登場する料理がどれも美味しそう😋 トリック自体は、それほど凝ったものではありませんが、料理が推理の鍵になるという点はとても斬新でした。特に最後の「割りきれないチョコレート」は切ないけど優しさの溢れるお話で、私のお気に入りです。

「妖怪学」というのが、実際に学問として確立されているという事実に驚きました。始まりは迷信を打破し、妖怪を撲滅する事を目的として研究されてきたようですが、その学問を専門としつつも、「不思議なものはなくならない方が良い」と言い切る著者の立場に私も賛成です。どちらかというと広く浅い内容でしたので、同著者の別の書籍も読んでみたいなぁと思いました。

題名を考察した珍しい書籍でした。小説だけでなく映画や詩、ゲームソフトなど、あらゆるものに題名があるなぁと改めて実感させられました。ついつい自分のぐっとくる題名を見つけてみたくなります。ちなみに余談とはなりますが、私はクリスティの「鏡は横にひび割れて」がぐっときました。

エンジニアではない完全な文系人間ですが、数式なども登場せず比較的理解しやすい書籍でした。AIの基礎について書かれている1章とAIのビジネスへの活用に関して触れられている3章は、だいたい理解できたと思います。流石に技術的な内容の2章のアルゴリズムは脱落でした😅個人的にはビジネスへの活用部分をもう少し掘り下げて貰えると、もっと嬉しかった気がします。

読んでいる方まで息苦しくなるような罪と業の物語でした。著者は本当に毒親を描かせたらピカ一だと思います😅「ドライブインまほろば」と比べると、もっと纏わりつくような粘着質なタイプのしんどさがありました。それでもラストは救いがあって良かったです。

著者は本業が映画ライターということですが、辞世の句の現代語訳だけでなく、詠んだ人物の来歴なども丁寧に説明してくれたので分かりやすかったです。 辞世の句から、その人の生き様が見えた気がしました。 一点だけ、辞世の句に読み仮名がふっていないので、読み方がわからない部分があったのは残念でした。

図書館員が武装して戦うというとんでもない設定ですが、実際の図書館法を盛り込みながら、よく作り込まれているという印象を受けました。ただ、紋切り型のキャラクターと少女漫画的な展開が受け入れられるかどうかで好き嫌いが別れる小説だなと思いました。

登場する料理がどれも美味しそう😋 トリック自体は、それほど凝ったものではありませんが、料理が推理の鍵になるという点はとても斬新でした。特に最後の「割りきれないチョコレート」は切ないけど優しさの溢れるお話で、私のお気に入りです。

小説というよりも歴史書を読んだ感じに近いというのが率直な感想です。大奥側から幕末の動きを見ることが出来たのは斬新でした。ただ個人的には、脚色であっても良いので、もう少し物語性が欲しかったです。

「大事だからこそ使わない」というおじさんの気持ちに、とても共感が出来ました。心なしか最初よりもラストのおじさんの表情の方が穏やかに見えたのは私の気のせいでしょうか。