさん』第3作。アフリカを旅行中にサイの孤児を保護して連れ帰ってきたガンピーさん。成長につれて食餌量の増えるチャーリーは雑草や落ち葉を食べる仕事を与えられ、人間たちと幸せに共生していく。作者にとって遺作となった本作でも、物語の構図こそ前2作とかなり隔たるものの、動物たちと子供たちに対する温かな眼差しは終始通底している。チャーリーを孤独に追いやったのも人間なら、救うのも人間。そしてサイはどこまでいってもサイである。ストーリーの外側をそれとなく暗示することで、一見突飛な話は柔軟に普遍性と深みを帯びる。
ブルちゃん
2024/03/04 07:23

おはよう😙わお!いつもちこくのおとこのこ の人だね😍!へー、街のために働くなんて、ナイスアイデア🥰

のっち♬
2024/03/04 10:32

ブルちゃん、彼も沢山素敵な絵本を遺しましたねぇ。もっと色んなガンピーさん見たかったな。

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
ネタバレ『ガンピーさん』第2作。今日は自動車に乗ってドライブ、子供たちと動物は即オチで乗り込んでくる。英国カーが走る田園風景の映し方は前作と打って変わってロードムービー的で、不条理の受容から反抗へ反転したストーリーに適切なアプローチ。さて、今回は雨でできたぬかるみにタイヤがはまって、しかも乗員が何かと理由をつけて"車を押したくない"というもの。因みにいぬだけはちゃっかり理由を言っていないが、ガンピーさんが降りるわけにもゆくまい。というわけで今回は全員の団結で窮地を脱しての行水なので、前作より通俗的で清々しい余韻。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
『図書館戦争』シリーズ第2作。新キャラとの接触を契機に良化委員会のみならず他派閥との抗争まで浮上。「何十年か後の自由のために今ある自由を捨てろとか言えない」—今作はアクション控えめで人間劇や論戦が中心。小牧と手塚と柴崎の視点も増えて世界観の広がりを堪能できる。郁の両親や光の兄に象徴される"家族という括りをすげぇ都合よく解釈する家族"の迷惑さは、『レインツリーの国』をめぐる障がい者差別と並ぶ本書の二大諷刺。著者のアンチが書きそうなレビューを先回りして載せるとは結構な自意識過剰ぶり。できる美女も描けるわけだ。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1996年5th。実験的でロック色の強い作風。重い疾走感と官能的なソロが強烈な「G.」、歪んだ閉塞感の「HURT」、混沌とした五拍子と壮大なソロのコントラストが絶品の「RA-SE-N」、ドラマチックな構成の大曲「FOREVER & EVER」、単調な歌メロに対し凝ったアレンジを持つという真骨頂な名曲「END OF SORROW」、スライドを駆使したベースが秀逸なの「DESIRE」、涼しく爽やかなギターワークの「IN SILENCE」と、バラバラな個性の緊張感がピークに達した名盤。★4/5
STYLE
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
公園にてサイコロを振って進む「ジャングルぼうけんゲーム」を拾った姉弟。毎度の事ながら作者の彫りの深い写実的な作画は、超現実の世界観に圧倒的なリアリティーをもたらしている。モノクロの静止画であるにもかかわらず主役の姉弟はもちろん動物たちの表情や動きも生命感や躍動感に満ちているし、雨や蒸気の描写に臨場感がある。映画では手のつけようのない猿たちは、この原作絵本では比較的おとなしくゲームを眺めている光景がまた印象的だ。一際謎めいているのが話の通じない案内人、〈黄金の都市〉に妄執する古今東西の文明人の皮肉なのかも。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
『透明な夜の香り』続編。一香の後任として朔に雇われた青年朝倉が語り手。繊細な嗅覚と心を持つ朔と探偵の新城のコンビからより円滑にユーモアが飛び出すようになった分、朔の奇人ぶりや魔力まで強烈に映るようになった。源さんの過去も扱われ、男の舞台にカンフル剤のように女性が投入される。かといって静かな筆致の著者のこと、神秘性こそ減退したが汗臭くならないし、『赦し』を基本モチーフとしているので穏やかな余韻が担保されたストーリーに安心して浸らせる。感性の多様性とサスペンスフルな執着の掘り下げも卒がない。引き際が鍵だろう。
瓔
2024/02/29 20:09

私は、透明な夜の香りを読んでます😄

のっち♬
2024/02/29 20:20

瓔さん、構想面のバランスの取り方が結構異なっているので仮に続けて読んでも楽しめると思います。私は3年あきましたけどね。

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
孤独な日々を送るヤマダさんが不思議な庭で遠い日を思い返すファンタジー。小学校の図工教員として定年を目前に控えた作者がある朝見た夢が題材。庭で出会う人や場面は昔ヤマダさんが好きだった本の登場人物や友達や夢で、失われたのではなく眠っていたのだった。彼はすることが見つかり充実した人生を送るという締めは子どもよりも大人の方にこそ響きそうであるが、作者は特定の年齢層を狙ったつもりはないらしい。『子どもの頃に大好きだった絵本や物語、友達、夢、そういうものは、ずっとぼくたちの人生を支え、応援し続けてくれると思うのです』
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1995年12月23日東京ドーム公演。序盤から機材トラブルに見舞われたSUGIZOは体調不良を弾き飛ばすように動き回る。RYUICHIは「RAIN」など声がよく伸びており、「PROVIDENCE」「GENESIS OF MIND」と鋭さと妖艶さがピーク。後半はアップテンポ曲がギッシリで、「BLUE TRANSPARENCY」「TIME IS DEAD」で全員集まる光景や繋ぎは映える。「MOTHER」〜エピローグの流れも秀逸。若い刺々しさと時代を築く熱量が共存したベストアクト。★4.5/5
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
『わたし』の姉妹編。「あなた」も「わたし」同様、関係性によってでしか規定できない。しかし、認識される側からする側に転ずることで、「あなた」はより多彩で楽しくも悩ましい存在にもなりがちだ。谷川の文章量は相応に増え、読者も引き込む形で「わたし」と「あなた」から自己同一性や人格形成の本質へと繋げる説明が鮮やか。「たくさんの「あなた」にであってわたしはわたしになる」—ある意味、『わたし』で仄めかされた実存的な問いに対する回答が示されている。長の作画もより温かく包容力溢れるタッチになり、続けて読んでも新鮮味がある。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
図書館で育った孤児が謎の文字で書かれた古代の伝説に没頭する。ストーリーはヒロインの動向と伝説の内容に加えて、王位を継いだばかりの頼りない女王をローテーションする方式で、「茨」は両界を結ぶ文字のみならず構成面や人間劇でも重要なモチーフとなっている。現代と古代の縫合の強引さや後半の展開の速さはリスキーなものだが、感性に訴える表現力により動き以上の緊迫感が現れている。加えて著者の作品の中でも女性としての視点が比較的強く打ち出されており、やきもきしながらフォローするヴィヴェイや大胆な決断をするケインらが魅力的。
tosca
2024/02/26 19:20

のっちさん、そそられるレビューです!図書館で育った孤児、謎の文字で書かれた古代の伝説…読みたくてたまらなくなりました!

のっち♬
2024/02/26 19:24

toscaさん、マキリップは現代ファンタジー作家の中でもかなりお気に入りです。是非是非!

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
ネタバレ一匹生き残ったおおかみのこが街中で自分に「にたこ」を探すが、どこにも見つからない。文字数は少なく、黒くて表情の読めない主人公の孤独が際立つように、賑やかでカラフルな他の動物たちのコミュニティが描かれる。街並や生活感のディディール追求は日本人離れした作画センスで見応えあり。印象深いのは外界へ旅立つのではなく、この街で「おおかみとしていきる」ことを選ぶという幕引き。彼は生粋のはみ出し者なのかも知れない。そんな自己との和解は清々しく、クールな力強さがある。読み手の孤独観や自己同一性の鏡となりそうな哲学的な絵本。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
"いんであんになりたい"こねこのねるが色々な生き物の協力により"いんであんのいるくに"に辿り着く。理由ははっきりしないが唐突に泣くほどなってみたいようだ。こうした幼心の得体の知れない強い願望とそれに対する周囲の反応の優しさ、おはなやにわとりの愛らしいデザイン、さるの奇抜な配色はいかにも作者らしいところ。インディアンのおじさんたちと楽しく踊り明かして満足して帰るという至って健全な筋なのだが、描写は数百年も遡ったような感覚。大人側の説明力まで試されそうだ。色んな意味でミッフィーのシリーズとは一線を画した作品。
のっち♬
2024/02/21 16:46

yominekoさん、ブルーナ氏のデザインはいつも印象的です🐈楽しんでください〜

yomineko@猫と共に生きる
2024/02/21 17:50

こんばんは~🌸🌸🌸ありがとうございます😊はい!楽しみます😻😸😻😸

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
まず歌舞伎風の大見得を切らずにいられない校長くまさかとらえもんのネーミングが秀逸。「げんき」で「かわいい」生徒たちは真面目に宿題に挑み悉く大ボケをかます。そんな落第生たちを率いた遠足でせんせーもまた大コケする。「わかりやしたー」「ごめんなせー」という挨拶や、「ぬきあしさしあししのびあし」で読み手の歌心を試すなど、独自の世界観にレトロ笑劇の要となるエッセンスが詰まっている。元々は学位論文に忙殺されて下書きの裏に黒と黄の二色で乱暴に走り書きした紙芝居、デッサンと構図のざっくり感を笑いへと昇華する才覚は確かだ。
yomineko@猫と共に生きる
2024/02/24 07:24

おはようございます😊加古里子さん、大好きです✨✨✨読みたい本に登録させて頂きました📚

のっち♬
2024/02/24 10:39

yominekoさん、中々ユニークな形で生み出された作品のようです。楽しんでください👮

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
1551年、大公の婚儀祝いとしてリスボンからウィーンへ贈られた象の旅。徒歩以外輸送手段がない当時、スペインで大公と合流後はイタリアを抜け冬のアルプスを越える過酷な道中だった。情報を殆ど得られない著者は"些末な事"の集積と、宗教や西欧的価値観から距離を置いた象遣いに代弁させる事で風刺とユーモアに満ちた喜劇に仕上げた。往年通り理性面の脆さや母国への痛切な皮肉は随所で描かれるものの、憐憫や温情も充分に感じられる様は随分丸くなった印象で、劇的な事件の起こらない筋も病後の老人の人生観のメタファーだけに覇気に欠ける。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1994年4th。ポストパンクを脱却しより"本物"を目指し、密度・広がり・グルーヴ・独創性あらゆる面でバンドの音を確立した傑作。神秘的な浮遊感の「LOVELESS」、パンキッシュなリズム隊が推進力抜群の「ROSIER」、深淵なヘヴィネスの「FACE TO FACE」、悲痛な歌唱が絶品な「GENESIS OF MIND」、リフの攻撃性が随一の「IN FUTURE」、ノイズを効果的に使った「TRUE BLUE」、壮大で美しいタイトル曲など名曲多し。いくら凝っても空回りしないのが凄い。★4/5
MOTHER
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
藤沢とおる原作1998年ドラマ化。"二枚目より三枚目な役の方が好き"という反町の重みとキレのある演技は、原作の鬼塚と弾間を併せたコミカルとシリアスの共存で独自の世界観を構築。言葉だけならクサい説教も彼だと鼻につかない。健気に見守る松嶋も息ぴったりで変化していく、共に年齢離れした存在感。上役に白川、中尾、近藤というベテランの適合度もさることながら生徒役に駆け出しの小栗、窪津、池内という布陣に鋭い先見の明を感じさせる。学園モノ=真面目な熱血教師の図式を痛快に打破し、フジの黄金期を象徴するエネルギッシュな傑作。
なつ
2024/02/11 07:55

えっ、その視聴率今では考えられないですね😮 びっくりです。アニメも昔ゲオで借りたことあります。こちらもゴールデン(確か)でよく過激な内容できてたなと😏 https://youtu.be/krIlvjZB7ww?si=VIsVJzHqrbZ0Ij5C

のっち♬
2024/02/11 08:52

はぁ、懐かしい🥺これで出てきたばかりのポルノグラフィティも知ったっけ。アニメの方が確かに過激ですよね、やり口がエグいというか🤣

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1993年8月30日武道館公演。『IMAGE or REAL』との重複を避け別映像の挿入が多くて地味な印象だが重圧を物ともしない堂々としたステージ。アクティブに動く情熱の男Jは「JESUS」のアウトロがクール。グンとテンポを落とした「Claustrophobia」が名演、INORANとRYUICHIは特別な事をしないから美しい。声が掠れて絞り出す「MOON」は若々しい力感。ゴスメイクに短パンが眩しいSUGIZOはJと好対照な煽り役、「IN MY DREAM」で結構盛り上げる。★3.5/5
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
拾ったハンドバッグの中身から持ち主に想像を巡らせる書店の主。今回も遺失物が映画的に人をつなぐ様をエスプリを効かせて描く御伽噺。コロナ禍を支える読書嗜好がフォーカスされ、別の運命への「可能性のノスタルジー」も記憶・失われた時間・アイデンティティを主なテーマとするモディアノのオマージュとして有機的に縫合されている。ピシエが賑やかに教鞭をとり生徒と文学談義に花を咲かせる場面や、「永遠の若きヒーロー」を立体的に再現せんとするモディアノの描写などは著者の情熱を感じずにはいられない。ロールに移入する場面や手紙も秀逸。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1993年3rd。ゴシックはドリームポップ/ジャングルポップへ移行。シンプルかつエッジの効いた「JESUS」、清澄な疾走感の「BELIEVE」、都会的な哀愁の漂う「Rejuvenescence」と音抜けのいい跳ねるドラムが特徴的。浮遊した攻撃性がSUGIZOらしい「ANUBIS」、ねっとりしたベースが印象的な「LASTLY」、静動・明暗がスケール豊かに共存した「IN MY DREAM」、ワルツリズムが神秘的な「PROVIDENCE」と、ポジティブなエネルギーと透明感に満ちた名盤。★4/5
EDEN
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
色々な職業の人たちに支えられている人間の世界の成り立ちを、規則や法律の必要性にはじまり選挙制度や納税など民主主義の骨格を端的かつ明晰な筋立ての元に説明した絵本。作者は元々は教育者・編集者で、プロにウケたことから自ら絵を描くようになったとのこと。丸い顔や胴体に棒線のような手脚がつく一見落書きのようなデザインは強烈なインパクト。巻末を占領した十人の困った人たちを眺めていると、昨今の政治腐敗や行き過ぎた個人主義や自己欺瞞の看過がいかに住みづらい世を作っているか、子供よりも大人の方こそ身に染みるのではなかろうか。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
ベッドに入った息子たちにとうさんねずみが聞かせる7つのお話。賽銭に痛がる井戸に枕を投げ込む「ねがいごとのいど」、ブカブカのズボンをガムでくっつける「ズボンつり」などメルヘンチックなシュールさが醸し出すユーモアを基調とする。次第に吹き飛ばすスケールが膨れ上がる「ねずみとかぜ」や、すっとぼけたノリの「おふろ」も突き抜けた話。ボロボロになった足を新品と取り換える「だいりょこう」は倒置法を頻用し文中に作画を挟む斬新な話法。社会学的な側面を持つ「のっぽくんちびくん」を中盤に配してより粒揃いな掌編集に仕上がった印象。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
レソポロサ連続殺人事件の捜査ルポ。年間四百件に及ぶロストフ州の殺人、虚偽自白・性癖露呈による自殺・冤罪処刑等の犠牲、予断と偏見に満ちた性犯罪の認識、性的倒錯の温床と化した精神遅滞児施設、失業者や若者の生活など"公式見解"のためならどんな事実にも"反社会的"の烙印を押すソ連の旧態依然体質が克明に描かれる。相応にチカチーロを生み出し少年少女50人以上が殺されるまで暗躍させた"犠牲に慣れっこ"な社会像や捜査体制、科学の信頼性といった問題提起も訴求力を発揮。硬派でドライな筆致が重みを放つ犯罪心理ノンフィクション。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1992年3月20日渋谷公会堂公演。デビュー前夜の尖ったステージ、急緩固めた構成や激しい煽り方は流石Xの弟分。テンポアップした「MECHANICAL DANCE」「BLUE TRANSPARENCY」の高揚感も良いが、「SUSIPICIOUS」〜「SANDY TIME」のミディアム曲群が原曲より遥かにディープになっているのがライヴの真髄。「CHESS」のギターは勢い任せ、それで様になっている。声を完全に楽器と化したRYUICHIの狂気もこの頃が随一。別映像の挿入だけがナンセンス。★4/5
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
飼い主の都合によりガス室で殺処分される「ある犬のおはなし」。犬視点で遍歴を辿る構成で、素朴かつ控えめな文章と写実的で細やかな硬筆画で精彩と非情さを重点的に描くことで、テーマの重みと高い浸透性を両立させている。その数は2015年発刊当時で犬猫合わせて12万匹。これは統計次第で何割か開きがあり、昨今は何分の一かに減っているとはいえ未だこうした最期を迎える犬猫が存在することに変わりない。実情だけ描いて終わるのは些か味気ない気もするが。表紙裏には子供達のカラフルなイラストや感想文、モノクロの本編と好コントラスト。
キキ
2024/02/17 16:09

2011年の震災での被災動物をきっかけに、殺処分をなくすため、超微力ですが細々と活動をしています。この10年で、ずいぶん進んだほうだと思いますが、まだまだ殺処分数は少ないとは言えません。我が家の保護猫も、看取った子を含めると15匹となりました。個人でできることは限られているので、メディアで取り上げられるようになってありがたいです。のっちさんがこうしてレビューを書いてくださることも、大きな貢献に繋がると思います。早く殺処分ゼロの国にしたいと願っています。

のっち♬
2024/02/17 16:54

キキさん、昭和末期は100万頭は下らなかったでしょうから、往年にわたり自治体や飼い主たちが地道に取り組んできたことも伝わるときっかけとなりました。今後も0を目指していければいいなと感じます。「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方でわかる」—ガンジー

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
高い遮音性と高音圧に適応したモニタリング能力を誇るDJ御用達密閉型ヘッドホンの代表モデル。それだけ側圧は強めだが慣れれば気にならない。開放型の先駆者ゼンハイザーの中でも異色なロングセラーであり、高解像で抜けのいい音場を提供する一方で、重低音のエネルギッシュな躍動感は極めて個性的で、爆音での荒ぶる臨場感は他のヘッドホンでは類を見ない次元。ロックをはじめポップス、トランス、テクノ、ジャズなどに強く、高音やダイナミズム志向なクラッシック等には不向き。細かく部品を取り替えられるので汎用性の高さでも重宝できる逸品。
キキ
2024/02/05 03:05

のっちさん、メーカーから広告料をもらっていいかも😆

のっち♬
2024/02/05 08:33

キキさん、アプリ検索で引っかかるものでレビュー出来そうなものは何でもやってみようというスタンスに傾いてきました🤭17年くらい?使ってますが重宝してますよ🎧

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
すしがでてきてすしーんとはしる。でも、すしたちのまえにおもわぬすしがあらわれて……?寿司ネタが車輪で走ったり、プロペラで飛んだりと、とにかくシュール。ネタをぶん取られると「シャリン」と意気消沈するので食べ物としての自負心はあるらしい。かと思えばネタの大きな穴子に「ネターン」とくっついたりと語感の妙やリズムは芸人出身ならではの柔軟性。ゴジラ仕様の巨大巻き寿司に対して反則的な救世主の登場など、レトロなオマージュ精神のストーリーや作画は勢いと意味不明さが氾濫しているので、大人も子供も一緒に楽しめる絵本だと思う。
bura
2024/02/15 20:46

のっちさん、図書館予約しました😄 ちょっと楽しみ✨

のっち♬
2024/02/15 20:48

buraさん、また感想をお待ちしてますねー😆

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1992年2nd。より緻密で閉塞感の強い音像。流麗なリフレインと疾走感が心地良い「Déjàvu」、メタリックなリフに負けじとベースが際立つ「MECHANICAL DANCE」、幻想的なタイトル曲、情緒表現で出色のドラマ性を誇る「VAMPIRE'S TALK」、RYUICHIの鬼気迫る咆哮が激烈な「SYMPTOM」、壮大かつ神秘的に刷新された「MOON」、J特有の情熱的なポップセンスが発揮された「WISH」など、バンド名に相応しい世界観の奥行きと媚びないマイナー志向が顕れた名盤。★4/5
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
夜が更けてから朝を迎えるまでの山と湖の情景を描いた絵本。登場人物としておじいさんと孫がいるが、彼らもまた情景の一部。シュルヴィッツの紡ぐ無駄を削ぎ落とした寡黙な文章は実にクールで、その静謐な世界観に美しく呼応してみせた瀬田の水彩画もまた然り。次第に視界を広げていく導入にはじまり、月の光の反射、さざなみ、カエルの飛び込む音、鳥の鳴き声、「よあけ」が叙景に与える微妙な色彩の変化などを細やかに捉えていて世界観にゆっくり浸らせる。とりわけ一面が緑に染まる光景は感動的だ。ジャズのようなリラックス感のある大人の絵本。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
休暇村で出会った双子姉妹が離婚した両親を仲直りさせるため入れ替わって帰省する。元々映画脚本だけに現在形で進行する地の文はスピード感とイメージ喚起力に富み、それでいて子ども達の等身大の喜悦や苦悩に優しい視線を注ぐスタンスが著者らしい。大人しいロッテが父の交際相手と対峙する勇敢さはギャップが現れる分ルイーゼ編より重みと緊張感があるが、しかしタイトルは不公平に見える。殆ど大戦下で書かれた執筆背景も印象的、大人の事情の割を食う子供たちを憂いファンタスティックなまでに明るい世界を希望することが支えでもあったようだ。
ブルちゃん
2024/02/15 22:06

飛ぶ教室の人なんだ😍わー、読んでみたいなー😊好きそうな世界観な気がする🤣!

のっち♬
2024/02/15 22:28

これはブルちゃんなら絶対気にいると思う!読んでみて〜、いつか映画も観なくては。

が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
「わたし」とはなにか?それは他者が存在してはじめて生まれる概念であり、その関係性によってでしか規定され得ないものである。本作の凄さは普段意識されない当たり前の事実を非常にわかりやすく、的確に、そして面白おかしく表現できている点だ。性別、親族、社会的な立ち位置のみならず動物や宇宙人まで視点は加えられる。デザインのシンプルさと鮮やかなコントラストに加えて、「ちび」「でか」でフォントサイズを変える長の機転の効かせ方も秀逸で、「レントゲンでみると!」でアイデンティティに揺さぶりをかける攻め方が谷川らしいと感じた。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
麻雀仲間の法学部生たちの春夏秋冬。西嶋の存在感で『魔王』と近似した風刺も匂うが、こちらは造形の妙と会話の他愛のなさで累積される絆を描く青春小説。ここまで不器用で臆さないパンク愛好家を描いてこそ著者の筆は清々しさの真価を発揮する。それぞれの距離感や変化の描き方や「なんてことは、まるでない」「西嶋歴十八年以上の西嶋」といった言い回しも愉快。恋愛よりも鳥井を元気づける場面が輝くのも伊坂の考える"優しさ"の本質がそこにあるから。悲劇を悲劇で済まさない最高な人間関係の贅沢。学長の挨拶に彼の自戒のような趣きを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
のっち♬
LUNA SEAの1991年1st。ポストパンクやゴシックロックをルーツとするオルタナティヴロック。ツーバス大活躍の「FATE」、カッティングが鋭い「TIME IS DEAD」、プログレッシヴな展開の「SHADE」、清冽な疾走感に独特なベースラインが乗る「BLUE TRANSPARENCY」、狂気の迸った暴走と美しいアルペジオの対比が鮮烈な「CHESS」、推進力と哀愁のハイブリッドが絶妙な「PRECIOUS...」など、性急で荒削りな音像ながら既に刺々しい狂気が渦巻く独自の世界観が構築されている。★4/5
なつ
2024/02/02 20:03

こんばんは。来ましたねLUNA SEA(゚∀゚) 私は再集結して知った人です。テレビで”ROSIER"のMVが流れて特にSUGIZOさんに釘付けになり一気にハマりました🎸⚡

のっち♬
2024/02/02 20:15

なつさん、こんばんは。二月になってしまいましたが、なつさんのご期待に応えてV系大御所をレビューすることにしました✌️インディーズ時代からカッティングやアルペジオがキレてるなぁと。「ROSIER」といえばこれを思い出しますww https://youtu.be/IPk0uw0S4A8?si=kmzO_AiPteyjpVVT

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読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/21(1567日経過)
記録初日
2008/05/25(5825日経過)
読んだ本
2279冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
516985ページ(1日平均88ページ)
感想・レビュー
2278件(投稿率100.0%)
本棚
88棚
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