今から約３０数年前の日本。[火車]を読み終えて、少し思い出しました。今よりも景気は上げ気味で、少しイケイケなところがあった日本。ローンの看板、ＣＭ、チラシ等などが日常に溢れていました。それらに伴う悲惨な事件、今では想像できない様なお金の取り立て。自己破産の前に自殺もよく新聞紙上で目にしました。個人に対して法が整備されていなかった時代。色んな角度で当時の問題に斬り込まれていて、改めて当時を思い出しました。その時代に読んでいたら、また違った感情が湧いていたように思います。

症候群の３部作とありましたが、我慢しきれず、前の２作を飛ばしてこの[殺人症候群]読了。これ単体でも充分に楽しめました。あまりストーリーを想像せずに読み進めるので、(渉)の正体には驚きました。また、全体として被害者側に心が持っていかれ、この様な職業を肯定しながら。という部分も頭をもたげてきました。700ページと大作でしたが、飽きることなく満足できました。

ゾッとする思いで読了しました。[でっちあげ]この事件自体、何故か、私の記憶に無いのですが、この様なことは充分起こり得るであろう。と残念ながら思ってしまいます。(殺人教師)呼ばわりされた、先生とその家族の方々の心の中は、想像を絶するもので、よく耐えられたと感動いたしました。この様な本に出会うと思うことですが、ジャーナリスト、マスコミの皆様は、ペンや言葉も人を傷つける武器になると、心してほしいです。イイ本でした。

今から約３０数年前の日本。[火車]を読み終えて、少し思い出しました。今よりも景気は上げ気味で、少しイケイケなところがあった日本。ローンの看板、ＣＭ、チラシ等などが日常に溢れていました。それらに伴う悲惨な事件、今では想像できない様なお金の取り立て。自己破産の前に自殺もよく新聞紙上で目にしました。個人に対して法が整備されていなかった時代。色んな角度で当時の問題に斬り込まれていて、改めて当時を思い出しました。その時代に読んでいたら、また違った感情が湧いていたように思います。

[君たちに明日はない]垣根涼介著読了。リストラ請負会社の社員のお話。現実には無いとは思いますが、現実にありそうな物語。リストラをする側とされる側。どちらの視点にも我が身を置きながら読み進めていくと、面白いというよりも、セッパ詰まった感じと、新しい未来に目を向ける、という前向きな考えと、が交差しながら、色んな角度で見ることができました。それと、余談ですが、ここに出てくる退職条件、いいですね！飲んでしまいそうでした！