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2024年11月の読書メーターまとめ

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読んだ本
28
読んだページ
9561ページ
感想・レビュー
16
ナイス
106ナイス

2024年11月に読んだ本
28

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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さすがは話題になるだけあるというか、久々にきちんとした推理小説で感激。時々冗長になるような部分もあるが、その点を跳ねのけてしまうような論理の炸裂は見事としかいうほかない。読者への挑戦状もあり、一時間ほどかけて解答を練った状態で解決篇に臨んだ。結果としては、見逃した伏線はあれどほとんど正解と言った感じ。地雷グリコで話題になった若手の作家だが、デビュー作からこのクオリティを出せるというのは、もはや才能以外の何物でもないというか。素晴らしい作品だった。
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2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:5807ページ ナイス数:45ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1250481/summary/monthly/2024/10

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2024年11月の感想・レビュー一覧
16

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ありていに言って「火蛾」を読んだのがかなり前なので、古泉迦十の二作目として楽しみにしていたのだが、ちょっと待ってくれ、これは本当に古泉迦十か? 確かに内容は面白い。ペダンティックな部分もかなりあるが、その点は京極堂で散々味わっているのであまり苦痛に思わなかったし、事件の魅力そのものは流石としか言いようがないが、しかしメフィスト賞をとった古泉迦十の作品として見ると、正直言って期待とは少しベクトルが異なる。純粋に古代中国を舞台としたミステリとして読めばこんな感想にはならなかったかもしれないが。
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2024/11/30 18:43

「古泉迦十の二作目」として読むのはあまり良くないかもしれない。「夢野久作の二作目」と聞いて買った本が、乙一みたいな作品だったみたいな、「こうなんだけど、これじゃない」ような感覚に落ちる。

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2024/12/03 18:14

あ、書き忘れていたが、『崑崙奴』は傑作です。昨今価格の高騰しがちな書籍ではあるが、この値段に見合うだけの世界観・学識・ミステリで、早くもこの路線の古泉迦十の新作を期待している自分が居るくらい。

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こんなことを言ってしまって申し訳ないが、この作品の全体に渡るヒーローの苦痛的な部分は前例がかなり多数ある。ので、既視感の多い読後感となってしまった。この作品にもっとも近い例を上げると、ギャグ漫画家うすた京介の『ショルダータックルヤスザキマン』である。嘘だと思うひとは読んでみて欲しい。「みんなを嫌いマン」は「ショルダータックルヤスザキマン」である。アンチヒーロー(アイロニックヒーロー?)的な作品は五万とあるが、そのなかで突出する魅力を兼ね備えるものであったかと聞かれると正直な話、微妙だった。
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『竜を殺す』がやはりベスト。次点は意外にも海猫沢めろん『月面における人間性回復運動の失敗』。あとは『看取りプロトコル』が面白かったかな。面白くないものも二篇ほど入っていて(タイトルは言わないが)これらの代わりに前回の『AIとSF』で優秀だった品田遊などが入ってくれれば良かったのにな、と感想。あと野崎まどが欲しかったなァ……ワガママだけど、あの外連味を含めてこそ『AIとSF』というふうに勝手に解釈していたので。もう少しバラエティ豊かでも良かったんじゃないかな、とも思った。折角SF作家が集まっているんだし。
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タイトル通りの15編の短編小説。ジェフェリーアーチャーの長編小説ほどのクオリティはないものの一つ一つはやはり読ませるだけのクオリティを保っている。短編小説のタイトルに米印が付いていて、どうやら、これが現実に起こったことを参考にした小説であるようなのだが、これがどのような事件を元にしているのかを考えながら読むのも楽しかった。少し前のアメリカといった感じの雰囲気を楽しめる、いい短編小説だったと思う
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とにかくとても短い小説だった。サイズもかなりコンパクトで、文庫よりも小さい。そのことについて配慮してなのか、使用されている紙はかなり硬いもので、本の装丁を崩さないようにしようという出版社の努力をひしひしと感じた。内容はともかくとして、この本は結構珍しい形をとっているのだが、値段や中身のことも踏まえれば、むしろこのコンパクトな形のほうが今の時代にはあっているのかもしれないと考えた。短編集よりも、短篇を一冊ずつ、これくらいのサイズで売るほうが時代には合っているのかもしれない。
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良いタイトル、良い表紙、良いテーマ。孤島、更生施設……と、ここまで面白くなりそうな要素を秘めているにも関わらず、なぜこんなにもつまらないのか……。探偵不在。一人称もぐちゃぐちゃ。これといった論理もなく、トリックは有名作の使い回し。有名すぎるトリックが使われてしまうことはままあるのでそこだけで酷評はできないが、それ以前に話の内容がとにかくつまらない。駄目なミステリ。初読み作家だが、二作目を買うことはないだろう。出版不況を嘆く割にこういう駄作が平然とお出しされてくるのは流石にどうなのか。
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本格ミステリということで読了。内容は「本格ミステリを名乗るなんて100年早いぜ」といった感じである。とにかく二つ目の密室が酷い。密室を作る動機についても、密室そのものについても、まあ滅茶苦茶である。論理もクソもない。ライトノベルならこの程度で本格を名乗れるだろうと考えているなら、いますぐ改めて欲しいところである。駄作。
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さすがは話題になるだけあるというか、久々にきちんとした推理小説で感激。時々冗長になるような部分もあるが、その点を跳ねのけてしまうような論理の炸裂は見事としかいうほかない。読者への挑戦状もあり、一時間ほどかけて解答を練った状態で解決篇に臨んだ。結果としては、見逃した伏線はあれどほとんど正解と言った感じ。地雷グリコで話題になった若手の作家だが、デビュー作からこのクオリティを出せるというのは、もはや才能以外の何物でもないというか。素晴らしい作品だった。
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読了。『野崎まど』というペンネームがある以上、嫌でも色々な作品が脳裏を過ぎるので、そういったものをできる限り排除しようと努めながら読み終えた。野崎まど作品には重大なテーマがポンと投げ込まれて、それがフラググレネードのように大爆発を起こし、噴煙が収まった頃にはなぜか破片が奇跡的な芸術と化しているといった風体の作品が多いが、本作はその象徴とも言える。今作のテーマは小説現代にもあったように『小説』そのもの。小説を読む意味、そして書く意味を紐解いていく。導かれる結論は膨大な宇宙感を孕みながらも不思議に身近なもので
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2024/11/21 03:00

あり、ファンタジックな展開によって逆説的に裏打ちされる小説の存在についての『意味』の大演説は、読書が好きな人間の心をきっと打つものだろう。小説を読んできた人、小説を読まなかった人、小説を書いてみた人、書き続けた人、挫折して書けなくなった人、そういった『小説』にまつわるすべての人間へのエールであるとともに、全ての選択を肯定すらする神話的な側面は、野崎まどの進化を確かに感じさせる。紛うことなき傑作。オススメ。

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タイトル通り、短編集五冊の中で少女が百人きっちり殺されるという特殊設定ミステリである。それぞれが異形の体をとってはいるものの、織り成されるトリックはきちんと論理的であり、この点が非常に好印象だった、個人的に好みだったのは、少女ミキサーで少女がミキサーの中に閉じ込められ、五人に達すると、殺されてしまうという設定は、グロテスクではあるもの、その設定を生かしてしか成し得ない、殺人トリックとその動機は、とにかくミステリとして完成度の高いものだった。
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とにかく「変」な作品集。いつもの「伏線の狙撃手」としての浅倉秋成というよりは、世にも奇妙な物語ライクな作品が続く。verygood。「行列のできるクロワッサン」が個人的ベストで、朝井リョウ「世にも奇妙な君物語」みたいなものが好きなのであればハマれると思う。
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青崎有吾が推薦文を寄せるなど『ミステリー』であることを推されながら出版された作品だったので読んでみたところ、ミステリー小説ではなくラブコメだった。帯に『青春ミステリー』とあるが、青春とミステリーの比率は8:2くらいで、ミステリーの部分があまりにも弱い。ミステリーの話運びに乗っかって青春コメディをやっているといった調子の作品なので、この作品にミステリーを期待している人にはあまりオススメしない。青春ミステリーとしては同年出版の『嫉妬探偵〜』のほうに軍配が上がる。
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2024/11/09 04:44

あまりにもミステリー部分が小粒なので、むしろ青春部分に期待している人は楽しめるかもしれない。ともかく『氷菓』のようなものを求めると肩透かしを食らうので、注意の必要な作品である。

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2024/11/09 04:48

あと所々に強引に数学や化学の単語が挿入されるが、関係ないものが多いのでそこだけ浮いて見え、不自然な文章でもあった(おそらく作者が使ってみたかったのだろう)。

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しばらく前に読んで以来なので、すっかり内容を忘れていたが、読み直してみるとやはり、語り継がれるだけあってめちゃくちゃに面白い。どうしてこうも長く、また淡々としているにも関わらず、ここまでページをめくらせる文章を書けるのか。読者の興味レベルと情報の提供量とが見事に噛み合っていて素晴らしい。館の見取り図も良。
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微妙。怪異を調査する組織、みたいな設定はよくある物だけど、そういった先行作品を超えるものではなく、むしろ縮小再生産のような形になってしまっている。シリーズだから期待していた作品だったけど、2巻を買うことはないだろうな。
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斜線堂有紀みたいな世界観をSFのなかでやろうとして失敗したみたいな作品集。テーマを先に考えてから書き始めたんだろうが、設定や物語の運びがそこに追いついていない気がする。生煮え。辛うじて読めたのは『完全努力主義社会』くらいで、それ以外は、うーん。ラノベ的な書き口が作品全体の雰囲気を台無しにしている気もする。単に安っぽく見えるというか。
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前半までは最近流行りのモキュメンタリーライクな作風で、特段驚くようなところもなく、 「『また』梨や背筋のようなタイプの作品か」と溜息。後半は素人の書いた素人のSFのような展開で、有り体に言って商業レベルではない。 流行りの形式を『流行っているから』と使い回した結果、今のモキュメンタリーは摩滅寸前になっているわけだが、そのへんをこの作者はどう考えているのだろう(まあ何も考えていないのだろう)。どうせ拾ってもらえそうなネタを作って、流行っているからという理由でネットのどこかから出版社が拾ってきたものだろう。
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2024/11/03 14:47

ホラーにしてみようかと思えばSFにしてみたりクトゥルフにしてみたりと、とにかく行き当たりばったりで一貫性がない。きっと作者はプロットなど無しでゼロから書き始めたのだろうが、モキュメンタリーとは本来、プロットをガチガチに組まなければ作れない作品なのである。この作者はまずそれを怠っている。文章も拙い。怖くもない。読者は困惑するしかないだろう。『売れればそれでいい』という発想は害悪でしかないということはこれまでも散々主張してきたが、ここまで酷いものまで流行に載せて売ろうとしてしまうとは、流石に阿漕がすぎる。

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2024/11/03 14:50

まったくもってオススメしない。かつて難病系と称されて少女がただ無闇に死ぬ小説が連発されたが、モキュメンタリーもそのような鼻白むジャンルになってしまったということなのか。非常に残念だ。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/05/16(1313日経過)
記録初日
2021/05/16(1313日経過)
読んだ本
902冊(1日平均0.69冊)
読んだページ
284904ページ(1日平均216ページ)
感想・レビュー
516件(投稿率57.2%)
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自己紹介

超濫読人間

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