暁美が北原先生と結婚したって電話受けた時の櫂の反応が笑った。読んでいてハッとさせられる文章がいくつもあった。個人的には北原先生がもうヤバイ。名言だらけ。櫂が漫画じゃなくエッセイに路線変更し始めてからラスト…というか、作中作になる事は読めた。本と一緒についてきた花火の栞、そしてタイトルの意味…これは本屋大賞獲るのも納得の出来。二人に訪れるのは試練ばかりで、エネルギー消費したけど読んで良かった。

初読み作家。『いなくなった』のオマージュは読んできた、『十角館~』『殺しの双曲線』『カササギ~』『そして二人~』(『ジェリーフィッシュ~』もそうか？)と。そのせいか、本タメのあかりんも持つ特殊技能？により、裏のあらすじを読んだだけで犯人を推測できてしまうという…。いや、でも面白かった。最初セリフばっかりで読みやすく、こりゃー立ち読みした人も思わず買っちゃうね。本家『いなくなった』を読むのがまた楽しみになった。

暁美が北原先生と結婚したって電話受けた時の櫂の反応が笑った。読んでいてハッとさせられる文章がいくつもあった。個人的には北原先生がもうヤバイ。名言だらけ。櫂が漫画じゃなくエッセイに路線変更し始めてからラスト…というか、作中作になる事は読めた。本と一緒についてきた花火の栞、そしてタイトルの意味…これは本屋大賞獲るのも納得の出来。二人に訪れるのは試練ばかりで、エネルギー消費したけど読んで良かった。

久しぶりの『事件カルテシリーズ』でテンション↑↑読後感が爽やかで良き。まぁこの先生の場合今に始まった事じゃないけど。ドナー登録によって、誰かに臓器提供をする。その臓器を盗む者がいた…なぜ？ワイダニットが気になって、ついでに作者の力量の相乗効果でテンポ良く読めた。"悪"を、鷹央先生や小鳥、舞が完膚なきまでにをやっつける！うん、いつも通りかな！(笑)

道尾秀介作品は今回で3つ目。『向日葵~』『いけない』今回、の順だ。刊行順だと『向日葵~』今回『いけない』となる。ギラギラしていた『いけない』に比べて以前の刊行だからか、かなり作風がゆるく感じられた。「この作者の初期作品が好きなんだよ」とか言う人がいるが、今回もそのパターンだったな、と思う。怒濤の伏線回収に舌を巻いた。タイトルだって納得だし。この爽やかな読後感に惹かれる者は多いだろう、評判通り。笑えるシーンもも重要なファクターだ。薄々感じていたが、この作者天才なんだな。