死んだはずの戦国武将が、自分と並走しているのが見える駅伝の話と、戦争で命を落とした野球選手と一緒に草野球をする話の2篇からなる。死んだはずの人物が登場しているというところが共通部分であったが、そこが重要とは感じなかった。不安を抱えながらも、一生懸命目の前のことに全力を尽くすことで、周りに影響を与えることができるのだということ。人は自分1人よりも誰かの存在によって頑張れること。どんな面倒なことであっても、真剣にやってみると、いつの間にか必死になれるものだということが感じられる作品だった。

起こる出来事や、その時に生じる感情をコントロールすることはできないが、影響を与えることはできる。私たちが日々喜んだり落ち込んだりといった浮き沈みを繰り返す要因である感情は、変化することが当たり前であり、したがって常に幸せな気持ちで人生を過ごすことは不可能。そのことを受け入れて、起こった感情をどう捉えるか、生じたストレスとどう付き合っていくかが大事なのだと書かれていた。自信が持てない領域にあえて踏み込むことや、小さな習慣を作り継続していくことが、メンタルマネジメントにとって重要であることを再認識した。

死んだはずの戦国武将が、自分と並走しているのが見える駅伝の話と、戦争で命を落とした野球選手と一緒に草野球をする話の2篇からなる。死んだはずの人物が登場しているというところが共通部分であったが、そこが重要とは感じなかった。不安を抱えながらも、一生懸命目の前のことに全力を尽くすことで、周りに影響を与えることができるのだということ。人は自分1人よりも誰かの存在によって頑張れること。どんな面倒なことであっても、真剣にやってみると、いつの間にか必死になれるものだということが感じられる作品だった。

大谷翔平の言葉が引用されていて、彼の考え方や生き方に触れることができる一冊。今まで誰もやろうとしなかった二刀流を実現しようとした大谷翔平の言葉からは、限界を自分で決めないことや、現状維持を嫌い進化し続けることの重要さが伝わってきた。また、できないことをできるようにすることの他に、できるはずなのにできないことをなくすことが大切であるという言葉に納得した。できることを安定してできるようにすることが本当の実力につながると思う。何をするにしても、気持ちで負けないことがとても重要だと感じた。

新築の分譲マンションに住む住人たち。近所にある日の出台公園にあるカバのアニマルライド、通称リカバリーカバヒコには人の痛いところを治す力があるという伝説があった。 心温まる作品だった。5篇のオムニバス形式で、出てくる登場人物がリレーのようにつながっていく。これは青山先生の手法なのかなと思う。私は、好きな人が他の人と付き合っているという事実を受け入れられず、耳の不調で休職してしまったちはるに1番共感した。先のことや自分が相手にどう思われているかを気にしすぎるのではなく、今の自分の気持ちを大事にしたいと思った。

やりたいことを仕事にすれば、人生は充実するという考えに基づいて書かれた本。しかし、やりたいことというのは単純に自分が好きなことや興味があることという意味ではなくて、「価値観・得意なこと・好きなこと」の掛け合わせで導き出されるものであると述べられている。正直、今の自分にはあまり刺さらなかった。目の前に一生懸命になれる仕事があって、守りたい後輩がいて、尊敬できる先輩や一緒に頑張りたい同僚がいる状況で、この本に書いてある自己理解をしようという気にならなかった。ただ書いてあることは画期的だったと思う。

大学病院の元医局長の雄町哲郎は、妹の死をきっかけに大学病院を辞め、京都の地域病院に勤務していた。医師としての腕は一流であり、将来を嘱望される医師であった雄町は、地域病院で働くことを通じ、人の幸せとは何かについて考える。 医療とは病気を治すという側面だけではなく、患者の心に寄り添うということも含まれるのだと気付かされた。人の幸せは生きながらえることだけではないが、死の危機に瀕する患者を見殺しにするわけにもいかない医師の葛藤を感じた。死に際に感謝したい誰かがいること、そしてそんな誰かになれることは幸せだと思う