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2024年3月の読書メーターまとめ

hiace9000
読んだ本
13
読んだページ
4175ページ
感想・レビュー
13
ナイス
2945ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入り登録
6

  • マカロニ
  • Atsushi Kobayashi
  • esop
  • ここぽぽ
  • ちみる
  • JADE

2024年3月のお気に入られ登録
11

  • マカロニ
  • Atsushi Kobayashi
  • 食パン
  • esop
  • きのこきのこ
  • ここぽぽ
  • ちみる
  • 青藍
  • FOTD
  • クリスタル
  • ほのか。@Ritoとペア画中@新しい推しを発見中

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hiace9000
うつくしが丘にある3階建て一軒家。入居者が次々変わることから"不幸の家"などと揶揄する人もいるが…。連作は逆巻きクロニクルで一話ずつその家で暮らした五家族を物語る。各話が絶妙の伏線を通して繋がっていくが、その"繋ぐ"、"繋がり"こそがもうひとつの主題として作品のなかで温かく脈打つ。28星霜を経て繋がるエピローグの伏線には思わず胸が熱くなる。どんな家族、夫婦にも起こり得る、家族にとっての大きな問題。それを「不幸」と呪うか、「転機」と捉えるかー。町田さんの投げかける、抉りと癒しにやはり心掴まれるのである。
Nak34
2024/03/20 18:38

皆、悩みを抱えながら、必死に生きているという事やね。色んな形で繋がってるし。最後は、ハッピーエンドでいたい。

hiace9000
2024/03/20 18:50

Nak34さん、ありがとうごさいます。いろんな意味で元気もらえますよね。たくさんの読友さん方が、予想以上に既に先着されていて、みなさまやはりお目が高い。いい作品嗅覚の鋭さに感服いたしました。😆😆😆

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

hiace9000

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4234ページ ナイス数:3593ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1110500/summary/monthly/2024/2 『成瀬2』に始まり、本屋大賞ノミ界隈、『冒険の書』にてお勉強できた2月読書。年度末3月も忙しさに心失われることなく、読書時間楽しみましょう。どうぞよろしく、ご一緒に😄😄😄🫶

hiace9000
2024/03/01 22:41

CABINさん成瀬2は、たいぱぱさんも述べてらっしゃる通り1以上の内容でした。こちらこそ今月もよろしくお願いします。🫶

FOTD
2024/03/06 20:22

お気に入り登録ありがとうございます。恐縮です。こちらからもお気に入り登録させてください。どうぞよろしくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
13

hiace9000
人は知らぬ間に「暗い引力」に捉われ闇に向かって堕ちていく…。不可視の不穏な空気感を、それぞれの短編に絶妙に織り込み醸し編み上げた、いずれも力作揃いの秀作6作品。描き幅の広さには定評のある岩井さん、イヤミスともホラミスとも言える本ジャンルでもいかんなくその実力を発揮。すべての作品の底流にあり、通奏低音を成す書名ー、それは欺瞞に満ちた社会の日常に潜み、人間の弱さや後ろめたさの陰にぽっかりと口を開け、陥ってくる人間を待ち受けている。読みながらゾクリとする、その仄暗さへの多様なる誘いは、もう病みつきになりそう。
よつば🍀
2024/03/30 22:19

共読です♪私も岩井さんが描くこの世界観が癖になりそうです。良いですよね~。

hiace9000
2024/03/31 07:04

どんなジャンルでも時代でも、作品に出来てしまう方ですねえ。また文章の雰囲気も、変幻自在ってすごくないっ?て素直に驚きました。

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
全作に共通する最初の一文"嘘をついたのは、初めてだった。"から始まる29掌編アンソロジー。29人29彩のバラエティに富む作品群には、既にファンの作家さんだったり、既読作のある作家さんらもラインナップ。それぞれの得意分野で描かれる作品は、読み手を様々な感情へと誘ってくれる。作品ごとの指定紙幅がせめて、この倍あれば、さらに味わいも増したか…という作品もいくつかあったように感じる。既読作のない作家さんでは、高田崇史『女帝の憂鬱』、青羽悠『バウンド・オーバーラップ』などが印象にー。前作「黒猫」編も読んでみるか。
hiace9000
2024/03/29 13:48

好みもあるだろうが、既読作ありの作家さん群では、五十嵐、小野寺、赤川、芦沢、阿部、夏川の6作家さんはピリッとしたショート・ショート・スパイスが効いてたかと思いました。😆

hiace9000
2024/03/29 13:53

初めましてだった西尾さんの『生まれる前から倦まれていた』はなかなか出色の出来ではなかったでしょうか。うまいなぁーでした。😁

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hiace9000
駅伝ファン、とりわけ〈法政大〉推しの方なら是非手元には置いておきたい一冊。(因みにわたしの推しは他校なので、図書館本です。)昨年11月発刊という時期から見るに、箱根駅伝観戦マニュアル狙いかとも思われますが、むしろ新入生保護者・ご親族、新参ファン向けの大学駅伝入門書もしくは大学駅伝ガイドという、安心・安全・親切編集のスタンダードな一冊です。『あまこま』的マニアック・オブ・マニアックなものではございませんのでどなたにもお勧め。でも…わたしは多分、今年の年末もまた、懲りもせず『あまこま』を買うに違いありません。
やぎママ
2024/03/24 23:25

坪田監督監修本ですか~昨年発刊、知らなかった~さすがhiace9000さん、教えて頂きありがとうございます~おそらく私も『あまこま』やめられません(笑)

hiace9000
2024/03/25 21:13

やぎママさんにとっては若干のユルさを感じるかも知れません。わたしたちのような「あまこま」レベルの駅伝マニアにとっては、もはやスタンダード本では楽しめない?エキデンニンゲンになってしまっているようです😭

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hiace9000
読み始めしばらくでわかる書名『ヨルノヒカリ』の意外な意味。だが読後の余韻と共にふわりと浮かび上がるのは、書名が醸す得も言われぬ暖かみや、切なく煌めく希望を思わせる含意ー。嵐の夜、「いとや手芸用品店」の店先に漏れた光が主人公・光にとって救いのヒカリとなったように、光の存在もまた木綿子にとってかけがえのない希望や安心をもたらす労りのヒカリとなっていく。「多様性の理解」を少し掘り下げて作品に織り込むことで、単なる恋愛小説とは異なる味わいと"これから"を見せてくれる。登場人物たちの優しさの芯にある強さが心地よい。
hiace9000
2024/03/24 16:43

やもさん。同感です。決して抉らずに労り描く手法でもこれほど響き、沁みる作品になるんですね。脇を固める人たちもまた、いい人なんです。☺️☺️☺️

ウッディ
2024/03/25 16:20

「ヨルノヒカリ」って、確かに、暖かさや切ない希望を彷彿とさせる、良いタイトルですね。納得です!

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
うつくしが丘にある3階建て一軒家。入居者が次々変わることから"不幸の家"などと揶揄する人もいるが…。連作は逆巻きクロニクルで一話ずつその家で暮らした五家族を物語る。各話が絶妙の伏線を通して繋がっていくが、その"繋ぐ"、"繋がり"こそがもうひとつの主題として作品のなかで温かく脈打つ。28星霜を経て繋がるエピローグの伏線には思わず胸が熱くなる。どんな家族、夫婦にも起こり得る、家族にとっての大きな問題。それを「不幸」と呪うか、「転機」と捉えるかー。町田さんの投げかける、抉りと癒しにやはり心掴まれるのである。
Nak34
2024/03/20 18:38

皆、悩みを抱えながら、必死に生きているという事やね。色んな形で繋がってるし。最後は、ハッピーエンドでいたい。

hiace9000
2024/03/20 18:50

Nak34さん、ありがとうごさいます。いろんな意味で元気もらえますよね。たくさんの読友さん方が、予想以上に既に先着されていて、みなさまやはりお目が高い。いい作品嗅覚の鋭さに感服いたしました。😆😆😆

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
4作品目読了の辻堂さん。親の虚栄を満たすために勉強してきた染野、母親の世話をするために飼い慣らされてきた星。苛烈な被虐待・ネグレクトを了知し、同じ"匂い"で共鳴する高校生。二人が企てた驚愕の計画実行日Xデーは決まったがー。毒親描写には心萎えるが、緻密な伏線の巡らし方と回収は、流石の辻堂作品。人気作なのも納得。5話程度のドラマ原作で映像化オファーあっても首肯の面白さ! 蛇足だが、辻堂さんや小川さんら、当世人気の東大卒作家さんらのリアル受験生活が作中どれくらい織り込まれているのか…とそちらが少し気になった。
が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
「心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな」 百人一首でも馴染みの歌が、帝の孤心苦衷の胸の内を吐露し苦吟されしものだったとは…。返歌として詠まれた古歌「…月ぞ長るる」は、新たな意で名場面を切り取り、鮮やかに浮かび上がらせる。赤染衛門が現世に転生したかのような、たおやかで力強く、細やかにしてしなやかな筆致は、読み手を丸ごと作品世界へ移遷させてくれるよう。"人間の世々の不変の営みと古しえより今日に至る歴史もすべて本の中にあるー" 朝児に仮託し書物を語るくだりに、今作の主題と作り手の矜持を観る。
のぶのぶ
2024/03/16 10:26

澤田瞳子さんの本は、どれも読んでみたくなりますね。ご紹介、ありがとうございますm(_ _)m本屋あったら、買ってしまいそうです。

hiace9000
2024/03/16 11:06

のぶのぶさん、澤田作品のクオリティの高さは、間違いありません。いつもながら、「この時代のこの人で描くのか!」とまずそれに驚くわけです。😆

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
SFかホラーか否ファンタジーか、ジャンル分けは不粋にして不要か…。生まれ変わりをテーマとした『月の…』佐藤さんが描く、虚実混沌の不可思議なる世界観。伏線の役を担う「実」部分の丹念な描きがあればこそ、「虚」にあっても記憶の齟齬や不確実性という「実」を一層くっきりと浮かび上げ、読み手の保守性バイアスを駆使する読み筋を最後まで崩し続ける。謎解きストーリーに固執し過ぎることなく、それぞれの登場人物と同化して読むことができれば、人の「真」に触れることができよう。ラストの鮮やかで晴れやかな「虚」の余韻に深く浸りたい。
hiace9000
2024/03/10 20:03

読後「解答用紙探し」はしないでおこうと思いました。それよりラストシーンの湊先生と桜の木を静かにパンしていくようなカメラワークと涙に胸を揺さぶられたいと思うのでした。😭

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hiace9000
さださんの『ラストレター』に続き、ラジオが素材の作品、連読。人が秘める切ない哀感を丁寧に掬い上げ、愛しみ描く6短編。要所にあるのがラジオからの「声」。そこで語る人の言葉、語られる見も知らぬ人の人生、或いは流れる曲が、ささくれだった人生の真上を横切るとき、ラジオの声は耳からすっと心に届き、そっと傷を癒すことがある。小さな変容がもたらされた主人公たちの姿・表情までもがありありと浮かんで見えるのは人描きの名手・ひ香さんならでは。映像のないラジオゆえに、より伝わるリアルな人との距離感。ラジオは今夜も、声を届ける。
hiace9000
2024/03/09 11:05

発刊2017年。近作の「お金系」、「グルメ系」ひ香さん作品も好きですが、本作もまた実に沁み沁みのいい作品。もしかして一番好きかもです。車のナビにTVが付いてからはTV運転が多くなりましたが、思い返すとTV番組の内容なんてちっとも覚えてないんですよね。かつてのラジオ番組や、そこでのエピソードの方が何年経っても声や内容まで残ってる気がするのです。「レモンさん」、ご本人にある講演会でお会いしました。もちろん全身黄色のスーツ、頭はレモン🍋の被り物! 元気過ぎる大阪のおばちゃんのようなおっちゃんでしたね😆

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
舞台は古き良き昭和ノスタルジー漂う都内のラジオ局。長年に渡りラジオパーソナリティを務めたさだまさしが描くのは、聴取率「脱※」に向け奮闘する新人アナ。さださんご自身が制作現場で得た、ほぼほぼ実体験であろうドキリやクスリ、そしてホロリとさせる具材を混ぜ込み握ったおにぎりのような物語は、食べると人の情の沁みた塩味と旨みと温かみが、ふんわりじんわりと広がってゆく。ひとはひとを求めて、深夜の空から降り注ぐラジオの声に耳と心を傾ける。小さな人生を懸命に生きている私たち一人一人の紡ぐ、小さなつぶやきを拾い上げるために。
あすなろ
2024/03/08 09:02

同じくランやウォーキングのお供は殆どradikoです。さだまさしさんの番組も聴いてますよ♪

hiace9000
2024/03/08 11:07

わたしもエリアフリーで使っております😄

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
江戸中期、東海道随一の文化人・栗杖亭鬼卵を主人公に元老中松平定信を絡め、数奇なるその半生語りで幕が上がる。多くの文人墨客との交わりを経て、手の内の「卵」を温めつつ、やがて才ある若者を育てる道に使命を見出すに至った自由人鬼卵。忠義と規律こそ天下泰平の礎と信じ、政に生涯を賭した定信。文学という虚を通じ、鬼や蛇を生み出す筆を求める道。剣と権の力を持ち、世を統べる道理を探す道。過去の人物や出来事に仮託し投影するのは、今なお地続きの人の生き方と社会課題への問いだ。諧謔の底に宿る心踊る反骨に、心はきっと動かされる。
hiace9000
2024/03/06 16:00

永井さん、本作読む『クローズアップ現代』でした😆。見事な構成と、現代を「粋に」照射する、軽やかにして迷いなき賢筆! スーパー歴史エンタメ『木挽き町』とは趣きを異にしつつも、これもまた歴史小説の面白み、むしろ王道の楽しさでした。こういう面白さを味わいたくて、わたしはコンスタントに歴史小説を手にしているのだと思います。😂😂😂

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
「江戸川乱歩賞受賞作」触れ込みで手に。大正時代の活動写真上映会(弁士の声高な弁舌を奮う口上を伴い、モノクロームでカタカタ動く映像のあれ)を地で行く、“クセ"と独特の"味のある"筆致。作者ご出身の鳥取県を舞台にした作品を描きたかった熱意は十分に伝わってくる。ミステリーとしてはある意味「異色」。それは実在の人物が数多く登場し、その一人の生き様を通した視点から語られる奇譚だからだ。(帯の惹句にはそれを付記すべきだろう。)受賞作ゆえ、巻末にはいつもの如く選者評も載せられるが、個人的には貫井徳郎さんの評に同意する。
みかん
2024/03/05 09:39

味のある筆致、読んでみたいです。積ませていただきます。

hiace9000
2024/03/05 10:40

合う合わないはあるかとは思いますが、どうぞ召し上がれ😉

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
西の空から東の大地へ! 東日本編遂に読了。「東」の23掌編は「西」以上に時代の重なりがある。故に掌編毎に同一の戦乱・争乱が、双方、或いはそこに絡まざるを得なかった国主・武将たちの別視点から描かれている。多角的、多面的な思惑・様相を呈する其々の夢、願い、情熱、悲哀、悲運…。時代に輝いた男達のみならず、共に運命を背負い奮闘した女達も熱く描き上げる敬筆は、今村さんの人間愛、否、愛すべき「人間臭さ」だ。半兵衛に語らしめる「『完璧な戦』」は泰平の世にこそ求めるべき」こそ、戦国描き名手の矜持たる"平和哲学"だろう。
たいぱぱ
2024/04/21 17:16

半兵衛の「完璧な戦」も面白かったですね〜。戦国時代の人々はいつなん時も心が安まることなんてなかっただろうな。なんてことも読んでて思いました。

hiace9000
2024/04/21 20:36

『八本目の槍』では描かれることのなかった余白をよくぞここで!さすがの今村さんでしたね。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/03/11(1508日経過)
記録初日
2011/08/31(4623日経過)
読んだ本
836冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
283295ページ(1日平均61ページ)
感想・レビュー
640件(投稿率76.6%)
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自己紹介

コロナ変災をきっかけに、少し増えた余暇を生かし、読書記録と備忘を目的に読書メーターをスタート。
それまでは本の購入や図書館本貸し出しの際の参考としていたアプリでしたが、使い始めてみると意外な楽しみもあり、読書に拍車がかかってます。

これまでの読書遍歴にはかなり偏りもありましたが、おかげで最近は随分作者さんの幅も広がり、歴史時代小説の面白さもやっと分かるようになってきました。

血液型で人の性格は絶対に決まらない!と信じ、だからB型なんだよ、と言われ、何を見ても読んでもそこにある特徴は、正に自分の説明書にしか思えない悔しさを日々噛みしめています。

みなさまのレビューに、勉強させていただきながら感謝と納得のナイス!させてもらっております。

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