ネタバレクイズとは人生だ。読後にはこの言葉がしっくりと迫る。なぜ対戦者は0秒回答できたのか、その謎を主人公の過去と共に読者も探ることになる。クイズに関する蘊蓄が面白いのだけど、途中まで読み上げられた出題から答えを推理する思考はまさにミステリー。0秒回答の謎も、言ってしまえば人読み、メタ読みなんだけど、それもまたクイズのテクニックなんだろう。魔法のような回答をしたことでいつの間にか神格化していた本庄、しかし現実は将来を見据えたリアリストだったという落ちは、勝手に期待して落胆するのも人生という趣を感じましたね。

ネタバレ読み始めて数ページでこんな小学三年生がいるか！と誰もが思うこと間違いなしの圭司だが、まぁそこは突っ込んでも仕方ない。6編の短編はどれも考え込まれたトリックで非常に楽しめる。そして読み進めるごとに、コイツはいつかやられるだろと思っていたらやっぱりｗ こういう露悪的な展開は麻耶雄嵩作品を彷彿させるし好きだ。末恐ろしいというか、期待できる作家が現れたことを喜びたい。

ネタバレ巨悪と戦う男達の物語。官僚謀殺シリーズとは別なのだけど、ガオ・ドンも出てくる。とにかく作品のスケールが大きい。謀殺シリーズは個人の恨みが軸だったのが、今作は大勢が関わり挫折しながらもひたすら悪を白日の下に引きずり出そうと死闘を繰り広げるような内容だ。最後に残された手段は文字通り命がけ。冒頭部分からは想像もしなかった展開にとても楽しめた。

ネタバレクイズとは人生だ。読後にはこの言葉がしっくりと迫る。なぜ対戦者は0秒回答できたのか、その謎を主人公の過去と共に読者も探ることになる。クイズに関する蘊蓄が面白いのだけど、途中まで読み上げられた出題から答えを推理する思考はまさにミステリー。0秒回答の謎も、言ってしまえば人読み、メタ読みなんだけど、それもまたクイズのテクニックなんだろう。魔法のような回答をしたことでいつの間にか神格化していた本庄、しかし現実は将来を見据えたリアリストだったという落ちは、勝手に期待して落胆するのも人生という趣を感じましたね。

ネタバレ映画よりも過去、映画の直後、そして数年後の物語と時間は行き来しながらニール、クリス、ハナの因縁が紡がれる。それぞれの運命が終盤で交差する瞬間が熱い！

ネタバレシリーズ二作目、このシリーズ名が官僚謀殺なのだから当然のように今作も官僚が殺される。中国も近代化が進み、法による秩序が支配しているのかと思いきや権力による横暴は想像を絶する。まぁ現実にどこまで則しているのかは分からないが、そりゃ殺そうと思うだろうｗ そんな訳で今回は教師が八面六臂の大活躍。前作よりも犯人は追い詰められ、逃げ切ることはできないかと思わせてからの展開は予想できつつも気持ち良いｗ 刑事のガオは割を食うが、まぁ権力の犬だし殺されないだけマシだろうｗ

ネタバレ絶対官僚殺すマンと、その友人である刑事のふたりの視点から物語が描かれる。刑事は犯罪心理学を学んでいる犯人に助言を何度も求め、そのたびに犯人と同様に読みながらヒヤリとしたものを感じる。しかし犯人が知能犯すぎて、もう刑事は完全に手のひらの上で踊らされているだけなのだｗ そういう意味では少々物足りなさを感じもするけど、こういう結末は好きなので非常に楽しめた。