ネタバレ再読。目嚢を読んで久方ぶりに読みたくなった。最初に読んだときは主人公の性格の悪さに引き気味だったのだけどｗ バカな肝試し組に対する怒りの部分が、作者が現実に対して昏い怒りを吐き出しているようで、当時そこが引っかかったのだと思い出したｗ ホラーとしては目嚢の方が好きではあるけど、祝山が位牌山と分かる下りは秀逸。持ち出した木を返すことで、解放されるというロジックも分かりやすくそれでいてホラーらしい締めも靜かな余韻が残る。

ネタバレ再読。目嚢を読んで久方ぶりに読みたくなった。最初に読んだときは主人公の性格の悪さに引き気味だったのだけどｗ バカな肝試し組に対する怒りの部分が、作者が現実に対して昏い怒りを吐き出しているようで、当時そこが引っかかったのだと思い出したｗ ホラーとしては目嚢の方が好きではあるけど、祝山が位牌山と分かる下りは秀逸。持ち出した木を返すことで、解放されるというロジックも分かりやすくそれでいてホラーらしい締めも靜かな余韻が残る。

ネタバレホラー小説、主人公は祝山と同じ名前なので一応シリーズということになるのかな？ 祝山は主人公の上から目線の態度にコイツは何様なんだと好感度ゼロだったのだけどｗ 今作ではマシになっている。まぁ自分さえ助かればいい的な考えは引っかかるけども、それが人の偽らざる本音かもしれないｗ ホラー度は高く、ジメジメした湿度の高さを感じられるのは非常に良い。だがヤツデの出番が多すぎるだろうｗ 因縁の原因は判明するも解決には至らない。香織ママ逃げて！

ネタバレ小学校の同級生が20年の時を経て飲み会を行う。懐かしさに華を咲かせつつ、少しずつ話題は不穏になっていく。途中まではここからどうミステリーに繋がるのかと思っていたが、彼らを従えていたいじめっ子の話になり、当時なにが起きたのか秘密が語られる。そして最後に謎と思われた人物の正体が明かされたあとに、更にもう一幕あるのが憎いｗ 短編ならではの良質ミステリーでした。

ネタバレ呻木シリーズ2作目にして長編。和製クトゥルフミステリーに挑戦した意欲作。悪霊とかそんなレベルではない、邪神が闊歩する村とか遭遇率が低くても怖すぎるでしょｗ 森に入った警察関係者が次々死んだりと、ホラーとしてのリアリティはやや過剰だがそれがいい。事件のトリックは地に足が付いているというか地味ではあったけども、日本で邪神信仰が根付いた村があったら？ そんな設定を十分楽しめました。

ネタバレシリーズ3作目、なのだがそれを知らず2作目を飛ばして読んでいるｗ 今作は四編収められていて、表題作のバラバラ屋敷はミステリー色が強くてグイグイと読ませるが、青いワンピースがとてもよかった。古墳のトリックはそこまでするのか？ と笑えてしまうのだが、それも怨念の仕業なのだろう。 だが真に笑えるのは「にしうり駅」で、海パン姿の西瓜人間が襲ってくるというのは、それまでのテイストとあまりにも違っていて苦笑を禁じ得ないｗ しかし最後には全てつなげてくるこの爽快感は癖になるねｗ

ネタバレタイトルからこれがホラー小説だとは分からなかった。なぜにテレパス？ しかし終盤まで読むとなるほど！とタイトル回収が上手いｗ 怪談会に参加したことで起こる怪異、超常現象を科学的に調査するするのを趣味にしている会社員達。展開はスピーディーで先が気になり一気に読み終えてしまった。怪異に対する解釈もリアリティはともかく面白い。