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2024年9月の読書メーターまとめ

タナカとダイアローグ
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感想・レビュー
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2024年9月に読んだ本
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

タナカとダイアローグ
ネタバレ地元図書。ネグレクトからヤングケアラーの主人公がトランスジェンダーのアンさんと友人に出会い、とある事件から逃げ出した先で、虐待を受けている少年を助けようとして、助けられていく‥こんなあらすじに社会問題が写っている。若手の逞しい若社長にみそめられたものの愛人扱いで、自分の祖母の境遇と同じところにハマってしまうけど、魂の番かどうか(アンさん暴走)により脱出。祖母は良心あるひとだったけど、その娘(主人公の母)は残酷なひと。少年(52)の母も祖父もひどいけど、その人生達に関心を寄せた。完全な悪描きだけど、本当に?
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2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

タナカとダイアローグ

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:3429ページ ナイス数:334ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1092491/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
16

タナカとダイアローグ
保守思想って、屈託なくイノベーション人材とか改革とか叫んでいるような恥ずかしい人間にとっては価値がないとみられているかもしれないけど、最重要思想だと思う。そんな佐伯先生が紐解く世界史。佐伯史観って言ってもいいくらい体系だっており、フクヤマ、ハンチントン、シュペングラーが出てくると安心する。過去の著作にはない、スラブ民族の特殊性を分析する意図があり、15世紀ころから大国だらけの隣国に争っていたり、フロンティア先がシベリア方面だったりするらしい。メシアニズム、終末論が根底にありながら、西欧社会とは違う精神。
タナカとダイアローグ
2024/09/30 18:36

文化圏によって選択(自由)の価値観が異なるという、シーナアイエンガー先生の本を思い出したりした。

タナカとダイアローグ
2024/09/30 18:40

ロシアについて、闇の精神史(ハヤカワ新書)を読んでたら冒頭にあった。加速主義ってやつもメシアニズムが根っこにあるかも。

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タナカとダイアローグ
妻が勧めてくれなければ読まなかったけど、まっとうな考え方で、自己啓発本のど真ん中感。論破芸、反知性主義だという批判があるけど、ご本人はそんなこと思っておらず、「本質的に意味のない人生をどうやったら少し楽しめるか」という意思を感じた。リハックで斎藤幸平さんと話してるのを見る限り、生活保護の推進や日本の衰退を憂い左翼の論客を応援(?)するような言動の裏付け。①ゼロイチ、②1→10、③10.11.12‥の区分とか、夏休みの宿題をやる傾向とかが具体例。無理しすぎず働く感覚は、意識高い系へのカウンターとして機能。
タナカとダイアローグ
2024/09/29 16:28

努力すれば夢は叶うっていう言説が、悲しいかな今は呪いで、環境によって、レイヤー(スーパーカー乗りから、足怪我して歩けないまで)がカーレースするようなもの。資本主義。こんな例は書いてないけど、ペタンクと野球の例だった。冒頭の例でいうと、カーレースに参加せずに、競歩とか、eスポーツとか、舞台を移すことも必要で、その際に必要なのは自分の性向を正しく知ること。得意なことを伸ばす考え方が1%の努力の要点だと思った。

タナカとダイアローグ
2024/09/29 16:28

信者がつく気持ちはわかった。でも、本人はそんなの望んでなさそう。真似してもうまくいきませんよ、と。

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タナカとダイアローグ
ネタバレ4話それぞれ名無しの視点人物が、中身がなさそうにみえる「正しさ」「Z世代っぽさ」「存在価値」に疑いのない側と、沼田を代表とするシニカルな批判者の側で揺れ動く。実のところ沼田側も確固たる中身があるわけでなく、共依存ともいうべき空虚を抱えながら生きている様子。圧倒的に成長したがってる若者、何かにやたらとジョインする若者と、やや距離のある視点が現代を切り取っている。3話では、村上春樹かってくらい自然に混乱と内省が差し込まれるけど、視点人物は「何者か」になりたい願望とは違うものがあるのかな?おもしろい。
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タナカとダイアローグ
図書館。ハンナ・アーレント特設コーナーより。smartって誰にとっても良い!的な思考停止への「危険性もあるよ」哲学。スマートの語源は痛みらしい。鋭い痛みに思考が支配される様が転じたとのこと。何かがロジスティクスに最大適応しているとスマートということであり、適応していないと弾かれる。アーレントやアンダースは人間の歯車化として危険視。アイヒマンは歯車としての悪。結びは、ガジェット。閉鎖性と解放性を結ぶ事。うーん哲学。戸谷先生は、誰もが自明(だとおもっている)テーマを哲学・思想の文脈で立ち止まるのが抜群にうまい
タナカとダイアローグ
2024/09/21 17:46

ハイデガーの技術論が種らしい、人間を考えるにあたって、技術との関係は欠かせない要素。創作で例えると、マトリックスの世界観とか、ハーモニー(伊藤計劃)のウォッチミーだと思う。スマートじゃないと開く、非効率は的みたいな一層目しかり、二層目にあるのは「人間とはなにか」

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タナカとダイアローグ
ネタバレ地元図書。ネグレクトからヤングケアラーの主人公がトランスジェンダーのアンさんと友人に出会い、とある事件から逃げ出した先で、虐待を受けている少年を助けようとして、助けられていく‥こんなあらすじに社会問題が写っている。若手の逞しい若社長にみそめられたものの愛人扱いで、自分の祖母の境遇と同じところにハマってしまうけど、魂の番かどうか(アンさん暴走)により脱出。祖母は良心あるひとだったけど、その娘(主人公の母)は残酷なひと。少年(52)の母も祖父もひどいけど、その人生達に関心を寄せた。完全な悪描きだけど、本当に?
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タナカとダイアローグ
地元図書館本。社会変革のための理論家マルクスを引き継ぎたい斎藤さん。机上の空論とならないように、現場で体験してみることは、意識だけでも素晴らしいと思っているけど、実践しているのは尚更すごい。マルクス研究に終わりがない中、街にでる。ウーバーは新しい仕事だけど搾取もあるし、シカをおいしく食べるソーシャルベンチャーの若者も知りたい。水俣もアイヌも行ってみて感じること。当事者しか語れない問題について、共事者という言葉で、興味関心の幅をひろげる。環境問題は特に全員が当事者なんだけど、とっかかり共事者くらいでいいかも
タナカとダイアローグ
2024/09/16 07:01

リハックの対談での印象、研究者っぽくもあり実践家っぽくもある。真剣味もあるけどシニカル味もある。真剣にやっていらっしゃるのだと思うけど、現実から離れすぎないように学問をとらえているのかなと感じました。

タナカとダイアローグ
2024/09/16 07:04

脱成長、コモンの共有(共産主義や社会主義よりも根源的なコミュニズム)、グレーバーここでもでてくるのねと、理論的にもおもしろかった。体験を言葉にすること、さすがベースが新聞の連載ということでリーダブル。闘争!、デモ参加!より間口のひろい体験が必要なんだなと。

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タナカとダイアローグ
地元図書館本。NHK日本語発音アクセント辞典が未来永劫正しいわけでなく、調査を行い、放送用語委員会などを経て、もっとも伝わりやすい発音・アクセント・表記を目指す真摯な取り組み紹介本。多くの人に「正しく伝わる」って難しいことで、越える・超える、へ・に、弾き・頭など、感覚的に使えている用語の裏付けが説明されていてよかった。たわわは、枝がしなる様子からなので、落花生がたわわに実っているとかは違和感があるけど、後の世には一般化するかもしれない。言葉は変わることを意識。数日は、若年層にとっては2、3日らしい。短っ
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タナカとダイアローグ
地元図書館本。男性的な見た目に耐えられないものの、いわゆる男性的な加害性と女性に向けた性欲を持っている倒錯した主人公。ルッキズムの呪いを振り切る形でガールズバンドをやっているつくねとは違い、メイクや女装で「改良」しようとするものの、目的は鏡に映る自分の美しさなのかな。デリヘルのカオリは、主人公が望んでいることではなく、ステレオタイプな「女装男性・異性愛者」が喜びそうなサービスをしてしまった。憤慨した主人公は家を飛び出し、店にクレーム電話をする‥もっと会話が必要なのに、閉じている主人公は自分をみているようだ
タナカとダイアローグ
2024/09/15 07:48

加害男性のグロさを描く、冒頭の小学生と、最後の20代後半ナンパ師。女じゃないから、美しくないからとぞんざいに扱うことができてしまう悪。主人も美しくないことへ厳しい。つくねが小学生のときみた「何か落下する物体」と、主人公の上の階で「何か落下する音」の謎が余白。

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タナカとダイアローグ
男が臭いと発言して炎上した件と、恵まれているとされている人たちの鬱屈(タワマン文学)、アナキズム、ジェンダー、障がいなど、いろいろきっかけがあって手に取ったルポ。ホームレスではなく、路上生活者。炊き出しが頻繁にあり、宗教や半グレ感のあるビジネス(ポケモンカード転売、supreme?)、重労働かつコロナ禍では危険なアルミ缶収集など、それぞれの暮らしがある。収入も、生活保護や年金、宗教の集会で得るなど百者百様。ダメだけしからんとかじゃなくて、事実を実体験で伝える貴重なルポだと思った。それぞれ個性的すぎる。
りょうみや
2024/09/28 06:55

タナカとダイアローグさんのレビューがきっかけで手に取りました。とてもよかったです。ありがとうございました。

タナカとダイアローグ
2024/09/28 08:28

りょうみやさん コメントありがとうございます!理論や創作(とくに優しい世界)に傾いている自覚があり、バランスをとるために手にした本です。ルポ初めてくらいでした。けっこう優しい世界が広がっていましたね。

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タナカとダイアローグ
フジテレビドラマ「海のはじまり」をみていて、自己責任で背負い込もうとしている主人公(夏)を、[弱い責任]の繋がりで包摂していく話なのかなと思ってきた。子育ては絶対、自己責任で済ませては無理。親が動けなくなったら、すぐに子どもは死ぬ。自己責任だからと、頼れない風潮を維持してしまうのは、誰にとっても不幸せだから、「弱い責任を選択できる自由を保ち続ける」ことの大切さが本筋。子どもをケアする人(母や父)をケアする「ドゥーラ」っていう概念を初めて知った。コミュニティナースとかも近そう。ケアの基礎づけ哲学。
タナカとダイアローグ
2024/09/13 07:44

責任っていう虚構が何のために必要とされたのか?社会心理学から説明した小坂井先生の仕事も想起した。

タナカとダイアローグ
2024/09/13 07:47

自立とは、依存先を増やすことっていう言説も想起した。

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タナカとダイアローグ
時子が17歳の時、急に死んでしまった朝日が、就職前後で現れて一緒に住む話。美しい想い出をそのままにできなくなる悲劇を描いていると解釈した。かつての交換日記と、朝日を重ねてた石。時子だけ覚えていた日記も、心の穴にぴったり嵌まっていた石も無くなってしまった。謎が謎のまま残され、「ままならないな」という印象。姉と家族の葛藤も、朝子がどんなことを考えていたのかも明かされない、奇跡的なことが起きない物語。時子の心情が、朝日に関することだけになってしまっていて、本当はもっと他(仕事とか)あるだろうに、執着的こわさあり
タナカとダイアローグ
2024/09/12 00:02

水谷の別れ話から、朝日が関係しているのでは?という予想が外れたけど、よくある物語としては、そうあってくれよ‥って思ってしまった。肩透かしである。その後のバトルが、しっちゃかめっちゃかな感情と歴史を感じて、こういうのも良いのかと思った。一階で夫婦の言い争い、というか姉との和解チャンスを巡る口論が、時子の孤独をうかがい知る。「いる」ことはぞんざいに扱われ、「いない」ことは価値になるのかもしれない。

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タナカとダイアローグ
気になってたSF。イラストが印象的な表紙、読み終わってから気づいた(遅い)けど、全6話の登場人物達だった。ストーリーを思い出せて便利(?)。地球外の環境で生命があるとしたら、どんな原理で発生するだろうか?という分野の学問があった気がする。生命科学の研究者だったのか、作者の想像力・創作力で広がる「生命とは何か」の短編達。地球外生命に提供するラーメンの話と、透明人間の話が特に良かった。想像の及ばない範囲について、強制的に思考を拡大し、想像力を広げてくれるのは、「S Fだなぁ〜」っていうバカな感想になった。
タナカとダイアローグ
2024/09/11 17:18

科学界のがっかり常識(政治的な)を甥に話さない叔父や、1984の延長線上の世界を描いた話もよい。横浜駅SFが平積みされていたころ、おもしろそうだなと思って読んでいないので、次に読んでみる。

タナカとダイアローグ
2024/09/11 17:20

残虐な表現がないのもおすすめ。生命科学に関心がある人おすすめ。

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タナカとダイアローグ
地元図書館本。Twitterの連ツイでつなげる手法の「Twitter文学」オムニバス。麻布競馬場さん目当てで読んだものの、それぞれ私小説的な暴露を感じてよかった。新庄耕さんは地面師たちの原作なのか。140字制限の制約を生かした読みやすさ。また、構成を練ってから記述するのではなく、独白的なリアルさを醸し出せるのがこの手法のいいところ。段落の文字数に制限があるため、一気に畳み掛けるような書き方ができないため、純文学の面白味には欠けてしまう印象。構造的なことばかり考えてしまった‥人には人の呪い感(上坂さん)
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タナカとダイアローグ
おもしろすぎる‥この作品たちをおもしろいと思える人(巻末で呼びかけられる、彼)とは友だちになれるだろうけど、なりたくない‥。販売数が伸びるほど、「マシな世界だな」と思う反面、どす黒い気持ちになる。勉強ができて良い大学に入ったわけではないのに、なんだか分かってしまう優越感と妬み苦しみ。アザケイさんは当事者だけど、彼の描く「彼」は彼の世界にどのくらいいるんだろう?現実で出会う機会がない(隠しているだけ?)ということは、分断があるということなのかも。もしくは、SNS上の人格が独り歩きしているのか。
タナカとダイアローグ
2024/09/07 11:19

ベンチャーキャピタリストが融資と引き換えに性的な対価を求めがちっていう地獄のようなニュースを最近みたこともあり、現実(主に港区)ってそんなことがたくさん埋もれているんだろうなって想像した。ニュースとこの創作が極端であることを願うけど、もっと複雑でドロドロしたことになっているのは想像に難くない。アザケイさんの描く創作は、地方のディティールームは曖昧さを残しているのに、東京は固有名詞が多いことだとおもう。人物については、序列意識・優越感/劣等感は描くけど、それ以外の感情がほとんど欠落していることで、

タナカとダイアローグ
2024/09/07 11:22

短編だけど、本質的なこっけいさが描けている気がする。創作を鏡として、自分を省みてしまうことで、人によっては致死量の毒かもしれない。そう考えると、いちばん楽しめる層なのは自分の属性かもしれないと思うと、裾野の広いムーヴメントだなぁと思った。ホリエモンさんとの番組おもしろかったし、街とか振る舞いには毒を吐くけど、人間には愛があるような気がして好感を持った。

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タナカとダイアローグ
地元図書館本。地元作家さんきっかけ。大学生の私というか娘(冒頭の視点人物)、その母、とその母(祖母とされる属性)の三世代の人生から「ふるさと」への想いをえがく。ストーリーぜんぜん知らずに読んでいたら、2019年の記憶深い「宮ヶ瀬ダムの緊急放流」がでてきて、ダムで沈んだ村が物語の軸だった。台風がきていたときにぴったりだった。宮ヶ瀬ダムはいつか行きたいとおもっていたけど、その下に沈んだ村があり、ダムを巡って分断がうまれていたことを想像しようとおもった。抵抗運動の背景。想いそれぞれだな、と気づかせてくれた。
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タナカとダイアローグ
Podcast、「私より先に丁寧に暮らすな」より。短歌で表現するっていう方法があるんだな、と新鮮に読んだ。育った沼津や家庭と馴染めない感覚、学校とか社会への目線がおもしろい。ギャル(ヤンキー)だという姉を詠んだやつがすき。アニマル柄を信仰してるってやつ。番組から入っても、ご著書から入ってもおすすめ。短歌って初めて触れたけど、他の歌人も知りたい。悩み相談に対する背景の読み解き解像度がめちゃくちゃ高くて、「人間よくみてるなぁ、大好きなんかなぁ」って印象。オールナイトニッポンのレギュラーになってほしい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/25(1811日経過)
記録初日
2007/10/18(6293日経過)
読んだ本
504冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
134792ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
496件(投稿率98.4%)
本棚
103棚
自己紹介

とっ散らかった思考を整理するためのこころみ。物心ついた2008年(20歳、遅い)くらいから遡ってみたいと思っている。
私立大学職員。学問はなんのために。

2020年 1月26日 読書メーターを始める
本を思い出すの楽しい。
娘と息子が自分の幸せをみつけてほしい。
経営学と人類学が繋がって何とかならんかなと考えつつ、いろいろ読んでみる。

20231024に名前を微調整した。
20240323にプロフィールを簡潔にした。経営学×人類学の関心を掲げてみた。

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