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2024年10月の読書メーターまとめ

marumaru
読んだ本
11
読んだページ
3787ページ
感想・レビュー
10
ナイス
65ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月のお気に入り登録
5

  • 赤星琢哉
  • あしぶえ
  • kaho
  • おとん707
  • Tom

2024年10月のお気に入られ登録
4

  • あしぶえ
  • kaho
  • おとん707
  • りんごあめ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

marumaru
最後の描写から監獄生活がロシア社会との相似として設定されてるように感じた。主人公は活力や希望を持って出所したんだなと最後の描写から感じたけど、序章は出所後の彼の事から始まっていて、全く弱々しく発狂しいてるような描写であり、最初と最後の彼の状態のコントラストが凄すぎて一体何があったんだと気になってしまった。最初の方に第三者がこの手記は狂ったものが書いた、目に留まったところを紹介しますみたいなところから本題へ入るので、全体としては実際の内容の真偽が微妙になるように意図的に書かれたのかしらね。インパクトすごい。
marumaru
2024/10/21 01:39

ちなみに初ドストエフスキー

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
10

marumaru
素人だけど、事前に何冊か精神分析の本を読んでからこの本にトライ。上巻は主にフロイト理論について書かれている。必要なことが最小限の文章でコンパクトにまとまっている。しかも少し勉強した素人にもわかりやすい。多分、精神分析のことをとてつもなく理解してる方なんだろうなぁ、と思いながら読みました。下巻は関係対象論などが解説されている。以前にそれら関連の本を読んで、ビオンとか抽象度がすごく高くて難しかったので、下巻でどれくらい理解が深まるか楽しみだ。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
ヘルシンキ生活の練習はつづくを読んだ時は、著者のルーツの韓国の話が前作よりもたくさん出てあまりピンと来ないし、ウクライナの戦争の話が多くて、前作より重めな雰囲気でもあり、読書が滑らかに進まなくなんとなく微妙な印象を持って読み終わった。その流れで本書を読んだけど、こっちはあまりに面白くて、読むの遅い自分でも本文およそ340頁を1.5日で読み切ってしまった。この本を読んでからヘルシンキの方を読んだ方がもっと背景を理解しつつ話に乗っかれたかもしれない。やっぱりリアルな語りは心打つものがあるねぇ。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
16世紀に書かれた文章で、全体的には言い回しが今とは異なり少し読みにくかった。特に書簡部分は独特な感じがした。本文は200ページくらいなのでサクッと読めた。ユートピアという仮想国家を極端な状況として描き、読者にそれを当時の現状と比較検討させるような流れになっている。ユートピア社会が私有制を捨てて成り立つのは、豊富な資金基盤と国家的教育による同種の人間の再生産の力が大きいようだ。しかし現実はそのような理想状況が成り立たないところに難しさがあるなぁと考えさせる本だった。
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marumaru
著者のこともゲンロンも全く知らず関心がなかったんだけど小規模経営とはどんなものかという興味から手に取った。学者が、民間で管理職とかの経験もなしに、経営やると大変そうだなーというのが第一印象。最初は多分経営の数字のことや採用の大事さとかマネジメントとか何もわからんでやってたんだろうなー、そりゃ〜会社ボロボロになるわーと思いつつ読んだ。プレイヤーやりたいのが抜けきれてない感がしたので個人事業主からやればよかったのにね。きっとピュアな人なんだろなーって印象が強かった。やっぱり学者は学者なんだよ、きっと。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
最後の描写から監獄生活がロシア社会との相似として設定されてるように感じた。主人公は活力や希望を持って出所したんだなと最後の描写から感じたけど、序章は出所後の彼の事から始まっていて、全く弱々しく発狂しいてるような描写であり、最初と最後の彼の状態のコントラストが凄すぎて一体何があったんだと気になってしまった。最初の方に第三者がこの手記は狂ったものが書いた、目に留まったところを紹介しますみたいなところから本題へ入るので、全体としては実際の内容の真偽が微妙になるように意図的に書かれたのかしらね。インパクトすごい。
marumaru
2024/10/21 01:39

ちなみに初ドストエフスキー

が「ナイス!」と言っています。
marumaru
以前読んだ桜井厚等のライフストーリーインタビューを読んで疑問を感じた点にある程度答えを与えてくれたのでよかった。ライフストーリーが構築的である事に偏重しそれが学問になってるのか怪しんでた。本書は学者が学問的闘争などの様々な事情で現実から乖離していた研究の方向性を、素人感覚にも納得する当たり前の軌道に戻した、と言う印象だった。生活史の研究、仮に事実確認が取れないとしても、その確認が取れないと言う事象を発生させている社会的状況を把握できると言う社会学的な価値があると言う主張で、この手の研究の意義を納得できた。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
この本はいくつかトピックがあって、その本丸は文章読本と陰翳礼讃だと思うけど、"厠のいろいろ"が一番ツボだったなぁ、笑っちゃう。そんなにトイレについて感じ入ることがあるだろうかと思うけど、作家はなんでもあれこれ考えてるんだなって所が垣間見られて面白い。真面目な陰翳礼讃の後に配置されてるからよりコントラストが効いていたのかな。文章読本でも、最後は結局感性を磨こう!というオチなので、才能が全てみたいなどうしょうもない終わり方だと思って笑ってしまった。陰翳礼讃は内容如何より文調がしっとりしていて良かった。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
完全に洗脳されている人間と洗脳している側の狂気にゾッとする。枠からはみ出た人が送られる島があるのだけど、反乱とか起きないのかな…強力に監視はされてるか。出生児の段階から洗脳されていたら、洗脳されてることに気づかずに一生を送るようになる世界観だけど、本当に完璧にそれを実現できるのだろうかね。読んでいて中盤までは割ともたついた感じがあったんだけど、後半、事件起こして捕まってから以降の畳み込みがすごくて一気に読み切ってしまった。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
12章のugcのビジネスモデル紹介図の中だけマネタイズ機構が含まれてないように見えるのはなぜだろう。最後の部分にほんの数行広告について言及してるだけ。 2015年くらいの本だから、ugcのマネタイズは広告一択くらいの時期だったからか。今ならユーザーが有料コンテンツを提供してそこからマージンを得るとか、もう少し広がりありそうだけどね。純粋に"ugcだけ"のサービスは今も難しいんだろうな。
が「ナイス!」と言っています。
marumaru
登場人物の中で、隔絶された世界で自分たちは最高であると信じきっている人が出てくる。これを見て、今の日本もなかなか微量なところがあるのではないかと不気味な感じがしてしまった。他の描写では、都市部は裕福だけど多くのその他の地域は極貧、というのがある。これも今の日本で既視感あるよな。文章自体はすごく読みやすい。ジッドの他の作品はこれとはかなり違うらしいので、何か読んでみようかな。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/05/06(1302日経過)
記録初日
2021/05/06(1302日経過)
読んだ本
1134冊(1日平均0.87冊)
読んだページ
322256ページ(1日平均247ページ)
感想・レビュー
94件(投稿率8.3%)
本棚
5棚
性別
職業
IT関係
現住所
東京都
自己紹介

理論物理の分野で博士号取得後、会社勤めするようになってから文化系の本をかなり読むようになりました。

民俗学、心理学、精神分析、社会学、哲学、世界史、アート、ファッション、工藝、建築、デザイン、ビジネス、科学、数学などちょっとでも興味が持てそうな分野はなんでも読んでみます。

自分のもともとの専門だった物理周辺は今でも時々情報を追ってますが、直接review paperなどを読むので、書籍ではあまり読んでません。

ふと思い出して昔読んだ書籍や専門書を唐突に登録するときがあります。

40代で初めて子供できました。育休中。体力が…。

読みたい本がありすぎる。
全然読むのが追いつかない。

自分の概念枠を拡げ続けたい。

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