読書メーター KADOKAWA Group

2025年1月の読書メーターまとめ

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読んだ本
18
読んだページ
5004ページ
感想・レビュー
18
ナイス
4043ナイス

2025年1月に読んだ本
18

2025年1月のお気に入り登録
5

  • キキ
  • オホーツクのトビウオ
  • ムートン
  • ほんのむしちゃん
  • ぴなもん

2025年1月のお気に入られ登録
5

  • キキ
  • オホーツクのトビウオ
  • ほんのむしちゃん
  • いつでも母さん
  • ぴなもん

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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冴えないライター猪名川健人(40)が、パッとしないPRで婚活事業を運営する会社の紹介記事を書くことに。そこには奇跡のカップル成立率を誇り〈婚活マエストロ〉と噂される名司会者・鏡原奈緒子がいた―。恋の甘さや脆さで女性を形容しない描写、あまりに細かすぎるご当地描写(今作は浜松市)は、もはや宮島さんの持ちネタか。身の置き所に迷い、不器用な恋愛感情にも戸惑う、不惑の四十路男性を視点にしたことも作品として奏功。これ映像化しそう!と思わせるのは、キャラが実に魅力的で実体をもって動き始めるから。素敵な〆余韻にメリクリ!
hiace9000
2025/01/06 17:20

特筆すべきは、作品に登場する池田さんや、MOMOさんというクセ強すぎキャラを作品にうまーく溶け込ませる手腕。それもキワモノ扱いの笑いネタで弾くのではなく、ちゃんと受け止めて描く作品の温かさも、読んだれもを優しく元気にさせる作品だと思いました。読了後インフル明けの体調が、さらに復調した気になったーのは、わたしの気のせいではないはずです。

marsan
2025/01/09 08:54

ナイスありがとうございます😊

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年12月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:7013ページ ナイス数:5212ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1110500/summary/monthly/2024/12 明けましておめでとうございます。昨年は自分史上、最多読書を達成できた年でした。それもひとえに読メを通した読友さんとの豊かな出会いと語らいがあったお陰かと。今年も良い作品との出会い&豊かな読書時間が数多くありますよう…。どうぞよろしくです。

J D
2025/01/02 15:34

あけましておめでとうございます。いつもナイスありがとうございます。3冊共読でした。本年もよろしくお願いいたします。

hiace9000
2025/01/02 17:48

JDさん、あけましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします。また勉強させてください!

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
18

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2025「このミス大賞」受賞作は小学校高学年から楽しめる万人向けライトミステリー。コナン君のように頻繁に悲惨な殺人現場に小学生が立ち会うこともない、テッパンの安心安全設定も学校図書館向けとも言えそう。舞台は大阪市豊中市のパン屋〈ノスティモ〉。アルバイトで働く小春は漫画家を目指す大学1年生。彼女の日常線上にある人間関係の謎や絡みを漫画家らしい観察眼でもって解き明かしていくー、という連作5短編。それぞれでフィーチャーするパンの蘊蓄、さらに小春の漫画家への道もサイドストーリーとして楽しませ、香ばしく読ませる。
よっしー
2025/02/15 13:15

30万kmは凄いですね。私は現在介護士として送迎の仕事も担当しておりますので、もしかしたらと思い失礼致しました。こんな出会いになってしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします😊

hiace9000
2025/02/15 14:30

こちらこそよろしくお願いします!

が「ナイス!」と言っています。
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烏丸家の宝刀であり守り刀である「無銘」。人を殺める道具でありながらも秘刀に浮かび上がり、見るものを時に魅了し妖しく照り光る美しき地景と呼ばれる刃紋。戦後東京の止むることなく変貌を続ける景観こそ、一族の愛憎と秘密と情念と宿命と共に受け継がれてきた人の「業」という地景か―。硬質な文体が放つ質量が、作品が醸す呪縛や緊迫感で読み手を抑え込み圧し掛かってくる。終盤は魯迅の作品を思わせる深い寂寞に包まれるよう。荻堂さん初読みながら、戦後昭和史をこの角度で表出した特異な切り込む発想に、ガツン!と衝撃を受けるのである。
hiace9000
2025/01/30 10:42

硬質な上に文字の密度も高く「ページ、黒っ!」と思わせますよね。時代背景を意識した文章やセリフの雰囲気の出し方にもこだわり感じます。レビューで書いた魯迅、とくに教科書で読んだ『故郷』っぽい最終盤のくだり、共感いただけると嬉しいです。😆

hiace9000
2025/01/30 10:44

あでも確実に合う合わないーはあると思います。これ蛇足でした。

が「ナイス!」と言っています。
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どの世代の誰が手にとったとしても、そこに見つけられる新しい(自己)発見と、読めば読むほどに響いてくる数々の言葉。この星で唯一、未来にある「死」を知るがゆえヒトは「生きる意味」を考えることができる。でもそれはモヤモヤしているし、見えたとたんに消えてしまったりもする。ウソか本当か、その答えは誰か決めるのだろう。どこかのきょうだいメメン(姉)とモリ(弟)が語る3つの物語。人は何のために生きてるの? メメンとモリたちはころころと動きながら「世界はつらし、きびしいし、たのしいし、うつくしい」と気づき、語りかける。
MI
2025/01/27 10:03

分かります😊独特な世界観がいいですよねー

hiace9000
2025/02/06 09:52

ヨシタケさんのイラストがこれまた、読み手の心への浸透力を確実に高めているんだと思うんです。この絶妙にして極上のヨシタケ・セットこそが細工品最大の魅力なんじゃないだろうか・・・なのです!

が「ナイス!」と言っています。
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文芸界は「読書会」で沸いている。今作と同テーマで朝倉さんが「直木ノミ」とくれば、まずは読まねば!である。で、今作―。とある古書店で深夜0時から開く読書会に、参加する年齢も立場も違う6人の男女。それぞれの人生でどう本と出会ったかを描く連作短編。巷の読書人らの漏れ出す心の声と実現乞い願う望みを見事代弁する岩井筆に、激しい同意と共感に打ち震えた諸兄も頗る多いことかと。架空と実在の書籍の間を往還しながら、一冊の本が考えを変える勇気をくれたこと、迷い、後悔を断ち切ってくれた経験があったことを読み手は静かに思い返す。
hiace9000
2025/01/28 10:48

何かにつけ感化・影響されやすく、いろんな本の一節、のみならず読メ諸先輩の方々のレビューやコメントの一言に「響きまくってしまう」わたしなのです。年がら年中除夜の鐘が連打乱打されている状態とでも申しましょうか…。ある意味、「言葉ヲタク」なのかもしれません。

ヒデミン@もも
2025/02/10 23:32

まさしく、読メが読書会だね💓

が「ナイス!」と言っています。
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銀座街角のインタビューで「王子」と名乗る奇妙な男性が、逃げた人魚を探している? おなじみの青山"かかり”連作で紡ぎ読ませるテーマは「結婚」。人間界に残る荒唐無稽な物語が垣間見せる確かな真実とは…。様々な年代のリアリティ溢れる人物が織りなす人生劇を、読み手は一番よく見える観客席から眺めている―つもりが…実は、自身も演者として舞台で不器用にも一生懸命に芝居していたことに気づかされる。作品世界に身を委ね、優しく心に響く珠玉の言葉に癒され励まされ、終章とエピローグに至るとき…涙腺の緩みはもう止められないのである。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
2025/01/25 09:58

☆ 横レス失礼します。作家にとって登場人物の人生を描くことはその人物が生きている場所(舞台)を描くことでもあります。このことは多かれ少なかれどの作家さんも意識の隅に置いていることなのですが,著者の場合はその舞台に小さな仕掛けをして最後にその総てを見せるというつくりを得意としています。「人生劇」とのご感想はその作風上の特徴を上手く捉えたものだと感じました。長文駄文失礼。

hiace9000
2025/01/25 15:32

本読むおっさんさん、学びある横レスいつも勉強させていただいております。青山さんの舞台装置の作り方というか、その選び方、置き所に「そうきましたか!」という驚きと発見があるように思うのです。ありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
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VUCAにして悩み多き時代。教育界もしかり。そんな時代にありがちな、これが決定打!と銘打つ本であれば、多分読まなかった。今作、教育で語られがちな「教える教えない」「叱る叱らない」等の二項対立論争を、子どもを真ん中に置きつつ中道の思想をもって、現場でどうバランスを取っていくか―を2人の教師が往復書簡でやりとりした軌跡。不透明で正解なき現代ゆえに、子どもも親も教員もみんなのwell-beingがどこにあるのかを、本音で自分の言葉で語り合う価値は、いや増し輝くはずかと。悩みを楽しみに変えるヒントがここに。
が「ナイス!」と言っています。
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ハードSF、いわゆるガチSFでありながら著者の故郷へのオマージュと人間愛を堪能できる作品群。史実の隙間を空想で補完し描くのが「歴史小説」、一方で「SF小説」は、科学や技術の進化と人類の抱く希望の“ラグランジュ点”を描くものなのだと気づかされた。国際的SF界隈一級の藤井さん、その卓越した科学考証は既読の『マン・カインド』で理解していたが、圧倒的情報量+あらゆる時代と空間を易々と渡る壮大にして爽快なストーリーは、SF小説の放つ魅力と面白さを再認識させ、堪能させてくれる。表題作はじめ、いずれも納得の秀作揃い。
hiace9000
2025/01/24 12:26

SF脳全開でアタック! だがととえ文系脳で読んだとしても、いずれの作品もなんとも面白い(と思う)のです。空想科学部分の面白さだけで読ませるではないからだろうなと。科学やテクノロジーがいかに進化・発展し、人間が次々に新たな自由を手に入れても、人間(人類)の弱さ、愚かさ、そして愛おしいまでの存在感は、きっと変わらないはず。そんな人間ドラマとSFの螺旋構造的作品群がわたしにはすごい魅力に感じられました。

が「ナイス!」と言っています。
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2024.6.10(月)~7.11(木)の1か月、日本中を騒然とさせた「総理の孫誘拐事件」。犯人たちはかつての誘拐事案とはかけ離れた一国を揺るがす要求をする! してその顛末とはいかにー。まさに映像向き、映画や民放受け必至の作品を書かせたら天下一品の横関さん。この独自の発想が単に荒唐無稽なコミカル暴走ではなく、現実とのすり合わせの中で絶妙の登場人物配置をもってひねりを加え、終盤に向けて見事に集束していく疾走感が堪らなく、楽しい。なんせキャラそれぞれが濃い!脳内キャスティングがここまで楽しい作品、他になし。
が「ナイス!」と言っています。
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読了後に作者東直子さんの娘が監督したという映画『とりつくしま』予告編をネットで観てみた。原作は11短編、そこから4編にオリジナルストーリーを少し加えて映像化したという。柔らかでどこか切ない音楽と温かな映像に、作品世界がぐっと迫ってくる。読了直後に観たせいもあるのだろう、たかが1分弱の予告編に胸打たれ思わず涙してしまった。小説本編では『白檀』『日記』の二編のほろ苦い切なさと優しさに泣かされる。死後の「もしも…」など、おそらく―ない。だがそれに思いを寄せるーそんな人のありようはたまらなく愛しく、そして美しい。
もぐたん
2025/01/17 17:16

この作品、好きですー😊温かくて、胸が一杯になります。

hiace9000
2025/01/18 11:32

もぐたんさん、ほんとよかったです。1時間ほどで読めてしまうのに、切なくて温かい人の情に泣かされてしまいました。

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
宮沢賢治が教鞭を執った花巻農業高校をモデルに、伊予原「地学」&賢治「文学」の融合で生まれた青春ミステリー群像劇。高校生たちの青々とした若さと熱、風光明媚なる東北・岩手の自然群、さらにファンタジックで切ない賢治の心象を投影した作品群が醸す“青”で織りなす、3人の高校生たちのひと夏の成長譚は、正に胸のすく清々しさ。謎多きそして難解な宮沢賢治の文学世界を、地学的考察で解き明かそうとした先哲・先学がこれほどいたことにも驚き。ともあれ、伊予原さんの「青」描きはいつもながらに壮麗。様々な意味合いの「アオ」なのである。
punyon
2025/01/15 18:19

伊与原地学と石集めの賢治とのコラボかと思ったら、文学との融合ですかぁ…なんか面白そうなので探してみます😊😊

hiace9000
2025/01/15 21:31

石集めも確かにあるのですが、賢治世界観の謎解き&友情秘話って感じでしょうか。

が「ナイス!」と言っています。
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『死んだ…』3作目。8年前に死んだ木村の死の真相を知るためにその日を再現上演?! 三部作で完結か否かはさておき、それぞれ全く異なる設定、また誰もが予想だにしない切り口、そして斬新すぎる表現手法でもって衝撃とともに読ませてしまう金子劇場。これは会話劇か、シナリオか、小説か。文字でしかない平面から匂い湧き立ち始める登場人物の表情やしぐさ、声や熱や感情。金子演出の特異な才能とセンスには舌を巻くしかない。通底するのは「死」から立ち上がる強烈な生への叫び、「生」にある絶望からの再起か…。拍手は未だ鳴りやまない。
が「ナイス!」と言っています。
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読み手脳内で上演される目くるめく映像・音響は、もはや漫画や映画の加速度と臨場感を遥かに凌ぐ。京八流で譬えるなら脳内再生に奥義”武曲”が使われているとでも―。メイドインジャパン・エンタメをどこまで面白くすることができるかに挑む歴史時代作家今村さんの真骨頂と「これでもか!」を存分に味わい尽くせる。それも「小説」=文字のみで読み手の想像力に火をつけ、赫々と燃え上がらせてしまうのだ。黒幕の野望と陰謀、秘密の開示、仲間の友情、己の信義と戦の真義…限りなく熱く、たまらなく面白いを全部乗せ、次巻はいよいよ東京決戦へ!
hiace9000
2025/01/12 11:20

いやいやいやいや~。いろんな意味で堪りません書き始めたらどんどんキャラたちが一人歩きし始めてしまうのは「"文庫系今村さん"あるある」なわけですが、それ…許します!だって面白過ぎるから。数頁のちには切り伏せられる人物にさえ、その背景と己の信義を語らせる作家・今村"人好き”翔吾。人斬りが闊歩していた時代を人好きが描くとこうなるわけです。で、ここにきて最終刺客の登場とは! D/BやO/Pなど往年の冒険活劇ジャンプ漫画の数段上の面白さ、堪りません! 天・地・人、で次は?発売前に予約入れてますので、教えてください。

hiace9000
2025/01/14 09:36

「神」とのこと。教えていただきありがとうございました。今村さん、『くらまし屋』とともに、年内には…期待の遥か上を行く決着のほど、どうかよろしくお願いいたします!

が「ナイス!」と言っています。
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東京赤羽で起きた資産家惨殺事件、30年前にあった愛媛松山大学マンドリンクラブの夏合宿での事故。時も場所もかけ離れた2つの出来事が「クロモジ」に導かれるように、想像だにしない点でにつながっていく。2つの事件、3つの視点、5人の人間模様が練り上げる劇的な構成は、あたかも譜面上に踊る音符が美しくも繊細で複雑な楽曲を奏でるかのよう。左手の残り頁が限界に達する直前の怒涛の展開(=わたしは"宇佐美スパーク"と呼んでますが)に今回も圧倒される。マンドリンを爪弾く音色に似た郷愁と、彼の悲痛な決意の切なさと無念さを思う。
が「ナイス!」と言っています。
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型破りにして破天荒、弁舌鋭き論破王!この藩主、名君か、それとも暗君か―。巨額の借財を抱える徳島藩に迎えられた新藩主・蜂須賀重喜。政に背を向け続けた藩主がついに打ち出した起死回生の一手は、家臣団を二分するあまりに斬新な改革案。そこにつけ込み国を乗っ取らんとする陰謀と二重三重の策略が渦巻く中、忠臣らとの命がけの奮闘を描く歴史エンタメ! 痛快は痛快だが、「歴史時代小説読みモード」か「現代的ラノベ小説モード」そのいずれの脳で読むべきか、読中うろうろ。史実×創作のブレンド力は木下作品の真骨頂だけにやや惜しい気も…
hiace9000
2025/01/09 16:00

木下作品は『宇喜多…』はじめ、好きで作品も多く読んできてはいるのですが。今作は直木賞候補とはいえ、歴史小説的には"騒がしい"気がして、わたし的に「歴史時代小説を読みたいモードのときに読むやつ」…じゃないかなぁ、という気もしました。いかがでしたか?

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
冴えないライター猪名川健人(40)が、パッとしないPRで婚活事業を運営する会社の紹介記事を書くことに。そこには奇跡のカップル成立率を誇り〈婚活マエストロ〉と噂される名司会者・鏡原奈緒子がいた―。恋の甘さや脆さで女性を形容しない描写、あまりに細かすぎるご当地描写(今作は浜松市)は、もはや宮島さんの持ちネタか。身の置き所に迷い、不器用な恋愛感情にも戸惑う、不惑の四十路男性を視点にしたことも作品として奏功。これ映像化しそう!と思わせるのは、キャラが実に魅力的で実体をもって動き始めるから。素敵な〆余韻にメリクリ!
hiace9000
2025/01/06 17:20

特筆すべきは、作品に登場する池田さんや、MOMOさんというクセ強すぎキャラを作品にうまーく溶け込ませる手腕。それもキワモノ扱いの笑いネタで弾くのではなく、ちゃんと受け止めて描く作品の温かさも、読んだれもを優しく元気にさせる作品だと思いました。読了後インフル明けの体調が、さらに復調した気になったーのは、わたしの気のせいではないはずです。

marsan
2025/01/09 08:54

ナイスありがとうございます😊

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
千早の夜描き!それだけで期待MAX。そして期待値超えのエモさに酔わせてもらえます。(まさしく"エモい"がピタリとくる作品かと)かつての『詩とメルヘン』愛読者の方ならイラストでピンと来られるかも…。まさにそれ!。多様な人物・視点・世界観を「眠れない夜は、」に閉じ込めてから…扉を開けた夜に広々と広がる奥深さ。そこにある孤独も、闇も、心地よさも、郷愁も、自由も、世界の真実も、愛も、大切な人との絆も、西淑さんイラストが誘うようにすべてをふわりとやさしく浮かび上げ、読み手も一緒に眠れぬ夜に漂わせる十夜物語なのです。
hiace9000
2025/01/05 20:56

「匂い」と「夜」のエモーショナル描きで千早さんの右に出る人ってないんじゃないでしょうか。好きなんですよねーこの『詩メル』的世界観…。まだ自分が青い春を謳歌していたころの嗜好や感覚って、いつになっても残るものなんですよねー。

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
「人の欲望」「世の無常」を描くに遂に”ここ”を描くか! タブーに果敢に切り込む作風は月村筆の特徴の一つ。京都駅にほど近い"あの宗派"の"あの巨大伽藍"を思い浮かべつつ、読み応え十分の凄絶社会派ノワール巨編を堪能。驚くべきは仏教観と仏法教学的知識の整合性。それゆえ得度僧ならではの発想や己の得心の行き着くところが、在家信徒である我々凡夫にもその曲解と変節そして確信満ちた仏法者のカリスマ性に及ぶまで、圧倒的説得力をもって伝わってくる。「伽藍に広がる深い闇こそが人の心に通じている」との真理は正に言い得て妙である。
punyon
2025/01/05 15:11

へぇ~、そこまで突っ込んで書かれてるのかぁ。直木賞候補だけに なんか読むの楽しみ😊

hiace9000
2025/01/05 18:40

いつでも母さんさん、punyonさん、ありがとうございます。年始早々2日からのインフル明け一発目レビューでした。インフル中も布団の中で読んでた作品をレビュってましたので、実質は今年2冊目ですが😅

が「ナイス!」と言っています。
hiace9000
ベテラン医師・白石咲和子、新人医師野呂聖二を描いた前作からの看護師星野麻世の「いのちシリーズ」三作目。医師作家南杏子さんならではの命との向き合い方、また紡ぎ出される言葉の凛たる力強さと患者に寄り添ういたわりの慈眼に、年始早々涙腺崩壊…。半年間の「緩和ケア病棟エキスパート看護実習」として穴水町の能登さとうみ病院に派遣を命じられた星野。終末期医療の現実と、患者に苦しまない死を迎えさせるかに腐心しながらも、仙川元医師はじめ周囲に支えられて看護師として成長していく。良き「生」と良き「死」は不二であることを学んだ。
aki☆
2025/01/05 11:53

私も年末からインフルだったので「効果が絶大」体感しました(≧∇≦)でもhiaceさんと違い年末から全く読めてません😢 発熱中も読書とはさすがです🤣お大事にして下さい💦今年もよろしくお願い致します(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

hiace9000
2025/01/05 14:48

akiさん「年越しインフル」されてらしたんですね。発熱初日は目を開けていることすらしんどく、それでも朦朧としながら箱根駅伝復路だけはラジコで文化放送を聴きつつ、ひたすら苦しさに耐え続けておりました。やっぱり当たり前のように健康でいることが何より大切だと実感した、年明けとなりました。今年もよろしくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/03/11(1804日経過)
記録初日
2011/08/31(4919日経過)
読んだ本
1008冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
336276ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
816件(投稿率81.0%)
本棚
0棚
血液型
B型
自己紹介

コロナ変災をきっかけに、少し増えた余暇を生かし、読書記録と備忘を目的に読書メーターをスタート。
それまでは本の購入や図書館本貸し出しの際の参考としていたアプリでしたが、使い始めてみると意外な楽しみもあり、読書に拍車がかかってます。

これまでの読書遍歴にはかなり偏りもありましたが、おかげで最近は随分作者さんの幅も広がり、歴史時代小説の面白さもやっと分かるようになってきました。

血液型で人の性格は絶対に決まらない!と信じ、だからB型なんだよ、と言われ、何を見ても読んでもそこにある特徴は、正に自分の説明書にしか思えない悔しさを日々噛みしめています。

みなさまのレビューに、勉強させていただきながら感謝と納得のナイス!させてもらっております。

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