ドラマで話題なので気になって読みました。馬と人間、それぞれの親子のドラマがとても壮大に描かれていて感動しました。そんなドラマをずっと側で見続けていた栗須、ホントに波瀾に満ちた展開ばかりで、それに人も馬も翻弄され、それでも歳月が流れてラストの有馬記念へと続いていく流れは涙なしでは見れないです。人と馬との絆をとても感じさせられて、競馬を見る目がまた変わっていく作品だと思いました。

下巻は上巻からまた一気に流れが変わった気がしました。それはやっぱり東明の存在が大きいと思いましたし、実際上巻ではそれほどなかった将棋の真剣勝負の描写がこれでもかとヒリつく感じを与えていたと思います。お金を掛けて勝負するからこそ感じる緊迫感はホントに凄いと思いました。そしてそんな東明と出会ったからこそ桂介の人生もまた変わっていくという、それがまた読んでいて面白いと感じました。ラストへと続く展開はまた自分の心も深く動かされました。

ドラマで話題なので気になって読みました。馬と人間、それぞれの親子のドラマがとても壮大に描かれていて感動しました。そんなドラマをずっと側で見続けていた栗須、ホントに波瀾に満ちた展開ばかりで、それに人も馬も翻弄され、それでも歳月が流れてラストの有馬記念へと続いていく流れは涙なしでは見れないです。人と馬との絆をとても感じさせられて、競馬を見る目がまた変わっていく作品だと思いました。

凄く笑わせてもらいました。朝井リョウさんの感性と、それを表す言葉がホントに秀逸で、読んでてやっぱりこの人凄いなと驚かされました。特に地獄の100キロバイクと地獄の500キロバイクは、限界を超えた時の叫びというか、色々なものが混ざり合ったような感情が読んでて笑えて、自分も体験してるように感じました。また続きも読んでみます。

閲覧厳禁よりもこっちを先に読めば良かった…読み終わってそう思いました。この作品もやっぱり怖い、そしてスマホサイズでサクサク読めてあっという間に凄く衝撃を受ける感じで良かったです。ラストとかホント怖くて、信号待ってる時は道路に近すぎないようにしようって思いました。

報告書と会話で進んでいく話ですが、不気味な感じがずっと続いていき、最後にはホントに恐ろしい話となるという、中々のめり込んで読めました。ドウメキの瞳にずっと見られている、自分もそんな気がしてきて読んでる途中に何度か振り返りました。そして最初の警告文がホントに重要だと気付かされる、これ以上ないくらい恐怖にまみれた読書体験が出来て良かったのやら、それともこれから後悔するのか、色々な捉え方が出来る作品です。

読み終えるまで空子の思考が頭の中にずっと入ってきていたので、普段の生活の何気ない瞬間でも空子的な思考で物事をとらえている自分がいました。それはやはり世界９９として空子と同じ状態になっているのかなと思ったし、そうしていながらそれに気付くと、どこか暗い気持ちになってしまいました。この世界のそういう暗い部分の象徴としてピョコルンがいて、でもこの世界の人たちにとってみれば、それはホントに正反対な感情になっているのかなと思いました。思考実験とはホントに色々なことを考えて、正直読み終えて今までまだ疲れてます。

久しぶりにディストピア小説を読みました。思ったよりもダークな世界で、でも今の現実世界とどこか重なる部分もあり、本当に滅入ったというか、暗く深い世界に沈んだような感覚でした。世界９９ってそういう意味だったのかと分かった時も決してポジティブな感じではなかったです。でもなぜだろう、そんな話なのにとにかく読み進めてしまう、この次はどんな展開なのか、空子の心理描写もまたとにかく惹きつけられるし、後はピョコルン、この西部はいったい何なのか、気になることが多すぎて。そして続きの下巻を読んでいきます。