リチャード・ローティに関する読書体験と、東畑開人さんの著書を読んで感じたことをクロストークさせたような読書記録を綴ってみました。 https://note.com/shepherd_moon/n/n439d86d822b6
期待外れだった点は以下の引用に集約される。『火の精神分析』序論でも明示されているように「詩と科学の軸は初めから逆になっている。哲学が望みうることはせいぜい詩と科学とを相補的にすることだけであり、それらふたつを明確な反対命題として統一することである」とバシュラールは考える。(p210)以上を見ると、ある意味それまでの哲学の伝統をくむその時代の哲学者と見えてしまった。
街を歩く、電車に乗る、メディアに触れる、この過程ですでにわれらは大量の命令を受け取っているはずである。化粧品、脱毛、植毛といった「わかりやすい」ものから、「美しく」「整った」人間によってイメージ・アップが図られているさまざまな広告―金融機関、特定の地域、教育機関、転職エージェント、その他もろもろ―が、都市を行き交う人びとにひっきりなしにメッセージを送りつけてくるからだ。これらすべてに対応していれば、いずれその身は資本主義の速度で引き裂かれてしまう。ゆえにわれらは、都市の要請をほとんど常に敗北として経験する
医学部3年生。人文書を読むことが多いです。
興味関心:臨床心理学(特に河合隼雄、東畑開人)、哲学(特にプラグマティズム、リチャード・ローティ)、科学哲学、科学コミュニケーション論、グレゴリー・ベイトソン、東洋医学など
Note:https://note.com/shepherd_moon
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