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2025年2月の読書メーターまとめ

まっと
読んだ本
16
読んだページ
3073ページ
感想・レビュー
11
ナイス
522ナイス

2025年2月に読んだ本
16

2025年2月のお気に入り登録
2

  • K
  • 鹿野苑

2025年2月のお気に入られ登録
2

  • こあら
  • K

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まっと
ネタバレこれまでに数多触れてきた東野圭吾作品とは一線を画すような作品。性別や肌の色や人種に係る差別に対する問題意識の投げかけであったり、「サンタ像」を題材に人が抱きがちな先入観そのものに対する警鐘を鳴らす、それも軽口タッチで。昔多読していた星新一の描くショートショートの一編のような印象で読みやすかった。自分自身、子供の頃からのサンタのイメージ「白い髭、白い眉、赤い衣装、おじいさん」という先入観に改めて気づいた。それにしても東野さん、多才すぎ。杉田比呂美さんのイラストも秀逸。
が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
11

まっと
ネタバレ日常生活の中で何かいやなことがあっても、なんだか「心が溶かされる」ような、優しさで包んでくれそうな1冊だった。弱さをみせることを恐れず、完璧であることを自分に(そして他者にも)課さず、そして時には自分を許し優しくすること。できそうでいてなかなか難しい。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
キリコの作品との出会いは「愛の歌」。何だか絵の中に吸い込まれていきそうになる感覚で釘付けになったが、改めてキリコの美術史における位置づけであったり、彼の歩んできた画家としての道のりを断片的でもいいから知りたくて手にした1冊。昨年観に言った展覧会の復習もかねて。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレ滋賀医大生母親殺害事件をそこまでの道のりから掘起こしたノンフィクション。狂信的と言える母からの「詰問」「罵倒」「命令」「蒸返し」「脅迫」が繰返される中、いつしか「医師=母娘が辿り着くべき唯一のゴール」との共通認識が醸成され、そこに息苦しさが募る娘。母の支配からの脱出や選択もままならない日々。一方が死なないことには終焉はこない、との思いに駆られた犯行も隠し通す決意をするが、そんな彼女の心を溶かしたのは「空気のような存在」と考えていた父と裁判長の言葉だったー 壮絶な母娘関係ながら最後の一筋の光に少し救われた。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレ島耕作シリーズでお馴染みの弘兼憲史が語る自らの老後の過ごし方と楽しみ方の本。ちょっとした失敗も反省は大事だが「まあいいか」「それがどうした」「気にするほどのことじゃないさ」と自らを励まし、マイナス思考のスパイラルにはまらないようにするのが肝要だと説く。そして周囲への気働きも忘れず、「身勝手山」からは潔く下り、一言居士は嫌われると心得、他者に時には尽くす気持ちを持つーこうすれば「老いる」」ことを悲観することなく「成長」と捉えられそうだ。うーん、実践できそうなところからやってみるかな。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
なんだか不思議な読後感。「正義」ってなんだろう、から始まり、やるせなさと同時に何か考えさせられるような。うまくまとまらないが、この作者の他の作品はどんな感じなのかも気になってくる。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレ外来種アルゼンチンアリの生態と脅威。彼らがもたらす生態系攪乱、農作物被害、人間の生活環境への影響は従来のアリのイメージとは全く異なる。利他的な集団生活をする社会性昆虫であるアリ類(シロアリ類は別)は世界で1万4100種以上、その数は少なくとも2京匹、そんな中で侵略的アリが世界各地に侵入しスーパーコロニーの形成と新天地で従来の天敵から解放されることで通常のアリを上回る増殖をしている。そのメカニズムはまだ謎が多いが、駆除・根絶の道筋はあるようで少し安心。ただ、女王アリが働きアリに殺されるシーンは驚愕だった。
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まっと
樹木希林さんは不思議な魅力のある女優さん、気になる存在、というのが子供の頃からの(「ジュリー」と叫ぶ悠木千帆だった頃からの)イメージだった。この本を読むとそのいい感じの脱力感というか、飾らないお人柄、達観、そして周囲への気遣いを持った良き理解者であることが改めて伝わってくる。
ミカママ
2025/02/09 23:40

(著作を読むと)頭のいい方だったんだろうなぁという印象です。

まっと
2025/02/11 09:40

ミカママさん ありがとうございます。確かにそうなんですよね。あの存在感(前面に立って目立つ、ということではなく)、出演作品が全体としてピリッと閉まるのも希林さんのお人柄だけではなさそう、とおもっていました。

が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレこれまでに数多触れてきた東野圭吾作品とは一線を画すような作品。性別や肌の色や人種に係る差別に対する問題意識の投げかけであったり、「サンタ像」を題材に人が抱きがちな先入観そのものに対する警鐘を鳴らす、それも軽口タッチで。昔多読していた星新一の描くショートショートの一編のような印象で読みやすかった。自分自身、子供の頃からのサンタのイメージ「白い髭、白い眉、赤い衣装、おじいさん」という先入観に改めて気づいた。それにしても東野さん、多才すぎ。杉田比呂美さんのイラストも秀逸。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレ西山弥太郎は千葉製鉄所の完成に向け世銀とのギリギリの融資交渉を重ねる。更にその傍らで水島工業地帯に世界最大級の製鉄所を建設すべく奔走する。水島進出の調印式後の記者会見で感無量の域に達したかに見えたが、その馬力は止まることを知らない。事業に賭ける彼の思いは病に倒れてからも衰えることはなく、詳細なデータ分析に立脚した自らの描く将来展望と夢を胸に「今、自分は死ぬわけにはいかない。やるべきことがたくさんある」と繰返し口にするが遂には最期を迎えるーまさに「清冽な心情と高潔な人格」に読んでいて胸が熱くなる思いだった。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレ川崎製鉄初代社長の西山弥太郎の半生が彼の鉄への熱い思いを軸にその人間性を浮彫りにしつつ綴られる。二度の大戦の狭間の混乱・激動の時代に社内での影響力を増していく中、現場を大事にし、従業員と会社の両方をいかに守るかに腐心する彼はやがて「高炉を持つ一環メーカーにならなければ会社の将来はない」との思いを強くしていく。そんな信念が従業員にも浸透し、川崎重工からの分離独立を経て千葉製鉄所の建設へと向かっていく。折しも国全体が経済復興に向かう時代、資金調達にも何とか目処が立ちいよいよーその執念に引張られるように下巻へ。
が「ナイス!」と言っています。
まっと
ネタバレ「ミレニアム懸賞問題」の1つに挙げられているポアンカレ予想。幅広い分野の知識と着想でその証明に成功したペレリマン博士はその偉業にも拘わらず数学界最高の栄誉とされるフィールズ賞を辞退する。そんな彼の謎に包まれた実像にポアンカレ予想への数多の数学者たちの挑戦の歴史を交えながら迫るドキュメンタリー。「誰も解いたことがない難問をいつか解いてみたい」との思いを胸に自らの行動原理に忠実であり続け、数学の求道者として社会との関係を遮断してまで研究に身を捧げる博士の純粋な姿は憧れに近いものすら覚える。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/08/25(1293日経過)
記録初日
2020/03/19(1817日経過)
読んだ本
486冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
134252ページ(1日平均73ページ)
感想・レビュー
331件(投稿率68.1%)
本棚
62棚
性別
血液型
AB型
職業
IT関係
現住所
東京都
自己紹介

最近少し時間ができたので読書に振り向ける時間が大幅に増えました。乱読を重ねる日々ですが、感想の出来映えは・・・気にすると筆が止まりそう(「筆」という表現を使うあたりで歳がばれる?)なので、そこは気にせず、日記気分でアップしています。他の読書家の皆さんのレビューを参考に本選びをしています。

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