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万華
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マッチングアプリやリモート飲み会など世間の関心が高いものをミステリとして描かれているが身近であるがゆえに、この事件は実際に起こり得るかもと、ぞくっとした。また文章の随所にヒントらしきものがあるので解けたつもりになるが、ラストで予想外の展開があり、悔しいあまり思わず読み返しそうになる。軽い気持ちで手にとったが、解かせる雰囲気を押し付けがましくなく、気持ち良く読めた。今までのミステリと違う、新しい形のミステリ。作者の思惑に嵌められながらもパズルのピースが頭の中でカチカチとはまっていく新鮮な感覚を味わった。
0255文字
万華
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社会に顧みられることのない性の被害となっている女子高校生達の「痛み」を圧倒的な筆力で浮かび上がらせ社会の矛盾を読者に問いかけてくる桐野さん。女子高生たちの覚悟や生き様、そして彼女達を性的に消費し搾取する男達もリアルに描かれ、読みながら打ちのめされてしまった。パパ活女子のように女性側に焦点を当てた言葉をよく聞くが、買い手がいるからこのようなビジネスが成り立つという事を否応なしに思い知らされる。「自己責任」という言葉でラベリングして社会問題として捉えなければいけない事実から目をそらしてはいけないと思った。
0255文字
万華
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背景が濃厚過ぎてまるで大河ドラマを堪能したような余韻を味わった。百々子は過酷で数奇な人生を送ったが、周りの人との関わりが百々子の心の支柱となり灯台となったと思えてならない。やはり百々子と彼女を取り巻く人々の人生に魅入られてしまう。 百々子が決して悲劇のヒロインになることなく、死や別れを正面から受け止めて力強く人生を歩んでいく姿も魅力的だ。報われる展開ではなくあえて無慈悲な現実に肉薄して描かれた「百々子の一生」は、読者が大切な人との別れに直面した時、北極星のようにこれから先を生きる道標を照らしてくれるだろう
0255文字
万華
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大和との出会いを契機に再び暗く開花し彼に魅了される雅也。人を操りコントロールする楽しみ方をする大和。小説の展開中、常に軌道修正を迫られ手に汗を握り、殺人を悪とする倫理観を覆しそうになる。これまで善しとしていたものが疑わしくなり、シリアルキラーだと分かっていても大和に悪魔的魅力を感じてしまう自分に戸惑う。実際、大和の毒牙にかかった獲物達の中には深い悩みを抱えている者も多かった。暗いトンネルの渦中では心は常に光を求める。でも、その光が破滅へ誘う罠だとしたら?獲物の慟哭に戦慄を覚えた作品だった。
かいちゃん

ほんとに怖かったしもし狙われたらと思うとゾッとします

07/03 20:25
万華

怖いですよね💦読んでいて私もいつ大和の獲物になってもおかしくないなと思って読んでいました。拷問されてあっさり命を奪われるか、長い年月苦痛を与えられ続けるのか…

07/03 20:51
0255文字
万華
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「今だけのあの子」は一体誰のことを指すのか、何を意味するのか。固唾を呑んで一語一語、気づけば文字を追っていた。アドレナリンの過剰分泌に頭が痛くなっても読むのをやめられない圧倒的な筆致力。短編の中の「答えられない子ども」をはじめ、多種多様な年代の女性の人間関係に潜む想いを巧みな心情描写で表現しており、特に人間の弱さや闇を描きだすのが上手いなと思った。 と思いきや読後、良い意味で裏切られることになろうとは。 イヤミスを警戒していただけに読後爽やかな余韻が残った。こんなミステリーを体験したのは初めてかもしれない
0255文字
万華
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出産する女性はライフスタイル、働き方など多くが変わる。ゆえに夫との気持ちの温度差が表れることも… 母親として生きることへの不安が丁寧に掘り下げられ、あたかも随筆を読んでいるような感覚に襲われた。 だが違って、ひとりの女性から若葉のような母性が芽吹く物語だった。母親になることへの戸惑いのトンネルにはまりながらも、玉じゃなく石でもかまわないからただ健やかに生まれてほしいと純粋に子を思う気持ちが固まっていくプロセスがリアルで流石角田光代氏だと感じた。母と子の近いがゆえに複雑な思いが絡みあう心情が上手いな、と。
0255文字
万華
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同じ言葉を使うからと言って同じことを考えているとは限らない…就活という、モラトリアムから社会の一員になる分岐点、小さなコミュニティの中でメンバーが一歩前進すると不安になったり、焦りを紛らわせるために相手の隙を探し出したりする場面が湿っぽい臨場感を漂わせて心がゾワゾワした。学生ならではの明るく和気藹々した日常シーンもあるから、影の部分により心がひりついて自分はどうだろうかと振り返らずにいられなくなった。何者かになるには相手と同じくらい自分を見つめなければならない。難しくとも忘れたくないと思った。
空猫

月夜のでんしんばしらさん。ナイスありがとうございます。

01/08 22:01
0255文字
万華
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濃霧に包まれた山亭に異なる境遇の病める5人が迷い込む。 山亭のオーナーや従業員は猫の化身。彼らは理不尽な目に合っている者、社会的弱者の立場にある者を見過ごすことができない。しかし気まぐれな彼らが人間に優しく寄り添うと思ったら大間違い。己の弱さや醜さに気づかせるためには強引な絡め手を使うことも厭わない。彼らにとって5人は、たったひとりの愛する人を救うための礎に過ぎないのだ。それでも5人にきっかけを与え、前進させているのも事実。 生き辛さを抱える人を鼓舞する、なんと恐ろしくも優しい物語だろうか。
0255文字

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71

読んでる本
3

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読書データ

プロフィール

登録日
2021/03/25(1498日経過)
記録初日
2021/08/29(1341日経過)
読んだ本
71冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
19244ページ(1日平均14ページ)
感想・レビュー
16件(投稿率22.5%)
本棚
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職業
専門職
自己紹介

歯科医師

📚️好きな作家
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青山美智子
いしいしんじ
江國香織
荻原浩
小池真理子
佐野洋子
中島京子
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