これは読む人の立場によって違う感想が出てくる。昔は甘ちゃんの娘だった私も今は娘を持つ母であるから、両親の立場もわかるようになってしまった。結婚前は両目を開けて、結婚後は片目を閉じると上司に言われた事を思い出した。それにしてもこの父のため息ハラスメントには腹が立つわ。格差婚はやっぱり無理があるとつくづく思う。

芦毛の馬であるシルバーファーンを巡り生産牧場から調教の厩舎まですべての人たちの想いが伝わってくる。ヤンチャでおてんばなシルバーファーンに振り回されながらも馬に関わる人たち。勝負の結果も大切だが、それ以前にみんな馬が好きということ。デビューしてから引退まで短く、一歩間違えれば馬は安楽死、騎手も大怪我を負う可能性のある世界。それでも競馬には夢とロマンが詰まってる。

テレビで紹介されてたから何気なく手に取ったが、ナースのお仕事小説としてさらりと読めてよかった。 患者の思い残しが視える咲笑の仕事ぶりは一所懸命で頑張り屋さん。日々の仕事の中で患者には寄り添って成長していく。

テンポが良く、コントを見てるようだった。

たまたま同じ日に産まれただけの『ぼく』栄人と『おれ』拓郎。この世に生まれてきて色々な選択肢があり、上手くいく時もあればどん底の人生を歩む時もある。その度に背中を押すスイッチはその先どんな地図を描くのだろうか

啓美にとって教団施設は母から逃げる場所だったが、そこから無実の罪を背負って逃亡することは、誰からも縛られずに新しい自分を作ることだったのか？ワンウェイを愛してしまってからの啓美は、愛している自分に酔ってる感じがした。

研修医1年目の雨野隆治君の医師である前に一人の人間としての成長と苦悩が垣間見える。要領のいい同僚の川村に比べてどこか田舎出身であることをコンプレックスに感じながら、不器用だけど真っ直ぐに医者として患者に向き合っていく。とにかく頑張れと言ってあげたい。

嘘をついてまで修学旅行のやり直しと友達関係の再構築を行なった光と琴葉。きっかけは些細な事だったが、その事で二人が本当の友達になれたし成長できたのではないだろうか。

莉子と朱音、園田も結局みんな被害者でもあり加害者でもあった。自分の正義の為に誰かを傷つけている。それが巡り巡って自分の心を傷つけて苦しめていく。トラウマに苦しめられそこから這い上がる為に自分自身のことを理解して成長していく。

これは読む人の立場によって違う感想が出てくる。昔は甘ちゃんの娘だった私も今は娘を持つ母であるから、両親の立場もわかるようになってしまった。結婚前は両目を開けて、結婚後は片目を閉じると上司に言われた事を思い出した。それにしてもこの父のため息ハラスメントには腹が立つわ。格差婚はやっぱり無理があるとつくづく思う。

かつてはマンモス団地として賑わった場所も、今では都会の限界集落となってしまった。高齢者が多くなってしまった団地での物騒な事件に主人公の幼馴染が絡んでいる可能性があるという。介護業界の深刻な問題が色々炙り出されていた。社会的弱者が多く住むかつてのマンモス団地に再び命が吹き返すようになるには、環のでようなビジネス的観点からの力を借りなければならない。