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2024年10月の読書メーターまとめ

井の中の蛙
読んだ本
17
読んだページ
4434ページ
感想・レビュー
17
ナイス
223ナイス

2024年10月に読んだ本
17

2024年10月のお気に入り登録
5

  • hatohebi
  • のり
  • いちは(精神科医)
  • Rosa
  • コットン

2024年10月のお気に入られ登録
3

  • のり
  • naniwoyomu
  • コットン

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

井の中の蛙
昔、読書メーターで勧めていただいた本。今年、自分の中で「旅」ということがキーワードになり松尾芭蕉について調べてみたりしていて、この本もそろそろ読んでみようと思った。アラスカの自然が伝わってくる文章でした。良かったです。「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。」
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

井の中の蛙

リチャード・ローティに関する読書体験と、東畑開人さんの著書を読んで感じたことをクロストークさせたような読書記録を綴ってみました。 https://note.com/shepherd_moon/n/n439d86d822b6

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
17

井の中の蛙
看護の歴史や、看護師の他の職種とは異なる専門性について理解することができた。患者に対して一番根底にあるケアが、看護だ。
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井の中の蛙
サイエンスコミュニケーションについて知ることができた。特に、第6章『科学を「伝える」』、第7章『科学と社会を「つなぐ」』には具体的な方法論が紹介されており参考になった。COVID-19のパンデミックや東日本大震災後の原発の問題も含めて、サイエンスコミュニケーションの問題は確実に重要になっていると思う。
井の中の蛙
2024/10/31 13:09

そういえば、参考図書として松岡正剛『知の編集術』が挙げられていて、ほう、と思った。

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井の中の蛙
心療内科はドイツと日本においてのみ発展している。本書の原書は2012年出版で、ドイツにおける心療内科、心身医学の現状が記された本である。精神心臓病学や、精神腫瘍学といった心臓病や腫瘍疾患の患者の心理的要素に着目した学問があるらしい、というのが一番の驚きであった。
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井の中の蛙
「保守主義」と呼ばれる立場がどのように生まれ主にイギリス・アメリカ・日本で変遷してきたのかを分かりやすく追うことができた。アメリカ政治の現状理解の片鱗を得ることができた。どの基準により重きをもって連帯するかが重要な課題だと思った。ところで、私事だが自分の現在所属している大学の部活は全体としてはいわゆる体育会系の伝統を重視しているが、その細かな部分は幹部代ごとの意志をもって少しずつ変えることができており、何となく本書の保守主義的なものを感じた。
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井の中の蛙
ナイチンゲール、統計学できたのは数学の教科書で何となく見た気がするけど、そこまで詳しくなかったので読んでみたら、めちゃくちゃ面白いしかっこよかった。こんな人がいたんだな。教養もあるアクティビストだ。
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井の中の蛙
この辺りで初めて夫婦の関係性を物語にしたのだったかな。ダンス・ダンス・ダンス、本書ぐらいの時代に書かれた作品が好きかもしれない。まあ、もうちょっと妻との間でいざこざがあってもいい気もするが。それがねじまき鳥なのかもしれない。
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井の中の蛙
ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の歴史的な誕生背景から、犯罪・教育・公衆衛生・福祉との関連、はたまたソーシャル・キャピタルのダークサイドまで分かりやすく概説されていた。巻末にさらにソーシャル・キャピタルに対する理解を深めるためのブックリストがあるので、入門書としてぴったりでした。
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井の中の蛙
ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」という考え方や、ハッカライネンのナラティブ・ラーニングという概念に関心を持った。全体的に分かりやすく面白かった。特にChapter11の「0+0=0」を生徒にどう教えるか、という授業研究の事例がとても参考になった。
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井の中の蛙
一般的な史実を書いたような入門書ではなかった。教育の見方を揺さぶるような問いから始まり、歴史を参照しつつ歴史の偶有性と因果性を理解し、未来のあり方を探る、そんな本であった。 ラディカルで批判的な立ち位置の本で、特に公教育の権威主義的性格や、新自由主義と結びついた教育制度のあり方について多く書かれているのが特徴的だったと感じた。
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井の中の蛙
東畑開人さんが沖縄の怪しいヒーラー(野の医者)を訪ね歩くフィールドワークの様子が綴られていた。自分も「内なる声」をきっかけに今の専攻を選んだり、自分を癒やしたもので人を癒したいという「傷ついた治療者」的な側面、あるいは名前の字面に過度にこだわる傾向があるので、野の医者の気持ちが分かるような気がした。何にせよ、価値観が揺さぶられ世界観が広がる本でした。ラストに臨床心理学がよかったと言ってくれる人が現れてくれて東畑さんにとっても(僕にとっても)何だか嬉しかったのが、同感。僕も"現実"とうまいことやっていこう。
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井の中の蛙
昔、読書メーターで勧めていただいた本。今年、自分の中で「旅」ということがキーワードになり松尾芭蕉について調べてみたりしていて、この本もそろそろ読んでみようと思った。アラスカの自然が伝わってくる文章でした。良かったです。「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。」
が「ナイス!」と言っています。
井の中の蛙
敗戦〜菅義偉が首相に就任するまでの戦後政治の歴史がまとまった本。現代までの日本政治の流れを追うことができた。
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井の中の蛙
バシュラールに興味を持っていたが、少し期待外れだった。もちろん、詩論に関する著作は面白そうだし周期表をめぐる哲学的意味の当時の議論は面白く読めたが。著者のバシュラールが忘却されていることに対する評価に概ね同意した。「…科学からロマン主義的色彩が徐々に退行していくという事態は、彼のような科学論には結局マイナスに働いたのである。」(p278)
井の中の蛙
2024/10/07 10:18

期待外れだった点は以下の引用に集約される。『火の精神分析』序論でも明示されているように「詩と科学の軸は初めから逆になっている。哲学が望みうることはせいぜい詩と科学とを相補的にすることだけであり、それらふたつを明確な反対命題として統一することである」とバシュラールは考える。(p210)以上を見ると、ある意味それまでの哲学の伝統をくむその時代の哲学者と見えてしまった。

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井の中の蛙
言葉を通して本当に少しだけ著者の熊谷さんとほどきつつ拾いあったような気がする。自分から見えている世界を僕はここまで言語化できないと思うので尊敬した。しかし、本書でそこまで強調されてはいないが医師になるのはとても大変だったろうし、それまでの周りのケアの懐の深さを感じた。
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井の中の蛙
ルッキズムにかんしては、しばしば「許容されて残っている最後の差別」という言い方がなされることがあります。人種や性別に比べて「外見的魅力のない人」というのは均一の社会的カテゴリとして捉えにくく、簡単に識別も分類もできないために、差別としては放置されてきたのだと。(西倉、p12)
井の中の蛙
2024/10/05 12:54

街を歩く、電車に乗る、メディアに触れる、この過程ですでにわれらは大量の命令を受け取っているはずである。化粧品、脱毛、植毛といった「わかりやすい」ものから、「美しく」「整った」人間によってイメージ・アップが図られているさまざまな広告―金融機関、特定の地域、教育機関、転職エージェント、その他もろもろ―が、都市を行き交う人びとにひっきりなしにメッセージを送りつけてくるからだ。これらすべてに対応していれば、いずれその身は資本主義の速度で引き裂かれてしまう。ゆえにわれらは、都市の要請をほとんど常に敗北として経験する

井の中の蛙
2024/10/05 12:54

。(高島、p85)

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井の中の蛙
有名な陰謀論についての知識を得ることができた。僕の持論としては、リテラシー、批判的思考などというものはまだ真偽を想定しているような言葉に感じられ、このような文脈においては使うのが微妙な言葉(同じ穴のムジナになってしまう)と思った。そうではなく、単に複雑な物語を数多くの人々と連帯しながら生きる多数派と、単純な図式の陰謀論の中で少数の人々と熱狂しながら生きる陰謀論者がいるだけなのだ。そしてできれば、複雑なシステムの世界の問題に複雑に取り組むことができるように、手を取り合えるようケアしたいと思う。
井の中の蛙
2024/10/04 22:05

陰謀論というのは、まさにメラニー・クライン派精神分析でいうところのPSポジション(妄想分裂)、白か黒かの状態だと思う。

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井の中の蛙
しばらく100分de名著『偶然性・アイロニー・連帯』のみでローティ理解について満足していたが、そろそろちゃんと読みたいということで本書を手に取った。生涯から、分析哲学に対する考え方、ヴィトゲンシュタイン・ハイデガー・デューイからの影響、ローティとロマン主義、政治的立ち位置について概観することができた。著者のローティ愛に溢れた本でした。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/06/26(1610日経過)
記録初日
2020/05/28(1639日経過)
読んだ本
282冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
77462ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
223件(投稿率79.1%)
本棚
8棚
性別
職業
大学生
自己紹介

医学部3年生。人文書を読むことが多いです。
興味関心:臨床心理学(特に河合隼雄、東畑開人)、哲学(特にプラグマティズム、リチャード・ローティ)、科学哲学、科学コミュニケーション論、グレゴリー・ベイトソン、東洋医学など
Note:https://note.com/shepherd_moon

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